アイビー風
今シーズン購入したTHE GIGI のマドラスチェック風のジャケット。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160970540/
なんとなく懐かしい感じのチェックですが、今シーズンのトレンドカラーでもあるテラコッタが挿し色で入っているので昔っぽい感じはまったくありません。
コーディネートのポイントは、いかにイタリア的な艶感を抑えるか。
なので、シャンブレーのシャツにニットタイ、デニムのスラックス、アメリカン タイプのローファーという、アメリカン的なテイストをコーディネートに入れることをポイントとしました。
シャツはGUYROVERのシャンブレーのタブカラ―。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/shirt/24111312531/
ネイビーのニットタイはASCOT。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/suit/21440431107/
シャンブレーのシャツはBDでも良かったのですが、逆にアメリカンテイストが強くなりすぎるので敢えてタブカラ―にしました。
このコーディネートの場合、ワイド系のカラ―はイタリアっぽくなるので選択肢にはありませんでした。
マドラス チェックのジャケットにニットタイは、我々世代には懐かしいアイビーの定番コーディネート。
ネクタイのチョイスは最初からニットタイしかありませんでした。
パンツは以前紹介したINCOTEXの1プリーツのデニムスラックス。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/pants/21230396716/
少し色落ちしたデニムのファイブポケットを合わせたいところですが、私 ジャケット+ファイブポケットというコーディネートが全くに似合いません。
ウチのイケメンみたいにスタイルが良ければファイブポケットを合わせたいところです。
このコーディネートもシャンブレーのタブにニットタイ、そして足元はタッセルスリッポン。
こんな感じで、コーディネートの中にアメリカや英国のテイストを入れるのが我々バイヤー陣の間ですでに定番となっています。
なので、ファイブポケットが似合わない私は、プリーツ入りのデニスラをファイブポケットの替わりにして体形もカバーします。
足元はアメリカン テイストのローファー。
以前紹介したCROCKETT&JONESのBOSTON のコードバンです。
もちろん、ALDENのローファーのようなリアルなアメリカン ローファーでもいいです。
そして、 PARABOOTやWESTONのローファーでもいいと思います。
理由は、ラストの雰囲気がコーディネートの雰囲気に合うことと、フレンチアイビー的なテイストの靴ということ。
また、タッセル スリッポンでもいいですね。
身に着けているモノはイタリア製や英国製のモノですが、着こなしはアイビー風。
私は中学生の頃にアイビーを知り、高校生の頃はメンクラやポパイを読みあさり、VANの倒産セールで洋服を買っていた田舎の少年。
我々世代はアイビーの洗礼を受けた最後の世代と言えるでしょう。
更に、私はBEAMS入社後にフレンチアイビーの洗礼も受け、ヨーロッパのテイストにアメリカのテイストミックスするスタイルを既に20代で経験しているので、今のイタリアのテイストにアメリカや英国のテイストをミックスするというスタイルは、特に難しく考えるものではありません。
THE GIGI のデザイナー は、こんなコーディネートはブランドのイメージと違うと思っているかもしれませんね。(笑)
でも、それでいいのではないかと思います。
こういうブランドだからこう着なくてはならない、みたいな事も特に気にする必要はないと思います。
このコーディネート、アイビー風と言って我々世代の方はイメージができると思いますが、20代や30代の人達は何それ? という方がほとんどではないでしょうか。
BEAMSのスタッフも若い世代にアイビーと言ってもピンとこないスタッフも多く、色々質問されることも多いですが、最低限のことだけ教えて後は自分で調べなさいと言います。
最近は自分で調べようとせずに何でも教えてもらおうというスタッフも多いので、厳しいですが愛のムチですね。
私も50代になって、過去の経験が色々な面で活かせるようになりましたが、自分が常に注意していることは自分の知識や経験をいかに今の時代感の中で活かしていくか。
それがBEAMSのアイデンティティーでもある ”時代性のあるクラシック” を表現するうえでとても大切なことだと考えています。
と言うことで、今回のコーディネートのテーマは、”イタリアンでアイビーもどき”
なんだか良くわかりませんね。(笑)
要は、古き良き時代のアメリカのアイビー風のテイストをイタリアの服で今風に仕上げる。
それも ” 時代性のあるクラシック”のひとつの表現” という事ですね。