名古屋でトークイベント
先週の週末は名古屋出張でした。
出張の目的は、タカシマヤ ゲートタワーモールにあるBEAMS HOUSE 名古屋のオープン1周年記念のイベントでトークショーを行いました。
今回もいつもの3人。
最近はこの3人でイベントに行くことが多いのですが、50代の私、40代の西口、30代の高田と、年齢層の幅が広いので、ご来場いただくお客様も20代から60代と幅広いお客様に楽しんでいただけます。
お客様も初めてのトークイベントなので最初は緊張されていましたが、私が西口と高田をイジるという、いつものパターンで徐々に緊張もほぐれ終始和やかな会になりました。
実は高田と西口も相当緊張していました。(笑)
司会はプレスの小林。
新潟店のトークショーでも司会だったので、今回は緊張しながらもうまく司会進行できた感じです。
西口とBEAMS HOUSE 神戸店で一緒に働いていたので、西口の神戸時代のエピソードも入れて場を盛り上げていました。
今回のテーマは、これからのシーズンに着られるカジュアルウェアについてでした。
途中 西口と高田の着こなし解説などもあり、トークショーとしては長めの1時間でしたが、たっぷりと今シーズンのカジュアルスタイルについてお話しさせていただきました。
今回も満員御礼。
100名近くのお客様にご来場いただきました。
椅子が少なく立ち見になってしまったお客様も多く、申し訳ございませんでした。
本当にいつもたくさんのお客様にご来場いただき感謝しています。
閉店後の打ち上げは店の近くの居酒屋さんで。
森店長、酔っぱらうの早すぎです。(笑)
2次会は東京と名古屋のスタッフ18名で大カラオケ大会。
レモンサワーたのみすぎ・・・
スタートは高田から。
いつもオープニングは高田のギザギザハートの子守歌なんです。(笑)
私がDJ役なので、私が入れた曲は誰かが必ず唄わなければならないルールです。
パワハラではありません。(笑)
東京と名古屋のスタッフが一体となって異常な盛り上がり。
しらふの私は圧倒されるばかり。
私と同じくらい唄わない西口。
最初はクールにキメていましたが、最後は唄ってくれました。
”浪漫飛行”
実は唄上手いんです。
次回はもっと唄ってもらいましょう。(笑)
私も唄いました。(唄わされました)
高田とデュエットでSHAKEを。
何故かSMAPなんです。
実は最近の曲全くわからないので、世代を超えてみんなが知っている曲はSMAPくらいなんです。
昭和の歌謡曲世代ですから。(笑)
最後は全員でサライを大合唱。
そして、森店長号泣。
初めてのイベントだったので緊張してたんでしょうね。
お客様に喜んでいただいて、無事イベントが終了してホッとしたのだと思います。
森店長、お疲れ様でした。
昨年から熊本、新潟、仙台、静岡、そして今回の名古屋と、地方の店舗でお客様と交流をさせていただいていますが、本当にどの都市を訪れても大歓迎され、こちらが恐縮してしまうほどです。
本当にありがとうございます。
これからもこのような会は続けていきますので、またどこかの都市で開催する際は是非お越しください。
そして、来週末は東京で。
詳細はこちら。
http://www.beams.co.jp/news/900/
それでは、新宿でお会いしましょう。
MEN'S EX 連載 5月号
MEN'S EX 5月号
今月号は創刊25周年記念号です。
創刊してもう25年になるんですね。
25年前と言えば、英国調の流れが広がり、イタリアンクラシックが少しづつ日本に入り始めていた時期。
MEN'S EXが創刊される前は、BEGINでドレスアイテムを紹介していたので、当時イタリアのクラシックスタイルをイタブリ(イタリアン ブリティッシュ)と言って誌面で紹介していました。
言葉自体は造語でしたが、非常に分かりやすく正しい表現だった思います。
その後イタリアン クラシックが大ブームになると、イタリア人のクラシックスタイル=クラシコ イタリアとなるのですが、正確にはそれは間違いで…
この話は長くなるので、また別の機会にしますね。
とにもかくにも、MEN'S EXが創刊される前はBEGINがドレスクロージングのブランドやアイテムを紹介していたので、、そういう意味では日本でイタリアのクラシックスタイルをいち早く紹介したのがBEGINで、MEN'S EXがその流れを引き継ぎ、オトナのドレスクロージングを担う日本を代表するファッション マガジンになったと言うことですね。
創刊当時私は29歳。 BEAMS Fのショップマネージャーをしながらバイヤーのアシスタントとしてがむしゃらに働いていました。
BEGINからお付き合いが始まって約30年、本当にお世話になっています。
創刊25周年おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。
私の連載 ”中村達也の買い足しノート”
今回のテーマは ”ドローコードパンツ” です。
2年前のイタリア出張で新たな提案として打ち出されていたドローコードパンツ。
昨年の6月のイタリア出張では更に多くのブランドから打ち出されていました。
ご覧のように、皆さんが知っているブランドでドローコードのパンツを打ち出していないところはないと言っても過言ではないでしょう。
パンツブランドだけでなく、スーツブランドやアウターブランドでもドローコードのパンツを展開しているのを見ても、このパンツの注目度の高さがうかがえます。
また、いち早く打ち出していたブランドは更にバリエーションを増やして展開しているのを見ても、このドローコードのパンツがマーケットの中で既に認知され、実際のセールスも好調なのがうかがえます。
昨年同様、リラックスパンツのようなカジュアルなものから、スラックスのようなタイプにドローコードを付けたドレス寄りのものまでありますが、今回お勧めするのが後者のタイプ。
クリースが入っていてドローコードが見えなければ普通のトラウザースに見えるようなものが増え、プリーツの入ったものが増えているのも今シーズンの傾向です。
コーディネートは誌面で紹介しているように、軽いジャケットとコーディネートすると良いでしょう。
おそらく皆さんが一着は持っているジャージジャケットやニットジャケット、シャツジャケット等とは特に相性が良いです。
また、3月号で紹介した4ポケットジャケットやショートブルゾンとの相性も良いので、このパンツを買い足すだけでコーディネートの幅が広がります。
BEAMSのスタッフが実際にコーディネートしている画像があるのでご覧ください。
このように、色々なアイテムと無理なくコーディネートできます。
昨年私もデニムのドローコードのパンツを購入しました。
あっという間に完売したこのパンツ。
昨年の夏は大活躍でした。
もちろん、イタリア出張にも持って行きました。
リネンのカプリシャツと合わせたり、ポロシャツやTシャツと合わせたり、街中でショーツを穿かない私にとっては本当に使えるパンツでした。
今シーズンはこれと合わせて穿こうと思います。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160086148/
インナーはポロシャツやクルーネックのニット。
軽いジャケット+ドローコードのパンツは休日スタイルにもいいですね。
ドローコードのパンツをお持ちでなくて、ちょっと興味があるなという方には是非お勧めしたいパンツです。
おそらく買って後悔することはないと思います。
今の流れを考えれば、一過性ですぐに履けなくなることもないでしょう。
私が実際に買って着用して気に入ってお勧めする。
それを信じて購入いただけることが一番うれしいものです。
本当は教えたくない店
趣味のイタリア料理も最近は新規開拓の店もなく、定番の店をローテーションで回しているだけ。(苦笑)
最近はコストパフォーマンスを重視しているので、ひとり1万円を超えるような店は最初から探していません。
行きつけの店もここ数年で値段が高くなってしまい、ご無沙汰している店も数軒あります。
食材が高くなっているのはわかるのですが、リストランテじゃないのに1万円を超える店は個人的にはちょっと厳しいかなと・・・
さらに、基本的にイタリアンは一日前か当日の予約しかしないので、どんなに美味しくても予約困難な店もNG。
どれだけ我がままなんだよと思う方もいらっしゃると思いますが、自分にとってイタリア料理は気楽で気軽に食べられるところが良いところで、ずっと前から予約しなければならなくて、フレンチみたいな値段だったらイタリアンでなくていいかなと言うのが正直なところです。
そんなわがままな私が最近偶然見つけた西荻窪のイタリアン。
今年の2月中にオープンしたばかりのこの小さな店は、最近私がイタリアンに求める条件を満たしたお店です。
と言うことで、今回は久しぶりの食レポです。
前菜一皿めは ”プンタレッレとグラナパターノチーズ”
一皿めはシンプルにサラダから。
現地に行った時もあまり食べないプンタレッラ。
なんかポソポソしていて苦味が強くて単調で、あまりいいイメージがないんです。
でも、これはなかなか美味しい。
炒めたアンチョビのソースとグラナパターノが苦味と良く合って、イタリアで食べるそれとは随分違う感じです。
二皿めは ”真ダコのグリル 焼きナスソース”
敷きつめた黄色いソースが焼きナスソース。
実はナスはあまり好きではないので、普段あまり食べないのですが、このソースは香ばしくて甘みもあって美味しい。
炭火で炙った柔らかい真ダコとの相性も良く、いつの間にかソースとたっぷり絡めて食べていました。(笑)
三皿めは ”ドルチェポルコ のポルケッタ”
カウンターの目の前にある、炭焼きの網の横に置いてあった肉の塊が気になってオーダーしました。
豚バラ肉にハーブやニンニクを擦りこんで、ロール状にして低温で6時間じっくりと焼いて、最後に表面を炭火で焼いて出してくれます。
炭火の香ばしさとハーブの香りが口の中で広がります。
肉は角煮みたいに柔らかい。
見た目どおりの美味しさです。
パスタ一皿めは ”あさりと春キャベツのペペロンチーノ”
オリジナルはプンタレッラでしたが、前菜で食べたので春キャベツに変えてもらいました。
常連でもない客に、こういう心遣いは嬉しいですね。
実はボンゴレ好きの私、パスタの茹加減とあさりの出汁にはうるさいですが、文句のつけようがありませんでした。
シンプルなパスタが美味しい店は他の料理も美味しいものです。
二皿めは ”チッチョリパンチェッタのカチョエペペ スパゲットー二”
実は20数年イタリアに行っているのにカチョエペペを食べるのは初めて。
ローマに行ったことがないので、これまで縁がなかったという事もあります。
洋服の仕事はローマのブランドがあまりないので、ファッション業界人でローマに行ったことがないと言う人は意外と多いんです。
なので、比べるものがないのでコメントする立場ではないですが、敢えて感想を。
見た目はチーズがたっぷりで塩気が強く、苦手なカルボナーラ風かなとも思ったのですが、意外とマイルドでパスタもかなり硬めのアルデンテで私の好み。
パンチの利いたガッツリ系の味を想像していたので、いい意味で裏切られました。。
今度他の店でも食べてみます。
セコンドは ”黒毛和牛ランプのタリアータ”
カウンターの前に炭火専用のグリルを設けるほど焼きにこだわっているので、美味しくないわけがないですね。
炊き加減も絶妙です。
肉をガッツリ食べられないので、かなり少なめにしてもらいましたが、ここの肉はもっと食べられそうです。
デザートは ”カッサータ”
リコッタチーズとナッツやドライフルーツで作ったセミフレッド(半分凍らせた?)アイスケーキ。
シチリアの代表的なデザートなので、シチリア料理の店に行ったことのある人は一度は食べたことがあるかもしれません。
私もドンチッチョやロッツォシチリアでよく食べるドルチェです。
ジェラートに近いサラサラした食感のセミフレッドが好みの私。
甘さも口どけも良くとても美味しいセミフレッドでした。
ワインはグラスワインのバリエーションがかなりあるのがこの店の特徴。
料理に合わせて色々なタイプのワインをすすめてくれます。
グラスワインは一杯の値段が高いと結局一本入れるのと変わらなくなってしまいますが、リーズナブルな値段で提供しているので、ワイン好きで色々なワインを試してみたいと言う人にはとてもいいですね。
最近はグラスワインがバカ高で、会計の値段見てビックリみたいな店も多いので、安心して美味しいワインが飲めると言うのは助かります。
店の名前はDA RIO(ダリオ)。
ネットで検索してもまだ数件しかヒットしません。
食べログには掲載されていますが、まだ評価は無し。
西荻窪は以前このブログでも紹介したTRATTORIA 29(トラットリア ヴェンティノーベ)や吉祥寺の人気店パノラマキッチンの姉妹店のCICRO(チクロ)など、評価の高い店がありますが、ダリオもそれらの店に並ぶレベルだと思います。
このお店、テーブル席もありますが、出来れば少人数でカウンターで食べた方がいいでしょう。
ワインも料理もホールの人と話しながらオーダーした方が美味しくいただけると思います。
また、グラスワインの種類が多いので、混雑するピークの時間帯を外せばワインバーとして使うのもいいでしょう。
ハーフポーションも対応してくれるので、料理をつまみ代わりにワインを飲むこともできます。
本当はあまり教えたくない店なんです。
でも、こういう志を持って真面目に仕事している店を応援したくなるんです。
なので、冷やかしで行くのはやめましょう。
本当にイタリア料理が好きでワインが好きな人に行って欲しい店です。
私もまだ常連ではないので、予約取れなくなるのも困りますから・・・
DA RIO
https://www.facebook.com/da.Rio.nishiogi/
お知らせです。
BEAMS HOUSE 名古屋店オープン1周年を記念してトークイベントを行います。
当日は私と西口と高田が、これからの季節に役立つカジュアルスタイルについて皆様にお話しいたします。
どなたでもご自由にご覧いただけるイベントです。
4月14日(土)15:00 BEAMS HOUSE 名古屋店に是非お立ち寄りください。
PARABOOT CORAUX
2ヶ月前はブーツを履いていたのに、3月に入るとローファーやタッセルの出番がかなり増えました。
とても気に入っているので、もう一色購入しようと思っています。
春夏の買いもの
今週は静岡に出張でした。
6年前にオープンしたBEAMS静岡店にドレスのフロアーが拡大リニューアルしてオープンしました。
私の役目は西口と高田と3人でお客様のコーディネートのアドバイス。
前日のレセプションも含め多くのお客様にご来店いただきました。
皆様に歓迎されて我々も恐縮するばかり。
足元が悪い中ご来店いただきありがとうございました。
これからもBEAMS 静岡店をよろしくお願いいたします。
このところ、私が今シーズンなにを買うかというお問い合わせをたくさんいただいているので、今回は購入を決めたものを3着ご紹介します。
昨年のイタリア出張でも多くのブランドで打ち出されていたホワイト×ネイビーのジャケット。
個人的にも好きなコンビネーションなので、一着は購入しようと思っていましたが、色々迷った挙句、このジャケットを購入することにしました。
BRILLA オリジナルでFERLAの生地を使ったウインドウペン。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160286015/
コントラストのはっきりした都会的な印象の生地ですが、表面は毛玉?のような加工がしてあり、少しラスティックなビンテージ調の雰囲気が感じられます。
さすがFERLAですね。
他のブランドにはない凝った生地を作ります。
このジャケット、春夏のカタログにも掲載されています。
今シーズンはこんな感じで、色を使わずホワイトとネイビーの2色だけでまとめたコーディネートが新鮮です。
私はネイビーのシャツやポロシャツにパンツはデニムのスラックスを合わせようかなと思っています。
タイドアップのときは、素材感のあるネイビーの無地やニットタイをあわせるとジャケットの素材感とマッチします。
色を使わないので、足元はブラックで引き締めます。
タッセルやビットローファーがいいですね。
ホワイト×ネイビーの配色は今シーズンのトレンドですが、ベーシックな色の組み合わせなので、流れが変わったとしても着れなくなるようなことはありません。
ホワイトやネイビーのパンツ、ネイビーのポロやシャツは、ほとんどの方が持っていると思うので、手持ちのアイテムでコーディネートできるのもいいですね。
私もこのジャケットに合わせるものは全て手持ちのアイテムで考えています。
そして、もう一着はこのジャケット。
DE PETRILLOのブルーのウインドウペン。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/jacket/21160483380/?rid=311
結局今回も二着ともブルーです。(笑)
遠目にはサックスブルーの無地に見えますが、寄って見ると細かいハウンドトゥースです。
これもFERLAの生地ですね。
上の生地もそうですが、”一見シンプルに見えて凝った生地” と言うのが、最近のFERLAの特徴です。
因みに、私が監修している生地バンチの中にも同じ生地が入っています。
もちろん、私が選んだ生地です。
下に見えるブラウンもなかなかいい色です。
コーディネートはまだノープランですが、やはりブルー系のコーディネートになるかなと思っています。
ノータイのカジュアルなコーディネートは簡単ですが、タイドアップはどうしようか悩んでいます。
買ってからじっくり考えます。
カジュアルなジャケットは、MEN'S EXの連載でもご紹介した、これにしました。
EQUIPE ’70(エキップ セッタンタ)のデニムの4ポケット ジャケット。
http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24160224874/
先日やっと入荷してきたのですが、原宿のBEAMS Fには回ってこなかったので、すぐに他の店舗から取り寄せて先程無事購入しました。
私が着るよりもカッコよく見えるイケメンの画像がありますので、こちらをご覧ください。
こんな感じでシンプルにブルーとホワイトでまとめるのがいいですね。
パンツをホワイトにしてメリハリをつけるのもいいでしょう。
インナーはTシャツやクルーネックのニット、デニムやシャンブレーのシャツ、ネイビーのシャツやポロシャツといった、恐らく皆さんが持っていると思われる定番アイテムでコーディネートできます。
ジャージジャケットやニットジャケットなど、軽く羽織れるカジュアルジャケットをひととおり持っている方には特にお勧めです。
元々のモデルからエポレットを取って、ポケットのデザインを変更して、ボタンも選びなおしたBEAMSのエクスクルーシブモデルです。
注意点は、洗いをかけていないので色落ちすること。
デニムにはつきものですが、白いインナーやホワイトパンツは色移りするので注意してください。
因みに、色違いでホワイトデニムもあります。
今回はこの3着。
ジャケットは見た目はインパクトがありますが、意外と合わせやすいと思います。
デニムの4ポケットは今までありそうでなかった一着。
着回しがきくのでかなり重宝しそうです。
ご興味のある方は是非最寄りの店舗でご試着してみてください。
これ以外にもニットやパンツ、シャツ、シャツジャケットなど、色々購入しようと思っています。
オーダーしているものもあるので、上がってきたらご紹介します。
BEAMSのクラブカードのダブルポイントが終わったので、自分の買い物をしようと思います。
まずはお客様が優先で、その後に自分の買い物するのがここ数年のパターンです。
売り切れて買えないことも多いですが、それはそれで自分が好きなものに共感していただいたわけですから嬉しいことです。
私のお勧めだからという理由でなく、共感いただいた上でご購入いただけるのが一番嬉しいです。
なぜなら、ご購入いただいた後に気に入って着ていただいているかが一番気になるのです。
それが一番大事です。
MEN EX 連載 4月号
MENS’EX 4月号
今月号から表紙も誌面も色々とリニューアルされています。
私の連載も”中村達也の今、買いのアイテム” から ”中村達也の買い足しノート” に変わりました。
内容は大きく変わりませんが、持っている服に新たに加えるだけで新しく見えるものをコーディネートも含めて紹介していきます。
連載も8年目に入りました。
7年間ずっと読者アンケートの人気記事ベスト3にランクインしているとのこと。
ありがとうございます。
これからも読者の皆様のコーディネートに役立つ情報をお知らせしていきたいと思います。
リニューアルされた新連載、これからも宜しくお願いいたします。
今回のテーマは ”ヘリテージ調トレンチコート”
トレンチコートの流れは、ここ10数年で何度か流れが来ていますが、最近は細身であったり、着丈が短かったり、素材がナイロンであったりと、春夏は特にカジュアルな印象のものが主流でした。
しかし、長く続いたドレスクロージングのカジュアル化の波も収まり、数年前からクラシックな流れが戻って来ているので、細身で着丈の短いコートが少し古くなってきているのは否めません。
そこで、今シーズン トレンチコートを新調するのであれば、お勧めしたいのが ”ヘリテージ調のトレンチコート”
具体的にどのようなものを選べば良いかと言うと、英国の老舗コートブランドが昔から作っているような、ゆったりとして着丈が長めで、素材も昔ながらの雰囲気のあるもの、そしてディティールもクラシックであると言うのがポイントです。
イタリアブランドも今シーズンはそのようなトレンチコートの打ち出しが確実に増えています。
つまり、今の流れはイタリア的な甘さのあるトレンチコートより、英国的なクラシックで骨太なトレンチコートが主流になって来ているということです。
とは言っても、昔の英国紳士のようにコーディネートしなければいけないと言うことではないので、今持っているジャケットやスーツに合わせて着るだけで、今までとはずいぶんイメージが変わります。
誌面で紹介しているように、スニーカーを合わせたカジュアルなコーディネートにも取り入れるのもいいでしょう。
気を付けなければいけない点は、ゆったりしたシルエットがポイントなので、ノープリーツのスーパースリムのようなピタピタのシルエットのパンツとは相性が良くありません。
この点だけ注意すれば、あとはゆったりとして着丈の長いシルエットに慣れるかどうかだけだと思います。
昨年の秋冬に既にゆとりがあって着丈の長いテーラードコートを取り入れた方にとっては、特に違和感はないと思います。
ということで、私も誌面に載っているBARBOURのトレンチコートを購入しました。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/coat/21190204197/
実はこのコート、昨年の春夏も展開していたのですが、早期に完売してしまい買いそびれました。
さらに、秋冬も同じシルエットとデザインでワックスドコットンのものがあったのですが、それもあっという間に完売して買い逃してしまう始末。
あまりの人気に、今シーズンは数量を増やして展開したので、やっと購入することができました。
昨年の春夏時点では、このようなヘリテージ調のコートはちょっと早すぎるかなとも思ったのですが、さすがにBEAMSのお客様は早いです。
いつもありがとうございます。
因みに、私が購入したのは一番小さいサイズの34ですが、私の持っているコートの中でも一番ゆったりとして着丈も一番長いです。
私はこのようなコートが欲しかったので、なんの違和感もないですが、今まで細身で着丈の短いコートを着ていた方はかなり大きく感じるかもしれません。
ですが・・・ 着丈を詰めたり、身幅を詰めるのはあまりお勧めしません。
理由は、ゆったりとして着丈の長いコートが今後主流になっていくからです。
直してしまうと元に戻せなくなるので、先々のことを考えると直さない方が逆に長く着られるでしょう。
上の画像は皆さんも良く知っているブランドの来秋冬のコレクション。
多くのブランドがヘリテージ調のトレンチコートを打ち出しています。
シルエットや着丈の長さはご覧の通り。
流行と思う方も多いと思いますが、これもクラシック回帰によるリバイバル。
スリムで着丈の短いトレンチが流行る前は、ゆったりして着丈の長いトレンチがあたり前だったのです。
取り入れるか取り入れないかは皆様次第。
ご興味のある方は、是非最寄りの店舗でご試着ください。
4月号は連載だけでなく、BEAMSのジャケット特集や私と西口がHOLLIDAY & BROWNで別注したネクタイについてのページもあります。
こちらも連載と合わせて是非ご覧ください。
GQ TAIWAN SUIT WALK
海外でこんなイベント初めてなので、私も新鮮な気分でした。
GQ JAPAN SUIT WALK。
21日は私と西口と高田が店頭で皆様のお買い物のアドバイスをさせていただきます。
台湾 2日目
初台湾
BEAMS F 40周年記念 アイテム
2018年 春夏のカタログが発行されました。
プレス内覧会でもディスプレイに使ったSTILE LATINOのストライプのブレザーや、BRILLAのホワイト×ネイビーのウインドウペン、LARDINIのストライプジャケット等など、私が気になっているアイテムもたくさん掲載されています。
今年はBEAMS Fが誕生して40周年なので、40周年について私が語っているページもあります。
40周年の足跡とこだわり、これからの展望、40周年記念アイテムに込めたメッセージが書かれています。
こちらも是非ご覧ください。
今回はカタログでも紹介されているBEAMS F 40周年記念のアイテムの中から、CROCKETT&JONESのスリッポンをご紹介します。
CROCKETT&JOHNESのAPRON FRONT(エプロン フロント)
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/shoes/21320138502/
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/shoes/21320139502/
アンラインドで甲に飾りのないシンプルなスリッポンです。
私がこの靴を始めて見たのはBEAMSでバイトを始めた80年代中頃。
当時先輩たちが履いていた英国の伝説のブランドCROLLA(クローラ)のスリッポンでした。
当時先輩たちがデニムやテーパードしたプリーツパンツに合わせていたクローラのスリッポンは、英国のデザイナーズブランドなど全く知らなかった新人の自分にとって、とてもインパクトのある靴でした。
このブログをアップした後、昔の後輩からクローラの画像が送られてきました。
これが当時BEAMSで売られていたクローラです。
私が入社した当時BEAMSでアルバイトをしていた後輩で、今は弘前のセレクトショップCIENTOの役員の奈良さんが当時履いていたモノです。
ブログを見て画像を送ってくれました。
奈良さん、ありがとうございます。
その数年後、ロンドンにあるPOULSEN SKONE(ポールセン スコーン)のレディーメイド(既製品)の靴をBEAMSが日本で初めて展開することになり、そのサンプルの中にクローラとラストもデザインも全く同じスリッポンがあったことから、「クローラのスリッポンは実はポールセン スコーンが作っているのではないか」という憶測が社内で起こりました。
当時クローラのスリッポンはスタッフの間でとても人気があったので、BEAMSで展開するポールセン スコーンのコレクションの中に、このエプロンフロントのモデルは当然入ることになります。
因みに、クローラのスリッポンだけでなく、当時のポールセン スコーンのレディーメイドの中にはEDWARD GREENのDOVERと全く同じUチップもありました。
その後、BEAMSで初のポールセン スコーンのビスポーク オーダー会が開催されるのですが、当時来日していたJOHN CARNERA(ジョン カネーラ)とGEORGE GLASGOW(ジョージ グラスゴー)に「何故他のブランドとそっくりなモデルがポールセン スコーンのレディーメイドにあるのか」と質問したところ、「我々はビスポークの靴は自分たちで作るが、レディーメイドは他のファクトリーで作っている」という答えでした。
つまり、ビスポークシューメーカーのレディーメイドや様々なブランドのオリジナルの靴は自社工場ではなく、ノーザンプトンの量産のできるファクトリーで作られていて、ポールセンスコーンの場合はエプロンフロントはクロケット&ジョーンズ、Uチップはエドワード グリーンで作っているという事をその時始めて知ることになります。
今ではそのような英国靴の裏事情は、靴マニアでなくても洋服や靴が好きな人であれば誰でも知っているようなことですが、80年代中頃のファッション業界ではほとんど知られていませんでした。
そして、色々な意味で英国靴が日本で大ブレークするきっかけとなった本がこれです。
1989年10月に発行されたBRUTUS 英国靴特集。
POULSEN SKONE、EDWARD GREEN、FOSTER&SON、HENRY MAXELL、TRICKER'S、CHURCH'S、JOHN LOBB、WILD SMITHと、当時ロンドンで有名だったほとんどの靴ブランドやビスポーク シューメーカーが紹介されていると言う、靴好きや英国マニアの人達だけでなく、我々ファッション業界人にとってもバイブルのような本でした。
その誌面にもポールセン スコーンのエプロンフロントは紹介されていました。
そして、90年代に入り英国調のトレンドが広がると、このエプロン フロントのスリッポンがBEAMSの顧客とスタッフの間で大ブームとなりました。
当時は、今と同じくサイドアジャスターのベルトレスが流行っていた時代。
英国のファクトリーブランドやBERNARD ZINS、BEAMS Fのオリジナルでプリーツ入りのサイドアジャスターのパンツを展開していましたが、それらのパンツに、このポールセンスコーンのエプロンフロントのスリッポンを合わせるのが、当時スタッフや顧客の間で流行っていました。
このような背景もあり、BEAMS Fの40年の歴史の中でこの靴はハズせないという事になり、当時クローラやポールセンスコーンのレディーメイドを作っていたクロケット&ジョーンズに確認したところ、当時のラストとパターンが現存すると言うことで、クロケット&ジョーンズにお願いして復刻させることになりました。
因みに、このエプロンフロントを復刻させるにあたり、クロケット&ジョーンズの現社長 ジョナサン ジョーンズにこの靴にまつわるエピソードを聞いたところ、興味深い答えが返ってきたのでご紹介します。
1960年代から暫くPoulsen SkoneにこのモデルをOEM生産していましたが、元のデ
1964年のカタログにGAVIN というモデルで載っていました。
元々このデザインに使われていた革はBlack Calf、Tobacco Aniline Calf、Chocolate Suedeでした。
Crockett&Jonesのメインコレクションで展開されていたので、Poulsen Skone以外のショップやブランドでも取扱いがありました。
このモデルに使用されているLast235は1960年代に作ら
その時にヒントを得て作った木型なので少しアメリカのローファー
まだ私がCrockett&Jonesの仕事に携わる大分前の話なので、はっきりと言えることはこれだけです。
80年代のクローラや90年代にポールセン スコーンでこの靴が流行った頃は、このようなエピソードは何も知りませんでした。
それから30年近くたってこの話を聞くと、当時何気なく履いていたモデルにも60年代から続くストーリーがあったとは、英国の靴は本当に奥が深いなと改めて感じました。
60年代に誕生し、BEAMSではクローラ→ポールセン スコーン→クロケット&ジョーンズと、80年代から90年代の英国ブームを経て2018年に復活iしたこのシューズ。
単に昔のモノを復刻させただけでなく、あくまでも今の流れに合っていることが復刻に至った理由です。
3月中から末頃の入荷予定です。
ご興味のある方は是非ご試着してみてください。
アメリカの雰囲気を持つ英国靴で、今のイタリアの服にも合う。
まさに、今の流れに合う靴であることは間違いありません。