PITTI UOMO 91 2日目
ただ、私が指摘した内容に関しては彼らもよく理解しているようなので、サンプルがきちっと上がってくれば、バリューのあるファクトリーブランドだと思います。
ナポリというだけで品質が良いと思っている方も多いのではないかと思いますが、意外と理解力が無かったり対応能力の無いファクトリーが多いというのが実情です。
昨日に続き、PITTI UOMO 2日目のレポートです。
ヴィンテージという流れが続いていますが、それを強く押し出しすぎているかなという印象です。
PITTI UOMO 91 初日
PITTI UOMOが始まりました。
MEN’S EX 2月号連載
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年末年始は例年通り新潟の実家で一人暮らしの父親と過ごしていました。
今年は比較的暖かかったのですが、それでも最高気温は10度以下で、毎日雨や曇り空なので、青空の東京と比べると実際の気温以上に寒く感じます。
普段東京ではダウンをあまり着ない私ですが、新潟に帰省する時とスキーに行くときはダウンは必需品です。
数年前に購入したHETREGOのダウンをずっと着ているのですが、来秋冬はHERNOあたりで新調しようと思っています。
来秋冬のコレクションをまだ見ていないのですが、今シーズン展開していた、こんな感じのモデルがいいかなと思っています。
それと、タートルネックのニットですね。
ミドルゲージやローゲージのタートルのインナーに保温性のある下着を着てダウンを羽織る。
誰が着てもそこそこサマになる、寒がりのお手軽(手抜き?)コーディネートですね。(笑)
MEN'S EX 2月号が発売されました。
私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマはサスペンダーです。
数年前からイタリアでも少しずつ見られるようになったサスペンダー。
ドレスクロージングのカジュアル化の波が縮小し、クラシックなドレススタイルが戻ってきたことから、昨年あたりからサスペンダーを付けた人がPITTIの会場でも急増していました。
ご覧のように、クラシックなスタイルからカジュアルなスタイルまで、サスペンダーが注目されているのは明確です。
エンドが二股になってボタンで留めるタイプとクリップで留めるタイプがありますが、ボタン留めのタイプはクラシックな印象が強く、クリップで留めるタイプはカジュアルな印象を一般的には受けますが、今サスペンダーを付けている人は、それほど気にしている人も少ない印象です。
元々サスペンダーは、ウエストもシルエットもゆったりしたパンツをサスペンダーで引き上げ、シルエットを美しく見せるという効果がありますが、昨今は細身のパンツにもサスペンダーを付ける人もかなり多いので、単純にアクセサリーとして取り入れている人も多いというのが実情です。
以前流行っていたウオレットチェーン的な感覚で取り入れる感覚に近いですね。
私がイタリアに出張に行くようになってから20数年経ちますが、サスペンダーがこれだけ流行るのは初めてです。
特にイタリア人は、ベルトは”見せるためのアクセサリー” という意識が強いので、スーツやジャケットにもエキゾチックレザーのベルトやウェスタンベルト、ダブルリングのベルトなど、
敢えて目立つベルトをするのを好む傾向が強く、90年代後半から2000年代前半までの所謂 ”クラシコイタリア ブーム” の時でさえも、サスペンダーを着けている人を見かけるのは極々稀でした。
日本でサスペンダーが流行ったのは、80年代の英国ブームの頃でした。
当時ロンドンに行くと、ジャーミンストリートやサビルロウの老舗のショップには必ず ”ALBERT THURSTON” のサスペンダーがディスプレイされていたものです。
私のイメージは初期のHACKETとロンドンの老舗ハンティングウェア ショップのCORDINGS。
カラフルなモールスキンやコーデュロイのベルトレスパンツにフエルトのサスペンダーというスタイルが当時すごく新鮮でした。
余談ですが、コーディングスの現オーナーはエリック クラプトンだそうです。
80年代から90年代、私がBEAMS Fのマネージャーだった頃もアルバート サーストンのサスペンダーはとても人気のあるアイテムでした。
当時は英国ブームだったので、サスペンダーではなく、ブレイシーズが正しい呼び名と言われていました。
サスペンダーは米語なので、当時は英国ブームですからブレイシーズと言わないと英国かぶれの先輩に怒られたものです。(笑)
今も英国ではブレイシーズと言わないと通じないですね。
なので、英国でサスペンダーを買う場合は、必ずブレイシーズと言ってください。
そのアルバート サーストン、PITTIにもブースを出展していますが、数年前までは訪れる人もかなり少なく、スタッフも暇をもてあます感じでしたが、今はいつ行ってもブースが賑わっていてスタッフも大忙しです。
元々小さなブースですが、立って商談する人が出るほど大盛況。
私がバイヤー駆け出しの頃から付き合いのある英国人セールスマンがいますが、彼が言うには、イタリアだけでなく、世界的なサスペンダーブームでオーダーがかなり増え、生産が追いつかないほどだそうです。
80年代の英国ブームの頃も世界的にサスペンダーブームでしたが、その頃でも3週間以内にデリバリーされていました。
今は3ヶ月かかると言う事からも、昨今のサスペンダーの注目度の高さが伺えます。
因みに、2月号では、そのアルバート サーストンの特集も組まれています。
86ページから89ページの4ページ、こちらも是非ご覧ください。
このサスペンダーブーム、現地では20代から40台前半くらいの人たちが積極的に取り入れているというのが実情です。
彼らは80年代の英国ブームをほとんど知らないので、サスペンダーに対する先入観がほとんど無く、アクセサリーとして新鮮に感じていることと、艶っぽいイタリアンスタイルが若い人たちにとっては逆に古くさく感じていることも、本来はクラシックの代表的なアクセサリーであるサスペンダーが注目される要因になっていると思います。
英国色の強いアイテムなので、英国的なルールは色々ありますが、それだけに囚われず、若い世代の人たちがアクセサリーとして自由に取り入れて楽しんでいるというのが今の流れだと思います。
是非皆さんも気軽に取り入れてみてください。
そして、同じ2月号の綿谷画伯の連載 ”コンサバ お洒落 妄想図鑑” もテーマはサスペンダーです。
ウチのイケメンのことも書かれていますので、こちらも是非ご覧ください。
今や日本を代表するミスター ブレイシーズ。
確かに・・・
年末ギリギリ。
今日が年内最終出勤です。
仕事は商談が一件あるだけで、ほとんど残務整理という感じですが、個人オーダーしていたスーツが年末ギリギリに届いたので、空いた時間に試着をして仕上がりをチェックしていました。
届いたスーツは ”PAIDEIA” のダブルブレストのスーツ。
今シーズン展開して、ほぼ完売したモノと同じモデルです。
ERNESTOのオーダー会時にPAIDEIAのスーツのオーダー会もできないかと思い、どのような仕上がりになるか確認したいので、自腹でオーダーしてみました。
10月にエルネストとパイデアのディレクターであるエンリコが来日した際に、既成の44をベースに採寸してもらい、少しだけ補正を入れてオーダーしました。
補正の内容は、肩幅と背幅が少し小さく、腕が上げづらかったので、そこは念入りにチェックしてもらいました。
ウェストも私にはちょっとタイト過ぎたので、全体で2cm程度緩く修正しました。
ダブルブレストはフィットしたほうが格好いいのですが、さすがにタイト過ぎました。
パンツは元々ジャストフィットで補正の必要が無かったので、既成の44のままでオーダーしました。
もちろん、ワンプリーツです。
クラシックなスーツのパンツは、プリーツ入りがもはやスタンダードですね。
モデルがあれば、2プリーツでオーダーしたかったいうのが本音です。
生地はは ”DRAPERS” のバンチの中からチョイスしました。
グレーのグレンプレイドに綺麗なブルーのウィンドウペンは、今シーズンのオーダーバンチの中でも3本指に入るお気に入りの生地です。
最初はBEAMSのカスタムテーラーでオーダーしようと考えていたのですが、たまたま今回のような機会があったので、迷わずこの生地でオーダーしました。
色違いでブラウンもあって、それもかなり刺さったのですが、結果的にブルーに落ち着きました。
因みに、ブラウンはこんな感じです。
本当に綺麗な色の生地です。
余裕があれば、シングルとダブルで色違いで作りたかったくらいです。
結果的に仕上がりはどうだったかと言うと・・・
前着丈が少し長く感じる意外は、かなり満足いく仕上がりでした。
着丈はお直しで対応できるレベルなので全く問題ありません。
私の経験上、ナポリのサルトリアを含めて、スミズーラといっても100%完璧に仕上がることの方が少ないので、90%以上の仕上がりであれば、最終的な微調整は全て日本で直しています。
それで今まで問題があったことは一度もありません。
ただ、たまに全体的にワンサイズくらい違うサイズで上がってくる場合もあるので、その場合はさすがに寛容な私でも怒ります。(笑)
今シーズンもナポリのあるサルトリアでスーツをオーダーしていたのですが、仮縫いしたにもかかわらず、完全にワンサイズ小さく上がって来ました。
来年来日した際に見てもらうので、仕上がりは来年の秋ですね。
生地はかなり気に入っているので、気長に待つことにします。
それもナポリとの付き合い方かと・・・
今回の仕上がりを見ても、かなり満足のいくレベルだったのでオーダー会の開催を考えたいと思っています。
あとは、皆さんにオーダーしていただけるかどうかですね。
このスーツ、年明けのイタリア出張に持って行こうかなとも思っているのですが、年末年始でお直し屋さんも休みなので微妙な感じです。
体に馴染んでいないスーツを出張先でいきなり着るのもどうかなというのもあるので、悩むところです。
洋服屋の出張は大変です。
特に1月の出張はコートもあるので、コートとスーツやジャケットやパンツとの相性も考えないといけないので、準備に時間がかかります。
靴も迷いますね。
いつも何を持っていくかギリギリまで迷って、スーツケースが閉まらなくてまた迷い・・・
持って行くものが決まるのもいつもギリギリ。
ギリギリにならないと本領発揮できない私。
もういいオッサンなので、少し余裕のある人になりたいものです。(笑)
買い忘れ。
クリスマスイヴに出社して、一人で大掃除しながら合間にブログを書いています。
前回ご紹介した買えなかったモノだけでなく、買い忘れていたモノがこの時期になると色々出てきて、師走でバタバタしているのに慌てて買い物しています。
そんな買い忘れていたモノのひとつがこのシャツで、慌てて昨日閉店間際のBEAMS Fに買いに行きました。
それは、BORZONELLAのホワイトデニムのボタンダウンです。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111200395/
生地は以前ご紹介したラウンドカラ―と同じ生地です。
このホワイトデニム、厚手ですがゴワゴワすることもなく、とても着やすい生地で、洗いざらしで着ても細かい皺が出ないので、ノンアイロンで着ています。
ツイード調のジャケットや昨年購入したブークレのような素材感のあるジャケットとも相性がいいので、今シーズンはかなりヘビーローテーションで着ています。
このシャツをオーダーした時から買おうと思っていたのですが、入荷してくると少し気になる点がありました。
ラウンドカラ―と同じ生地を使っているのですが、ボタンダウンの方が少し生成りっぽい色で仕上がっています。
”反ブレ” と言われる生地の生産時期によっての色ブレか、洗い加工の時の色の変化の違いか判りませんが、ちょっと黄ばんで見ないかなという点だけ気になっていました。
迷っている間に購入したのが、これも以前ご紹介したオックスフォードのBD。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111201395/
これも今シーズンヘビーローテーションで着ていました。
襟の大きさと開き具合が絶妙で、ダブルステッチがアメリカの古き良き時代のBDシャツを彷彿させ、久々に刺さるBDシャツでした。
ホワイトデニムのBDは、素材も襟型も刺さるのであれば当然買うべきシャツだったのですが、生成りっぽいトーンが気になって先延ばしにしていたら、すっかり忘れてしまい、この時期になって慌てて購入した次第です。
マイサイズはまだ10数枚残っていましたが、他のサイズはどれも残り数枚。
いつもは先に無くなってしまう14ハーフのネックサイズですが、少し小さめに上がってきたのが幸いだったようです。
気になっていた生成りっぽいトーンは、蛍光剤の入っている洗剤で洗っていると白くなってくることは洗剤の注意書きにも書いてあるので、しばらく様子を見ようと思ったのと、合わせるジャケットがブラウン系とベージュ系が多いので、実際に合わせてみると、それほど気にならないという感じです。
入荷後すぐにBRILLAのバイヤーの高田が購入して着ていましたが、彼が着ているのを見ても普通に白く見えるので、自分が気にしているほどではないかのなという印象です。
それでも実際に着続けて気になれば、塩素系の漂白剤で白くします。(笑)
デリケートな生地ではないので、そのくらいのことをしても全く問題ないと思います。
今シーズンはこのデニムのラウンドカラ―も購入したので、BORZONELLAは4枚購入しました。
最近カジュアルシャツはBORZONELLA率が高くなっています。
他のブランドには無い素材使いや独特なディティールと襟型、そして、アメリカ的な雰囲気をうまく取り入れているのも今のカジュアルシャツの気分です。
この時期に買うモノは、年明け直ぐにあるイタリア出張に持って行くという意味合いもあります。
今回のホワイトデニムのBDシャツは確実に出張に持って行く服のリストに入っています。
出張に持って行く服は限りがあるので、ジャケットにノータイだけでなく、ウールのタイなどでタイドアップもできる、このようなシャツは重宝します。
もちろん、襟先のボタンは外して着ます。
さすがウチのイケメンはわかっています。
この襟先がちょっとハネた感じがいいですね。
個人的には、こんなボタンダウンの襟先のボタンを外したようなレギュラーカラ―のドレスシャツが着たい気分です。
イメージは、このスティレラティーノのレギュラーカラ―。
襟先が少しハネるのですが、それがすごくカッコイイ。
全く理解できないという方も、そのうちカッコイイと感じるようになると思います。
多分、
おそらく、
間違いなく・・・
買えなかったモノ。
この時期になると、洋服好きの方はシーズンの買い物は一通り終わって、セールで何か良いものがあれば買おうかなという方が多いのではないでしょうか。
12月になれば完売しているものも多いので、買っておけば良かったというものもあると思いますし、欲しいモノがあっても、ご自身が決めているバジェット的にちょっと厳しいということもあると思います。
私も皆さんと同じで、欲しかったのに買いそびれてしまったモノや、いまだに欲しいと思っていてもシーズンの買い物のバジェットを越えてしまっているなど、色々な理由で買えなかったものがあります。
今回は、そんな ”今シーズン欲しくて買えなかったモノ” をちょっとだけご紹介します。
HERNOのウルトラライトダウンのダブルブレスとジレ。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/blouson/21060085595/
ミラノのショールームで見たときから、からり刺さっていたのが、このダウンベストでした。
昨今のインナーダウンブームで巷には色々なインナーダウンがありますが、カジュアルなテイストのモノばかりで、オトナが着られるインナーダウンはなかなか無いなと思っていた矢先に、コレを見つけました。
さすがにHERNOだけあって高級感もあり、その割りに値段も比較的こなれた価格。
個人的に今シーズン欲しいアイテムであると同時に、直感的に ”これは絶対に売れるだろうな” と思えるモノでした。
結果的には予想通り非常に良く売れました。
そして、私は買えませんでした・・・(笑)
マイサイズは入荷後即完売どころか、ほかのサイズもほとんど店頭に出ないまま完売という状況でした。
やはり、オトナの服好きの方には確実に刺さるダウンベストでした。
来年はもっとオーダーしなくてはならないですね。
BEAMSでも今日時点で残りの在庫は1点だけ・・・
ネットで検索しても、どこも完売状態。
どうしても欲しいので、近々直営店をのぞいてみます。
おそらく完売だと思いますが・・・
TONELLOのT JACKET。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160862148/
ブルー×ホワイトのグレンプレイドは、昨年の12月のプレコレクションで見たときから刺さっていました。
昨年の秋冬にブルーのハウンド トゥースを購入しましたが、着心地の良さとジャージでありながらテーラードジャケットのようなシルエットにはまってしまい、今シーズンもオン、オフともにヘビーローテーションで着ていました。
柄の色目がそのハウンドトゥースとかなり近いので、その部分だけ引っかかって迷っていたら、入荷後すぐに完売・・・
確かに昨年購入したハウンドトゥースと似たトーンなのですが、実際に着ている人を見ると全くイメージが違うので、今思えば予約を入れてでも購入すべきモノでした。
INCOTEXのワンプリーツのブラッシュドツイル。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230350716/
19番という、ワンプリーツのテーパードシルエットのモデルです。
深めのワンプリーツで股上の深さも少し深めで、まさに今の気分のプリーツパンツです。
フロントのコインポケットのフラップやヒップポケットのフラップは、昨今多くのブランドでも見られるディティールで、ちょっと流行のディティールとも言えます。
入荷時期が遅かったので、ノーマークの人も多かったのではないかと思いますが、絶妙なシルエットはまさに買いのパンツでした。
買う気満々でBEAMS Fに行き、ベージュを選んで試着し、丈をあわせてもらおうと思った瞬間、鏡を見てあることに気づき購入するのをあきらめました。
それは、ふくらはぎが当たってシルエットが綺麗にでないという問題・・・
私はふくらはぎが太く、秋冬はホーズを穿くので、裾幅が17cm以下のパンツはふくらはぎに引っかかってしまい、シルエットが綺麗にでません。
これは誤算でした・・・
何人か知人にも薦めて買ってもらったのですが、その時にシルエットがあまりにも綺麗だったので、私も同じ感覚で穿けると思ったのですが、体系が違っていました。
あと0.5cm裾幅が広ければ綺麗に穿けたのででとても残念です。
綺麗にシルエットが出る人にはお勧めのパンツです。
色々なプリーツパンツが出ていますが、この19というモデルはかなり秀逸なシルエットだと思います。
本当に残念です・・・
ご興味のある方は、是非ご試着してシルエットをご確認ください。
今やERNESTOの定番となったラグランスリーブのバックベルと付きのバルカラー。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/coat/24190146465/
今まで見たことがないベージュとブラウンをミックスした絶妙なメランジが特徴のツイード調の生地は、BEAMSのエクスクルーシブの生地です。
今回のERNESTOのコートの中では、購入したミリタリーグリーンのトレンチと、このコートが個人的に最も刺さりましたが、ワンシーズンにコートを何着も買う余裕がないので、泣く泣くあ諦めました。
私の経験上、このような生地は2度巡りあうことはなかなかないので、いまでも毎日BEAMS Fの店頭にあるものを見て悩んでいます。
試着すると更に悩むので眺めるだけにしています。(笑)
1月のイタリア出張で更に刺さるものが見つかれば悩みもなくなるかと・・・
ご興味のある方は、是非実際に生地をご覧になってください。
かなり洒落た生地です。
今回ご紹介したのは、ほんの一部。
今シーズンは特にコートのバリエーションが豊富で、欲しいものがたくさんあったので、どれを選ぶかすごく迷いました。
完売するようなモノならもっと早く紹介しろよという方も多いと思いますが、このブログは販売促進のブログではないので、なるべく購入したものを紹介するようにしています。
なので、買えなかったけど欲しかったものや、予算の都合で買えなかったものもセールで購入できる可能性があるこの時期に紹介しました。
何でもかんでも絶賛する業界人のブログもありますが、私は節操の無いことはできないので、今後もこのスタイルを守っていきたいと思います。
ただ、お勧めのモノを聞かれることがものすごく多くなっているので、今後どのように紹介していこうか迷っているところでもあります。
ひとつ言えることは、私がいいと言っても必ず実物を見て、ご試着して本当に気に入ったものを購入してください。
洋服は誰かに言われて買うものではなく、自分自身が気に入ったモノを購入するのが基本です。
私が雑誌やブログやSNSで発信することは、あくまでも皆さんのお買い物の参考になればと思っています。
なので、無責任に何でもかんでもいいなんて言えません。
MEN’S EX 連載 1月号
MEN’S EX 1月号が発売されました。
私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”ロング丈のコート” です。
もよもとオーバーコートやレインコートは丈が長いものが正統とされてきましたが、ここ10数年ドレスクロージングのカジュアル化の波がきてからは、コートにも軽快感が求められるようになり、短い丈のコートが主流になりました。
ここ数年はドレスクロージングのカジュアル化の波もおさまり、再びクラシックな装いが注目されるようになると、コートの着丈の長さにも変化が現れました。
2015年1月と2016年の1月のPITTI UOMOのスナップを比較してみると、着丈の長さの変化がわかります。
2015年1月のスナップです。
ご覧のように、ヒップから膝の中間くらいの長さのコートを着た人が多いのがわかります。
2016年1月のスナップです。
ご覧のように、膝丈や膝上10cmくらいの丈が多くなっているのがわかります。
同じ人物で比較してみると、着丈が長くなっているのがさらにわかります。
上段が2015年のスナップ、下段が2016年のスナップです。
明らかに5cm以上着丈が長くなっているのがわかると思います。
ロング丈と言うと相当長い着丈をイメージする方が多いと思いますが、今回の連載の趣旨は、昨年に比べるとコートの着丈が確実に長くなっていて、そのような着丈のコートが今後も主流になっていくことは間違いないので、今シーズン新たにコートを購入するのであれば着丈の長いコートを購入したほうが間違いないというお話です。
因みに、現地では膝下丈のロングコートを着た人も増えています。
ご覧のとおり、膝下丈のロングコートを着た人が増えているのも明らかな傾向です。
ただし、膝下の長さが短い日本人がこの丈を着こなすのは難易度が高いというのも正直なところです。
身長が180cm以上あるか、180cm以下でも足が長く膝下が長い方は、よりエレガントに見えるロング丈のコートがお勧めです。
因みに、身長が180cmを超える弊社のプレスの小林がロングコートを着るとこんな感じです。
私も身長があれば、こんな感じのロングコートが着たいというのが正直なところです。
コートの着丈が長くなり始めたのは3年くらい前。
一部の早い人たちから、着丈の短いコートはもう古いという話を聞くことが少しずつ増えていました。
しかし、当時はまだまだ着丈の短いコートが主流で、サプライヤーからも着丈の長いコートの提案がほとんどなかったので、本当に一部のかなり早い人たちが昔のコートをクローゼットから引っ張り出して着ているか、モード的なブランドのものを着ているか、もしくはスミズーラで作ったものを着ているという状況で、私自身、彼らの言っていることは理解できたのですが、少し早すぎるという印象でした。
そして、その後サプライヤーからの提案も徐々に増え、実際に着ている人も更に増えていき、今年の一月のPITTIではサプライヤーの提案も着丈が長いものにシフトしている状況を見れば、今シーズン着丈の長いコートの流れが来ることは明確でした。
このような流れも踏まえ、これからコートを選ぶ際に注意すべくポイントをアドバイスさせていただくと、膝から+-10cm程度の長さのコートを選ぶと良いと思います。
特に日本人の場合は、膝丈-10cmくらいを目安にすると良いでしょう。
そして、着丈が長くなったコートを選ぶときにもうひとつ注意するポイントはフィッティング。
着丈が長くなるのにともなって、適度なゆとりのあるフィッティングが今後主流になっていくと思われるので、極端にタイトなフィッティングは避けたほうがよいでしょう。
着丈の短いコートはもう時代遅れなのか言うと、現地でもまだまだ着ている人は多いのですが、着丈の長いものにシフトしているのは間違いないので、今後コートを購入される際は着丈の長さを気にされたほうが良いと思います。
そして、お手持ちの着丈の短いコートを着る場合は、カジュアルなコーディネートにも使うことで着こなしのバリエーションが広がると思います。
上の画像のように、着丈の短いコートは軽快感があるので、元々カジュアルなコーディネートとは相性が良いです。
私も休日のカジュアルなスタイルにテーラードコートを合わせることが多いので、テーラードコートをカジュアルに着たことがない方は是非実践してみてください。
特にミドルゲージやローゲージのタートルと合わせて着るコーディネートは、最も簡単で誰でもなんとなくサマになるコーディネートなので個人的にもお勧めです。
私もしばらく着ていなかった10数年前のテーラードコートをクローゼットから引っ張り出して今シーズン着ています。
膝丈でシルエットも今のものよりも余裕があって、まさに今の気分です。
処分しなくて良かったです。(笑)
数着持っているスティレ ラティーノのコートや今シーズン購入したERNESTOのトレンチは、全て着丈が長めなので、結構なバリエーションで持っていることになります。
既に2017年秋冬のプレコレクションを数ブランドチェックしましたが、やはりコートは長めの着丈が主流になっています。
春夏は着丈の短いものが必要なので、来春夏 短い着丈のスプリングコートもありますが、それでも着丈の長いコートのバリエーションが増えているのは間違いありません。
やっと寒くなってきたので、これからコートを購入される方も多いと思いますが、購入の際は今までお持ちのものよりも着丈が長いものを選ばれると良いと思います。
そして、着丈が長く感じても着丈を詰めるお直しはしばらく着てから検討されたほうが良いと思います。
来年になって着丈を詰めないほうが良かったと思う可能性が高いかもしれません。
何事も変化に慣れるのには少し時間が必要です。
慣れてしまえばそれが普通に感じるものです。
だから、ここでグッと我慢・・・
私からのアドバイスです。
シルエットの変化
クラシック系の服は毎年変るような大きな変化はないのですが、それでも2年くらいのスパンで見ると多少の変化は感じられるものです。
ここ数年で見ると、パンツのシルエットの変化は大きな変化といえるのではないでしょうか。
このブログでも何度の書いていますが、タイトなノープリーツから少しゆとりのあるプリーツ入りのパンツに流れが変わっているのは間違いない事実です。
今回は、その流れを検証する意味も含めて、2014年の6月のPITTI UOMOの画層から今年の6月のPITTI UOMOまでの3回のPITTI UOMOのスナップを例に、同じ人物のスタイリングにフォーカスして、その変化について解説してみました。
2014年
2015年
2016年
2年前のPITTIではスーパースリムのノープリーツを穿いていましたが、昨年はワンプリーツのスリムフィットのパンツになっています。
ひざ下のシルエットはほとんど変わっていないですが、腰周りに余裕ができるのでずいぶん印象が変わります。
そして、今年の6月のPITTIでは2インプリーツのかなり太目のパンツを穿いていました。
ラルディー二のジャケットを小さめに着る独特のバランスは変わらないのですが、パンツのシルエットだけは2年でずいぶん変わりました。
2014年
2015年
2016年
2年前はスーパースリムのノープリーツでしたが、昨年は2インプリーツのベルトレスを穿いています。
タイトなノープリーツからいきなり2プリーツと言う流れです。
ひざ下のシルエットはあまり変わっていませんが、やはり腰周りの余裕がまったく違うので見た目の印象が変わります。
因みに、この2インプリーツのパンツは、2年前のノープリーツのパンツと比べると股上が深くなっています。
私も今シーズンこの2インプリーツのサイドアジャスターのパンツを2本購入しましたが、とてもシルエットの綺麗なパンツなので気に入っています。
長らくピタピタのノープリーツのパンツがトレードマークだった彼が、プリーツ入りのパンツに変ったのも今の流れを物語っていると思います。
2014年
2015年
2016年
2年前はかなりタイトなパンツで腰から太もも、ふくらはぎまでかなりピタピタなフィッティングでした。
昨年は1プリーツで適度にゆとりのあるシルエットのパンツに変わっています。
腰周りと太ももに余裕があって、いま見るとこのくらいのシルエットが自然に感じます。
丈は我々にとっては短すぎますね。(笑)
そして、今年は2プリーツで全体に太目のパンツに変わっています。
この人のように流れにかなり敏感な人は、プリーツが入っているだけでなく、すでにシルエット全体が太めのパンツに注目しています。
やはり2年前と比べると股上が深くなっています。
2014年
2015年
2016年
2年前はやはりかなりタイトなシルエットのパンツでした。
当時流行っていたプリント柄というのも懐かしいです。
昨年はダメージデニム。
これも昨年かなり流行ったデニムです。
シルエットはあまり変っていません。
今年は2インプリーツのベルトレスになっていました。
ワンプリーツを飛び超えて、いきなり2プリーツですが、実はこのようにタイトなシルエットからゆとりのあるシルエットに突然変わる人も現地では結構多いです。
それだけファッション業界の人たちの間では、プリーツパンツがポピュラーになっているということです。
因みにこの方、別の日はもっとワイドなパンツを穿いていました。
2014年
2015年
2016年
ホワイトパンツがトレードマークのこの方、2年前はかなり細いパンツを穿いていました。
裾幅はおそらく17cmより細いのではないでしょうか。
昨年はそこから一転、2インプリーツのゆとりのあるシルエットに変わっています。
この人もワンプリーツを飛び越えていきなり2プリーツですね。
こして、今年は太めのノープリーツを穿いていました。
カジュアルでは、このような太めのノープリーツという傾向も出てきいます。
このような、ゆとりのあるノープリーツのパンツがサプライヤーから少しづつ提案されるようになってきているので今後要チェックなシルエットです。
BEAMSでも来春夏は太目のノープリーツを少しだけですが展開しています。
因みに、ウチのイケメン達はこんな感じです。
上段の画像が2年前で下段が今年の画像です。
ご覧のように、やはりジャケットのシルエットは変わっていませんが、パンツのシルエットが全く違います。
彼らは海外のスナップでも常連ですが、今年上段のスリムなパンツを穿いていたらおそらくスナップはあまり撮られなかったでしょう。
それだけ今の流れから考えるとパンツのシルエットの変化は重要なポイントだと言えます。
因みに、私は・・・
当時スーパースリムが流行っていましたが、私はO脚なので脚の形がハッキリ出るスーパースリムは体形に合わず、普通のスリムフィットを裾だけ少し細くして穿いていました。
下段は今年の画像ですが、一見それほど変わっていないようにも見えますが、結構深い1プリーツのパンツなので、腰回りと太もものあたりの余裕が全く違います。
そして、やはり股上が深くなっています。
イケメン達やファッショニス達と比べると変化がマイルドなので、リアリティーはあるかもしれません。(笑)
プリーツ入りのパンツを穿いて、そのシルエットやバランスに慣れるとスリムなフィットのパンツには戻れなくなります。
なので、今年の秋冬購入したパンツはほとんどが2プリーツでした。
因みに、今まで穿いていたノープリーツは休日にファイブポケット代わりに穿いています。
結構賢い消費者です。(笑)
私が流れを見る時はモノだけではなくヒトも見て判断します。
誰かが撮ったスナップだけでは判断できないので、現地ではバイイングの為のモノをチェックするだけでなく、ヒトをチェックすることがとても重要です。
サプライヤーの提案だけでなく、それらを着ている人が増えているという両面を見て、初めて間違いのない流れであると判断しています。
そして、今回のように、同じ人のスタイリングの変化をチェックすると更に流れの変化がわかると思います。
シルエットはゆとりのあるシルエットに向かっていることは間違いありませんが、プリーツパンツに抵抗のある方が多いことも理解しています。
それも踏まえ、私から下記のようにアドバイスさせていただきます。
① ノープリーツのパンツを選ぶ際は、細すぎないスリムフィットを選ぶと良いでしょう。特に腰周りとふくらはぎがピタピタになるようなシルエットは要注意です。
② スーパースリムのパンツを購入する場合は、ワンサイズ上げてウエストを詰めると今のバランスで穿けます。 これによって①の要注意ポイントが解消されます。
③ 初めてプリーツパンツを購入される方は、ワンプリーツかプリーツの浅い2プリーツのスリムフィットを選ぶと良いでしょう。
④ 2プリーツを購入される場合は色々な太さのシルエットが出てきているので、まずスリムフィットくらいから入って、慣れてから徐々にゆとりのあるシルエットに変えていくと良いと思います。
⑤ ノープリーツもプリーツパンツも徐々に股上が深くなっていく傾向にあるので、極端に股上の浅いパンツは選ばない方が良いでしょう。
これらは2017年春夏の流れと2017年秋冬のプレコレクションをチェックした上でのアドバイスなので、大きく外れることはないでしょう。
タイトなノープリーツは主流ではなくなり、プリーツパンツの流れが更に加速することは間違いなさそうです。
そして、ベルトレスのパンツが更に増える流れもあるので、既にプリーツパンツを穿いている方は要チェックポイントです。
今回ご覧いただいた画像のように、ジャケットのシルエットは殆ど変っていないので、パンツのシルエットを変えるだけで今の雰囲気に見せることができます。
それだけ今の流れの中でパンツのシルエットの変化は重要なポイントであるということは間違いないでしょう。
スナップ本やネットでスナップをチェックする際は、このような変化も気にしながらチェックすると良いと思います。
もちろん、明らかに傾向とは関係ない ”ただ目立つ人” みたいなスナップも多いので、正しいのか正しくないのかを見極めることも重要になってくると思います。
以前にも何度か書きましたが、ノープリーツの主流になる前はプリーツ入りが主流でした。
そして、更にさかのぼると、その前はノープリーツが主流でした。
歴史を見てもスタイルは循環するので、すっと同じものが流れの中心にあることはありません。
今のプリーツパンツの流れは、既にトレンドと言うほど大げさなものでなく、もっとリアリティーのある身近なものになっているのは間違いありません。
ノープリーツも流行り始めた頃は、”こんなガキみたいなパンツ穿けるか” という方が多かったのですが、その人たちも数年後は皆ノープリーツになりました。(笑)
今はその逆で ”こんなおっさんみたいなパンツ穿けるか” という方が多いみたいですね。(笑)
そして数年後は皆・・・
だから無責任なことは書きません。
それが私の役目だと思います。
2017春夏 プレス内覧会
前回アップしたラインナップ説明会が終わり、先週は2017年春夏のラインナップをメディア関係の方々にお見せするプレス内覧会でした。
いつものコレもギリギリに完成。
ラインナップ説明会で解説した2017春夏のトレンドをプレス内覧会用にアップデートするのですが、私が色々こだわるのでプレススタッフや制作部のデザイナーは大変です。
画像の差し替えや文章の変更、デザインのダメ出しなどなど・・・
私のわがままに応えてくれる彼らにはいつも頭が下がります。
安武くん、人生最大のイベントがあって忙しかったのにありがとう。
今回も満足いくものが完成しました。
いつもみんなに感謝しています。
今回も二日間喋りまくりでした。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
お会いできなかった皆様、申し訳ございませんでした。
2017春夏もよろしくお願いいたします。
今回も内覧会の様子を少しお見せします。
エントランスのメインディスプレーはスーツが3体です。
オリーブグリーンのダブルブレストのコットンスーツはSTILE LATINO。
VゾーンはオックスフォードのBDにクラブタイ。
久しぶりにクラシックなレジメンタルタイが新鮮です。
ブラウンの3ピーススーツはBRILLLAのオリジナル。
襟付きのダブルブレストのジレにベルトレスの2プリーツパンツ。
オリジナルのスーツの中では最も凝ったディティールのスーツです。
ブラウンのトーンが絶妙なスーツです。
ソラーロのスーツはSTILE LATINO。
イタリアの夏の定番ソラーロのスーツが久しぶりに新鮮です。
タイドアップせずに敢えてレトロポロを合わせました。
パンツはスティレラティーノで今回から初めて展開するワンプリーツのサイドアジャスター。
来春夏は生地によってベルトレスのパンツが付きます。
ハンギングのディスプレイもコットンスーツ。
来春夏は少し濃いめのベージュが気分です。
ブラウンのミニギンガムのタブカラ―にクラブタイ。
20数年前に私がBEAMS Fのショップマネージャーだった頃のコーディネートみたいです。
懐かしい・・・
ちょっとフレンチな感じのコーディネートです。
スーツは秋冬に続きチェックやウィンドウペンのスーツが傾向です。
グレー系を中心にブラウンやブルー系の柄も多いです。
今シーズンのトレンドカラーでもあるテラコッタのストライプジャケット。
ネイビーのレトロポロにバンダナ柄のネッカチーフを巻きました。
昨年はジャケットにTシャツというコーディネートも巷では多く見られましたが、来春夏は上品なレトロポロが気分です。
ハンギングのディスプレイはSTILE LATINOのテラコッタにグリーンのチェック。
今シーズンPITTIでも多く見られた ”AQUA VERDE”(アクアベルデ=ブルーっぽいグリーン)のレトロポロを合わせました。
来春夏はストライプのジャケットが復活しています。
シアサッカーが素材のトレンドであることは間違いないので、色々なアイテムでシアサッカーを使ったモノを展開します。
ストライプやチェック等柄のバリエーションも多いです。
ホワイトや生成りベースのチェックも多いです。
こんな感じの”エクリュ”と言われるカラ―がトレンドなので、ホワイトや生成りベースのチェックが増えるのも必然的な流れです。
テーラードジャケットだけでなく、こんな感じのリラックス感のあるニットジャケットやジャージ ジャケットも気分です。
プリーツ入ったドローコード入りのストライプパンツを合わせたディスプレイ。
こんな感じのレトロなリゾートスタイルも来春夏の傾向です。
カジュアルジャケットにはレトロポロだけでなく、こんな感じのハイゲージのクルーネックのニットを合わせるのも気分です。
高級なTシャツを合わせるイメージですね。
リラックス感のあるカジュアルジャケットもカジュアル過ぎないコーディネートがポイントです。
私はこのコーディネートにベルトレスのプリーツパンツを合わせます。
リネンのサファリジャケットもタイドアップすると雰囲気が変わります。
アウターをジャケット代わりに着るような、こんなタイドアップ スタイルもいいですね。
これもパンツは2インプリーツのベルトレスです。
ベルテッドのコートの流れが来ているので、トレンチコートは外せません。
こんな感じでフロントボタンを留めないでベルトを巻くこなしはPITTIでも多く見られました。
コートはプリントの柄物が多いのも来春夏の傾向です。
秋冬同様カラフルなカラ―は少ないですが、シャツに限っては色が戻ってきています。
こんな感じで、特にリネン系のシャツに関してはカラ―シャツが久しぶりに戻ってきています。
ほんの一部ですが、なんとなく来春夏の雰囲気を掴んでいただけたかなと思います。
気になる傾向やアイテムがありましたら、最寄りの店舗のスタッフにお問い合わせください。
11月は来春夏のラインナップやプレス内覧会と並行して、来秋冬のプレコレクションで毎日海外のサプラーヤーとの商談やミーティングが続き、我々のチームは大忙しです。
来秋冬のプレコレを見ながら ”あれ、シーズンなんだっけ?”みたいなことも多いです。(笑)
それでもプレコレをチェックしていると、なんとなく来秋冬の傾向が掴めてくるものです。
その ”なんとなくのイメージ”を持って1月のPITTI UOMOを迎えるのが私にとっては重要です。
PITTI UOMOはある意味なんでもありなので、意外と傾向が掴みづらいです。
漠然と見ているだけでは変化を的確に捉えることは難しいでしょう。
だから毎年11月のプレコレから本気モードです。
今週も毎日終日プレコレクション。
たまにきついダメ出ししてイタリア人から引きつられることも多いです。
ダメなものはダメ、真剣ですから。
2017春夏 ラインナップ説明会
先週2017年春夏のラインナップ説明会が行われました。
ラインナップ説明会とは、全国の店舗からスタッフが集まり、各レーベルのディレクターやバイヤーが来シーズン展開するアイテムを説明する大事な会議です。
簡単に言うと、”来春夏の展開商品の社内プレゼン” という感じでしょうか。
会議の冒頭は、私が来春夏の傾向について画像見せながら解説します。
40項目に及ぶ傾向を掻い摘んで1時間で話します。
本来は2時間欲しいところですが、限られた時間で話さなければならないので、一時間で濃い内容になるようにまとめます。
展開商品の理解度を深める意味でも、流れを知ることは重要です。
いずれにしろ喋りっぱなしですね。
長い時間話す場合は聞く人達が飽きないように話すことが重要です。
ダラダラ話す人の話ほど頭に入らないモノはないですね。
参加しているスタッフは店舗を代表して参加しているので、自店に帰って内容を全スタッフに説明しなければなりません。
いつにも増して真剣な表情です。
各レーベルのディレクターやオリジナルの担当者の説明はかなり細かい部分にまで及ぶので、聞いている方も気が抜けません。
数ミリの変更点でもきちっと伝えるのが我々のアイデンティティーなので、説明する方も熱が入ります。
熱い商品説明が我々BEAMSのドレスクロージング チームの伝統と言えます。
私が一人でやっていた頃も喋りまくってヘトヘトになっていました。(笑)
サンプルもかなり揃いましたので、少しだけお見せします。
ほんの一部、チラ見せですみません・・・
諸事情もあり、今日はここまで・・・
来春夏の展開商品の画像は店舗のIpadでご覧になれます。
店舗スタッフにお申し付けください。
手前味噌ですが、来春夏もなかなかいいラインナップです。
既に予約で完売しているモノもあります。
早い・・・
いつもありがとうございます。
明後日からは2017春夏プレス内覧会。