※4スタンス理論については下記の説明をご参照ください
前記事までの3回で「少年野球と4スタンス理論」の総論が一旦終了。
ここからいよいよ各論に入って行きます
これまで父子で取り組んできた練習や、これから取り組む練習などについて、4スタンス理論的考察をまじえつつ書いていくつもりです。
これから少年野球にどっぷり漬かっていく予定の親子で、実績も何もない人間の発言です。
もちろん「これこそが正解だ!」なんて言うつもりはありませんし、私なりに考えたことを少しずつ書いていけたらなあと思っております
記念すべき各論初回は、内野ゴロ捕球について。
野球練習始めたての頃は、ボールもちゃんと投げられないし、こちらのノーバン送球もうまく捕れないし、、、ということで、ボールをころころ転がして内野ゴロ練習をすることが多いと思います。
せっかく練習するのなら、ただ捕るだけではなく最初から正しいステップを教えたい。
そこで参考にしたのが内野守備の名手、宮本慎也さんの教えでした。
宮本さん定番の「ゴロは右から回り込んで捕る」というやつですね。
私がこの教えを初めて知ったのはテレビ番組にて。亀梨君が宮本選手に教えを乞うという内容。
そして息子に教える前に復習したのがこちらの動画です。
ゴロ捕球の際には正面から近づくのではなく、右から回り込み右足を踏み込んでタメを作る。
そしてボールが来たら左足をパカッと開いて正面で捕ります。
この動きにて右→左方向に勢いが付くので、そのままステップすれば強いファースト送球をすることができます。
この捕り方のいいところは、まずボールの右側からアプローチするため、ゴロ飛球線と体がナナメになること。これはクロスタイプ(A1タイプ&B2タイプ)にとって、とてもボールを捉えやすくなる動き。また正面ではなくナナメからゴロを見ることで、バウンドの具合を立体的に捉えることができ、これまた好都合です。
ただこの「右から回り込む」というのは、野球指導において絶対的正解かというとそうではなく、やはり正面からのアプローチを良しとする説も根強いことを以前「画期的なスポーツ指導動画」という記事に書きました。
やはりゴロ捕球においても4スタンス各タイプに合ったフォームがあるはずで、A1クロスタイプの宮本さんには右から回り込む捕り方が合うのでしょうし、B2で同じくクロスタイプの私や息子にも合うのではと思います。
そして体の左側(前足側)で捕りたいAタイプ(つま先重心)と違って、Bタイプ(カカト重心)は右股関節前(後ろ足側)でボールを捕りたい。
そのため私も息子も、ゴロ飛球線が左足にぶつかるような位置関係で近づいて、右足をグッと踏み込みます。そしてパカッと左足を開くと、ちょうど右股関節前にボールが来るという訳です。
内野ゴロを体の右側で捕るということについては、バンバータさんの動画でも紹介されています。
Aタイプ向けの指導動画が多い中、数少ないながらもこういうBタイプ向けのものがあると心強くなりますね
もちろんこれも唯一の正解という訳ではなく、おそらくAタイプの皆さんは体の左側(前足側)で捕った方が、捕りやすいしその後の送球もしやすいのではないかと推測します。
ということで、やはり少年野球において4スタンス理論はかなり有用ではないかと考えています。
まだフォームも全然なっていないうちから、その選手に合ったフォームを教えることができるので、遠回りしないで上達することができるのでは。
野球に費やす時間を充分にとれるご家庭なら、なにごともトライ&エラーで自分に合った動きを体得していくことが可能ですが、ウチのように学校の事情にてかなり練習時間が制限されてしまう家庭にとっては、4スタンス理論が心強い味方になってくれるのではと期待しています