韓国旅行 忠清北道2日目① 法住寺 | 韓国旅行記

韓国旅行記

歴史、文学、伝承、民話、美術、飲食などを絡ませながら旅します。

2日目①
2015-10-20

朝、コリアナホテルをチェックアウトして、先ずはコーヒーを飲みにDUNKIN へ~



それから地下鉄で高速バスターミナルへ向かいました。さあ、忠清北道に Lets go !

地下鉄
市庁〈1号線〉
→乙支路3街(ウルチロ3ガ)
  ( 을지로3가)〈3号線〉
 ここで3号線に乗り換えます。 
→高速バスターミナル(고속터미날)

バス
高速バスターミナル
→清州バスターミナル
→報恩 法住寺

清州バスターミナルで法住寺行きのバスに乗り換えます。出発の待ち時間が一時間ほどありました。

又々、カフェに。
スターバックスを見ると入り口にwifiマークが。wifi に接続してサクサクとインターネットを楽しみながら一時間程、待ちました。

韓国旅行中、ホテルや大きめのカフェや施設にはwifi が設置されていて日本からのスマホでも通信費の心配なくインターネットを楽しむことができました。(韓国滞在中はスマホはずーっと機内モードでした)

清州を11時半に出発しました。約1時間30分で報恩に着くということでした。

バスの中で仮眠をとることにします。移動中の乗り物はスマホもできないので、ゆっくり休むことにします。

韓国の高速バスは座席がゆったりしているのが比較的多く助かります。勿論、例外はあります。物事に例外はいつも付き物ですね。

しかし、いつまで乗っても着きません。やっと着いたのが15時26分、約4時間、長っI

所要時間は一時間半から長くとも二時間て聞いていたのでこれはどういうことなのか?駅に降りると人がおらず文句を言う場所もありません。

自由気ままな旅にはアクシデントも付き物ですね。

怒りを抑えつつ帰りのバスを確認。遅くまで走ってるのでひとまず安心、気を取り直して目的の法住寺を目指します。



とりあえずお腹が空いたので遅いお昼にします。



ムッと山菜ピビンパ、トドク(ツルニンジン)、チナムル(白山菊)、原木椎茸のナムル等を食べました。食堂のおばちゃんの野菜やキノコを育てるところからの全て手作りです。採れたての野菜やキノコの味をしっかり味わいました。原木椎茸は旨かった。チナムルも旨かった。美味しかったです。

韓国旅行で田舎に来るといつも思うのですが、野菜やキノコ等を食べる量が桁違いに多いように思います。それに味は薄味で優しかったです。まだまだ韓国を知っていないですね。

さあ、では法住寺へ~✌




お寺に向かう道には数多くの食堂や商店、それに露店商などがならんでいて賑わっています。

そこを通り暫く行くと静かで落ち着いた緑豊かな山道になります。
普段、住んでいる俗世間からお釈迦様の国へと行く心の準備の道ですね。
お寺に行くということは自分の心と向き合う長い旅なんですね。心を鎮めて向かいます。

暫く歩くと門が見えてきました。
これが一柱門ですね。釈迦の世界に入る最初の関門です。これには一心という意味が込められています。長い旅の中で、自分の心としっかり向き合ったなら、もう一度あらゆる分別を捨て、一心で門を通りお釈迦様の所に向かいなさいという意味です。そのため、門を通る時には、心を込めて合掌しお辞儀をします。



『心に怒りを抱えている人は人を非難する。心正しき人も時には人を非難する。聖人は非難されても疲れを覚えずどんなことに対しても心めげることはない。』



『生きて行くのに困難がないことを望むな。暮らしの中に困難が無ければ謙遜の心を失い人を見下げるようになる。心配と困難の中を生きて行け。』

行く途中、所々に教えの言葉が木にかけられています。

又、小さな小石を積んだ塔もあちらこちらにありました。これは人々が自分の願いを込めて積み上げた念願の塔です。


ここが金剛門です。

金剛門の中には二人の金剛力士がおり、怖い表情で行き来する衆生を見守っています。金剛力士は、過ちの群が寺に近づくのを防ぐ役割をしています。

一人は「あ」の形に口を開いているため、 「阿形像(阿金剛力士)」
もう一人は「うん」の形に口を閉じているため、「吽形像(吽金剛力士)」。

「あ」は宇宙の最初の言葉であり、
「うん」は宇宙で最後の言葉。

「あ」と「うん」を合わせると「あうん」になり、「あうん」は、宇宙の最初と最後であり、宇宙のすべてを含む。

なにやらスケールが大きくなってきた。
仏教ってどういう教えなのかな?






天王門です。

四天王がいます。
彼らは、釈迦の教えに感服し、仏法を守る神将になりました。

東南西北を守る四天王は東から持国天王、増長天王、広目天王、多聞天王です。

彼らは、それぞれ剣、竜と如意珠、三枝槍と宝塔、琵琶などを持っています。

四天王の足の下には、罪多き衆生がいます。その衆生は、自分の中にある過ちの心なのかもしれません。

過ちの心だらけの自分を思わず振り返ります。それを思うと道のりはまだまだ遠い。

お釈迦様に会いに行く自分の心と、しっかり向き合わなければ。


天王門をくぐると目に飛び込んで来るのがこの像です。デカイ!

青銅弥勒大仏(台座込みで33メートル)


大きな1枚岩です。

韓国の名だたるお寺は山深くにあります。
俗世間を離れて悟りを開くのでしょうか。

おっと、このお寺が建てられている山の名前が俗離山といいます。
うまいこと付けますね。

このお寺はなんと言っても国宝である팔상전(捌相殿)が有名ですね。






素晴らしい❗

静かで優しく荘厳とでも表現するのが適切か?静かなる威厳、柔らかな優しさ、揺るがない落ち着き。

ここに来て学んだことがあります。
捌相殿は五重の塔ですが、
本来塔というのは?

お釈迦様の骨を収めるところだったとか、

では浮屠とは?

高名なお坊さんの骨が収められているということだとか。

平たく言えばお墓か?なんて不謹慎な考えをしながら見学を続けました。

しかし、この五重の塔、さすが国宝としか言いようがありません。文句なしに圧倒されます。それも優しく圧倒されます。

法住寺捌相殿は、新羅時代(553年)に初めて建立され、その後、壬辰倭乱の時に焼失したものを朝鮮時代(1626年)に再建
その後又修復。

この捌相殿は法住寺の五重木造塔婆建築であり、韓国の重要な建築物

内部の柱と柱の間の四面に釈迦如来の一生を描いた8(パル)幅の絵が奉安されており、それでこの五重木塔が捌(パル)相殿と呼ばれるようになった。

今日はここまでにします。次回に旅行2日目の続きを書きます。