本当は教えたくない店 | ELEMENTS OF STYLE

本当は教えたくない店

 

 

趣味のイタリア料理も最近は新規開拓の店もなく、定番の店をローテーションで回しているだけ。(苦笑)

 

最近はコストパフォーマンスを重視しているので、ひとり1万円を超えるような店は最初から探していません。

 

行きつけの店もここ数年で値段が高くなってしまい、ご無沙汰している店も数軒あります。

 

食材が高くなっているのはわかるのですが、リストランテじゃないのに1万円を超える店は個人的にはちょっと厳しいかなと・・・

 

さらに、基本的にイタリアンは一日前か当日の予約しかしないので、どんなに美味しくても予約困難な店もNG。

 

どれだけ我がままなんだよと思う方もいらっしゃると思いますが、自分にとってイタリア料理は気楽で気軽に食べられるところが良いところで、ずっと前から予約しなければならなくて、フレンチみたいな値段だったらイタリアンでなくていいかなと言うのが正直なところです。


 

 

 

 

 

 

そんなわがままな私が最近偶然見つけた西荻窪のイタリアン。

 

今年の2月中にオープンしたばかりのこの小さな店は、最近私がイタリアンに求める条件を満たしたお店です。

 

と言うことで、今回は久しぶりの食レポです。

 

 

 

 

 

 

 

前菜一皿めは ”プンタレッレとグラナパターノチーズ”

 

 

 

 

一皿めはシンプルにサラダから。

 

現地に行った時もあまり食べないプンタレッラ。

 

なんかポソポソしていて苦味が強くて単調で、あまりいいイメージがないんです。

 

でも、これはなかなか美味しい。

 

炒めたアンチョビのソースとグラナパターノが苦味と良く合って、イタリアで食べるそれとは随分違う感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

二皿めは ”真ダコのグリル 焼きナスソース”

 

 

 


敷きつめた黄色いソースが焼きナスソース。

 

実はナスはあまり好きではないので、普段あまり食べないのですが、このソースは香ばしくて甘みもあって美味しい。

 

炭火で炙った柔らかい真ダコとの相性も良く、いつの間にかソースとたっぷり絡めて食べていました。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

三皿めは ”ドルチェポルコ のポルケッタ”

 

 

 


カウンターの目の前にある、炭焼きの網の横に置いてあった肉の塊が気になってオーダーしました。

 

豚バラ肉にハーブやニンニクを擦りこんで、ロール状にして低温で6時間じっくりと焼いて、最後に表面を炭火で焼いて出してくれます。

 

炭火の香ばしさとハーブの香りが口の中で広がります。

 

肉は角煮みたいに柔らかい。

 

見た目どおりの美味しさです。

 

 

 

 

 

 

 

 

パスタ一皿めは ”あさりと春キャベツのペペロンチーノ”

 

 

 


オリジナルはプンタレッラでしたが、前菜で食べたので春キャベツに変えてもらいました。

 

常連でもない客に、こういう心遣いは嬉しいですね。

 

実はボンゴレ好きの私、パスタの茹加減とあさりの出汁にはうるさいですが、文句のつけようがありませんでした。

 

シンプルなパスタが美味しい店は他の料理も美味しいものです。



 

 

 

 

 

 

二皿めは ”チッチョリパンチェッタのカチョエペペ スパゲットー二”

 

 

 

 

実は20数年イタリアに行っているのにカチョエペペを食べるのは初めて。

ローマに行ったことがないので、これまで縁がなかったという事もあります。

 

洋服の仕事はローマのブランドがあまりないので、ファッション業界人でローマに行ったことがないと言う人は意外と多いんです。

 

なので、比べるものがないのでコメントする立場ではないですが、敢えて感想を。

見た目はチーズがたっぷりで塩気が強く、苦手なカルボナーラ風かなとも思ったのですが、意外とマイルドでパスタもかなり硬めのアルデンテで私の好み。

 

パンチの利いたガッツリ系の味を想像していたので、いい意味で裏切られました。。

 

今度他の店でも食べてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

セコンドは ”黒毛和牛ランプのタリアータ”

 

 

 

 

カウンターの前に炭火専用のグリルを設けるほど焼きにこだわっているので、美味しくないわけがないですね。

 

炊き加減も絶妙です。

 

肉をガッツリ食べられないので、かなり少なめにしてもらいましたが、ここの肉はもっと食べられそうです。

 

 

 

 

 

 

 

デザートは ”カッサータ”

 

 

 


リコッタチーズとナッツやドライフルーツで作ったセミフレッド(半分凍らせた?)アイスケーキ。

 

シチリアの代表的なデザートなので、シチリア料理の店に行ったことのある人は一度は食べたことがあるかもしれません。

 

私もドンチッチョやロッツォシチリアでよく食べるドルチェです。

 

ジェラートに近いサラサラした食感のセミフレッドが好みの私。

 

甘さも口どけも良くとても美味しいセミフレッドでした。

 

 

 

 

 

 

 

ワインはグラスワインのバリエーションがかなりあるのがこの店の特徴。

 

 

 

 

 

 

 

料理に合わせて色々なタイプのワインをすすめてくれます。

 

グラスワインは一杯の値段が高いと結局一本入れるのと変わらなくなってしまいますが、リーズナブルな値段で提供しているので、ワイン好きで色々なワインを試してみたいと言う人にはとてもいいですね。

 

最近はグラスワインがバカ高で、会計の値段見てビックリみたいな店も多いので、安心して美味しいワインが飲めると言うのは助かります。

 

 

 

 

 

 

店の名前はDA RIO(ダリオ)。

 

ネットで検索してもまだ数件しかヒットしません。

 

食べログには掲載されていますが、まだ評価は無し。

 

西荻窪は以前このブログでも紹介したTRATTORIA 29(トラットリア ヴェンティノーベ)や吉祥寺の人気店パノラマキッチンの姉妹店のCICRO(チクロ)など、評価の高い店がありますが、ダリオもそれらの店に並ぶレベルだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

このお店、テーブル席もありますが、出来れば少人数でカウンターで食べた方がいいでしょう。

 

ワインも料理もホールの人と話しながらオーダーした方が美味しくいただけると思います。

 

また、グラスワインの種類が多いので、混雑するピークの時間帯を外せばワインバーとして使うのもいいでしょう。

 

ハーフポーションも対応してくれるので、料理をつまみ代わりにワインを飲むこともできます。

 

 

 

 

 

 

 

本当はあまり教えたくない店なんです。

 

でも、こういう志を持って真面目に仕事している店を応援したくなるんです。

 

なので、冷やかしで行くのはやめましょう。

 

本当にイタリア料理が好きでワインが好きな人に行って欲しい店です。

 

私もまだ常連ではないので、予約取れなくなるのも困りますから・・・

 

 

DA RIO

https://www.facebook.com/da.Rio.nishiogi/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お知らせです。

 

 

 

 

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