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本日のサマリー
文章には、さまざまな目的があります。
大事なのは、相手にきちんと伝えること。
読む相手の行動を促したいものです。
そのためには読者を具体的に落とし込んでいく作業が必要になります。
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コラムニストの尾藤克之です。
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文章には、
さまざまな目的があります。
大事なのは、
相手にきちんと伝えること。
読む相手の行動を促したいものです。
■読者ターゲットはどうやって絞るの
新しい商品やサービスを提案する場合、
対象相手を具体的にイメージし、類似商品との差別化、
などを企画書に落としこんでいくと思います。
そしていざ商品化されたら、
相手にアプローチする方法を考えるでしょう。
たとえば、グルメ情報について書く場合、
「食べることに関心がある人」
という設定だけでは、
しぼったことになりません。
グルメといっても、
トレンド、価格、店、地域性、健康など、
切り口はさまざま。
ターゲットをグッとしぼることで、
どんな料理、どんな店を紹介するのかが決まります。
若手サラリーマンに向けたグ記事を書くとしましょう。
これをさらに具体化してみます。
首都圏在住/中小企業勤務/年収400万円程度/
営業マン/彼女がほしい歴2年/昼食は外食。
このように設定すると、
記事の内容としては、次のようなものが考えられます。
・ボリューム満点、コスパにいい店
・神田、新橋の料理屋
・合コンやデートに適した店
・会社帰りに寄りたいB級グルメ
・接待にいい店、上司にほめられる店
ライフスタイルは人によって異なり、
文章が読まれる環境もさまざま。
文章を書く際は読み手の生活事情を想定して
文章を書かなくてはなりません。
つまり読み手を明確にすることは、
文章のテーマ(切り口)を決めることにもつながるのです。
誰に向けた文章なのか、
どういう行動をうながしたいのか、
さまざまなイメージを思い浮かべるのは、
文章を書く上で大きな意味を持ちます。
文章を書き始めてからも、
言葉や表現に迷うこともあるでしょう。
そんなときはいったん立ち止まり、
ターゲットを今一度明確にイメージすることが重要です。
文章を読んでほしいと思っている相手、
自社の商品を買ってもらいたいと思っている相手の顔、
体形、生活スタイルなどを細かく具体的にイメージするのです。
「この言い方は刺さるな」「これはピンとこないかも」と、
瞬時に判断できるようになるはずです。
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尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員
※11月に18冊目となる『バズらせて稼ぐ文章術 』(秀和システム)を上梓します。
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