今日は「18きっぷ」使わずに、松山にて路面電車の一日券を活用することにしました。



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一日券は500円と格安だけど、路面電車は一乗車160円だから、4回以上乗らないとモトが取れず、単に道後温泉まで行って帰って来るだけだったらあまり意味はありません。でも電車は待つ程もなく次々とやって来るので、気が向いた所でフラリと降りてみるのに適していて、そんなことを繰り返していれば、結局のところすぐにモトなど取れてしまいそうです。


なお、郊外電車にも乗れる伊予鉄全線に有効の「ALL IYOTETSU 1DayPass」も1500円で発売されていますが、今回は路面電車だけのにしておきます。




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そして松山に来たら、ここはどうしても見ておきたい所。大手町における郊外電車と路面電車の平面交差。線路を横断する時の、あの独特のジョイント音がたまりません。ここに来ると、「松山に来たな~」という実感が湧いて来ます。




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たまには温泉でのんびりするのもいいかな、と思い、かなり早めにホテルにチェックイン。一応ビジネスホテルだけど、屋上には露天風呂が完備されていて、温泉も本格的。これでバイキングの朝食が付いて税込5千円ちょっとというのだから、かなりのお値打ち価格。調子に乗って何度も温泉に浸かってしまいました。




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ホテルは電停のすぐそばにあり、せっかく一日券があるので、日が暮れてから再び町へと繰り出してみました。路面電車の夜の走行もまた幻想的で魅力に満ちていて、これまた病みつきになりそう。できれば数日間滞在して、もっとじっくり味わってみるのもいいかもしれませんね。

当初の予定では、山陽本線を真っ直ぐ下るつもりだったけど、ふと気が変わり、四国へ立ち寄ってみるのもいいかな、と思い岡山までバック。まさに「18きっぷ」ならではの行動です。



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瀬戸大橋線の乗り場に行くと、前夜東京を発った「サンライズ」がかなり遅れて岡山に停車中。ちょうど切り離しの真っ最中ということで、多くのギャラリーの注目を集めていました。どうやら「鉄道ブーム」はまだまだ健在のようです。




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瀬戸大橋を渡り、四国を目指します。何度通ってもこのスケールには圧倒されますね。




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高松まで来てみると、先ほど岡山で見かけた「サンライズ」と再びご対面。カメラを向ける人が多く、その人気振りが窺えます。




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高徳線に乗り換え、徳島へとやって来ました。せっかくなので、墓参りをして来ようとのことです。




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そして墓参りを終え、再び駅へ。次の列車まで時間があるので「徳島ラーメン」で腹ごしらえ。




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同じ道を引き返すのも芸がないので、徳島線で西へ向かうことにしました。車両は2人掛けの転換シートが基本で、乗り心地は上々。トイレも付いているので長い乗車でも安心です。



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「よしの川ブルーライン」の愛称が付いている徳島線だけど、実際によしの川が見えるのは、終点に近いちょっとの間だけです。




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佃にて土讃線の琴平行に乗り換え。接続はよく、同じホームでの乗り換えとなります。




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この列車は途中の坪尻を通過します。目を凝らして見ていると、下りの列車が交換待ちで退避していました。




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琴平で乗り換えて多度津へ。ここから予讃線でさらに西へ向かいます。




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瀬戸内の海岸線ギリギリを走行。山陽側から見る海とはまた一味違い、その迫力を心行くまで堪能。




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乗り継ぎを繰り返し、最終的に松山までやって来ました。ということで、今夜は松山に泊まることにしました。



倉敷 8:10 → 8:28 岡山 8:41(快速「マリンライナー13号」) → 9:39 高松 10:02 → 11:55 徳島 14:46 → 16:36 佃 16:38 → 17:18 琴平 17:27 → 17:40 多度津 17:51 → 18:28 観音寺 18:51 → 20:06 伊予西条 20:12 → 22:15 松山

せっかくの「18」シーズンなので、あちこち出かけたいところだが、猛暑と混雑に恐れをなし、とりあえずお盆休みをやり過ごし、一段落したところでやっと腰を上げることとなりました。



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特に予定はないけれど、差し当たり東海道を下り、西の方へ向かおうかと。行き先はその時その場の気分次第でどこへでも変更可能なので、適当にうろうろしてみるつもり。


東海道はまだ「18」利用者でそこそこ混んでいるものの、接続の悪い便をあえて選んで乗ってみれば、旅行者の姿は全くと言っていいほどなく、極めて快適な道中となり得ます。ロングシートでもがら空きならばゆったり感が際立ち、こういうのも悪くないものです。



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ところが、米原で新快速に乗り換えるまでは順調に進んでいたものの、台風の接近によりダイヤが乱れ始め、とうとう強風のため途中で抑止がかかってしまう。何やら当分動きそうになく、長期戦になりそうな予感。もっとも、特に用があって移動しているわけではないので、行ける所まで行ければいいや、と気楽に構えている次第。




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その後も少し動いては止まり、また少し動いては止まるの繰り返しでなかなか前へ進めず。車内はどんどん混んできて、ついには東京のラッシュ顔負けの混み具合に。駅で止まるならともかく、駅間で立ち往生するケースも度々あり、立っている人はかなり大変そう。


風雨は次第に強くなり、電車が激しく揺さぶられるほど。でもこんな嵐くらいではビクともしない電車はやっぱり頼もしく、安心して乗っていられるところが心強いです。


結局この日は岡山へ出るのが精一杯。宿の都合で倉敷泊まりとし、明日からの行動に備えます。

今回の北海道行きは、完全な気紛れによる行動のため、実にのんびりとした旅となっています。



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早くから目が覚めたため、のんびりと朝風呂を楽しんでみたりします。高原の朝はとても清々しく、実に爽やか。何とも贅沢な時間が過ぎて行きます。




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朝食は質素だったけど、「日本の朝ごはん」といった感じでこういうのも悪くないですね。これで昨夜のジンギスカンと合わせ、2食付き一泊税込5550円という安さ。駅の真ん前にあるということもあり、列車利用者には特に利用価値が高そうです。




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列車に乗り、仁山を離れます。とりあえずまた函館方面へ向かって。




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来春には「新函館北斗」として開業する渡島大野駅。次第にその姿を変えつつあります。新幹線開業直前の新青森駅を思い出します。




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函館へと戻って来ました。もう一泊して路面電車にでも乗りまくろうか迷うところ。切符は明後日まで有効なので。




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でも今回は仕事のついでに立ち寄っただけだし、もういいかな、との思いも強まり、結局帰路に着くことに。ということで、函館から木古内行の列車に乗り込みます。




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木古内まで戻って来ました。来春開業予定の新幹線の駅舎はもうほとんど完成に近い状態まで来たようです。




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その新幹線側の入口です。今はまだほとんど活気が感じられず「裏口」といったイメージですが、来春の新幹線開業後はこちらが駅の正面になるような気も。




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在来線側の入口も、急ピッチで工事が進められています。とにかく来春にはいろいろと変化があるのでしょう。




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3月で閉鎖されたと思われた売店ですが、単にキオスクが他の店舗に替わっただけだったみたいで。元気に営業中でした。




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しばらく待った後、北海道に別れを告げるべく、お決まりの「スーパー白鳥」に乗り込みます。




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青函トンネルに入ります。さらば北海道。




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レールは既に新幹線にも対応した3線軌条となっています。




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帰りも、建設中の新幹線の分岐地点から新中小国信号場までの区間は、特に目を凝らすようにして通り過ぎます。




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そして毎度のごとく蟹田で鈍行に乗り換え。




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新青森からは、「仕事の帰り」という名目の下、「はやぶさ」に乗って一気に帰路へ。やっぱ新幹線は断然楽ですね。こんな感じで仕事ついでに旅ができるとちょっとトクした気分になります。有難き幸せ。

昨日竜飛崎より遥か北海道を見渡したことで、北海道へ渡りたくなり、昨日のうちに「函館フリー乗車券」を購入し青森前泊を決め込む。できれば昨日のうちに行ってしまいたかったのだが、この切符は当日の発売はなく、前日までに購入することが条件なので仕方なく。



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特急券ナシで青森から函館へ行くには、途中蟹田と木古内での乗り換えを強いられ、それもかなり接続の悪いケースが多く、特に「18」ユーザーには厳しい所。でもちょうど今日は三厩まで行く「リゾートあすなろ」の運転日とあって、それを使うと青森-蟹田間の移動が格段に便利になることがわかり、蟹田まで使わせてもらうことに。指定席券520円が別途必要となるけれど、展望スペース付きのこんな洒落た列車に乗れるのだから、そのくらいはまあいいかと。ちなみに列車は悲しいくらいがら空きでした。




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そして予定通り蟹田で「あすなろ」を乗り捨てます。同じことを考えている旅行者は結構いるようで、ここで降りた人は他にもパラパラと。できれば今度は終点まで乗り通したいですね。




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そして毎度お決まりの、ここから「スーパー白鳥」に乗り換えます。この先青函トンネルを抜けて木古内までなら特急券は要らないので。




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新中小国信号場を過ぎて、建設中の新幹線と合流するまでの区間は、来春の北海道新幹線開業後は見られなくなるはずだから、しっかりと見ておきたい所です。




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昨日まで粘った「青函トンネル入口広場」も一瞬のうちに通り過ぎ。もはやすっかり思い出の場所となりました。




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そして木古内でまたいつものごとく函館行の鈍行に乗り換えます。でもこの乗り換えも、来春以降はルールが変わる可能性が大ですね。




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函館へとやって来ました。個人的には今でもここ函館こそが、北の大地の始発駅といった想いが強いです。




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シーズン真っ盛りとあって、駅構内には旅行者の姿が目立ちます。若い人の割合が多いような。




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フリー切符の特性を活かして、函館本線を少し下ることにしました。ボックスシートが並ぶ40系に自ずとテンションが上がります。




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左手に大沼公園を眺め、のんびりゆっくりコトコトと。いやあ、ホントたまりませんなあ。




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森で列車から降ります。なぜ森なのかと言うと、フリー乗降エリアが森までだからです。




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東京は連日猛暑日が続いているというのに、この爽やかさ。しばらく帰りたくなくなりますね。




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帰りは「駒ヶ岳」経由で引き返します。ちなみに行きは「渡島砂原」経由でした。




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そして再び大沼公園の絶景を眺めつつ。




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仁山で降りました。高原地帯に味のある木造駅舎がポツンと残る風情のある駅です。ダミーだけど、構内にそびえ立つ腕木式信号機が一層の旅情を誘います。




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今夜は仁山駅前にある「ニヤマ温泉ホテルNKヴィラ」に泊まります。露天風呂もある源泉掛け流しの温泉に、ジンギスカンでの夕食。なかなか優雅な北海道の夜です。

「生鉄」ロケは朝方終了。その後はフリータイムとなり、雪ちゃんは今日の夕方過ぎくらいまでに東京へ帰れればいいということだったので、一日一緒に行動することにしました。いわゆるデートというやつですかね(笑)



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帰りは車で三厩の駅まで送ってもらい、上り列車に乗り込みます。昨日は津軽浜名で降りてしまったため、津軽線を一駅だけ乗り残した形となっていて、心残りだった雪ちゃんですが、晴れて完乗できることとなり、すっかりご満悦の様子。




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途中の津軽二股駅で降ります。こんな中途半端な所で降りたわけは、ここに今だけしか体験できないテツならではのスポットがあるからです。もちろん、テツ分の濃い雪ちゃんだからこそ連れて来た場所であり、一般の旅行でこんな所へ案内したら、それこそ...



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津軽二股駅は、海峡線の津軽今別駅とほぼ同じ場所にあり、両駅は階段を通じて繋がっています。来春にはここに北海道新幹線の奥津軽駅(仮称)が開業予定で、その工事のため、津軽今別駅の方は8月9日を最後にしばらく営業を取り止めることとなっています。再び営業する時には、この階段は御役御免となっている可能性が大ですね。



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その階段を上って津軽今別の駅へ行ってみると、そこは新幹線ホームの建設真っ最中。反対側のホームへは、その建設中のホームを突っ切って行くことになるため、工事の進み具合がバッチリ見えます。この様子が見られるのも、あと数日となった8月9日までなので、テツならばやっぱりこれを見逃すわけにはいかないでしょう。テツならばね。ちなみに雪ちゃん、かなり満足そうでした。




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そして再度三厩方面へ折り返します。既に新駅舎はほぼ完成し、次回来る時は後方に見える入口から入ることになるのでしょう。




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三厩からは、竜飛崎へ向かうバスに乗り換えます。ここからは純然たる観光となります。ちなみにバスは全区間乗っても片道100円という安さ。




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ということで、やって来ました竜飛崎。明け方降った雨もすっかり止んで、見事なまでの青空に。海の向こうには遥か北海道もバッチリ望め、最高のデート日和となりました。




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そしてナント今日は年に一度の「灯台開放デー」とかで、普段は入ることのできない灯台に登らせてもらえることに。風が心地良く、恐いくらいの強運です。




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岬から下の港までは、「階段国道」で知られる国道339号線が続いています。車は通れないもののれっきとした国道で、ひたすら階段が続きます。なお、バスは下の港を経由して岬まで行き来しているため、下りた先の港からもバスを捕まえることができます。上と下ではかなりの高低差があるので、歩くのなら上から下、つまり岬から港への行程がオススメです。逆はかなりキツイかと。




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三厩の駅へと戻って来ました。雪ちゃんはもう帰るだけとなりましたが、国鉄形車両の40系がだいぶ気に入った様子。さすがはテツ子ちゃんです。




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最近はもうこんな風に窓を開けてボックス席で寛ぐなどという乗り方を楽しめる列車は極めて少なくなりましたね。これからももっともっとテツの道を極めてください。期待してまっせ。

「鉄道チャンネル」特番、「朝まで生鉄」3回目の放送が決まる。東京のスタジオでの公開と安易に構えていたのだが、直前になってとんでもない指令が。



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過去2回の放送で、地方の鉄道現場の中継を担当したところ、かなり好評だったらしく、結局今回も地方ロケを言い渡されることに。というわけで、「はやぶさ」をかっ飛ばして青森へとやって来ました。でも、もちろんこんなヌルイ所でのロケではありません。




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青森から津軽線に乗り換え、さらに蟹田から40系気動車でもっと先へと進みます。ここで「生鉄」のレギュラーメンバーである菅原雪ちゃんと合流。前回の放送で、ダーリンハニー吉川正洋氏の妹分の称号をはく奪されたため、今回は横見浩彦の妹分として参加とのこと。それにしても、こんな寂しい所にマネージャーも付けずにたった一人でやって来るなんて。ボクは嬉しいけどね。




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降りたのは終点の一つ手前、津軽浜名駅です。駅舎もないホーム一本だけの寂しい無人駅に最終列車で降り立って、いったいどこへ行こうというのでしょうか。




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実はここから少し歩いて行った所に、青函トンネルに入る列車がバッチリ見える絶景ポイントがあるので、これから夜中の列車走行シーンをリポートせよ、というのが今回の指令。ということで、やって来たのは公園になっている「青函トンネル入口広場」。このロケ、何だかだんだん過激になってくるような。




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ということで、さっそくロケ開始です。すぐ前は青函トンネルの入口で、貨物列車がバンバン通過して行きます。なかなかの迫力で見ていてちっとも飽きません。特に「北斗星」や「はまなす」の通過シーンは、窓の灯りが鮮やかで感動もひとしお。スタジオ進行よりオイシイ役割になったかも。




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しかし公園とは言っても、僅かばかりのベンチと、申しわけ程度の小さな屋根がちょこっと付いているだけで、外灯の類もほとんどなく、真っ暗でとても寂しい所。おまけに途中で激しい通り雨にも見舞われるというハプニングもあり、散々な目に会ったけれど、夜が明けて無事エンディングを迎えられた時は、安堵と清々しさでホッと胸を撫で下ろすこととなりました。




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こんな感じで次々と列車が通過して行く迫力のあるシーンを間近で目撃できます。ここでのんびり列車を見ながら過ごしてみるのもいいかもしれません。なお、きれいなトイレもあるので安心です。ということで、雪ちゃん、今回は本当にお疲れ様でした。

昨夜は結構遅くまで起きていたけれど、いつの間にか眠りに落ち、車掌による「おはよう放送」で目覚める。かなり熟睡していたみたいで、放送が入らなかったらずっと寝ていたのではないかと。



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ロイヤルにはウエルカムドリンクがサービスに付くので食堂車までもらいに行き、ついでにロビーカーにも立ち寄ってみました。やはり早朝より利用者は多く、人気の程が窺えます。空席が僅かにあったので少し休んでみました。確かにここは気分転換にもってこいですね。




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でもやっぱり自室で過ごす方に軍配を上げたくなり、適当に横になったりしながらくつろぎます。降りるのがとても惜しくなり、少しくらい遅れてほしいなどと思ってしまう程だけど、列車は定刻で運行中。別れの時は刻々と近づいています。なお、食堂車はあまりに混み過ぎのため、今回は初めから眼中になく、部屋での食事を楽しんでいます。




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そして前夜札幌を経った「北斗星」は、17時間余りかけてついに終点上野に到着。長かったような、短かったような、いずれにせよ最高に素敵な一夜になったことだけは確かなこと。できればまた乗ってみたいとの想いは高まるばかりで、廃止はやっぱり残念でなりません。

いよいよ今日は今回北海道までやって来た真の目的を果たします。



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今日も夕方までは自由行動となり、午前中は小樽の町でもブラブラしようかと考えていたけれど、生憎の雨模様なのでもう諦め、さっさと札幌へ移動。適当に地下街をうろついたりして時間をやり過ごします。




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そしてそして夕方、札幌駅の4番ホームに上野行の「北斗星」が入線。そうです、これに乗るために今回わざわざ北海道まで来たのです。




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しかも、乗るのは最上級のA個室ロイヤル。実は数日前、急遽行けなくなった知人が原価で譲ってくれるという有り得ないまでの強運、というか、奇跡に恵まれ、もはや絶対に乗ることなど適わないと思われていた幻の切符を入手することとなったのでした。


はやる気持ちを抑えつつさっそく室内に入ってみると、そのあまりにゴージャスな造りにビックリ。広々とした室内は、ビジネスホテルとも見紛うほどで、かつての「富士・はやぶさ」で体験したシングルデラックスなんかとは比較にならないくらい。今夜一晩ここを独り占めできるというのだから、まさに天にも昇る気持ちです。



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1両丸々のロビーカーも復活とあって、道中の楽しみも大幅アップ。こういったくつろぎスペースは、特に長旅にはまさにオアシス。でも人気があり過ぎてなかなか空きそうになく、それにせっかくゴージャスなマイルームがあるのだから、やっぱり大部分は自室で過ごすことにします。




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途中の伊達紋別で、「スーパー北斗」に道を譲るため数分間の停車。外の空気が吸える貴重なひと時とあって、多くの人がホームに降りてきて、写真を撮ったり自販機で飲料を買ったりします。




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暮れなずむ太平洋を個室の窓からのんびり眺め。ああ、何という幸せ。




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シャワーカードは札幌発車早々に売り切れとの放送があったけど、ロイヤルには各部屋に専用のシャワーが付いているので何の問題もなく。しかも無料。好きな時間に自由に入れるというのも魅力ですね。




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函館では機関車交換のため6分間の停車。前後の機関車を撮影しようとみんな必死に走り回りますが、端と端ではかなりの距離があり、6分ではチト厳しいかと。どちらか片方に絞った方が賢明かも。


ということで、まもなく「北斗星」は北海道を離れ、明朝にかけて東北道をひた走り。何だか寝るのがもったいないけれど、せっかくの寝台車なのだから、やっぱり少しくらいは寝ないともったいないですね。


なお、持参の「札幌フリー乗車券」は、仙台発に関しては、「青い森」とIGRの三セク経由にも乗車が可能。正規で買うとバカっ高いから、随分と助かります。もちろん仙台から先の乗り越しとなる分も事前に用意。ではでは幸せを噛み締めて。

今日はいわゆる予備日としていますが、ずっと以前に幾度となく訪れた懐かしの場所を訪ねてみようかと。



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ということで、小樽へと引き返し、さらに函館本線を上ります。切符は札幌からニセコまでが乗り放題なので、問題ナシです。




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やって来たのは小沢駅。今でこそとても寂しい無人駅となってしまいましたが、広い構内にかつての栄華が偲ばれます。側線が撤去されてしまっただけに、なおさら侘しさが引き立っているようです。




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今から30年前の昭和60年6月末まで、ここから岩内線が分岐していて、決して賑やかではなかったものの、駅には活気が感じられ、これぞ駅といった様子でした。当時の駅舎は既になく、コンパクトな駅舎に建て替わり、駅舎側にあった岩内線ホームも撤去され、本当に寂しくなりました。当時の様子を偲びつつ、これから沿線を辿ってみようと思います。




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駅前から続く国道をしばらく歩き、本線から分岐するあたりから、岩内線の線路跡がくっきりと現れるようになります。レールは撤去されたものの、確かにこんな所を走っていたとの記憶がよみがえってきます。




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さらに進んで行くと、一つ目の駅だった旧国富駅が見えてきました。しかし僅かに残るプラットホームの残骸から、駅だったことがわかる程度。現役当時は、駅員常駐の立派な木造駅舎が建っていたことなど、すっかり忘れ去られてしまったようです。こういう光景に遭遇すると、時の流れというのがとても残酷に思えてなりません。




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その後線路跡は次第に自然に還りつつありますが、橋脚の部分はくっきりと残り、ここに鉄道が通っていたことを後世に伝えています。




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さらに歩いて二つ目の駅だった旧幌似駅に到着。ここは鉄道記念公園として整備されています。




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ホームには廃車となった客車や貨車が留め置かれ、保存状態は良好。中に入れないのがやや惜しいものの、ホームから眺める車両はとてもインパクトがあります。




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そして当時の木造駅舎は今も健在。まさに『これぞ駅』といったおもむきでしょうか。列車は来なくなっても、こうした建物を残してくれたのは嬉しい限り。ここは今でも故郷の駅と言いたくなります。




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待合室に入って休むこともでき、木の窓枠に木のベンチ、それにお決まりの長椅子と、中は懐かしさで満ち溢れています。今にも列車がやって来そうな錯覚に捉われ、しばらく佇んでいたくなります。




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雨が降ってきたので、これ以上の散策は諦め、バスで引き返すことにしました。乗ったのは、二時間に1本くらいの割合で細々と走る路線バスですが、札幌行の高速バスも一時間に1~2本くらいの間隔でバンバン出ているみたいで、これならバスの方が断然便利でしょう。




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小沢駅前でバスを降ります。路線バスの乗客は、僅かに3人だけ。仮に岩内線が今でも走っていたとして、果たしてどれだけの人が利用するでしょうか。




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再び小沢の駅へ。駅前には商店の類もほとんどなく、改めて随分と寂しい所であると実感してしまいます。




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この後は下りの小樽方面へ向かう予定だったけど、だいぶ時間があり、上り方面の倶知安まで行く列車が来たので、時間つぶしを兼ねてそれに乗車。




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10キロ余りの道のりを、10分少々かけて倶知安に到着。かつては特急列車も発着し、結構な賑わいを呈した倶知安も、随分と寂しくなった気がしてなりません。




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それでも駅は立派で貫禄があり、みどりの窓口も営業。将来は北海道新幹線の停車駅になる予定なので、いずれは飛躍的な発展を遂げることになりそうです。




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ただ、広めの待合室も今はちょっと持て余し気味の感も。キオスクはたまたま休業日だったのでしょうか、それとも。




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小樽へと折り返し、まだ早いけれど今日の行動はここまで。いよいよ明日...