子どもが何かをやって、それを叱ったり注意したりすると、「あいつもやってるのに!」って言い返してきたりすることって頻繁に遭遇します。




他の子もやってるからやった・やり返した、だから自分は悪くない、というロジックです。

 

 

 

これは子どもなりにスジが通っているのだと思います。

 

 

 

子どもによる「あいつもやってるから」ロジック。

自己正当化の一部です。

それに対して「そんなこと関係ない!」とやってしまうと、子どもは「納得できまへん」となってしまいます。

 

 

 

うまくクリアするには、まず子ども側の視点の理解が必要です。

 

 

 

周りもやってるから自分もOKなはず。

相手がやってきたこと同じことをやり返したから自分もOKなはず。

だから、自分は悪くないし、もし自分が怒られるなら他のヤツラも怒られるべきだ。

 

 

 

「あいつもやってるから」ロジックは、おそらく、ここに集約されます。

 

 

 

こういうケースでは、子どもは自分ではなく他人を基本とした判断基準を持っています。

自分の判断でやった、という自覚は全くないこともあります。

 

 

 

こんなロジックなもんですから、「他の人は関係ない!」と一蹴されても、子どもにとっては何が関係ないのかわからないし、「周り」や「あいつ」といった外部への意識ばかりで「自分」への反省つまり自省には向かいにくい状態と言えます。

 

 

 

やったことに対して外部要因ではなく自分要因に目を向けさせるには、どーすればいいのか。。

 

 

 

子育てや子どもの指導は、本当に正解がありませんし、これでなんでもOK、という絶対的なものもまるでありません。

とても大変ですが、絶対的な正解がないからこそ、有効打を見つけることの楽しみがありますし、僕にとってはそこにこそやりがいを感じています。

 

 

 

あくまで我が家での方法ですが、小学5年生から5歳児までは納得できている方法を一つご紹介します。

 

 

 

「あいつもやってるやん!」

と子どもが言ったら、我が家では「レベルの低い方に合わせたら最後は全員でレベルが低くなる」と教えます。

 

 

 

例えばこんな感じ。

次男が夕食の最中に立ち歩いて遊び出した。

それを見た三男が遊び出した。

僕はたまたま目の前にいた三男を注意しました。

 

「食事中に立ち歩いて遊んだらあかんでしょ」

 

三男

「だってあいつも遊んでるやん」

 

「食事中に遊ぶのをOKにしたら、妹も遊びだすよ?」

「それを見たお兄ちゃんも遊びだすかも」

「それを見たお父さんも遊びだすかも」

「そしたら、食卓はどーなる?」

 

三男

「あ、、お母さんだけになる」

 

 

母が可哀想になることが想定できた彼は、立ち歩くのをやめました。

(もちろん次男にも同じような話をしました。)

 

 

 

自分がちょっとでも良くないと感じる言動を「他者基準」によって許容してしまうことを繰り返すと、全員がどんどん低い基準に迎合していくことになります。

 

 

 

我が家ではこのことをとにかく子ども達に理解してもらうように繰り返し伝えています。

 

 

 

一番上のお兄ちゃんが何か怒られた時に、「弟もやっているのになんで俺だけ」というケースでも同様です。




これも「お兄ちゃんだから」という理由では子どもには納得できません。

彼はお兄ちゃんになりたくてなったわけではないですから。

 

 

 

だから「あいつもやってる」の先にあるものを提示する。

 

 

 

お兄ちゃんが弟の基準に合わせる。

弟がさらに下の妹の基準に合わせる。

そしたらさらに下に、を繰り返すと、我が家では1番末っ子である生後半年の赤ちゃんの基準で全員が許されることになります。

 

 

 

そのことに気づいた瞬間から、「基準の低下の連鎖」は子ども達自身で止められます。

 

 

 

小学生チームの場合、

選手が練習をサボる、「あの子もサボってる」と他の子もそれに合わせていけばチームで誰も練習しなくなる=チームがなくなってしまう、みたいなのは極端かもしれませんが、この低い方の基準に合わせ続けると全体の基準が下がっていくプロセスを何らかの方法で理解させることができれば、子ども達の「あいつもやってる」ロジックは改善していきます。

 

 

 

もちろん、じゃんけん禁止の話と同様にこれはとてもしんどい方法です。

親・指導者の理解や指導力が問われます。




怒鳴って言うことをきかせる方がきっと何倍も楽でしょう。

時間もかからないでしょう。

 

 

 

でも僕は、理解を待つ・子ども達が気づくのを待つことには、それだけの労力を使う意味・価値があると確信しています。

あくまで、我が家はそうしている、というお話でした。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

他の誰かもやっているから多少の悪い行為もやってもいい、というロジックは、大人になっても存在し続けてしまうものです。

「そう言うお前はどーなんだ」ロジックですね。

そんなことまで教えないといけないのは情けないけれど、今回の話は大人にも適応可能です。

 

 

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今日は何の日。

73年前に太平洋戦争が終わった、敗戦した日です。

僕は今、南米への乗り継ぎのためヒューストンでこの日を迎えています。

 


 

 

戦争については、今年逝去した、大好きだった祖母が語ってくれた大阪大空襲で逃げ惑った話が忘れられない。

自分とは反対側に逃げた多くの人が亡くなったという話だった。

 

 

 

戦争を経験していない僕が身内を通してリアルに戦争を感じた経験。

理屈を超えた恐怖を感じた経験。

 

 

 

戦争というのは、一部の人にとっては何かしらの問題を解決するための手段なのだとは思います。

でも大半の人にとっては、その手段が最良の方法とは到底思えない。

 

 

 

73年前もきっと大半の人にとっては同じだったんじゃないかな。

なのに戦争は起こった。

 

 

 

このブログではこういうことをたくさん書き綴るつもりはないけれど、今日は書くべき日だと思う。

 

 

 

 

論理的に考えて、戦争に勝っても負けても一般市民が得られるメリットは、デメリットに対してあまりにも少ない。

なのに戦争は起こったし、世界では今でもなくならない。

 日本も近年なんだかキナ臭い。


 

 

僕はそういう結果よりも、その構図に注目すべきだと思う。

 

 

 

大きな力への迎合、それらを基にした無難な選択、少数派の軽視、教育の変化、公文書の扱い、他国への敵視、自国への賛美。ナショナリズム。

そしてそれらの根底にあるのは、国の根幹システムすなわち政治に対する無関心。

 

 

 

テレビを含めて、僕らの周りで政治や国際情勢について踏み込んで語られる機会は、あまりにも少ない。

報道の自由度もずいぶん下がった。

まるで無関心な人を増やすことが目的かのように。

 

 

 

もちろんこれらが全てではないけれど、ボクシングなどスポーツの問題として少しずつ見え隠れし始めた現象を読み解いていくと、部分的には同じ構図が形成されつつあるのではないか。

 

 

 

パーソナルの問題ではなく、構図の問題としてこれらを置き換えた時、その問題を許した周囲の人たちと同じ立場に僕らはあるのではないか。

 

 

 

「周囲の人」の人数が多いと、各々の責任がとても小さなものと感じてしまうのは世の常。

 

 

 

自分の仕事や業界、すなわちスポーツ業界が良ければ他は気にならない、という考え方には僕はどうしてもなれない。

 

 

 

社会は相互に影響し合いながらのバランスの上に成り立っているから。

今好きなことを仕事にできているのはそんな微妙なバランスを何とか維持してもらえているから。

 

 

 

平和じゃないと、好きなことを仕事になんて出来ないし、好きなことを元に仕事を生み出すなんて出来なくなってしまう。

 

 

 

僕らがいろんな楽しいことや挑戦を考えられる前提には常に平和・安定した社会状態があることに僕らはもっと気づかなければならない。

 

 

 

少なくとも今自分たちがいろんなことに挑戦できたりスポーツやトレーニングのことをあーだこーだ言えるのは、平和であることが大前提だということを忘れてはならないと思います。

 

 

 

8月15日は、終戦"記念日"と呼ばれます。

どんな解釈も最終的には個人の自由だと思いますが、記念日は、後世つまり後輩たちに昔その日に何があったのかを考えるためのきっかけにする日だと僕は解釈しています。

どんなプロセスで「その日」が生じたのかを伝えるべき日。

子どもが生まれてそれを痛切に考えるようになったここ数年です。

 

 

 

このブログを読んで下さっている方々はスポーツに携わっている方が多いと思います。

 

 

 

スポーツには、自他に与える影響力があります。

 

 

 

とても大きな力です。

 

 

 

だからこそ、スポーツは決してスポーツ界だけで成り立っているわけではないし、いろんな思惑で利用され得るものであることを改めて頭の片隅に置いておいていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

追伸

僕にとって終戦記念日はこういうことを改めて考える日でもあります。

あまり知られていないけれど、日本ではスポーツとナショナリズムつまり国による思想や印象作りのために結構使われてきましたし、戦争によってモロに影響を受けたりもしてきました。

スポーツの世界でそれがあまり語られないのは、スポーツを文化として奥行きを作っていく上では足枷になりかねないと僕は思うのです。

スポーツだけが上手ければいい、というのは文化レベルとしてあまりに浅いのではなかろうか。

いずれにせよ、平和の定義・平和維持の方法、いろんな考え方があると思いますが、命を大事にする手段を選んでほしい。

 

 

 

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今日からアルゼンチン・ブラジルに遠征です。

ブラインドサッカー日本代表チームへの帯同です。

 

 

 

アルゼンチンは現在世界ランキング2位。

ブラジルは1位。

 

 

 

それぞれのホームへ訪れ、何試合かをこなします。

 

 

 

日本は9位だから、普通に考えたら全て厳しい試合になると思います。

 

 

 

遠征にはいろんな目的があると思いますが、今回は監督がひたすら地道なロビー活動を続けてやっと実現した、世界トップトップと直接やれるものすごく貴重な遠征。

 

 

 

トップとの差を確認する。

差の中身を明確に定義する。

データ、人の目を駆使して徹底的にやる。

 

 

 

それらを元に、今自分たちが向かっているベクトルが的確なのか有効なのかを確認する。

ずれていたら修正するし、合っていてもその精度を高める。

 

 

 

世界のトップとやる遠征だけれど、実は非常に内向的な遠征だと解釈しています。

もちろん相手も僕らを使って色々試してくると思う。

それはトップのトレンドを知っていくためにはとても重要な情報にはなりますが。

 

 

 

南米までの移動は、コミコミで約30時間。

盆の最中に行かせてくれる家族やスタッフのみんなに感謝です。

 

 

 


 

 

行ってきます。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇


 

 

 

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今回の内容は、ボールや動きに「キレを出したい」と思っている選手には非常に重要な内容だと思います。

 

 

 

トレーニングを指導していると、選手から「キレ」という言葉がよく出てきます。

野球のピッチャーであれば、ボールにもっとキレを出したい。

サッカー選手であれば、動きにもっとキレを出したい。

 

 

 

こんな感じです。

 

 

 

多くの選手が、キレを高めるためのトレーニングや練習をやっていると思います。

 

 

 

でも、そもそも「キレ」とはなんでしょうか?

 

 

 

選手から要望がある以上、そこを高めるための手段すなわちトレーニングを提示するのがトレーナーやフィジカルコーチの仕事ですが、でも「キレがあるという現象」を定義していなければ、キレを高めることなんてできません。

 

 

 

実際キレが欲しいという選手に、キレとは何かを問うと、大半は曖昧です。

 

 

 

ほとんどがスピードとごっちゃになっています。

 

 

 

ということはスピードが上がればキレが増すのか?

だったらキレという言葉は誰も使いません。

 

 

 

スピードとキレの間に何かしら違いを感じているから、わざわざキレという言葉を選んでいるのだと思います。

 

 

 

結論から言うと、キレとスピードは違います。

 

 

 

だからキレを出したい場合、まず理解しておく必要があるのが、キレとスピードは違うということ。

 

 

 

野球のピッチャーでいうと、150km/hでもキレがないボールもあるし、140km/hでもキレがあるボールもあります。

 

 

 

國學院大の神事努先生によると、キレとは、予測プログラムで対応できない、ギャップのあるボールのこととされています。

これぐらいのタイミングで来るだろうという予測よりも、早く手元に来るボールなんかがこれに当てはまります。

この定義によると、もちろん予測よりも遅いボールもキレがあるとされます。予測よりも遅く到達するチェンジアップやブレーキの効いたカーブなどのことです。

 

 

 

思っていたよりタイミングが早い・遅い。

思っていた軌道より高い・低い。

思っていた曲がり方よりも大きい・小さい。

もう曲がらないと思っていたらそこから曲がった。

 

 

 

つまり、キレは単独で存在するものではなく、必ず相手側の予測とセットです。

(フォームや回転数は、それを実現する手段です)

だから予測プログラムが弱い相手=初心者などには、キレという感覚は分かりにくいと思います。それこそスピードとキレが分類できないはず。

 

 

 

裏を返すと、相手の予測を裏切るための手法を習得していけば、キレがあると相手に感じさせることが可能です。

 

 

 

だからキレを手に入れたい選手は、相手の予測をどうやって超越するかにフォーカスを当てるとうまく行きます。

(もちろん、並行してスピードそのものを高め続ける努力が必要なことはいうまでもありませんよ)

 

 

 

相手の予測プログラムを裏切る。

このことは多くの対人競技で絶大な威力を発揮することが可能です。

 

 

 

サッカーやラグビーのキレだと、例えばターンの動きや加速の動きにキレがあると使われたりします。

 

 

 

イメージを統一するためにターンの動きを、反復横跳びのような動きとします。

このターンだと、ターンポイントまでに減速・地面に支点を作る・加速というフェーズで運動が構成されます。

 

 

 

このターンでキレを出す、すなわち相手に「キレがある」と感じさせるためには、この構成のどこかで相手選手の予測を裏切ればいいわけです。

 

 

 

減速がものすごく急激。

地面に支点を作るのが早い、加速のために地面を踏む時間が短い。

加速がものすごく急激。

またはそれらのつなぎ目の時間が非常に短い。

 

 

 

このどれか、または全てを満たすことができると、「あの選手はやたら動きにキレがある」という現象を起こすことができます。

 

 

 

もちろんこれらを筋力で実現しようと筋トレを行ってもいいでしょうし、ステップワークで解決しようとラダートレーニングをしても良いと思います。

僕はそれを実現するのに最も効率が良いと判断しているから身体操作を中心に指導しています。

 

 

身体操作の本質の一つは、「協力者を増やせること」だと僕は考えます。

つまり、減速であれば足の踏ん張りや筋肉によるブレーキだけでなく、上半身や腕の逆ベクトル発生作用を利用できるかどうか。

加速であっても同様の構図です。

 

 

 

これら協力者が多ければ多いほど、「思っていたより急激に」を無理なく起こすことが可能になります。

 

 

 

足だけで減速するまでに要する時間、動き。

これは相手の予測プログラム内に収まる可能性が高いです。

でもそこに腕や上半身の動きによる減速作用も追加されれば、当然予測よりも急激にブレーキがかかります。

ターンを構成する3つの運動全てで同じ構図の動きが可能になります。

 

 

 

同じ側に力のベクトルを発生させることができる協力者を増やす。

これが身体操作が重要な理由の一つです。

 

 

 

トレーニングによる学習作用によって協力者が減ってしまうことも十分にあり得ます。

僕らはこれをマイナスの学習と呼びます。

話が長くなるのでこれ以上ここは掘りませんが、ここをもっと勉強する必要があると感じた方はこちらを参照してみて下さい。

https://jarta.jp/?s=マイナスの学習

 

 

 

しかしながら、いずれにせよ身体操作トレーニングを含むどれもが単なる手段です。

僕は本質的にはどんな手段でもいいと思ってます。

 

 

 

手段を考える上で、リスクや無駄をどれだけ省けるか、そこで選択していけばいいだけの話です。

 

 

 

重要なことは、なんのためにトレーニングをやるのか。何を得るためにトレーニングをやるのか。

その目的と手段がちゃんと合致しているのか。

そこだけです。

 

 

 

上記のキレの構造はあくまで私見ですが、キレを得たいと思って(またはそれを依頼して)やっているトレーニングが本当に「キレがあるという現象」を紐解いている上での手段なのかはチェックしておく必要があります。

 

 

 

キレを得たいと思ってやっているトレーニングが、本当にキレがあるという現象に繋がっているのか。

そもそもキレという現象を定義できているのか。

 

 

 

キレという言葉は、実は非常に抽象的。

だから印象論でトレーニングもなんとなくやってしまいがちです。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

どんなに鍛えても、どんなにハードに練習しても「動きにキレが出ない」と感じる選手。

チーム全体としてキレをもっと出していくためのトレーニングをやっていきたいと感じておられるコーチの方。

やり方次第では月に1回程度でも今までの積み上げが繋がるかもしれません。

ぜひ導入を検討してみてください。

 

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熱中症によって病院に搬送された、亡くなってしまった、というニュースが後を絶ちません。

熱中症については、決して体力や水分だけの問題ではなく、特に子ども達が扱える言葉の少なさや指導側のスタンスの問題など、様々な問題が影響してしまっています。

 

 

 

先日このブログでも熱中症について書きましたので、ぜひ読んでみてください。

熱中症になる構図はもうわかっているはず。

あとは実行できる仕組みを作るかどうかです。

 

 

 

「熱中症。子どもの言葉を鵜呑みにすべきでない理由」

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12392638953.html

 

 

 

さて今回は熱中症の問題とも関連が深い、「体力」についてです。

 

 

 

体力がない。

体力をつけないと。

体力をつけるために毎日長距離走ってます。

体力をつけるためにエアロバイクに毎日乗ってます。

瞬発力を持続させるためにインターバルトレーニングしてます。

 

などなど。

「一般的な体力」は、ほとんどがこういう表現に集約されます。

 

 

 

一般的に「体力がない」と自他から認識される現象は、大きく分けて息が上がる(呼吸器系)、筋出力が低下する(筋持久力)を表していると考えられます。

 

 

 

細かい生理学的なことはここでは省きますが、簡単に言うと、ガソリンを使い果たしてしまっている状態と似ています。

そこで選手本人も含めて多くの方が考えることは、体力というものの「容量」を増やそうとすることです。

 

 

 

そのために多くの選手が、冒頭の有酸素系のトレーニングであったり、持久性瞬発力と言われるダッシュの繰り返しやインターバル系のトレーニングに着手しています。

これが体力をつけるための、いわゆる「常識」です。

 

 

 

これ自体は決して無駄ではありませんし、必要なことだと思います。

しかし、一つ忘れてはならない観点があります。

それは、「体力の省エネ」です。

 

 

 

体力は、容量だけではありません。

 

 

 

要するに体力をつけて体力がたくさんあっても、無駄使いして燃費の悪い動きしてれば元も子もないということです。

 

 

 

 

 

僕は体力という概念には、容量という要素と、それに加えてこの「省エネ」という観点が絶対に必要だと考えています。

(車の省エネの考え方と同じですね。)

 

 

 

いかに無駄な動き、無駄なエネルギーの浪費をしないか。

人間の動きでいうと、必要のない局面で必要のない箇所に力を込めていたりするのは「体力の無駄遣い」にあたります。

 

 

 

一つ例を出すと、前に走りたいのに、大腿四頭筋というブレーキ筋に緊張が入ってしまい、ブレーキ作用を起こしながら走ろうとする、これはエネルギーの無駄使いですよね。

 

 

 

容量を増やすだけでなく、いかに無駄を省くか。

新たに増やすのではなく、今あるものをいかに効率良く使うか。

 

 

 

これは日本に西洋的な身体観やトレーニング概念が入ってくる前には常識でした。

武道や武術の重要概念の一つですね。

 

 

 

車や環境が省エネの時代だから人間も、というまでもなく、すでに我々はそういう文化を持っていたのですから、それを使わない手はありません。

 

 

 

と、ここまではこのブログの読者の方であればまだ聞いたことがあるかもしれません。

 

 

 

体力=容量×省エネ性

 

 

 

これだけでも現在のスポーツ界ではまだまだ浸透していない部分ですが、僕はまだこれでも体力の向上を考える上では不足があると考えています。

 

 

 

不足しているもの、それは「回復力の概念」です。

 

 

 

疲労がどれだけ早く回復できるか。

筋肉だけでなく、脳、内臓、呼吸器など、運動に関与する要素全てがどれだけ早く回復できるかです。

 

 

 

経験があるかもしれませんが、疲労を溜めた状態での運動は、当然すぐに動けなくなります。

そればかりか、無駄な力みや無駄な動きにもつながります。

当然、怪我のリスクも高まりますし、この時期であれば熱中症にもつながります。

逆に回復力が高ければ、バッテリーの急速充電と同じで、使い果たす前に回復できます。

 

 

 

そういった理由で、回復力も体力に入れるべきだと考えます。

 

 

僕は

体力=容量×省エネ性×回復力

で定義しています。

 

 

 

チーム練習でやっているクーリングダウン。

なんとなく惰性でやってしまっているかもしれない、クーリングダウンですが、実は体力づくりのために使えます

 

 

 

JARTAではこの時間はクーリングダウンではなく「リカバリー」という概念を用います。

もっというと、「リカバリー能力を高めるための身体づくりの時間」です。

 

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12361034003.html

「怪我予防=合理的な身体操作×リカバリー能力」

 

 

クーリングダウンからリカバリー能力向上の「身体づくりへ」。

 

 

 

スポーツ選手が競技に使える時間は決して長くありません。

だから、僕ら選手を支える立場にある者はもっともっと時間の概念を持つ必要があります。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

体力三要素のうち、どれが有効かという話ではなく、すべて必要です。

 それぞれに相互作用もありますので、自分が今どれが足りていないのかを分析して取り組むと良い効果を得られると思います。

 

 

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今回は「構え」について。

日本のスポーツでは、構えは非常に重要視されるものとなっており、例えば野球だとバッティングの構えや守備の構えは特に指導が入りやすいところになっています。

 

 

 

僕自身も、特にバッティングではちょっとユニークな構えを採用していたので、構えについてはコーチや先輩から何度も指導を受けたタイプです。

 

 

 

僕はそれがとても嫌でした。

 

 

 

その時、僕が感じていた違和感。

それは、「やたら外見ばっかり言うやん」でした。

 

 

 

しかも「その構えでええんや」と言われた構えは、打ちにくい。。

 

 

 

打ちにくいというのは、当時は言葉にできなかったけれど、今の僕なら「自分のタイミングで振りにいけない」と表現する。

 

 

 

けれど当時の僕は感覚を言葉にすることはできなかったし、今まだやっぱりそんな経験をしている選手がいたら、もったいないと思う。

 

 

 

ということで、今回の内容は構えの本質について。

 

 

 

構えが、「外見の追求」になっていないか、という問題提起です。

 

 

そもそも、構えってなんでしょうか?

なんのために構えるのでしょうか?

 

 

 

視点を統一するために、野球の内野手の構えを取り上げます。

これも少年野球などでものすごーく指導される部分。

ひどい時は、構えの時の膝の角度まで言われちゃうことも。。

 

 

 

野球の内野手の構えは、なんのためにあるのでしょうか?

なんのために内野手は構えるのでしょうか?

 

 

 

答えは簡単。

構えた状態から、なるべく速く、なるべく早く、なるべく正確に、前後左右あらゆる方向に、スムーズに動けるためです。

 

 

 

これが構える目的です。

 

 

 

だって内野手は打球を捕球してアウトにできるのがミッションだから。

 

 

 

だから本来、アウトにできれば本来はどんな構えだって捕り方だっていいはず。

俗にいう「良いフォーム」は、単に確率や再現性を高めるために有効な”可能性”があるというだけ。

 

 

 

同じように、構えはそれが上記「構えの目的」が満たせるための手段の一つ。

 

 

 

あくまで、手段。

手段だから、目的を達せられるなら本来はどんな手段でも良い。

 

 

 

そういう視点で考えれば、構えを教えすぎではないのか。

 

 

 

構えという外見を整えることを要求しすぎているのではないのか。

 

 

 

本来、本人が最も動きやすいものを、感覚的に見つけさせるものではないのか。

 

 

 

構えを教え込まれた子どもたちは、ボールが飛んでくるまでの間、その構えを継続しなければならないと考える。

だから、そういう子ども、多くの”真面目な”選手は、固まったままの美しい構えのまま、構え続ける。

 

 

 

構えは、固形物ではない。

 

 

 

構えは、手段。

内野手であれば、直後に素早く動くための状態を作るための手段。

 

 

 

じゃあトップ選手たちは実際どういう構えなのか。

どんな構えシステムを使っているのかを見てみましょう。

 

 

 

広島カープ、菊地選手。

MLB、シモンズ選手。

どちらも屈指の守備力、守備範囲を誇るトップ選手です。

 



 

 

 

共通した動きがありました。

 

 

 

どちらも、直前までは深く沈み込んで構えていない。腰を落としてはいない。身体を揺らしてリラックスを優先。

どちらも、バッターがスイングするタイミングに合わせてミニジャンプ・かつ着地で股関節を素早く曲げてその反動を利用して動き出す。

 

 

 

そして内野手のこれらは「ボールの動きに反応する速度と範囲をできる限り高める」という抽象度まで持って行くと、他の競技でも同様の動きが読み取れます。

例えばテニスのサーブを受ける時。

ほぼほぼ同じメカニズムが使われています。

 



 

 

 

あ、

「トップレベルの真似をするのはまだ早い」

とか、

「今の構えのままでアウトにできている」

とか、

 

そのスタンスはもったいないかもしれません。

 

 

 

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12327872117.html?frm=theme

「腰を落とせは間違いだ、は間違いか?」

 

 

 

この記事にも書きましたが、動きの効率性は、トップレベルを対象にしながらでしか議論できないと僕は考えています。

なぜなら、打球速度・打者の走力を考えたときに、最も効率的な動きが要求・実現されているのがトップクラスの選手だからです。

 

 

 

打球速度も打者の走りも遅いとなると、非効率な動きでもアウトにできる=うちはこの構えでもアウトにできてる!=動きの効率は議論難しい、ってなるのです。

 

 

 

 

そもそもの背景として日本文化ではあらゆる分野で構えが重視されてきました。

良い動きは、良い構えから生み出されると考えられてきました。

もちろんそれは間違いではないのですが(実際達人たちの構えは素晴らしい)、いつのまにか、構えの本質が薄まり、構え≒外見、という傾向を持つようになってしまいました。

 

 

 

手段の目的化です。

構えにおいて重要なのは形ではありません。

 

 

 

「直後に素晴らしい動きだしができる状態であること」が、構えの目的です。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

構えと外見の関係については、以前ちょっと炎上した笑、この記事もぜひ読んでみてください。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12327029318.html?frm=theme

「腰を落とせは、間違いだ」

 

 

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今、新しい事業の準備を進めています。

子どもと運動に関することをやります。

 

 

 

「内発的動機」「本気」「遊び」「多様性」などがキーワードになってくるような、スポーツと教育の両方に深く関係する事業です。

 

 

 

この事業を通して、JARTAが持っているリソースをより良い形で社会に還元できるような、そんなシステムになるように進めています。

スタートはもう少しだけ先になりそうだけれど、スタートに向けて僕の想いは少しずつ綴っていこう。

 

 

 

 

 

このブログでもたびたび書いてきたように、僕は教育に非常に強い関心を持っています。

 

 

 

なぜ持っているかって、それは決してテストで点数をとる能力とか学力テストで最下位だとかそんな表面的なことではなく、教育がその人のモノの見方や考え方に深く影響を与えるから。

 

 

 

もちろんそれは運動やスポーツの能力にも影響を与えるけれど、決してスポーツに関係するから教育に関心がある、ということではありません。

教育そのものの重要性を追求・考察していったら、結果論として結局スポーツにもめっちゃ共通してることばっかりやん、という感じはあるけれど。

 

 

 

 

僕が教育に関心を持つ理由。

教育を重視する理由。

 

 

 

同じ現象を目にしても、そこから特に何も考えない人と、考察する人がいる。

同じ現象を目にしても、それをそのまま受け入れる人と、そこに潜む矛盾に気づく人がいる。

 

 

 

前者が世の中の多くの割合を占めるようになれば、歴史的にみてもその社会は必ず荒んでいく。

 

 

 

なぜなら情報操作が簡単だから。

 

 

 

社会が情報を操作する側とされる側に別れていく。

その先に待っているのは一定の思想・価値観による評価指標に偏った社会。

 

 

 

今すでに大きな問題になっているLGBT、社会的弱者を一定の指標でのみ評価し、排除するような社会。

 

 

 

これらの何が問題かって、多様性の欠落に繋がるからです。

多様性を欠いた社会は、成熟した社会とは真逆の方向へと進むからです。

文化的にも、攻撃性的にも。

 

 

 

そういう社会は、選択肢がとにかく減ります。

僕はそういう社会はつまらないと思うし、自分の子ども達にもそんな社会を残したいとは思わない。

 

 

 

もちろん後者は、その真逆。

僕はやっぱり後者でありたいし、「今自分が好きなことを仕事にできているのは社会が安定していることが大前提である」ということを強く意識している。

 

 

 

ごちゃごちゃ考えすぎでしょ、と思われるかもしれませんが笑

 

 

 

でも僕にとってはこれはものすごく普通のことだし、本来は誰もが考えていて当たり前のことだと思ってます。

(もしかしたら好きなことを仕事にできているからこそ、思うことなのかもしれません。)

 

 

 

僕のこの考え方が正しいとかそういうことではなくって、こういうことを議論できる下地を作るのがそもそも教育の重要な役割の一つなんじゃなかろうか。

 

 

 

初めの文脈からは大きくずれて何を言いたいのかが分からなくなってきましたが笑、、

 

 

 

とにかく子どもの運動を通して教育まで含むような事業の準備を進めてるって、お話でした。

 

 

 

背景はこんな感じでごちゃごちゃ考えてますが、出来上がる形はものすごーくシンプルになる予定です。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

トレーニングのシステムを構築する上でも、教育に関する知見は非常に有効に使えます。

例えば先日書いたこの記事なんかも、教育の観点が深く影響しています。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12394243528.html?frm=theme

「セルフコンディショニングの本当のメリット」

 

 

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この度、弊社(株式会社JARTA international)は日本ブラインドサッカー協会と「競技力向上パートナー」契約を締結致しました。

 

 

 

すでに、JARTAではブラインドサッカー男子日本代表のフィジカルコーチ(中野崇高塚政徳)を担っておりますが、今後さらに密接に強化をサポートしていくために今回の契約締結に至りました。

 

 

 

今後も選手達のパフォーマンスアップにより貢献できるようサポートを継続していきますので、ご支援の程よろしくお願い致します。

 

 

 

なお、日本代表の高田敏志監督がJARTAのトレーニングについてインタビューに応じてくださったので、ぜひご参照ください。

https://jarta.jp/dispatch/interview_takada/

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

ブラインドサッカー、つまり全盲の選手たちのトレーニングを指導することは、指導の本質を学ぶ上でも非常に有効な機会となっています。

目が見えても、目が見えなくても、指導の本質は同じ。

決して別物ではありません。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12169243786.html?frm=theme

 

 

 

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前回掲載した記事『セルフルコンディショニングの本当のメリット』には非常に多くの反響をいただきました。

特にこのブログを読んでいただいている多くのプロチーム関係者からはたくさんの共感をいただきました。

 

 

 

本当に選手が良くなっていくためには、選手を支える立場にある者が”本当に選手のためになること”をやる必要があります。

 

 

 

何言ってんだ?

当たり前だろ。

と思われるかもしれません。

 

 

 

けれど、残念ながら僕はそうではないケースをこれまでたくさん目にしてきました。

 

 

 

本当に、その行為は選手のためになっていると心の底から言えるのか。

 

 

 

もしかしたらそれは保身という要素入ってないか?

 

 

 

本当に選手が良くなっていくために、選手を支える立場にある者が”本当に選手のためになること”をやる。

 

 

 

 

 

こんなにも当たり前のこと、いや支えるという立場にある以上、もはや言葉にする必要もないぐらい当たり前の大前提。

 

 

 

でも、当たり前の大前提だからこそ、ついつい見えなくなってしまうのもまた人間。

 

 

 

目先の利益、他者との比較、周りの人間の目、力関係、忖度、縄張り争い、立場や資格への固執、自分の実績への固執、そして自分の正当化。

 

 

 

こういったものが、大前提を見えなくさせる阻害要因として常に影響を与え得ます。

 

 

 

選手を「支える」という仕事である以上、原則としてその仕事は他者軸

 

 

 

自分軸が主張し始めると、この種の仕事はうまくいかなくなる、というか本質からずれ始める。

 

 

 

僕らの仕事は、いやどんな仕事もかもしれないが、常にこのリスクと隣り合わせなのではなかろうか。

 

 

 

だから、

時々は自分の仕事の本質を考えよう。

時々は自分がなぜその仕事を志したかを考えよう。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

特にトレーナー界は縄張り争いが激しい。。

本当に選手のためになるような切磋琢磨なら良いのですが、蹴落とし系はいかがなものかと思います。

その要因の一つには「自分の方法」への過剰な信頼があるかもしれない。

自分の方法がベストだ。

自分の使っている理論が最も選手に貢献できるはずだ。

自分の、自分が、自分こそが。。

自分軸。

 

 

トレーナー界の評価は、社会的にはまだまだ低い。

低いことを嘆く声は多々耳にするが、低い原因を自分たちに置き換えて追求するスタンスは滅多に出会わない。

 

 

 

僕は本当にパフォーマンスが高まるならば手段はなんでも良いと考えています。

JARTAのトレーニングだってただの手段の一つ。

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今回の内容は、選手がセルフコンディショニングをなかなかやってくれないと悩んでいる方には少しお役に立てるかもしれません。

またセルフコンディショニングを軽視している選手にはぜひ読んでもらいたい。

セルフコンディショニングのかなり重要な作用について書きます。

 

 

セルフコンディショニング、つまり自分でコンディションを整えられることは、スポーツに本気で取り組む上で欠かすことのできない技術です。

 

 

 

セルフコンディショニングが重要であることは、今どき誰も否定しないと思います。

けれど、現場レベルではまだまだセルフコンディショニングは十分には浸透していません。

 

 

 

毎日ストレッチをしていない選手、なんて結構ざらに出会います。

(もちろんその時点で既に怪我が多かったり、その後怪我が多くなっていくことが予測されたりするわけですが)

 

 

 

選手たちがセルフコンディショニングをやってくれない。

「重要性を伝えた」のに、やってくれない。

 

 

 

もちろん必要性を伝えているにも関わらず、それをやらない選手側にも問題はあるでしょう。

でもだからってセルフコンディショニングをやらないことを選手側の責任にするのは簡単です。

 

 

 

トレーナーや指導側にある僕らがまず考えるべきは、やっぱり選手が「やる理由」を感じること。

 

 

 

そしてやる必要があるなと本当に思ってもらうこと。

 

 

 

じゃあどう言ったら選手はやってくれるようになるんだよ?

と思うかもしれません。

残念ながら、当然絶対的な正解はありません。

これを言ったら選手には絶対に響く、という言い方が存在しないのは他の指導言語と同様です。

 

 

 

ということは、まず我々がやるべきことはセルフコンディショニングがもたらす作用についてもっと知り尽くすこと。

 

 

 

ここではその一例として、僕が考えるセルフコンディショニングの作用について一部ですがご紹介します。

 

 

 

結論から言うと、環境への依存をなくす作用があります。

 

 

 

どういうことかと言うと、セルフコンディショニングをやらないでチームのトレーナーや自分で通う治療院などに頼っている度合いが高ければ高いほど、移籍した時に困るってことです。

 

 

 

あまり考えたくない例ですが、、極端な話、移籍した先のチームのトレーナーがものすごく下手だったら困りませんか?

 

 

 

今まではトレーナーにほぐしてもらったら解決できていた問題が、とれなくなる可能性は常に存在します。

また、引越しを伴うような移籍であれば、行きつけの治療院に通うことができなくなるかもしれません。

 

 

 

仮に自分が移籍しなくても、チームのトレーナーが契約満了になって変わってしまうことだって考えられるわけです。

 

 

 

僕らトレーナーにとっては一つのジレンマですが、選手から信頼されればされるほど、選手が僕らに身を任せる度合いが増えれば増えるほど、その裏では選手にとってこのリスクは増大しているのです。

 

 

 

逆にセルフコンディショニング、つまり自分でコンディションを整えられる割合が高ければ高いほど、この環境の変化によるリスクは軽減されます。

 

 

 

ちょっとぐらいの違和感であれば自分で取れます、ぐらいのレベルであれば、環境への依存度は低く、所属チームが変わってもチームのトレーナーが変わっても、引っ越したって自分のコンディショニングを整える環境が受ける影響は最小限にできるでしょう。

 

 

 

環境への依存度を減らす。

 

 

 

環境の変化に強くなる。

 

 

 

選手がセルフコンディショニングを高いレベルで習得すべきと僕が考える理由です。

高いレベルを目指していればいるほど、移籍や進学やカテゴリーアップなどの「環境の変化」に強くなる重要度は高いはずです。

 

 

 

セルフコンディショニングを選手がやるようになるには、選手自身がメリットを感じなければなかなかやってはくれません。

 

 

 

これはあくまで僕が選手に伝えているセルフコンディショニングのメリットです。

 

 

 

もちろんトレーナー側にも、メリットはありますよね。

選手が徹底してセルフコンディショニングを実行できるようになれば、最低ラインを底上げした状態で選手への対応ができるからです。

 

 

 

一人の選手にかける時間の短縮、新たな課題への対応など、時間的・内容的なメリットは多いはずです。

 

 

 

トレーナーは、もっと本気で選手にセルフコンディショニングの重要性を伝えた方がいい。

トレーナーは、もっと本気で選手にセルフコンディショニングを獲得させるスタンスをとるべきだ。

 

 

 

ここまでの内容をセルフでやりました、それでもこの部分の違和感が残ります、なので施術お願いしたいです、が本来望ましい形ではなかろうか。

 

 

 

つまり、セルフコンディショニングを選手に獲得させていくことは、両者にとって明確なメリットがある。

そしてトレーナーにとってのメリット、余剰時間はおそらくそれもまた選手のメリットへと直結・還元されていきます。(それがトレーナーという仕事です)

 

 

 

だから僕はこの部分はかなり強く選手に言います。

セルフコンディショニングの重要性・メリットを選手に明確に伝えます。

 

 

 

そんなことよりパフォーマンスアップの方に興味があるんですけど、と思った選手の方。

 

 

 

あくまで僕を含めたJARTAの方法論においてですが、セルフコンディショニングとパフォーマンスアップのための身体作りは非常に近い関係に位置付けています。

 

 

 

だから、セルフコンディショニング=パフォーマンスアップのための身体作り、となっています。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

実際、例えばブラインドサッカーの日本代表チームはセルフコンディショニング(リカバリーと呼んでいます)を徹底することで、合宿中などのトレーナー施術依頼を激減させることができました。

教える側が本気になればこの部分は必ず成長させることができます。

 

 

JARTAのセルフコンディショニングを習得したい方は下記から。

http://jarta.jp/dispatch/

*チームでの導入も受け付けております。

 

 

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*様々な種類の期間限定セミナーもスタートしています。

https://jarta.jp

 

 

 

 

 

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