「同じ釜の飯」
27年前、僕はレストランオーナに成る夢の為に福岡のあるイタリアンレストランにて修業をしていた。キッチン、ホールと接客から料理の準備と忙しく動き回っていた。しかし、僅か1年足らずで結婚を理由にして(女の子じゃあるまいしね。・・・何を考えていたんだろうね?)挫折してしまうのだが、僕と違って料理の道を究めた友がいる。
僕が辞めた後、彼も他のフレンチの店に移り、修業を重ねる。その後、僕が旅行会社で働くようになった時、彼はフランス行きの片道の航空券を買いに来た。現地で修業をするという。数年、現地にて腕を磨き、帰国後、東京のホテルにてセコンドを務め。福岡に戻り、老舗フレンチの名店でセコンドからシェフとなり、店を繁盛させる。その後、独立、自身の店をオープンさせる。現在は地元デパートにもコーナーを持ち、焼肉店も経営、自身のフレンチ"レストラン フジワラ”は名実共に福岡の顔となった。
レストラン フジワラのオーナーシェフ藤原氏と僕、当時は19歳の慎吾君と23歳の僕がいた。
僕達はお互いに忙しく一年に数回しか合わないのだが、いつあっても昔の頃と同じ感覚で会うことが出来る。27年間の時の流れはお互いの状況を一変させた。修業中の若者二人は共に経営者となった。彼は料理の道、僕は何だろうね?色々遣っているので上手く説明できないが、まぁ、お互いに好きな道で食えているのだ。
もちろん体型も髪の毛の量も大きく変わったが、あの時代に持っていた希望や夢を未だに持ち続けているのだ。それだけはお互いに変わらない。まだまだチャレンジ精神は失ってはいない。・・・だから、いつあっても昔の気持ちで、尚且つ新鮮な気持ちで会うことが出来るのだと思う。
今回は息子(次男)の世話を引き受けて貰う事になった。前のブログでも書いたが、息子は料理の世界を目指している。その第一歩がニューヨークにあるレストラン大学への入学資格を得る事である。TOEFL550点、調理経験6ヶ月以上が必要だ。これから2年間、昼は語学の専門学校、夜は料理の修業を行う。僕の様に途中で挫折する事無く、自分の道を究めて欲しいと願う。僕が果たせなかった道への挑戦を息子が挑むことになる。厳しく指導をお願いしている。遠慮しないのが僕らの友情の証である。それは同じ釜の飯を食った仲間なのだ。
レストラン フジワラで久しぶりにディナーを食した。繊細で力強さを感じる料理である。素材の良さを生かしている。
レストラン フジワラ:福岡市中央区渡辺通5丁目1-22 ヤヤマビル4F ℡:092-711-7600




























