ELEMENTS OF STYLE -39ページ目

ミラノ ショールーム


ミラノも毎日猛暑です。


今年はおまけに例年に比べて湿度が高く、日が暮れてもかなり不快感があります。


フィレンツェではどんなに暑くても頑張ってタイドアップしていましたが、ミラノに入ってからはジャケットにポロシャツ着たりして暑さをしのいでいます。


毎日仕事は10:00スタートの20:00終了とPITTI以上に長時間で、そのまま会食のレストランに直行し、ホテルに戻るのは24:00近くというパターンですから、着るものくらいは少し楽をしないと体力が持ちません。




昨日はミラノで最も重要なスティレラティーノのオーダーでした。


先月のプレコレクションである程度生地コレクションを見ていましたが、やはりフルコレクションになり実際にジャケットやスーツになったサンプルを目にすると、改めてこのブランドの凄さを再認識します。


とりあえずショールームで撮った画像をご覧ください。


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今回も期待を裏切らない素晴らしいコレクションでした。


今回の出張でも数多くのブランドをチェックしましたが、間違いなくスティレラティーノがナンバーワンです。


同価格帯のスーツやジャケットのブランドと比べても、作りもモデルも生地のバリエーションも群を抜いている感じです。


その中でも今回個人的に刺さったのが、このグリーンのソラーロのスーツ。


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これはシビレました。


こんな生地を別注で作るのはスティレラティーノ以外ないでしょう。


派手に見えますが、絶妙なトーンのグリーンなので、ベージュ×オレンジのソラーロより難しくないかもしれません。


そして、ヴィンチェンツォ本人が着ていたウールギャバジンのスーツも刺さりました。


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絶妙なココアブラウンのウールギャバジンのスーツ。


英国製のウールギャバジンにありがちな硬さがなく、生地に膨らみがあってタッチがとても滑らかです。


このスーツ、秋口にも着られるので今すぐに個人オーダーしたいぐらいです。


コットンスーツはここ数年でかなり着たので、こんなウールギャバジンのスーツを久しぶりに着たいと思っていたら、やはりスティレラティーノのコレクションに入っていました。


ジャケットのコレクションも相変わらず素晴らしく、かなりのバリエーションをピックアップしました。


モデルはほとんど変わっていませんが、パンツはプリーツ入りのサイドアジャスターのモデルをメインに打ち出していました。


そして、今回の出張でパンツブランドでよく見られた、太めのノープリーツのパンツも提案していましたが、これに関してはクラシックスタイルにおいてはかなりの早い提案なので、先を見据えた提案と考えてよいでしょう。


今回のコレクションは、近年の春夏のコレクションの中でも一番良いコレクションかもしれません。


このところ、イタリアの業界人達からもヴィンチェンツォのモデリングと生地選びのセンスの良さを絶賛する声をよく聞きますが、今回ナポリのファクトリーに実際に訪れてモノづくりの現場を見てみると、洋服を知っている人間であればあるほど、それを納得せざるをえないのだろうなと感じました。


とにかく2018春夏も素晴らしいコレクションです。


ちょっと早いですが、ご期待ください。


その前に2017秋冬もよろしくお願いします。


秋冬も素晴らしいコレクションです。


もう既に予約で完売のモノもあるようですが....
















PITTI UOMO 92 最終日


PITTI UOMO 最終日、いつものように移動ギリギリまで会場内をチェックしました。


最終日はいつもガラガラなので、見落としがないか見て回るには、とても効率良く回れます。


サプライヤーの重鎮達は3日目にほとんど帰ってしまうので、捕まって長話になることがないのも最終日の良いところです。(笑)





LARDINIはネイビー×ホワイト、シングルピークドラペル、金ボタンのブレザーという今の流れを的確に捉えた打ち出しでした。

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上段のネイビー×ホワイトで表現されるモノトーンと中段のコロニアルテイストは今回のPITTIで多く見られた打ち出し。


ストライプのブレザーは次の秋冬のトレンドの進化版と言う感じでしょうか。






GABRIELE PASINIは英国調のチェックジャケットやスーツにプリントのシャツとスカーフという打ち出しでした。

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難易度が高いコーディネートですが、プリントの色や柄の大きさが絶妙なので全く違和感を感じません。


今回のPITTIは本当にプリントシャツの提案が多かったです。


もうすぐセールが始まりますが、もし気に入った柄のプリントシャツがあれば購入しておいても良いかもしれません。





FINAMOREも英国調のカラーストライプとプリントシャツを打ち出していました。

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画像でもわかりますが、ストライプのドレスシャツはレギュラーっぽいセミワイド、カジュアルなプリントシャツはカッタウェイではなく普通のワイド。


バルバもそうですが、日本でカッタウェイカラーの襟型で人気だったブランドは、ほとんどカッタウェイのシャツの提案をやめています。


このブログでも昨年から何度もお知らせしていますが、ドレスもカジュアルも大きく開く襟型は更に少なくなっているのが実情です。

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そして、カプリシャツやボタンダウンの提案が増えているのも他のブランドと同じです。




ALTEAもネイビー×ホワイトの打ち出し。

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本当に今回のPITTIは濃いネイビー×ホワイトで表現されるモノトーンの打ち出しが多かったです。


今回のPITTIで多く見られたワーク系やミリタリー系のシャツジャケットはアースカラーで展開されていました。

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この辺の流れのおさえ方は最近のアルテアはとても上手いですね。


本業のネクタイではカラーバリエーションを多く展開していました。

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ブルーのグラデーションのバリエーションにカラフルな色を挿す提案です。


オーナー曰く、流れは英国調ですがネクタイはイタリアらしいカラフルなカラーを取り入れると言うのがアルテアの提案ということです。




明日からはミラノのショールームまわりが始まります。


引き続きレポートします。







PITTI UOMO 2日目、3日目


フィレンツェは連日35度超えの猛暑。

それでも3日目まではタイドアップで通すと決めていたので、汗だくになりながら気合い入れてドレスアップしています。(笑)

連日閉館ギリギリまで会場内を歩き回っているので、さすがにバテてきました。




今日はPITTI UOMO2日目と3日目のレポートです。




CHEANEYもビーフロールのローファーのバリエーションを増やしていました。

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他のブランドと同様カラースエードも展開しています。

今回はクラシックなローファーにカラースエードを乗せる提案が本当に多いです。



タッセルはラスト違いでバリエーションを増やし展開していました。

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イタリアだけでなく英国でもタッセルの人気が高く、ロンドンの直営店でもベストセラーのモデルだそうです。

来春夏もタッセルは流れは続くと考えて間違いないでしょう。




ORIANはプリントシャツをメインに打ち出ししていました。

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デニムのプリントと下段のような白場の多いプリントが特徴的です。

今回のPITTIではプリントシャツの提案が多いのは明らかな傾向ですが、カジュアルシャツの勢いが落ちてきているなか、サプライヤー達も色々試行錯誤している印象です。




GIANNETTO PORTOFINOもプリントシャツを打ち出していましたが、個人的に気になったのは上段のデニムのストライプ。

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アメリカの雰囲気を持つストライプシャツが個人的にちょっと気になっています。





BELVESTはマドラスのパッチワーク風プリントを打ち出していました。

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今回のPITTIでは色々なブランドのブースでアメリカンやアイビーと言うキーワードを聞きましたが、ベルベストというブランドの世界観の中で展開するには少し無理があるかなというのが正直な印象です。




DRAKE'Sはビンテージテイストのプリントとレジメンタルをメインに打ち出していました。

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プリントとストライプは次の秋冬のネクタイのトレンドですが、来春夏も継続したトレンドとなって行くでしょう。



このミリタリージャケットとプリントタイのコーディネートはなかなか良かったです。

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因みに、ディスプレイのシャツは全てボタンダウンで襟先のボタンを外しています。

英国人が考える英国とアメリカとイタリアのミックススタイルという感じでしょうか。

ドレイクスはとにかく勢いがあります。

今回のPITTIでもいつ行ってもブースの中が溢れかえっていて、商談待ちのバイヤーがブースの前でテーブルが空くのを持つほどです。

こんなに盛り上がっているネクタイブランドはドレイクス以外ないと行っても過言ではないでしょう。




HERNOはFERLAのような柄をプリントしたフィールドジャケットが良かったです。

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コレはかなりいいですが、値段もそれなりに...

更に、春夏にしては生地が厚くて重いのも難点でした。

来週ミラノのショールームでフルコレクションを見るので、その時に再チェックします。



夜中の2時を過ぎました。

そろそろ限界です。

最終日も移動の時間ギリギリまで見落としがないか会場をチェックします。

ホテルをチェックアウトしなければならないので、パッキングが大変です。

またレポートします。

おやすみなさい。








PITTI UOMO 92 初日


PITTI UOMOが始まりました。

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気温35度。

久々の猛暑ですが、我々BEAMS チームは全員タイドアップ。

気合い入っています。(笑)

初日は下見も兼ねて終日会場を隈なくチェックしたので、まさしく脚が棒のようになりました。

初日見たブースの中から気になったモノ、コトをレポートします。



パラブーツは引き続きビーフロールのローファーを打ち出していました。

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色々な素材を色々な製法に乗せての提案。

アメリカのモノに比べると少しノーズが長いので、この方がイタリアン テイストを好む人にも取り入れやすそうです。

パラブーツはいつもいいところを突いてくるなと言う印象です。



トリッカーズもイタリアで人気のビーフロールのモデルにカラースエードを取り入れていました。

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シューズだけでなく、洋服も色を打ち出す傾向が感じられますが、ちょっと無理があるなと感じるものが多いのも事実。

パラブーツもトリッカーズもカラースエードの提案がありますが、正直提案としては変化があっていいと思いますが、ちょっと難しいかなと言うのが個人的な印象です。



PT01は柄と色を積極的に提案していました。

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画像でもわかるように、完全にプリーツパンツがメインになっています。

ノープリーツは太めのシルエットのモノが多くなっているのも傾向です。

さすがにノープリーツのスーパースリムは展示会見せるモデルではなくなっていると言って間違いないでしょう。



エリッコ フォルミコラのメインディスプレイはボタンダウン押し。

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ビームスでも今シーズンとても人気のあったボタンダウンですが、イタリアのシャツブランドもボタンダウンの打ち出しが増えています。



バルバはイングリッシュコレクションと言う、クラシックな英国テイストの提案が新鮮でした。

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ブルーノに代表される襟腰が高くて大きく開くカッタウェイの印象が強かったバルバも随分変わりました。

でもこれが正しい変化である事は間違いないでしょう。


オープンカラーやプリントシャツという流れもしっかり押さえています。

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正直今までは良くも悪しくもナポリ的な泥臭さがあり、トレンドの掴みが少し遅いという印象のあったブランドですが、今回のコレクションはなかなか良いバリエーションでした。



タリアトーレはネイビー×ホワイトで見せるモノトーンの提案が印象的でした。

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マリンテイストに見えない、濃いトーンのネイビーとホワイトのコンビネーションの提案は他のブランドでも多く見られました。


夜中の2時を過ぎたのでそろそろ限界です。


明日は海外の某誌の撮影が9:00からあるのでそろそろ寝ます。


またご報告します。


おやすみなさい。

















NAPOLI


今回の出張はナポリから。

いつもは海沿いのホテルに泊まるのですが、今回はナポリ湾を見渡せる丘の上のホテル。

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夜景も昼間の眺望も素晴らしい。

街へは少し遠いですが、部屋のバルコニーから見えるこの景色はたまりません。

今回ナポリから入った理由は、ナポリの仕立ての聖地 カサルヌオボにある、あのブランドのファクトリー訪問。

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ずっと行きたかったスティレラティーノのファクトリーへやっと行くことができました。

打ち合わせの前の腹ごしらえもナポリ流。

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ナポリですからモッツァレラとピッツァは外せません。

モッツァレラはコレを含めて3種類。

我々日本人はモッツァレラだけで満腹になります。(笑)

ピッツァはマルゲリータとマリナーラの2種類。

コレもナポリピッツァの定番ですね。

因みに、このピッツェリア。

私が20年前くらいに初めてナポリに来た時にアットリーニ家の三男のジュゼッペに連れて来てもらった店。

それ以来の訪問です。

ナポリ流でゆっくりランチをとっていたら時間が押して慌ててファクトリーに戻り視察と打ち合わせ。

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ハンドの工程が非常に多く、社外秘の縫製技術も色々見せてもらい驚きの連続でした。

今までイタリアの多くのファクトリーを見て来ましたが、おそらくこの価格帯でこのレベルの仕事をしているファクトリーはないでしょう。

日本では最近色々なナポリの小規模なファクトリーブランドも出て来ていますが、レベルが全く違うと言うのが正直な印象です。

全ての工程を見せてもらったところでタイムオーバー。

イタリアのファクトリーは就業時間の終わりを知らせるサイレンがなると仕事の途中でも手を止めてみんな帰ります。

残業はありえないのです。

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最後にスタッフ全員のショット。

コレを撮るために15分残業させてしまいました。(笑)

その後少し打ち合わせをして陸路フィレンツェへ。

ナポリから3時間くらいと聞いていましたが、案の定ノンストップで4時間半。

イタリア時間ですね。(笑)

と言うことで無事フィレンツェに到着。

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明日からPITTI UOMOが始まります。

またレポートします。












MEN'S EX 連載 7月号

 

 

MEN'S EX 7月号 が発売されました。

 

 

 

 

表紙の谷原章介さんの着ているスーツはTAGLIATOREのセットアップ。

 

 

パンツはイン2プリーツのサイドアジャスターです。



スリムなシルエットが特徴だったタリアトーレも、ここ数年で随分変わりました。

 

 

数年前ならタリアトーレのサイドアジャスターのパンツにサスペンダーなんて言うコーディネートが普通になるなんて誰も予想しなかったでしょうね。

 

これも昨今の流れを物語っていると思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”

 

 

 

 

 

今回のテーマは ”キャンバス×レザーのバッグ” です。

 

 

因みに、キャンバス素材が多いので今回の連載では敢えてキャンバスと言っていますが、英国ブランドのようなコットン ツイルのモノも含めてのお勧めですので、素材をキャンバスに限定するものではないことをご理解ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTI UOMOやミラノのショールームでも、多くのイタリアのバッグブランドがコットンキャンバス×レザーのバッグを打ち出していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のとおり、多くのブランドが様々なモデルでキャンバス×レザーのバッグを打ち出しているのを見ても、このようなバッグがカジュアルバッグのトレンドであることは間違いないと言えるでしょう。


このようなバッグが出てきた背景には、やはり昨今のスタイルの変化が影響していると思われます。

 

その変化とは、このブログで何度もお伝えしていますが、全身イタリアンテイストでまとめる艶々なイタリア血中度の高いスタイリングが古くなり、コーディネートのどこかに英国や米国のテイストを取り入れることが流れに敏感な人たちの間で主流となっているという事です。


このタイプのバッグの元となっているのが、英国のハンティングバッグやフィッシングバッグ

 

 

日本でも80年代から90年代前半くらいに、このタイプのバッグがとても人気がありました。

 

 

英国ブランドでは、JOHN CHAPMAN (ジョンチャップマン) や BRADY (ブレディー)などのブランドが有名です。


フランスではUPLA (ウプラ)アメリカではGHURKA (グルカ)やBRITISH KHAKI (ブリティッシュ カーキ)などのブランドも当時人気でした。


 

我々世代にはどれも懐かしいブランドですね。

 

 

因みに、GHURKAに関しては今年の1月のPITTI UOMOに出展していて、新たなテイストのモデルも含めて気合いの入ったコレクションを展開していました。

 

 

このように、キャンバス×レザーのバッグはカジュアルバッグのトレンドとして突然出てきたものではなく、過去に一斉を風靡したモノがアップデートされリバイバルしていると言えるでしょう。

 

 

コーディネートは特に決まりごとはありませんが、少しラギッド感のあるバッグなので、綺麗目なコーディネートに合わせた方が良いでしょう。

 

これからの季節であれば、ライトウェイトのジャケットなどと合わせると良い雰囲気になると思います。


バッグのデザインによってはコットンスーツと合わせても良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチのイケメンは昨年の秋冬からキャンバス×レザーのバッグをコーディネートに取り入れていました。

 

 

 

 

上品なキャメルのコートに英国調のキャンバス×レザーのバッグ。

 

 

このようなバランスが今の気分でもあり流れであると思います。

 

 

さすがファッショニスタは早いですね。

 

 

春夏シーズンだけでなく、秋冬のコーディネートにも使えるキャンバス×レザーのバッグ。


イタリアンテイストのバッグしか持っていない方には是非お勧めしたいバッグです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンバス×レザーだけでなく、英国調のバッグが確実に来ています


次の秋冬も・・・

 


 

 

 

こんなバッグをスーツやジャケットに合わせる流れが・・・・

 

 

それはまた別の機会に。

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

ドローストリングのパンツ

 

ゴールデンウィーク明けから続いた2018年春夏のプレコレやプレス内覧会などで大忙しだった5月も終わり、再来週からイタリア出張。

 

 

今年の5月はGW明けから近年まれにみる忙しさでした。

 

 

しばらく買い物をする時間もない状況でしたが、先週くらいからやっと少し時間ができたので色々細かいモノを購入したり、手持ちのモノをお直しでモディファイしたり・・・

 

出張に持って行く服はまだ何も決めていないですが、一応用意だけはしておかないといけないですね。

 

 

今日は久しぶりに最近購入したモノをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 




 

 

今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTIやミラノのショールームでは、多くのサプラーヤーがドローコード入りのパンツを打ち出していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名パンツブランドで展開していないところは無いと言い切れるほどドローコード入りのパンツがとにかく多く見られ、今シーズンのパンツの大きな流れであることは間違いありません。

 

 

タイプはふたつあって、ひとつは従来リラックスパンツと呼ばれているウエスト全体にシャーリングの入ったカジュアルなタイプ。
 

 

上の画像の上段から3枚がそのタイプです。

 

 

そして、もうひとつは普通のスラックスにドローコードを入れただけで、穿くと普通のスラックスに見えるタイプ。

 

 

特に後者のタイプが今シーズンパンツのトピックスとしてサプラーヤーが力を入れて提案していたタイプなので、今シーズンBEAMSでも必ず展開しなければならないアイテムでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夏でも街中でショーツを穿かない自分にとっては、この手のパンツは休日に穿くカジュアルパンツとしてマストアイテムです。

 

 

このブログでも過去に購入したリラックス系のパンツを何度かご紹介しましたが、今シーズン新たに購入したのがこのパンツです。

 

 

 




GIAB’S ARCHIVIO のデニムのドローズトリングス入りのパンツ。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/pants/24230389348/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モデルはBEAMS別注の1プリーツのテーパードシルエットです。

 

 

 

 

腰回りの適度なゆとりと裾にかけて綺麗にテーパードしていくシルエットが特徴です。

 

 

ドローコードは外側に出さずに内側で結ぶこともできる仕様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーリングが全体でなくサイドの一部分だけに入っているのもポイント。

 

 

 

 

この仕様だとフロントから見ると普通のトラウザースに見えるので、このスラックスに見えるドローストリングのパンツというカテゴリーでは重要なポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツの内側も普通のパンツと同じ仕様です。

 

 

 

 

このような作りも従来のリラックスパンツとは違うところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際に穿いてみると、普通のワンプリーツのテーパードシルエットのパンツにしか見えません

 

 

でも、ウェストにシャーリングが入っていてストレッチのきいたデニムなので、かなりコンフォートな履き心地です。

 

 

数年前から流行っているジャージのパンツやスエットのパンツとはまた違った雰囲気のリラックス感があります。

 

 

このGIAB’Sのドローストリングスのパンツ、今シーズンはナイロン、ウールのトロピカル、コットンツイル、デニム、インディゴのストライプの5素材で展開しているのですが、入荷当初から人気があり、既に品薄状態になっていて慌てて購入しました。

 

 

自分は真夏に向けて穿こうと思っていたので、この時期になって購入しましたが、お客様はかなり早い時期からお求めいただいていました。


新たに展開したブランドの新たなモデルが、ファーストシーズンからこれだけ人気が出るのは珍しいことなんです。

 

 

それだけご試着してご納得頂けるお客様が多いという事ですね。


実際私も試着してすぐにBEAMS Fのスタッフに ”これ買うから丈の長さ合わせて” という即決状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このタイプのパンツが多く出てきた背景には、やはりドレスクロージングのカジュアル化の波がおさまり、カジュアルにも綺麗でクリーンな印象に見えるモノが求められているのと、今シーズンのトレンドでもある ”レトロ リゾート” の流れで、リラックス感がありながらもキレイなシルエットのパンツが求められているという背景があると思います。

 

 

着こなしは普通のカジュアルパンツに見えるので、特に難しく考えることはないです。


これからの季節はTシャツやポロシャツと合わせて軽いジャケットを羽織ってもいいでしょう。


実際にクールビズが始まってから街中や電車の中でそのようなスタイルの人をチラホラ見掛けるようになりました。

 

本当にお洒落な人は早いですね。

 

 

シャツをインして着たい人は、ドローコードを内側に入れてベルトをすれば、このパンツがドローコードの入ったパンツだと気づく人はいないでしょう。

 

 

このドローストリング入りのパンツ、2018年春夏のプレコレクションを見ても継続している流れなので、気に入ったモノがあれば購入しておいて間違いないと思います。

 

 

私はこのパンツ、早速イタリア出張に持って行きます。


飛行機の中でもホテルでもリラックスして穿けるのにきちっと見えて、ジャケットを羽織れば仕事にも使えてレストランにも穿いて行ける。

 

 

こんな使えるパンツなかなかありません。

 

ショーツは皆さんたくさん持っていると思うので、こんなパンツを今シーズンは是非お勧めしたいです。

 

 

ショーツって実は女子うけ悪いそうです。(笑)


こんなパンツなら好感度上がりそうですね。


確かに、休日の銀座や丸の内を見ると女性はお洒落しているのに男性はTシャツにショーツという、アンバランスなカップルが非常に多い。


自分が若い頃はそういうのNGだったのですが、今は男性が気を使わなくなったのでしょうか。

 

 

そんなことブツブツ言ってる自分が既にオッサンなのか・・・


でも、素敵なカップルに見えることは大事だと思うんですよね。

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017秋冬 プレス内覧会

 

先日2017年秋冬のプレス内覧会が開催されました。

 

 

年2回、5月と11月に開催されるプレス内覧会は、媒体関係者やスタイリストの皆さんに次シーズンのラインナップをお見せするとても重要な会です。

 

 

私はバイイングや企画の総責任者なので、毎回プレスのスタッフと一緒に来シーズンのラインナップと傾向をご来場いただいた皆さんにご説明することをもう10年以上続けています。

 

 

今回はプレス内覧会の様子を皆さんに少しだけお見せしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のメインディスプレイは、タイドアップしたスーツを3コーディネートで見せました。

 

 

 

 

センターはダブルブレスト、両サイドは今シーズンのトレンドでもあるシングルピークドラペルのスーツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダブルブレストのスーツの生地はベージュのキャバルリーツイル

 

 

 

 

懐かしい生地です。

 

 

90年代の英国調ブームや90年代後半から2000年代前半のイタリアンクラシック ブームの頃にかなり流行った生地なので、久々のリバイバルといった感じです。

 

 

英国を起原とする生地ですが、イタリア人がとても好きな生地というのはソラーロと同じですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラウン グレンプレイドのピークドラペルのスーツはBRILLAのオリジナル。

 

 

生地はCARLO BARBERAです。

 

 

 

 

ネクタイのトレンドでもあるビンテージ調のプリントタイを合わせました。

 

 

ボルドーを挿し色に使うというのがコーディネートもポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小柄のガンクラブチェックのスーツはTHE GIGI

 

 

柄も生地のタッチもビンテージ調です。

 

 

このスーツ、個人的にかなり気に入っているので購入しようと思っています。

 

 

 

 

少しアメリカっぽいオックスフォードのストライプのタブカラ―にビンテージ調のプリントタイを合わせたのがこのコーディネートのポイントです。

 

 

タイドアップだけでなく、シンプルにタートルネックを合わせてもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャケットのメインディスプレイは、STILELATINOブレザー

 

 

 

 

金ボタンのブレザーは次シーズンハズせません

 

 

英国調のチェンジポケットも重要なディティールです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コートのメインディスプレーはキャメルカラ―のラップコート

 

 

このSTILELATINOのラップコートは、ミラノのショールームで一目惚れしてオーダーしたコートです。

 

 

 

 

 

ベルテッドのコートが引き続きトレンドとなっているので、無地だけでなく柄のバリエーションを多く揃えました。

 

 

秋冬のベルテッドコートは、リラックスしたシルエットと長めの着丈がポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国調のヘリテージ テイストの生地がトレンドですが、その中でも特にヘリンボーンは重要な柄です。

 

 

 

 

 

大柄のヘリンボーンのコートを軸に英国調の柄でコーディネートしてみました。

 

 

絶妙なパターン オン パターンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国調のチェックジャケットはTHE GIGI。


ニットのトレンドでもあるモックネック(ハイネック)を合わせました。

 

 

 

 

スーツだけでなくジャケットでもシングル ピークドラペルを展開します。

 

 

個人的にもピークドラペルのジャケットとスーツは秋冬必須のアイテムなので、ワードローブに加えようと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BEAMSですから、チェックのジャケットのバリエーションは外せません。

 

 

 

 

絶妙なトーンのウィンドウペンが秋冬も多いです。

 

 

皆さんの期待を裏切らないバリエーションだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋冬の代表的なトレンドカラーであるキャメル カラーのジャケットには襟付きのヘリンボーン柄のジレを合わせました。

 

 

 

 

ビンテージ調のプリントタイがいい雰囲気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネクタイは秋冬の2大トレンドとも言えるレジメンタルタイとプリントタイ

 

 

そして、久しぶりにクレストタイを提案してみました。

 

 

 

 

 

プリントタイは光沢を抑えたマダ-調のプリントがお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな懐かしい感じの英国調のバッグが今新鮮です。

 

 

 

 

英国ブランドに見えますが、実はFELISI

 

 

英国調のバッグが久しぶりに新鮮だなと思い、英国ブランドで別注企画を勧めていたら、イタリアのバッグブランドも同じことを考えていました。

 

 

こんな英国調のバッグが個人手にも今一番欲しいバッグです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎シーズン挿し色として使っているボルドーですが、今シーズンは色々なアイテムにのせて展開しています。

 

 

 

 

左のニットジャケットのボルドー×ブラックのコーディネートが意外と評判が良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シューズはやっと完成したENZO BONAFEのBEAMS別注モデルCROCKET & JONES、パラブーツのBEAMS別注のサイドゴアブーツ。

 

 

 

 

 

 

 

妥協しないので時間がかかるんです。


ものづくりに妥協しないのがBEAMS魂なので仕方ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も2日間喋りまくりました。

 

 

 

 

 

 

4時間喋りっぱなしの日も・・・・

 

 

でも、皆さん真剣に聞いていただけるので毎回とても嬉しく思います。


自分の話はBEAMSの商品をアピールするだけでなく、次シーズンの流れも合わせてお話させていただくので、少しでもご来場いただいた皆様のお役に立てればと思っています。


ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

 

 

お会いできなかった皆様、申し訳ありませんでした。


来シーズンもよろしくお願いいたします。







 

 

 

 

 

 

 

 

そして、プレス内覧会も終わり一息ついたので、お取引先と久しぶりにドンチッチョで会食。

 

 

食後にサプライズが・・・

 

 



 

なんのお祝い?


それはまた後日。

 

 

 

アイビー風

 

 

今シーズン購入したTHE GIGI のマドラスチェック風のジャケット

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160970540/

 

 

 

 

なんとなく懐かしい感じのチェックですが、今シーズンのトレンドカラーでもあるテラコッタが挿し色で入っているので昔っぽい感じはまったくありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーディネートのポイントは、いかにイタリア的な艶感を抑えるか。

 

 

 

 

なので、シャンブレーのシャツにニットタイ、デニムのスラックス、アメリカン タイプのローファーという、アメリカン的なテイストをコーディネートに入れることをポイントとしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャツはGUYROVERのシャンブレーのタブカラ―。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111312531/

 

 

ネイビーのニットタイはASCOT

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21440431107/

 

 

 

 

シャンブレーのシャツはBDでも良かったのですが、逆にアメリカンテイストが強くなりすぎるので敢えてタブカラ―にしました。

 

 

このコーディネートの場合、ワイド系のカラ―はイタリアっぽくなるので選択肢にはありませんでした。

 

 

マドラス チェックのジャケットにニットタイは、我々世代には懐かしいアイビーの定番コーディネート。


ネクタイのチョイスは最初からニットタイしかありませんでした


 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツは以前紹介したINCOTEXの1プリーツのデニムスラックス

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230396716/

 

 

 

 

少し色落ちしたデニムのファイブポケットを合わせたいところですが、私 ジャケット+ファイブポケットというコーディネートが全くに似合いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウチのイケメンみたいにスタイルが良ければファイブポケットを合わせたいところです。

 

 

 

 

このコーディネートもシャンブレーのタブにニットタイ、そして足元はタッセルスリッポン。

 

 

こんな感じで、コーディネートの中にアメリカや英国のテイストを入れるのが我々バイヤー陣の間ですでに定番となっています。

 

 

なので、ファイブポケットが似合わない私は、プリーツ入りのデニスラをファイブポケットの替わりにして体形もカバーします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足元はアメリカン テイストのローファー。

 

 

 

 

以前紹介したCROCKETT&JONESのBOSTON のコードバンです。


もちろん、ALDENのローファーのようなリアルなアメリカン ローファーでもいいです。

 

 

そして、 PARABOOTやWESTONのローファーでもいいと思います。

 

 

理由は、ラストの雰囲気がコーディネートの雰囲気に合うことと、フレンチアイビー的なテイストの靴ということ

 

 

また、タッセル スリッポンでもいいですね。








 

 

 

身に着けているモノはイタリア製や英国製のモノですが、着こなしはアイビー風。

 

 

私は中学生の頃にアイビーを知り、高校生の頃はメンクラやポパイを読みあさり、VANの倒産セールで洋服を買っていた田舎の少年。

 

 

我々世代はアイビーの洗礼を受けた最後の世代と言えるでしょう。

 

 

更に、私はBEAMS入社後にフレンチアイビーの洗礼も受け、ヨーロッパのテイストにアメリカのテイストミックスするスタイルを既に20代で経験しているので、今のイタリアのテイストにアメリカや英国のテイストをミックスするというスタイルは、特に難しく考えるものではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

THE GIGI のデザイナー は、こんなコーディネートはブランドのイメージと違うと思っているかもしれませんね。(笑)

 

 

でも、それでいいのではないかと思います。


こういうブランドだからこう着なくてはならない、みたいな事も特に気にする必要はないと思います。

 

 

このコーディネート、アイビー風と言って我々世代の方はイメージができると思いますが、20代や30代の人達は何それ? という方がほとんどではないでしょうか。

 

 

BEAMSのスタッフも若い世代にアイビーと言ってもピンとこないスタッフも多く、色々質問されることも多いですが、最低限のことだけ教えて後は自分で調べなさいと言います。

 

 

最近は自分で調べようとせずに何でも教えてもらおうというスタッフも多いので、厳しいですが愛のムチですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も50代になって、過去の経験が色々な面で活かせるようになりましたが、自分が常に注意していることは自分の知識や経験をいかに今の時代感の中で活かしていくか


それがBEAMSのアイデンティティーでもある ”時代性のあるクラシック” を表現するうえでとても大切なことだと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うことで、今回のコーディネートのテーマは、”イタリアンでアイビーもどき”

 

 

なんだか良くわかりませんね。(笑)


要は、古き良き時代のアメリカのアイビー風のテイストをイタリアの服で今風に仕上げる。

 

 

それも ” 時代性のあるクラシック”のひとつの表現” という事ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

 

MEN'S EX 連載 6月号

 

 

GWも終わり、電車の中や街でもクールビズ スタイルの人が増えてきましたね。

 

 

クールビズのスタイルを見ていると、自分が普通のビジネスマンだったらどんなスタイルをするかと考えることが結構あります。

 

 

ただ楽なだけでなく、シャレて見えるオフィス服のコーディネート。


言うのは簡単ですが、実は結構難しいのかも知れませんね。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日発売されたMENS'S EX 6月号の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム” では、これからの季節クールビスにも使えるアイテムを紹介しています。

 

 

 

 

 

今回のテーマは ”ライトウェイト ジャケット” です。


 

ここで言うライト ウェイト ジャケットとは、薄くて軽い生地やシャツ生地を使い、芯地や裏地や袖の裏地も極力省いた、とにかく軽くてコンフォータブルな着心地のジャケットのことです。


そして、その中にはニットブランドが作るニットジャケットも含まれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTI UOMOやミラノのショールームでも、ライトウェイトのジャケットが非常に多く見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように、多くのブランドが軽量でコンフォータブルなジャケットを打ち出していました。

 


ジャージ、ニット、シャツ生地を使ったものなど、本当に多くのバリエーションのライトウェイトジャケットが見られるのが今シーズンの傾向。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現地の業界人達の間でもライトウェイト ジャケットの着用率が増えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように、様々なタイプのライトウェイト ジャケットを着た業界人達がかなり増えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このようなライトウェイトのジャケットはかなり前から存在し、近年も何度か流行を繰り返してきましたが、年々完成度が高くなり、今はテーラードジャケットのような綺麗なシルエットがでるものが主流となっています。

 

 

ニットジャケットに関してもシルエットが綺麗にでることが今は重要なポイントになっています。

 

 

つまり、テーラードジャケットではない、これらのカジュアルなライトウェイトのジャケットであっても、シルエットが綺麗にでるということが重要であって、ひと昔前にアンコンジャケットと言われた、ただユルユルで楽ちんなジャケットとは全く別物だということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーディネートはTシャツ、ポロシャツはもちろん、シャツにタイドアップしてもいいでしょう。

 

 

タイドアップの場合はニットタイがとても相性がいいのでお勧めです。

 

 

最近は半袖のクルーネックのニットも多いので、カジュアルでも上品に見せたい場合は、そのような上品なニットをあわせると良いでしょう。

 

 

パンツはもちろんデニムのファイブポケットを合わせてもいいですが、私はプリーツの入ったパンツをあわせます。

 

 

リラックス感のあるジャケットに、腰周りにゆとりのあるテーパードしたシルエットのプリーツパンツはとても相性がよく、ジャケットとパンツのシルエットのつながりが良いというのが理由です。

 

 

特に、敢えてカジュアルなジャケットにベルトレスのサイドアジャスターのプリーツパンツを合わせるのが個人的な気分です。

 

 

でもビジネスマンの方はベルトレスは難しいようですね。

 

 

ベルトをしていないと上司に怒られるという話をお客様から何度か伺いました。

 

 

本当はベルトの方がカジュアルで、ベルトレスが方がドレス度が高いので本来は逆なんですが・・・

 

 

ここは日本なので仕方ないですね。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビームスでも今シーズン多くのライトウェイト ジャケットを展開していますが、個人的に気に入っているのがこのジャケット。

 

 

 

 

T JACKETのシァサッカーのネイビーグレンプレイド。

http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160963148/

 

 

このジャケット、生地が非常に軽いので入荷した当初はちょっと軽すぎるかなと思ったのですが、逆にこのくらい軽いほうが蒸し暑くなるこれからの季節にはいいですね。

 

 

このジャケットにネイビーのレトロポロを着て、先日購入したGTAのHERICKのホワイトを合わせるのがコーディネートのイメージです。

 

 

 

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/shirt/21020055337/

 

 

 

http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230402353/

 

 

カジュアルですが、オトナっぽくて綺麗なコーディーネートがしたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前から何度も紹介していますが、T JACKETは本当に良くできたジャケットです。

 

 

これだけ軽い生地を使って副資材を使わない一枚仕立てでも本当に綺麗なシルエットが出ます。

 

 

そういった意味でも、今回紹介したライトウェイト ジャケットの要素を全て兼ね備えた代表的なジャケットだと言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライトウェイト ジャケットは海外出張にとても重宝するので、1ヵ月後に迫ったイタリア出張に向けて、このT JACKETを購入しようと思っています。


飛行機の中で着ていても苦にならず、畳んでしまっても皺になりにくい。

 

 

そして、現地に行ってからは色々なインナーやパンツと会わせたり、ニットタイでタイドアップしてもサマになる。

 

 

ライトウェイト ジャケットは本当に使えるジャケットです。

 

 

今の流れにもあっていて、クールビズ用としても最適なライトウェイト ジャケット。

 

 

持っているのはテーラードジャケットばかりという方には、特に是非お試しいただきたいジャケットです。


楽であってもきちっと見える。


ただ楽ちんなクールビズスタイルとは明らかに差がつけられるジャケットだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CUSTOM TAILOR BEAMSでオーダーしていたスーツが上がってきました。

 

 

 

 

個人的に手に入れた岡山製のデニム (正確には平織りなのでシャンブレーですね) を使って ビームスFのチェンジポケット付きのモデルで仕立てました。

 

 

 

 

パンツはBEAMS Fのイン2プリーツのサイドアジャスター。

 

 

 

 

カジュアルな素材を使ってサルトリア的なディティールで仕立てると言うのが今回のポイント。

 

 

イメージどおりのスーツができました。

 

 

唯一のデメリットは色落ち・・・


インディゴなので仕方ないですね。


白いシャツは着られません。


もちろん想定済みです。