2020春夏 プレス内覧会
先週2020年春夏のプレス内覧会が行われました。
半年に一度行われるプレス内覧会は、次シーズンの打ち出しをメディア関係者の方たちにお披露目する大事な会です。
私は朝一で来年の秋冬のプレコレクションの展示会に行き、午後戻ってプレス内覧会というハードな3日間でした。
今日はそのプレス内覧会の様子を少しお見せします。
今回のメインディスプレイは、ニュートラルカラーのコーディネートでした。
ご覧のように、ホワイト、エクリュ、淡いベージュという、ニュートラルカラーを使ったコーディネートとアイテムを集めてお見せしました。
来春夏はクラシックなヨーロッパのリゾートスタイルの流れがあるのと、リネン素材がトレンドになっているので、その両面を見れば、このようなトーンが重要になるのは過去の流れを見てもわかります。
この画像を見ると、”全身白っぽくしないとダメなの?” と思われる方も多いと思いますが、ご安心ください。
実際に着るときは、もう少しトーンのメリハリをつけたり、差し色を入れたりするのもいいと思います。
コーディネートのバリエーションは、今後少しずつご紹介していきます。
秋冬トレンドであったモノトーンも引き続き重要なカラーです。
来春夏は白×黒のモノトーンだけでなく、白×グレーやニュートラルカラー×黒というように、モノトーンのバリエーションを増やして展開しています。
下の画像のスーツはブラックのリネン。
白いリネンのシャツと白黒にベージュを差したストライプタイを合わせました。
このコーディネート、メディア関係者の皆様にとてもご好評をいただきました。
スーツは来春夏から展開を始めるナポリのTITO ALGRETTO(ティト アレグレット)のスーツです。
2年がかりで修正を加えて、やっとBEAMSで展開できるレベルになりました。
ちなみに、BEAMSが2年かけて修正しましたが、そのモデルがTITOのレギュラーモデルになります。
かなりの時間と労力をかけて修正をしましたが、エクスクルーシブにせず、他社さんにもオープンにすることにしました。
手前味噌ですが、こういうのがBEAMSの良心です。
公表していませんが、こういうケースは他のブランドでもたくさんあるんです。
来春夏はモノトーンの取り入れ方も様々。
ベージュのコットンスーツに黒のポロシャツを合わせていますが、こんな風に今まではネイビーのポロシャツを合わせていたのを黒に替えてみるだけで、少し新しい雰囲気になります。
色々な黒の取り入れ方も来春夏は提案して行きます。
こんなモノトーンも。
白いGジャンにハウンドトゥースのパンツを合わせ、上にオフホワイトのバルカラーを羽織るという、80年代のフレンチアイビー風のコーディネート。
スタイルカウンシルのポール ウェラーがしていたような、我々世代にはとても懐かしいコーディネートです。
黒っぽいだけがモノトーンではないという提案でもあります。
このコーディネートは、ちょっとしたネタ?です。(笑)
昨今80年代に流行したフレンチイビーの流れが来ているのですが、メディア関係の人たちで当時を知る人も少ないので、その当時BEAMSのスタッフがしていたフレンチアイビーの代表的なコーディネートを再現してみました。
白黒のギンガムチェックのジャケットにピンクのオックスフォードBD、パンツはホワイトジーンズ、ベルトはウェスタンベルト、靴はモンクストラップと、自分もこんなコーディネートしていました。
当時シャツはブルックスやアイクベーハー、ホワイトジーンズはリーバイスの505のカツラギ、靴はチャーチやジャンバディ。
フレンチアイビーと言ってもフランスのものでコーディネートするのではなく、英国やアメリカのものとミックスするのがフレンチアイビーで、そのテイストは今のイタリアの流れとも似ていることが、若い世代を中心にフレンチアイビーが再注目されている背景でもあると思います。
ビジネススーツのトレンドは特にないので、内覧会ではお洒落を楽しむためのスーツを提案しました。
タバコからブラウンまでのカラーとグリーン系のバリエーション。
グリーンのスーツはグレーとミックスした落ち着いたトーンのグリーンです。
ちなみに、いま2020年秋冬のスーツの生地を見ていますが、ネイビー、グレー、ブラウンという定番色以外で必ず入っているのがグリーンなんです。
BEAMSでも今年の春夏、BRILLAのオリジナルで英国のJOHN FOSTERのグリーンの生地のスーツを展開しましたが、すぐに完売したので、すでにBEAMSのお客様には受け入れられているカラーです。
ブラウンのスーツをお持ちの方には、是非次にトライしていただきたいスーツです。
もちろん、ネイビーやグレースーツはいつもの通りバリエーションも豊富に展開しているのでご心配なく。
それ以外のカラーはこんな感じです。
PITTIでも多く見られたピンクは色々なトーンで展開しています。
イエローは秋冬からの継続で、グリーンは来年の秋冬に向けても重要なカラーになっていくと思います。
スエードのジャケットやアウターは、来年の春夏もバリエーションを増やして展開します。
ブラウン系だけでなく、サックスやオリーブなど、カラーを加えて展開します。
PITTIの会場では、レッドやオレンジやイエローなど、カラフルなスエードも多く見られましたが、鮮やかな色のスエードはまだ難しいという印象だったので、リアリティーのある淡いブルーやオリーブで色を差しました。
来春夏はボーダーのTシャツのバリエーションが充実しています。
ロングスリーブ、ショートスリーブ、色や幅のピッチも豊富です。
80年代にセントジェームスやアニエス BのボーダーTが大流行しましたが、フレンチの流れが来ればボーダーTの流れが来るのも当時をリアルに知る自分にとっては自然な流れに感じます。
マドラスチェックの流れは継続しているので、さらにバリエーションを増やしています。
上段の赤とネイビーのマドラス調のジャケットはSTILE LATINOなんです。
おまけに生地は英国のFOX BROTHERS。
一番下の画像のマドラス調のブルゾンはGRENFELLですが、生地はやはりFOX BROTHERSです。
ナポリのブランドも英国の老舗の生地屋もアウターブランドもマドラスチェックに注目しているということですね。
プレッピーやアイビーの流れがあるので、来春夏はリアルなマドラスもマドラス調も含めて提案します。
プリントのシャツの流れも続いているので、来春夏もバリエーション多く展開しています。
新しいところではバンダナ柄。
今年はカジュアルなブランドでトレンドだったバンダナ柄ですが、ドレスのブランドでも来春夏はバンダナ柄が多く提案されていたのでシャツを中心に展開します。
あまりプリントのシャツを着ない私ですが、真夏にネイビー×ホワイトのバンダナ柄のシャツは着たい気分です。
ドローコードのパンツも更に充実したバリエーションで展開します。
インポートブランドのドローコードのパンツのバリエーションは、セレクトショップではおそらくBEAMSが日本一ではないかと思います。
来春夏は無地だけでなく、柄モノのバリエーションを増やしています。
リゾートの流れがあるので、特に画像のようなストライプの柄を増やして展開しています。
シューズも新しいブランドも含め色々展開していますが、トピックスは英国のFOSTER & SONのレディーメードの展開を始めます。
フォスター&サンのレディーメードは今までもありましたが、靴に詳しい方ならご存知の通り、ノーザンプトンの靴ブランドに外注したOEM的なモノでした。
昨年ノーザンプトンに新たな工房を作り、某有名ブランドの職人を招き入れて自社生産のレディーメードを始めました。
そんな流れもあり、BEAMSもローファーと外羽根のプレーントゥーをバイイングしました。
GEORGE CLEVERLEYも新しいモデルを展開します。
以前ビスポークのオーダー会をやっていた頃に人気だった、サイドエラスティックのUチップとダミーレースのフルブローグを展開します。
春夏は装いも軽くなりクールビズもあるので、本格的なドレスシューズは需要も少なくなりますが、それでもしっかり展開するのがBEAMS魂なんです。
これはほんの一部で、もっと色々ご紹介したいモノがあるのですが、今回はここまで。
画像たくさんお見せして、コメント少なめにするつもりが、ついついたくさん書いてしまいました。(笑)
真面目な性格なもので、ノリで軽くブログ書くことができないんです。(苦笑)
今回も3日間喋りまくりました。(笑)
ご来場いただいたメディア関係者の皆様、ありがとうございました。
いつもの100部限定のトレンドノートは、皆さんの参考書になれば幸いです。
来週からは来春夏のスタイルブックの制作も始まります。
そして、あとひと月でPITTI UOMO・・・
忙しすぎて、なに着ていくか全く決めていません。(苦笑)
2020秋冬 プレコレクション 2
白黒のモノトーンだけでなく、グレー×黒のモノトーンがあるのは他のブランドと同じ傾向です。
来年の秋冬はモノトーンの流れが継続するのは間違いなさそうですが、色使いや柄のバリエーションも更に増えそうです。
モノトーンは嫌いではないが取り入れるのを迷っているという方は、今シーズンのうちに是非トライしてみてください。
モノトーンとは対照的な暖かみのあるカラーも打ち出されていました。
ツイード風に見えても軽く柔らかい生地が多いのも他のブランンドと同じで、やはりその流れが強くなるのかなという印象です。
ただし、モードの流れが数年後にクラシックに影響を及ぼすことも多々あるので、突然そのようなジャケットが出てくる可能性もあります。
ペトリロ親子も今回はモノトーン。
MEN'S EX 12月号 連載
MEN'S EX 12月号
12月号のテーマは ”勝者とスーツ”
様々なスーツに関わるニュースが掲載されています。
私も鴨志田さんと、これからのスーツについて対談しています。
4ページにわたり、かなり濃い内容の特集です。
是非ご覧ください。
私の連載 ”先取り上手のリアルスタイル”
今回のテーマは”コーデュロイスーツ” です。
ここ数年、秋冬シーズンに必ず打ち出されているコーデュロイ。
今シーズンのバイイングを行った1月のイタリア出張でも、コーデュロイが引き続き提案されていました。
ご覧のように、スーツだけでなく、ジャケット、パンツ、コート、アウター、シャツなど、多くのアイテムでコーデュロイが打ち出されていました。
このコーデュロイの流れは、数年前に英国調の流れが強まり、ヘリテージな素材が注目されるのもあいまって、ここ数年継続的に秋冬のトレンド素材として打ち出されています。
英国を代表するコットン素材と言えば、コーデュロイ以外にもモールスキンがありますが、圧倒的にコーデュロイが多いのが今の流れです。
余談ですが、90年代中ごろにはイタリアでモールスキンが大流行したことがありました。
ツイード系の素材が注目され、スエードを使ったアウターも多く出てきているので、それらと相性が良いコーデュロイが注目されるのは容易に理解できます。
PITTI UOMOの会場でも、コーデュロイスーツを着た人を多く見かけました。
タイドアップだけでなく、タートルを合わせたリラックス感のある着こなしが多く見られます。
コーデュロイは80年代から90年代に日本で大流行した時期がありました。
当時はBEAMS Fでもインターナショナルギャラリーでも、カジュアルの店舗でも、とにかくコーデュロイを使ったアイテムが大人気でした。
90年代後半から日本でイタリアのクラシックスタイルが全盛になると、艶っぽいイタリアのクラシックスタイルを好む人たちが増え、ヘリテージ感のあるコーデュロイは、イタリアでどんなに流行っても敬遠されるようになりました。
ここ数年は、さすがに艶っぽいイタリアのスタイルが今の流れではなくなってきていることを理解される方も増え、コーデュロイのようなヘリテージな生地が今の流れであることを理解してコーディネートに取り入れる方が増えてきました。
コーディネートは意外と簡単です。
春夏にコットンスーツを着る人であれば、秋冬のコットンスーツと考えればいいでしょう。
春夏にポロシャツを合わせていた人は、ポロシャツをタートルネックやモックネックに替えるればコーディネートは成立します。
上の画像でもタートルやモックネックのニットを合わせていますが、これが一番簡単なコーディネートだと思います。
タイドアップする場合は、生地がカジュアルでスポーティーなので、素材感のあるシャツを選び、ネクタイもストライプやチェックなど、スポーティーなネクタイを合わせるのがいいでしょう。
間違っても高番手のエレガントなドレスシャツや光沢のあるジャガードやサテンのネクタイは合わせないでください。
と言うことで、先日私もあるイタリアブランドでオーダーしていたコーデュロイのスーツが上がってきました。
ジャケット?
パンツはワンサイズ小さく上がってきて作り直し・・・
良くあることですね。(苦笑)
コーデュロイのスーツはセットアップで着られるので、とりあえずジャケットだけで着ます。
英国のBRISBANE MOSSのコーデュロイでオーダーしたので、着こまないとなかなか馴染みません。
やっぱり基本的にイタリアのテーラーリングと英国素材のマッチングが好きなんです。
ブラウンのコーデュロイは、モノトーンの流れとは真逆と感じる方も多いと思いますが、私はどちらも偏りなく着ます。
濃いブラウンに黒を合わせるのも今の感じなので、黒いタートルを合わせるのもいいかなと思っています。
結局モノトーンも色によってはミックスして着られるということですね。
実はプレコレクションで来日しているイタリア人達も今年はモノトーンな人が結構多い・・・
色を使うのも使わないのも両方楽しめた方がいいと思うのですが・・・
わかりやすいものが大好き、それもイタリア人ですね。(笑)
もうひとつの連載、”良いスーツの話”
今回は芯地やボタンなどの副資材の話。
”スーツは表から見えない部分が大事” という話です。
こちらも是非ご覧ください。
2020秋冬 プレコレクション
今週は全国のスタッフが集まって、2020年春夏の商品説明会が行われました。
私の役割は、各レーベルのディレクターの商品説明の前に、来春夏の傾向を説明すること。
通称 ”中村ノート” と言われているレポートを、シーズン前一番初めに全国から集まったスタッフに説明します。
私の話は、メンズのドレスクロージングをまったく知らない女性スタッフが初めて聞いてもわかると言われています。
自分自身若いころファッションレポートを見たり読んだりすると、専門用語がたくさん出てきて、なんとなくお洒落な感じだけどわかりにくいなと思っていたので、自分が話す立場になってからは、誰にでもわかるように話すということを常に心がけてきました。
ファッションコンシャスな識者の方々の中には、プロっぽくないなと思われている方も多いかもしれませんが、そもそもクラシック系のレポートと言うのは、私が始めるまでほとんど存在していなかったので、モード系やファッションカルチャー系のレポートとは全く意味が違うのです。
なので、今回も誰にでもわかりやすく、できるだけ簡単に流れがわかるように、じっくり50分間話しました。
来春夏の商品説明会と並行して、先週から2020年秋冬のプレコレクションが始まりました。
トップバッターは7日に見に行ったTAGLIATORE。
今日はTAGLIATOREのプレコレクションの模様をレポートします。
メインディスプレイはモノトーン。
モノトーンと言うと黒のイメージが強くなりますが、グレーをうまく使った柔らかさのあるモノトーンのディスプレイでした。
2020春夏もグレーを使ったモノトーンが増えているので、その先にある2020年秋冬はこんな感じのモノトーンが増えるかもしれません。
白黒のモノトーン柄も引き続き提案されていました。
上の大柄のチェックは白の部分が生成りになっていて、少し柔らかいトーンになっています。
2020年春夏は白からエクリュのニュートラルカラーがトレンドになっていますが、2020年秋冬もこんな感じのエクリュ×黒のモノトーン柄が増えそうな感じです。
はっきりした白黒よりもずいぶん柔らかい印象になります。
今シーズンの流れでもある、モノトーン×カラーも引き続き提案されていました。
イエローを差し色に使ったモノトーン柄は今シーズンも見られましたが、来秋冬もこのカラーコンビネーションを打ち出していました。
これもベースはブラックでなくグレーです。
ブラックだけでなく、グレーをうまく使うのが2020年秋冬のモノトーンなのかなという印象です。
ニュートラルカラーはモノトーンだけでなく、ブラウンとのコンビネーションでも打ち出されていました。
モノトーンが苦手な方には安心できる色目ですね。
モノトーンの流れでも、モノトーンじゃなきゃダメということはないのでご安心ください。
私も偏りなくどちらも着ます。
英国調の柄も引き続き打ち出されています。
スーツもジャケットも、柄は英国調でも軽く柔らかくという提案です。
今シーズンの継続的な流れですが、プレコレクションではジャケットもスーツも軽めの素材がほとんどでした。
全てがこの流れになるとは思えないので、メインコレクションではもう少ししっかりとした生地も加わるのではないかと思います。
そして、新たに提案されたモデルこれです。
やはり出ました。
テーラードに詳しい人が見ればすぐわかる、ゴージラインが下がったモデル。
BRILLAのオリジナルやFのオリジナルでもゴージラインを下げたモデルを今年の春夏から展開していますが、タリアトーレも出してきました。
流れがわかっていれば、こういう襟型が出てくるのは容易に予測できます。
ダブルステッチもきいていて、ナポリのサルトリア風です。
正しい提案だと思いますが、個人的にはもう少しマイルドな提案の方が良かったかなと言うのが正直なところ。
ここまで一気にゴージラインが下がると、今までのタリアトーレのファンに理解されるまでかなり時間かかりそうだなという印象です。
もう少し段階を踏んだ方がいいかなと言うのが正直なところです。
タリアトーレのプレコレクションはシーズンのベースとなるもので、PITTIで発表されるメインコレクションは新しいものも提案されるので、それも見据えてピックアップを行いました。
まだ数社しかプレコレクションを見ていませんが、2020年秋冬もモノトーンの流れが続くことは間違いなさそうです。
ピーノのスタイルもすっかりシックなモノトーンンになりました。
真っ黒でなく、グレーと黒を使ったモノトーンですね。
別の日はダークブラウンに黒でした。
私も今日はモノトーンにサックスブルー。
白黒や真っ黒だけがモノトーンの流れではありません。
タリアトーレのプレコレクションを見て、改めてそんな風に感じました。
2020年秋冬のプレコレクションは、12月の2週目まで続きます。
ほぼ毎日朝から晩まで展示会まわり。
現場至上主義なので、モノを見なければ始まらない。
そして、浅くではなく深く見る。
それがBEAMS魂です。
Vゾーン コーディネート
2色のストライプですが、イエローの部分を織りで切り替えているので、よく見ると3色のストライプに見える凝った生地のネクタイです。
チーフは80年代のDRAKE'Sのプリントで、虎が描かれている珍しいチベット柄のチーフですが、見える柄の部分がイエローなので、ボタンのゴールドとネクタイとチーフがマッチし過ぎてしまったのが反省点です。
ブレザーはきちっと着こなすと真面目に見えすぎるので、シャンブレーのタブカラーで少しカジュアル感をだしました。
ブレザーにシャンブレーのタブカラーは、私がBEAMS Fのショップマネージャーだった頃によくしていたコーディネートなので、懐かしくもあり、今また新鮮なコーディネートです。
デニムのブレザーにストライプのネクタイ。
ネクタイは、GIERREのBEAMS エクスクルーシブ ビンテージラインのストライプ。
グリーンがかったブルーが絶妙のストライプです。
デニムとシャンブレーの同系色コーディネートなので、挿し色にグリーンがかったブルーを利かせたのがポイント。
独特なブルーの配色が、アズーロ エ マローネのコーディネートに鮮やかな色を挿すというVゾーンになりました。
白黒のグレンプレイドのスーツにダークネイビーを使ったモノトーン風のコーディネート。
シャツは以前購入したBEAMS Fのオリジナルですが、今シーズンも似たものを展開しています。
ネクタイはDRAKE'Sの定番の50オンスのプリントです。
ブラックウオッチのブレザーにドレススチュアートのシャツを合わせた、タータン オン タータンのコーディネート。
ネクタイはDRAKE'Sのプリント。
ブラウンベースにオレンジとグリーンのペーズリー。
光沢を抑えたマダー風プリントのタイです。
シャツはERICCO FORMICOLAのパープルのギンガムチェック。
濃いめのトーンのパープルなので、意外と合わせやすいシャツです。
パープルとブラウンという暖色系をベースに、ペイズリーのオレンジとグリーンをポイントカラーに使ったコーディネートです。
ベージュスーツのコーディネートが春夏っぽく見えてしまうという方には、こんな暖色系のVゾーンがおすすめです。
私のコーディネートは基本的に着回しなので、ご覧のように以前購入したものと新たに購入したものを組み合わせてコーディネートします。
全身新しいものでコーディネートすることはほとんどありません。
そういった意味では、ネクタイとシャツの買い足しは、コーディネートを新しく見せる効果が大きいと思います。
個人的には襟型の変化は重要で、最近はタブカラーをよく着ていますが、自然とネクタイが持ち上がるので、Vゾーンをエレガントに見せる効果が高いです。
そして、カジュアルなタイドアップと言うのも80年代のリバイバルで新鮮に感じでいます。
若いころよくしていた、ワークシャツやウェスタンシャツにタイドアップするのが今また新鮮に感じます。
今シーズン2回目のVゾーンの解説、皆さんのコーディネートの参考になればうれしいです。
来週から2020年秋冬のプレコレクションが始まり、社内の行事も続き、一年で最も忙しいシーズンに入ります。
すでに12月中までスケジュール表がびっしり。
ブログを書く時間も少ないですが、最低でも1週間に1回の更新は続けたいと思っています。
忙しくても内容薄くならないように注意します。
手抜きはできません。
モノトーン×カラーのジャケット
余談ですが、ERNESTOは通常ブランドネームの付く内ポケットの位置にERNESTOのネームではなく、GFBというネームが付いています。
これはなに?と思われている方も多いと思うますが、ERNESTOは元々GIANFRANCO BOMMEZZADRI(ジャンフランコ ボメザドリ)というブランドから派生したブランドなので、それを略したGFBのネームが付くのです。
ボメザドリは90年代後半から始まるイタリアン クラシックブームの頃、本格的jな毛芯仕立てのジャケットやスーツを生産するファクトリーとして有名でした。
当時はエトロやジルサンダーなど、ラグジュアリーブランドのスーツやジャケットの生産を請け負っていたことでも有名で、現在もフランスの某ラグジュアリーブランドのジャケットやスーツを生産しています。
私も20数年前にBEAMS Fのオリジナルパターンでスーツを別注しようとしたことがあったので、彼らの事は当時から良く知っています。
私の資料の中に当時のボメザドリのカタログがありました。
現在のERNESTOのディレクターであるエンリコが映っていますが、若いですね。
今はこんな感じです。
20年以上ずっと会っているとあまり変わらない印象ですが、かなり貫禄がつきましたね。(笑)
ちなみに、当時の私はこんな感じ。
人のことは言えませんね。
お互いオッサンになりました。(苦笑)
それにしてもジャケットの形やネクタイのノットが90年代ですね。
某イタリアブランドのジャケットですが、3ボタンでVゾーンも高く着丈も長い。
90年代はイタリアブランドも当時のトレンドだった、ブリティッシュスタイルの影響を強く受けていたので、こんなモデルが人気でした。
ネクタイはDRAKE'Sのプリントタイ、ジャケットの生地は英国のMARTINSON'Sの生地なので、当時からイタリアと英国をミックスすることがイタリアのクラシックの正しいスタイルという意識はありました。
この写真、なにげにアルニスのジャンさんと一緒に写っている貴重な写真です。
アルニスの兄弟は二人ともフィッシュマウスのスーツにタブカラーのシャツ。
フレンチトラディショナルの王道は今見てもとてもカッコいいです。
余談が長くなりましたが本題に戻ります。
このジャケットを選んだポイントは、白黒のグレンプレイドに綺麗なブルーのウインドウペンが入っていること。
私のトレンドレポートにもある、モノトーン×カラーですね。
今シーズンはモノトーンだけでなく、こんな感じのモノトーンに色をさしている柄が出てきているのが傾向です。
ジャケットの素材感もデニム系と良く合います。
なので、BEAMS以外では売っていません。
BEAMS THANKS PARTY 福岡
先週19日(土)は福岡エリアのBEAMS全店でTHANKS PARTYが行われました。
本当にありがとうございます。
もちろんラーダースジャケット着ないで黒のタートルネックを合わせてもいいです。
エルネストは今回このコートしかバイイングしていませんが、生地を見た瞬間このモデルしかないなと思いバイイングしたコートです。
このコーディネートもタートルの色がポイントになっています。
タイロッケンコートはベルトの仕様が特徴的なので、西口によるベルトの結び方解説もありました。
私の今シーズン欲しいコートのリストに入っているのですが、上のラルディーニのコートもエルネストのコートも欲しいので、懐具合を見ながらどれにしようかかなり悩んでいます。
どう考えても3着は無理なので・・・

司会の小林が勝手に作った本人非公認のノベルティーですが、お客様にはたいへん好評でした。(笑)

もちろん、すでに流れは見えているので、それをもう一度様々な角度から再検証して頭の中で整理していきます。
AUDI TT QUATTRO
ドライブセレクトをダイナミックにすると排気音が劇的に変わり、野太いエキゾーストノートになります。
ついアクセルを踏み続けたくなりますが、あっという間に法定速度を大きく超えるので慌ててアクセルを戻すことも度々。
アバルトのやんちゃな加速も魅力でしたが、TT QUATTROの滑らかで力強い加速はまさにドイツ車的で、イタリア車とはまた別の魅力があります。
今までの車が本当に小さかったということですね。
いつかはポルシェ。
MEN‘S EX 11月号 連載
MEN'S EX 11月号
今回の特集は”大人の京都”。
京都しばらく行っていませんね。
最後に行ったのが2011年3月11日、東日本大震災の日でした・・・
もう8年も経っているんですね。
娘が結婚して京都に住んでいるので、次回は休みをとってゆっくり観光したいですね。
以前家族でよく行っていた、恵比寿にあった ”鮨 やまざき” がいま京都にあるので、久しぶりにやまざきにも行きたいなとも思っています。
私の連載 ”中村達也の先取り上手のリアルスタイル”
今回のテーマは ”白黒ジャケット” です。
今シーズンモノトーンの流れが来ているのは、このブログでも何度もお伝えしていますが、本当に様々なアイテムでモノトーンの柄が注目されています。
今シーズンのバイイングを行った今年の1月のイタリア出張でも、多くのブランドが様々なアイテムでモノトーンの柄を打ち出していました。
ご覧のように、様々なアイテムでモノトーンの柄が打ち出されているのがわかります。
このような流れの中、BEAMSが特に注目しているのがハウンドトゥースやグレンプレイドなどの伝統的な英国柄のジャケットやスーツ。
特に白黒のハウンドトゥースは80年代のフレンチアイビーブームの時に大流行した柄でもあるので、今シーズン特におすすめしたい柄です。
モノトーンと言うとモードっぽい印象を持つ人も多いと思いますが、今の流れは決してモードっぽく着こなすということではありません。
白黒のジャケットを最も簡単に取り入れられるコーディネートがこれです。
誌面のコーディネートにもある、黒のタートルとグレーのスラックスを合わせたシンプルなコーディネート。
80年代に流行ったころはパンツも黒でかなりストイックなモノトーンコーディネートでしたが、今の時代性を考えるとパンツはグレーの方が流れに合っていると思います。
これでも黒っぽく見えて難易度が高いと感じられる方は、パンツの色をもう少し淡くすると印象がやわらぎます。
西口が着ているようにグレーのパンツのトーンを淡くすれば、モノトーンのストイックな印象は薄れます。
このように、モノトーンと言ってもグレーを上手く使ってコーディネートすれば難しいことはありません。
おそらくグレーのパンツは皆さん持っていると思うので、白黒のジャケットを購入した場合、あとは黒のタートルやモックネックやクルーネックを買い足せば簡単にコーディネートできます。
靴は黒が基本ですが、ローファーやタッセルやブーツなど、お持ちのもので合わせられますのでご心配なく。
私はコレを予約したので、モノトーンのコーディネートに合わせようと思っています。
モノトーンコーディネートにブラックスエードのモンクストラップは、80年代のBEAMSの定番スタイルなので、とても懐かしい感じです。
そして、白黒ジャケットはモノトーン コーディネート以外にも使えます。
本誌でモデルが着ているように、こんな綺麗なブルーを合わせてもいいですね。
パンツはシンプルに生成りやホワイトを合わせると簡単にコーディネートできます。
ウールのスラックスと合わせた場合は、こんなミディアムグレーを合わせるといいでしょう。
パンツはチャコールグレーよりもミディアムグレーの方がブルーのトーンと合いますね。
ブルー以外でもこんなマスタードのような色も合います。
イエロー系は今シーズンの流れでもあるので、こんな感じで取り入れるのもいいと思います。
ネクタイをする場合は、昔は白いシャツに黒のニットタイがひとつの定番でしたが、いまの時代性を考えると少し古臭く見えるので、こんな感じで合わせると良いと思います。
シャツは無理せずシンプルに白をあわせたほうがコーディネートがしやすいです。
ネクタイは今シーズンの流れでもある、黒と色がコンビネーションされた柄を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、上は黒とブラウン、下は黒とパープルのストライプです。
今シーズンはほとんどのネクタイブランドが黒と色のコンビネーションのネクタイを出しているので、こんな感じのネクタイを選べばコーディネートの難易度が下がると思います。
黒が入っているネクタイが難しいと感じる方には、グレーベースの柄をおすすめします。
このネクタイもグレー×白のモノトーンにブルーが入っているので、モノトーンのジャケットとは相性が良いです。
黒が入っている柄に比べても柔らかく見えます。
そして、カジュアルに着る場合はこんな風にも着てもいいですね。
黒のウエスタンシャツのブラックデニム。
色落ちしたブラックデニムはグレーに見えるので、特にモノトーンのジャケットにはよく合います。
西口っぽいですね。(笑)
最近の西口の定番スタイルなので、自分にとっては目になじみのいいコーディネートです。
このように、カジュアルなスタイリングには、黒のシャツをあわせるのもいいですね。
今シーズンはこんなシャツも展開しているので、白黒のジャケットにおすすめです。
ということで、これだけ皆さんにおすすめしているので、私もこのジャケットを購入しました。
BRILLAのオリジナル イタリアのE.THOMASの生地を使ったジャケットです。
カシミア混の生地でとても柔らかく軽い着心地です。
まずジャケットを購入してから黒のタートルを購入して、黒のシャツをどうしようか考えることにします。
今シーズンはBEAMS Fのオリジナルやインポートブランドでも白黒のチェックジャケットを展開しているのですが、どれもほぼ完売状態・・・
本当にありがとうございます。
このBRILLAのジャケットもご予約をたくさんいただいていたので、在庫が少なくなってきています。
ご興味のある方は是非最寄りの店舗にお問い合わせください。
早く着たいのですが、東京は今日も30度超え。
頑張って着るにもまだ無理があります。
モノトーン コーディネートは、BEAMSに入社したばかりの20代だった私にとってとても思い出深いコーディネート。
当時のコーディネートを思い出してワクワクしています。(笑)
ちょっとフレンチな感じのする白黒チェックのジャケット。
当時を知らない方にも是非着ていただきたいジャケットです。
もうひとつの連載 ”良いスーツの話。”
今回はスーツを立体的に見せる手法と着心地について解説しています。
こちらはマニアックな内容です。
あわせて是非ご覧ください。
初ライダース
4月のオーダー会でオーダーした、CINQUANTAのスエードのライダースが上がってきました。
EMMETI シャツジャケット
ご覧のとおり、持っているモノは全てスエードで表革は一着もありません。
高校生の頃、少しイキがって安モノの黒のG1タイプを買って着ていたことがありましたが、それが最初で最後だったような気がします。
BEAMSに入社した80年代中ごろに、先輩達が着ていたWillis&Geiger(ウイルス&ガイガー)のA2やG8に憧れた時期もありましたが、当時の懐具合もあり購入に至らず・・・
その後バイヤーになってからもUSAメイドのレザージャケットを色々バイイングしていましたが、ドレスアイテムを購入するのが先でレザーまで手が回らず、そこでも購入に至らず・・・
結局こんな感じで表革のレザージャケットに縁がないまま、イタリアのクラシック全盛の時代に入り、ここ10数年は柔らかくて軽いスエードジャケットばかり買っていました。
黒の表革のライダースのハードなイメージが自分のテイストとは違うので、いくら流行っていてもラーダースには縁がないとずっと思っていたのですが、このスエードのライダースを見たときに、これなら着こなすことができそうだと思い、買い逃し→オーダーという流れでやっと手に入れることができました。
私のように黒のライダースのハードなイメージが苦手の人には是非おすすめしたいライダースです。
当初秋冬は展開予定がなかったのですが、私が個人オーダーしたこともあり、急遽裏地の素材を変えて秋冬仕様でオーダーすることになりました。
10月初めに入荷する予定です。
先週の高知と松山のTHANKS PARTYでも、おすすめして数点ご予約を頂きました。
今回の入荷数は40着程度と少量です。
ご興味のある方は最寄りの店舗にお問い合わせください。
コーディネートはシンプルにブラウンとベージュと白の同系色でコーディネートしようと思っています。
ライダースですが、固定観念にとらわれず、チルデンセーターのようなトラディショナルなアイテムとコーディネートしてもいいかなと思っています。
”シンプルに上品に”
結局なにを着てもそうなってしまうんです。
それも自分らしいかなと思っています。
そして、もう一着欲しいレザージャケットがあって検討しています。
若いころ買えなかったG8タイプのレザージャケットです。
ディティールを忠実に再現して、現代的なシルエットにアップデートさせたモデルです。
実はこのモデル、私の企画から商品化されたモノなんです。
あとは懐具合と相談です。
秋冬は色々重いモノが多いので、春夏よりも資金が必要です。
悩みは皆さんと一緒です。
お知らせです。
西口のスタイルブックが発刊されます。
10月3日発売です。
全国の有名書店で扱われますが、こちらで予約もできます。
立ち読みではなく、買ってくださいね。(笑)
サイン会?も予定しています。
決まり次第ご報告します。