「自由になれた!」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「自由になれた!」


 不自由な中にこそ自由が存在すると思う。全てが自由な中に”自由”が存在するものだろうか? 

 小学生時代(2年生くらいかなぁ?)に始めて自転車を父に買ってもらった。最初は補助輪をつけてもらい2輪の自転車に慣れていく、次に補助輪を外し、父や母に支えて貰いながらペダルを漕ぐ、手を離されると2~3m程先で倒れてしまう。そんな事を繰り返す内に手を離されたことも知らずに、自転車を一人で乗り回す事が出来るようになっていた。鳥の雛が、巣立ちをするみたいに、最初は羽根をバタバタさせるだけ、そのうちに少し飛び上がっては落ちる事を繰り返し、最後は大空を自由に飛ぶ事が出来る状態に似ていると思う。雛も僕も一人で出来るように成った時に、”自由”を感じたのだ。


イタリアで見かけた、自転車。旅をしている僕には必要はなかった。自由な僕だったから。


 それから、僕にとって自転車は不自由からの逃避行の手段となった。勉強から親の叱責から、子供達同士のつまらない捩れた人間関係から・・・ひょいと自転車に飛び乗り、ペダルを漕ぎ出すと風を感じることが出来る。強く踏み出せば強く風を感じることが出来る。すこしでも居心地の悪い場所から遠ざかる事で、”自由”を感じることが出来た。

 今は自転車に乗らなくても”自由”な僕がいる。でも、それはまだ、僕には仕事の部分でも、プライベートな部分でも居心地の悪い状態(問題やプレッシャー)があるからこそだと思う。不自由な状態があるからこそ”自由”を求めるのだ。だから、今、起こる様々な問題やプレッシャーを感じることに感謝しなければいけないよね。