「桜散る、それもまた、チャンスなのだ!」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「桜散る、それもまた、チャンスなのだ!」


 ”禍を転じて福となす”という諺がある。身にふりかかった災難(悪いと思った事)でも旨く活用して(良い事に変える)ことだって出来るのだ。・・・残念ながら我が息子君(次男)は希望する大学に落ちてしまった。浪人する気はないという。・・・彼は最初から本当に行く気がなかったのではないか?とさえ思う。普通の努力をしていれば通ったはずである。「入る」という”絶対的な気持ちが足りなかった事と同時に、その為の努力も足りなかったのだ。・・・彼と3日間に亘って話をした。「君の人生だから好きにしなさい」「君が選択すれば良いよ」・・・彼は将来的に飲食のビジネスをしたいと言う。その為の勉強とネットワークを作りたいと言う。・・・分かった。君が決めるという条件で幾つかのアドバイスをする。

1、すぐその業界で働く。⇒将来的に独立

2、調理の専門学校に行く。⇒業界で修業⇒将来的に独立

3、世界を放浪して自分探しの旅に出る。⇒?⇒?

4、浪人してもう一度、大学受験をする。⇒?⇒?

5、ニューヨークにあるCIAレストラン大学に行く。⇒業界で修業⇒将来的に独立


 付け加えてアドバイス、「若いときの遠回りになんて気にする事はないよ。僕(父)も25歳までプータロー(今で言うフリーター)だったのだから。」

 彼は3日程考えた結果、ニューヨークにあるレストラン大学に入る事にすると言ってきた。自分でネットで検索して情報を得たのだろう。・・・「分かった、良いよ。」

その代わり僕の方から条件を出すことにした。先ず、語学の専門学校に通って受験資格のTOEFLの点数を取る事。夜はレストランで修業を最低一年間する事。100万円を最低貯める事。そして決して途中で諦めない(卒業するまで)という誓約書を僕に出すこと。・・・まぁ、未来の遣りたい事は若いうちはコロコロ変わるものだ。僕だってそうだった。だから彼に全てを強要するつもりもないが、一度決めたのなら卒業までは真剣に学んで欲しいと思う。後は本人の希望で好きな事をすれば良いと思う。彼の人生なのだ。親が決める事ではないと思う。ただ、今、彼に出来ない事をしてあげれば良いと思う。入学金、授業料、寮費の2年間分は出してあげるよ。その他は自分でどうにかしなさい。それ以上行きたければ出世払いで貸してあげるよ。4年まではね。・・・甘いのか?厳しいのか?まぁ、僕の基準だ。学生の内は親の気持ちだよ。・・・CIAレストラン大学は全ての調理技術、サービス、マネージメントを学ぶ事が出来る正規の大学であると言う。ここを出たから何かの確信や保障があるわけではないが、世界から来ている学生達と交流できる事。また、常に実践、実践の教育と経営の事も学べる事。この大学出身のシェフのいる店で修業出来るチャンスがあること事から考えると、面白いかなぁと思う。僕自身もイタリアに遊学した事が、今の自分形成に大いに役に立っている事は事実だ。

 しかし、全て親の援助だけで行くのは”覚悟”の信頼性がない。だから上記の様な条件を出した。どうしても行きたければクリアーできるはずだ。目標が明確であればそのプロセスはそれほど苦痛と感じないはずだ。、。と父(僕)は思ったのだ。

 包丁一本・・・さらしに巻いて・・・まぁ、好きな様に好きな事をやりなさい!息子よ!