MEN EX 連載 4月号
MENS’EX 4月号
今月号から表紙も誌面も色々とリニューアルされています。
私の連載も”中村達也の今、買いのアイテム” から ”中村達也の買い足しノート” に変わりました。
内容は大きく変わりませんが、持っている服に新たに加えるだけで新しく見えるものをコーディネートも含めて紹介していきます。
連載も8年目に入りました。
7年間ずっと読者アンケートの人気記事ベスト3にランクインしているとのこと。
ありがとうございます。
これからも読者の皆様のコーディネートに役立つ情報をお知らせしていきたいと思います。
リニューアルされた新連載、これからも宜しくお願いいたします。
今回のテーマは ”ヘリテージ調トレンチコート”
トレンチコートの流れは、ここ10数年で何度か流れが来ていますが、最近は細身であったり、着丈が短かったり、素材がナイロンであったりと、春夏は特にカジュアルな印象のものが主流でした。
しかし、長く続いたドレスクロージングのカジュアル化の波も収まり、数年前からクラシックな流れが戻って来ているので、細身で着丈の短いコートが少し古くなってきているのは否めません。
そこで、今シーズン トレンチコートを新調するのであれば、お勧めしたいのが ”ヘリテージ調のトレンチコート”
具体的にどのようなものを選べば良いかと言うと、英国の老舗コートブランドが昔から作っているような、ゆったりとして着丈が長めで、素材も昔ながらの雰囲気のあるもの、そしてディティールもクラシックであると言うのがポイントです。
イタリアブランドも今シーズンはそのようなトレンチコートの打ち出しが確実に増えています。
つまり、今の流れはイタリア的な甘さのあるトレンチコートより、英国的なクラシックで骨太なトレンチコートが主流になって来ているということです。
とは言っても、昔の英国紳士のようにコーディネートしなければいけないと言うことではないので、今持っているジャケットやスーツに合わせて着るだけで、今までとはずいぶんイメージが変わります。
誌面で紹介しているように、スニーカーを合わせたカジュアルなコーディネートにも取り入れるのもいいでしょう。
気を付けなければいけない点は、ゆったりしたシルエットがポイントなので、ノープリーツのスーパースリムのようなピタピタのシルエットのパンツとは相性が良くありません。
この点だけ注意すれば、あとはゆったりとして着丈の長いシルエットに慣れるかどうかだけだと思います。
昨年の秋冬に既にゆとりがあって着丈の長いテーラードコートを取り入れた方にとっては、特に違和感はないと思います。
ということで、私も誌面に載っているBARBOURのトレンチコートを購入しました。
http://www.beams.co.jp/item/beamsf/coat/21190204197/
実はこのコート、昨年の春夏も展開していたのですが、早期に完売してしまい買いそびれました。
さらに、秋冬も同じシルエットとデザインでワックスドコットンのものがあったのですが、それもあっという間に完売して買い逃してしまう始末。
あまりの人気に、今シーズンは数量を増やして展開したので、やっと購入することができました。
昨年の春夏時点では、このようなヘリテージ調のコートはちょっと早すぎるかなとも思ったのですが、さすがにBEAMSのお客様は早いです。
いつもありがとうございます。
因みに、私が購入したのは一番小さいサイズの34ですが、私の持っているコートの中でも一番ゆったりとして着丈も一番長いです。
私はこのようなコートが欲しかったので、なんの違和感もないですが、今まで細身で着丈の短いコートを着ていた方はかなり大きく感じるかもしれません。
ですが・・・ 着丈を詰めたり、身幅を詰めるのはあまりお勧めしません。
理由は、ゆったりとして着丈の長いコートが今後主流になっていくからです。
直してしまうと元に戻せなくなるので、先々のことを考えると直さない方が逆に長く着られるでしょう。
上の画像は皆さんも良く知っているブランドの来秋冬のコレクション。
多くのブランドがヘリテージ調のトレンチコートを打ち出しています。
シルエットや着丈の長さはご覧の通り。
流行と思う方も多いと思いますが、これもクラシック回帰によるリバイバル。
スリムで着丈の短いトレンチが流行る前は、ゆったりして着丈の長いトレンチがあたり前だったのです。
取り入れるか取り入れないかは皆様次第。
ご興味のある方は、是非最寄りの店舗でご試着ください。
4月号は連載だけでなく、BEAMSのジャケット特集や私と西口がHOLLIDAY & BROWNで別注したネクタイについてのページもあります。
こちらも連載と合わせて是非ご覧ください。












