ミラノ ショールーム
PITTI UOMO 92 最終日
画像でもわかりますが、ストライプのドレスシャツはレギュラーっぽいセミワイド、カジュアルなプリントシャツはカッタウェイではなく普通のワイド。
PITTI UOMO 2日目、3日目
PITTI UOMO 92 初日
NAPOLI
MEN'S EX 連載 7月号
MEN'S EX 7月号 が発売されました。
表紙の谷原章介さんの着ているスーツはTAGLIATOREのセットアップ。
パンツはイン2プリーツのサイドアジャスターです。
スリムなシルエットが特徴だったタリアトーレも、ここ数年で随分変わりました。
数年前ならタリアトーレのサイドアジャスターのパンツにサスペンダーなんて言うコーディネートが普通になるなんて誰も予想しなかったでしょうね。
これも昨今の流れを物語っていると思います。
私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”キャンバス×レザーのバッグ” です。
因みに、キャンバス素材が多いので今回の連載では敢えてキャンバスと言っていますが、英国ブランドのようなコットン ツイルのモノも含めてのお勧めですので、素材をキャンバスに限定するものではないことをご理解ください。
今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTI UOMOやミラノのショールームでも、多くのイタリアのバッグブランドがコットンキャンバス×レザーのバッグを打ち出していました。
ご覧のとおり、多くのブランドが様々なモデルでキャンバス×レザーのバッグを打ち出しているのを見ても、このようなバッグがカジュアルバッグのトレンドであることは間違いないと言えるでしょう。
このようなバッグが出てきた背景には、やはり昨今のスタイルの変化が影響していると思われます。
その変化とは、このブログで何度もお伝えしていますが、全身イタリアンテイストでまとめる艶々なイタリア血中度の高いスタイリングが古くなり、コーディネートのどこかに英国や米国のテイストを取り入れることが流れに敏感な人たちの間で主流となっているという事です。
このタイプのバッグの元となっているのが、英国のハンティングバッグやフィッシングバッグ。
日本でも80年代から90年代前半くらいに、このタイプのバッグがとても人気がありました。
英国ブランドでは、JOHN CHAPMAN (ジョンチャップマン) や BRADY (ブレディー)などのブランドが有名です。
フランスではUPLA (ウプラ)、アメリカではGHURKA (グルカ)やBRITISH KHAKI (ブリティッシュ カーキ)などのブランドも当時人気でした。
我々世代にはどれも懐かしいブランドですね。
因みに、GHURKAに関しては今年の1月のPITTI UOMOに出展していて、新たなテイストのモデルも含めて気合いの入ったコレクションを展開していました。
このように、キャンバス×レザーのバッグはカジュアルバッグのトレンドとして突然出てきたものではなく、過去に一斉を風靡したモノがアップデートされリバイバルしていると言えるでしょう。
コーディネートは特に決まりごとはありませんが、少しラギッド感のあるバッグなので、綺麗目なコーディネートに合わせた方が良いでしょう。
これからの季節であれば、ライトウェイトのジャケットなどと合わせると良い雰囲気になると思います。
バッグのデザインによってはコットンスーツと合わせても良いでしょう。
ウチのイケメンは昨年の秋冬からキャンバス×レザーのバッグをコーディネートに取り入れていました。
上品なキャメルのコートに英国調のキャンバス×レザーのバッグ。
このようなバランスが今の気分でもあり流れであると思います。
さすがファッショニスタは早いですね。
春夏シーズンだけでなく、秋冬のコーディネートにも使えるキャンバス×レザーのバッグ。
イタリアンテイストのバッグしか持っていない方には是非お勧めしたいバッグです。
キャンバス×レザーだけでなく、英国調のバッグが確実に来ています。
次の秋冬も・・・
こんなバッグをスーツやジャケットに合わせる流れが・・・・
それはまた別の機会に。
ドローストリングのパンツ
ゴールデンウィーク明けから続いた2018年春夏のプレコレやプレス内覧会などで大忙しだった5月も終わり、再来週からイタリア出張。
今年の5月はGW明けから近年まれにみる忙しさでした。
しばらく買い物をする時間もない状況でしたが、先週くらいからやっと少し時間ができたので色々細かいモノを購入したり、手持ちのモノをお直しでモディファイしたり・・・
出張に持って行く服はまだ何も決めていないですが、一応用意だけはしておかないといけないですね。
今日は久しぶりに最近購入したモノをご紹介します。
今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTIやミラノのショールームでは、多くのサプラーヤーがドローコード入りのパンツを打ち出していました。
有名パンツブランドで展開していないところは無いと言い切れるほどドローコード入りのパンツがとにかく多く見られ、今シーズンのパンツの大きな流れであることは間違いありません。
タイプはふたつあって、ひとつは従来リラックスパンツと呼ばれているウエスト全体にシャーリングの入ったカジュアルなタイプ。
上の画像の上段から3枚がそのタイプです。
そして、もうひとつは普通のスラックスにドローコードを入れただけで、穿くと普通のスラックスに見えるタイプ。
特に後者のタイプが今シーズンパンツのトピックスとしてサプラーヤーが力を入れて提案していたタイプなので、今シーズンBEAMSでも必ず展開しなければならないアイテムでした。
真夏でも街中でショーツを穿かない自分にとっては、この手のパンツは休日に穿くカジュアルパンツとしてマストアイテムです。
このブログでも過去に購入したリラックス系のパンツを何度かご紹介しましたが、今シーズン新たに購入したのがこのパンツです。
GIAB’S ARCHIVIO のデニムのドローズトリングス入りのパンツ。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/pants/24230389348/
モデルはBEAMS別注の1プリーツのテーパードシルエットです。
腰回りの適度なゆとりと裾にかけて綺麗にテーパードしていくシルエットが特徴です。
ドローコードは外側に出さずに内側で結ぶこともできる仕様です。
シャーリングが全体でなくサイドの一部分だけに入っているのもポイント。
この仕様だとフロントから見ると普通のトラウザースに見えるので、このスラックスに見えるドローストリングのパンツというカテゴリーでは重要なポイントです。
パンツの内側も普通のパンツと同じ仕様です。
このような作りも従来のリラックスパンツとは違うところです。
実際に穿いてみると、普通のワンプリーツのテーパードシルエットのパンツにしか見えません。
でも、ウェストにシャーリングが入っていてストレッチのきいたデニムなので、かなりコンフォートな履き心地です。
数年前から流行っているジャージのパンツやスエットのパンツとはまた違った雰囲気のリラックス感があります。
このGIAB’Sのドローストリングスのパンツ、今シーズンはナイロン、ウールのトロピカル、コットンツイル、デニム、インディゴのストライプの5素材で展開しているのですが、入荷当初から人気があり、既に品薄状態になっていて慌てて購入しました。
自分は真夏に向けて穿こうと思っていたので、この時期になって購入しましたが、お客様はかなり早い時期からお求めいただいていました。
新たに展開したブランドの新たなモデルが、ファーストシーズンからこれだけ人気が出るのは珍しいことなんです。
それだけご試着してご納得頂けるお客様が多いという事ですね。
実際私も試着してすぐにBEAMS Fのスタッフに ”これ買うから丈の長さ合わせて” という即決状態でした。
このタイプのパンツが多く出てきた背景には、やはりドレスクロージングのカジュアル化の波がおさまり、カジュアルにも綺麗でクリーンな印象に見えるモノが求められているのと、今シーズンのトレンドでもある ”レトロ リゾート” の流れで、リラックス感がありながらもキレイなシルエットのパンツが求められているという背景があると思います。
着こなしは普通のカジュアルパンツに見えるので、特に難しく考えることはないです。
これからの季節はTシャツやポロシャツと合わせて軽いジャケットを羽織ってもいいでしょう。
実際にクールビズが始まってから街中や電車の中でそのようなスタイルの人をチラホラ見掛けるようになりました。
本当にお洒落な人は早いですね。
シャツをインして着たい人は、ドローコードを内側に入れてベルトをすれば、このパンツがドローコードの入ったパンツだと気づく人はいないでしょう。
このドローストリング入りのパンツ、2018年春夏のプレコレクションを見ても継続している流れなので、気に入ったモノがあれば購入しておいて間違いないと思います。
私はこのパンツ、早速イタリア出張に持って行きます。
飛行機の中でもホテルでもリラックスして穿けるのにきちっと見えて、ジャケットを羽織れば仕事にも使えてレストランにも穿いて行ける。
こんな使えるパンツなかなかありません。
ショーツは皆さんたくさん持っていると思うので、こんなパンツを今シーズンは是非お勧めしたいです。
ショーツって実は女子うけ悪いそうです。(笑)
こんなパンツなら好感度上がりそうですね。
確かに、休日の銀座や丸の内を見ると女性はお洒落しているのに男性はTシャツにショーツという、アンバランスなカップルが非常に多い。
自分が若い頃はそういうのNGだったのですが、今は男性が気を使わなくなったのでしょうか。
そんなことブツブツ言ってる自分が既にオッサンなのか・・・
でも、素敵なカップルに見えることは大事だと思うんですよね。
2017秋冬 プレス内覧会
先日2017年秋冬のプレス内覧会が開催されました。
年2回、5月と11月に開催されるプレス内覧会は、媒体関係者やスタイリストの皆さんに次シーズンのラインナップをお見せするとても重要な会です。
私はバイイングや企画の総責任者なので、毎回プレスのスタッフと一緒に来シーズンのラインナップと傾向をご来場いただいた皆さんにご説明することをもう10年以上続けています。
今回はプレス内覧会の様子を皆さんに少しだけお見せしたいと思います。
今回のメインディスプレイは、タイドアップしたスーツを3コーディネートで見せました。
センターはダブルブレスト、両サイドは今シーズンのトレンドでもあるシングルピークドラペルのスーツです。
ダブルブレストのスーツの生地はベージュのキャバルリーツイル。
懐かしい生地です。
90年代の英国調ブームや90年代後半から2000年代前半のイタリアンクラシック ブームの頃にかなり流行った生地なので、久々のリバイバルといった感じです。
英国を起原とする生地ですが、イタリア人がとても好きな生地というのはソラーロと同じですね。
ブラウン グレンプレイドのピークドラペルのスーツはBRILLAのオリジナル。
生地はCARLO BARBERAです。
ネクタイのトレンドでもあるビンテージ調のプリントタイを合わせました。
ボルドーを挿し色に使うというのがコーディネートもポイントです。
小柄のガンクラブチェックのスーツはTHE GIGI。
柄も生地のタッチもビンテージ調です。
このスーツ、個人的にかなり気に入っているので購入しようと思っています。
少しアメリカっぽいオックスフォードのストライプのタブカラ―にビンテージ調のプリントタイを合わせたのがこのコーディネートのポイントです。
タイドアップだけでなく、シンプルにタートルネックを合わせてもいいですね。
ジャケットのメインディスプレイは、STILELATINOブレザー。
金ボタンのブレザーは次シーズンハズせません。
英国調のチェンジポケットも重要なディティールです。
コートのメインディスプレーはキャメルカラ―のラップコート。
このSTILELATINOのラップコートは、ミラノのショールームで一目惚れしてオーダーしたコートです。
ベルテッドのコートが引き続きトレンドとなっているので、無地だけでなく柄のバリエーションを多く揃えました。
秋冬のベルテッドコートは、リラックスしたシルエットと長めの着丈がポイントです。
英国調のヘリテージ テイストの生地がトレンドですが、その中でも特にヘリンボーンは重要な柄です。
大柄のヘリンボーンのコートを軸に英国調の柄でコーディネートしてみました。
絶妙なパターン オン パターンです。
英国調のチェックジャケットはTHE GIGI。
ニットのトレンドでもあるモックネック(ハイネック)を合わせました。
スーツだけでなく、ジャケットでもシングル ピークドラペルを展開します。
個人的にもピークドラペルのジャケットとスーツは秋冬必須のアイテムなので、ワードローブに加えようと思っています。
BEAMSですから、チェックのジャケットのバリエーションは外せません。
絶妙なトーンのウィンドウペンが秋冬も多いです。
皆さんの期待を裏切らないバリエーションだと思います。
秋冬の代表的なトレンドカラーであるキャメル カラーのジャケットには襟付きのヘリンボーン柄のジレを合わせました。
ビンテージ調のプリントタイがいい雰囲気です。
ネクタイは秋冬の2大トレンドとも言えるレジメンタルタイとプリントタイ。
そして、久しぶりにクレストタイを提案してみました。
プリントタイは光沢を抑えたマダ-調のプリントがお勧めです。
こんな懐かしい感じの英国調のバッグが今新鮮です。
英国ブランドに見えますが、実はFELISI。
英国調のバッグが久しぶりに新鮮だなと思い、英国ブランドで別注企画を勧めていたら、イタリアのバッグブランドも同じことを考えていました。
こんな英国調のバッグが個人手にも今一番欲しいバッグです。
毎シーズン挿し色として使っているボルドーですが、今シーズンは色々なアイテムにのせて展開しています。
左のニットジャケットのボルドー×ブラックのコーディネートが意外と評判が良かったです。
シューズはやっと完成したENZO BONAFEのBEAMS別注モデルとCROCKET & JONES、パラブーツのBEAMS別注のサイドゴアブーツ。
妥協しないので時間がかかるんです。
ものづくりに妥協しないのがBEAMS魂なので仕方ありません。
今回も2日間喋りまくりました。
4時間喋りっぱなしの日も・・・・
でも、皆さん真剣に聞いていただけるので毎回とても嬉しく思います。
自分の話はBEAMSの商品をアピールするだけでなく、次シーズンの流れも合わせてお話させていただくので、少しでもご来場いただいた皆様のお役に立てればと思っています。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
お会いできなかった皆様、申し訳ありませんでした。
来シーズンもよろしくお願いいたします。
そして、プレス内覧会も終わり一息ついたので、お取引先と久しぶりにドンチッチョで会食。
食後にサプライズが・・・
なんのお祝い?
それはまた後日。
アイビー風
今シーズン購入したTHE GIGI のマドラスチェック風のジャケット。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160970540/
なんとなく懐かしい感じのチェックですが、今シーズンのトレンドカラーでもあるテラコッタが挿し色で入っているので昔っぽい感じはまったくありません。
コーディネートのポイントは、いかにイタリア的な艶感を抑えるか。
なので、シャンブレーのシャツにニットタイ、デニムのスラックス、アメリカン タイプのローファーという、アメリカン的なテイストをコーディネートに入れることをポイントとしました。
シャツはGUYROVERのシャンブレーのタブカラ―。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111312531/
ネイビーのニットタイはASCOT。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21440431107/
シャンブレーのシャツはBDでも良かったのですが、逆にアメリカンテイストが強くなりすぎるので敢えてタブカラ―にしました。
このコーディネートの場合、ワイド系のカラ―はイタリアっぽくなるので選択肢にはありませんでした。
マドラス チェックのジャケットにニットタイは、我々世代には懐かしいアイビーの定番コーディネート。
ネクタイのチョイスは最初からニットタイしかありませんでした。
パンツは以前紹介したINCOTEXの1プリーツのデニムスラックス。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230396716/
少し色落ちしたデニムのファイブポケットを合わせたいところですが、私 ジャケット+ファイブポケットというコーディネートが全くに似合いません。
ウチのイケメンみたいにスタイルが良ければファイブポケットを合わせたいところです。
このコーディネートもシャンブレーのタブにニットタイ、そして足元はタッセルスリッポン。
こんな感じで、コーディネートの中にアメリカや英国のテイストを入れるのが我々バイヤー陣の間ですでに定番となっています。
なので、ファイブポケットが似合わない私は、プリーツ入りのデニスラをファイブポケットの替わりにして体形もカバーします。
足元はアメリカン テイストのローファー。
以前紹介したCROCKETT&JONESのBOSTON のコードバンです。
もちろん、ALDENのローファーのようなリアルなアメリカン ローファーでもいいです。
そして、 PARABOOTやWESTONのローファーでもいいと思います。
理由は、ラストの雰囲気がコーディネートの雰囲気に合うことと、フレンチアイビー的なテイストの靴ということ。
また、タッセル スリッポンでもいいですね。
身に着けているモノはイタリア製や英国製のモノですが、着こなしはアイビー風。
私は中学生の頃にアイビーを知り、高校生の頃はメンクラやポパイを読みあさり、VANの倒産セールで洋服を買っていた田舎の少年。
我々世代はアイビーの洗礼を受けた最後の世代と言えるでしょう。
更に、私はBEAMS入社後にフレンチアイビーの洗礼も受け、ヨーロッパのテイストにアメリカのテイストミックスするスタイルを既に20代で経験しているので、今のイタリアのテイストにアメリカや英国のテイストをミックスするというスタイルは、特に難しく考えるものではありません。
THE GIGI のデザイナー は、こんなコーディネートはブランドのイメージと違うと思っているかもしれませんね。(笑)
でも、それでいいのではないかと思います。
こういうブランドだからこう着なくてはならない、みたいな事も特に気にする必要はないと思います。
このコーディネート、アイビー風と言って我々世代の方はイメージができると思いますが、20代や30代の人達は何それ? という方がほとんどではないでしょうか。
BEAMSのスタッフも若い世代にアイビーと言ってもピンとこないスタッフも多く、色々質問されることも多いですが、最低限のことだけ教えて後は自分で調べなさいと言います。
最近は自分で調べようとせずに何でも教えてもらおうというスタッフも多いので、厳しいですが愛のムチですね。
私も50代になって、過去の経験が色々な面で活かせるようになりましたが、自分が常に注意していることは自分の知識や経験をいかに今の時代感の中で活かしていくか。
それがBEAMSのアイデンティティーでもある ”時代性のあるクラシック” を表現するうえでとても大切なことだと考えています。
と言うことで、今回のコーディネートのテーマは、”イタリアンでアイビーもどき”
なんだか良くわかりませんね。(笑)
要は、古き良き時代のアメリカのアイビー風のテイストをイタリアの服で今風に仕上げる。
それも ” 時代性のあるクラシック”のひとつの表現” という事ですね。
MEN'S EX 連載 6月号
GWも終わり、電車の中や街でもクールビズ スタイルの人が増えてきましたね。
クールビズのスタイルを見ていると、自分が普通のビジネスマンだったらどんなスタイルをするかと考えることが結構あります。
ただ楽なだけでなく、シャレて見えるオフィス服のコーディネート。
言うのは簡単ですが、実は結構難しいのかも知れませんね。
先日発売されたMENS'S EX 6月号の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム” では、これからの季節クールビスにも使えるアイテムを紹介しています。
今回のテーマは ”ライトウェイト ジャケット” です。
ここで言うライト ウェイト ジャケットとは、薄くて軽い生地やシャツ生地を使い、芯地や裏地や袖の裏地も極力省いた、とにかく軽くてコンフォータブルな着心地のジャケットのことです。
そして、その中にはニットブランドが作るニットジャケットも含まれます。
今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のPITTI UOMOやミラノのショールームでも、ライトウェイトのジャケットが非常に多く見られました。
ご覧のように、多くのブランドが軽量でコンフォータブルなジャケットを打ち出していました。
ジャージ、ニット、シャツ生地を使ったものなど、本当に多くのバリエーションのライトウェイトジャケットが見られるのが今シーズンの傾向。
そして、現地の業界人達の間でもライトウェイト ジャケットの着用率が増えていました。
ご覧のように、様々なタイプのライトウェイト ジャケットを着た業界人達がかなり増えていました。
このようなライトウェイトのジャケットはかなり前から存在し、近年も何度か流行を繰り返してきましたが、年々完成度が高くなり、今はテーラードジャケットのような綺麗なシルエットがでるものが主流となっています。
ニットジャケットに関してもシルエットが綺麗にでることが今は重要なポイントになっています。
つまり、テーラードジャケットではない、これらのカジュアルなライトウェイトのジャケットであっても、シルエットが綺麗にでるということが重要であって、ひと昔前にアンコンジャケットと言われた、ただユルユルで楽ちんなジャケットとは全く別物だということです。
コーディネートはTシャツ、ポロシャツはもちろん、シャツにタイドアップしてもいいでしょう。
タイドアップの場合はニットタイがとても相性がいいのでお勧めです。
最近は半袖のクルーネックのニットも多いので、カジュアルでも上品に見せたい場合は、そのような上品なニットをあわせると良いでしょう。
パンツはもちろんデニムのファイブポケットを合わせてもいいですが、私はプリーツの入ったパンツをあわせます。
リラックス感のあるジャケットに、腰周りにゆとりのあるテーパードしたシルエットのプリーツパンツはとても相性がよく、ジャケットとパンツのシルエットのつながりが良いというのが理由です。
特に、敢えてカジュアルなジャケットにベルトレスのサイドアジャスターのプリーツパンツを合わせるのが個人的な気分です。
でもビジネスマンの方はベルトレスは難しいようですね。
ベルトをしていないと上司に怒られるという話をお客様から何度か伺いました。
本当はベルトの方がカジュアルで、ベルトレスが方がドレス度が高いので本来は逆なんですが・・・
ここは日本なので仕方ないですね。
ビームスでも今シーズン多くのライトウェイト ジャケットを展開していますが、個人的に気に入っているのがこのジャケット。
T JACKETのシァサッカーのネイビーグレンプレイド。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160963148/
このジャケット、生地が非常に軽いので入荷した当初はちょっと軽すぎるかなと思ったのですが、逆にこのくらい軽いほうが蒸し暑くなるこれからの季節にはいいですね。
このジャケットにネイビーのレトロポロを着て、先日購入したGTAのHERICKのホワイトを合わせるのがコーディネートのイメージです。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/shirt/21020055337/
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230402353/
カジュアルですが、オトナっぽくて綺麗なコーディーネートがしたいですね。
以前から何度も紹介していますが、T JACKETは本当に良くできたジャケットです。
これだけ軽い生地を使って副資材を使わない一枚仕立てでも本当に綺麗なシルエットが出ます。
そういった意味でも、今回紹介したライトウェイト ジャケットの要素を全て兼ね備えた代表的なジャケットだと言えます。
ライトウェイト ジャケットは海外出張にとても重宝するので、1ヵ月後に迫ったイタリア出張に向けて、このT JACKETを購入しようと思っています。
飛行機の中で着ていても苦にならず、畳んでしまっても皺になりにくい。
そして、現地に行ってからは色々なインナーやパンツと会わせたり、ニットタイでタイドアップしてもサマになる。
ライトウェイト ジャケットは本当に使えるジャケットです。
今の流れにもあっていて、クールビズ用としても最適なライトウェイト ジャケット。
持っているのはテーラードジャケットばかりという方には、特に是非お試しいただきたいジャケットです。
楽であってもきちっと見える。
ただ楽ちんなクールビズスタイルとは明らかに差がつけられるジャケットだと思います。
CUSTOM TAILOR BEAMSでオーダーしていたスーツが上がってきました。
個人的に手に入れた岡山製のデニム (正確には平織りなのでシャンブレーですね) を使って ビームスFのチェンジポケット付きのモデルで仕立てました。
パンツはBEAMS Fのイン2プリーツのサイドアジャスター。
カジュアルな素材を使ってサルトリア的なディティールで仕立てると言うのが今回のポイント。
イメージどおりのスーツができました。
唯一のデメリットは色落ち・・・
インディゴなので仕方ないですね。
白いシャツは着られません。
もちろん想定済みです。