629 魔法使いルーフィ
そしてまた、神様は思う。
せわしなく掌でコンピュータを触るひとたちの
多くが
情報を刺激として楽しんでいるだけで
あまり、知的に意味のある行動をしている
訳ではない事を。
「そのせいかの」と、ふと
列車のデッキを振り返り、神様は思う。
刺激に慣れていると、刺激がない事に
堪える事が難しい事は、人間と言う生き物の
恒常性から考えて、理論的帰結であることも。
空想ばかりのコンピュータの作りだすイメージの中に浸っていると、自分の欲望を抑止する事を忘れてしまう事も。
「それで、アメリカンは他の国を侵略するのかのぉ。経済とかで」神様は微笑みながら思う。
列車のデッキから、客車への
豪華な木質の扉と、白金の飾りを眺め
豊かな気持ちを覚えながら。
コンピュータネットワーク、なんて
物々しいものと
ソフトウェア、なんて即物的なものは
所詮、心の豊かさとは縁遠いような
そんな気持ちにもなって。
「なので、アメリカンと日本人は
このところ、変に騒々しいのかの」と
これも、国際会議場のネタになりそうだ、と
思う神様だった(笑)。
せわしなく掌でコンピュータを触るひとたちの
多くが
情報を刺激として楽しんでいるだけで
あまり、知的に意味のある行動をしている
訳ではない事を。
「そのせいかの」と、ふと
列車のデッキを振り返り、神様は思う。
刺激に慣れていると、刺激がない事に
堪える事が難しい事は、人間と言う生き物の
恒常性から考えて、理論的帰結であることも。
空想ばかりのコンピュータの作りだすイメージの中に浸っていると、自分の欲望を抑止する事を忘れてしまう事も。
「それで、アメリカンは他の国を侵略するのかのぉ。経済とかで」神様は微笑みながら思う。
列車のデッキから、客車への
豪華な木質の扉と、白金の飾りを眺め
豊かな気持ちを覚えながら。
コンピュータネットワーク、なんて
物々しいものと
ソフトウェア、なんて即物的なものは
所詮、心の豊かさとは縁遠いような
そんな気持ちにもなって。
「なので、アメリカンと日本人は
このところ、変に騒々しいのかの」と
これも、国際会議場のネタになりそうだ、と
思う神様だった(笑)。
628 魔法使いルーフィ
神様は、オリエンタルエクスプレスに乗って
大陸を渡り、はるか極東の日本を目指す事になった。
そのために、地上に下りて
切符を手に入れたのだけど。
途中、めぐたちの夢に付き合っていて
すでに、深夜。
オリエンタルエクスプレスが、bluemorrisに
着く時間。
寝静まるホームには、誰もいない。
銀色の機関車が、静かに海沿いの駅に到着する。
長く伸びたビューゲルっぽいパンタグラフが
ちょっと不釣り合いに見える。
臙脂の客車編成は、寝台車だから
みんな、寝静まっている。
もちろん、高級な列車だから
途中駅のここから乗るよりは
海の向こうから乗ってくるのだろう。
ディナーを楽しんだりして、それぞれに
列車の旅を楽しんで。
「おなじ人間なのにのぉ」と
神様は、さっきのアメリカ人や
日本人たちが
好んで、掌コンピュータをせわしなく
操作しながら歩いていたりする様子を
思い出していたりした。
もっとも、ヨーロッパの外れで
オリエンタルエクスプレスに乗るような
人達は、もう
気ぜわしい生活からはリタイヤメントした
後なのかもしれないが。
どこかしら、アメリカンな生活って
動物的に見えて
ヨーロピアンな生活は、どちらかと言えば
植物性な感じ。
そんなふうに、神様は
さっきの、リサの歌った
LED ZEPPELINと、めぐの好きなヴァン・ヘイレンを
聞き比べて(笑)
静かに絶望するような、天国への階段の
最初の部分、それと
ヴァン・ヘイレンの明るいギターソロ、その
奔放な感じを
対比してイメージを想起したりして。
「ロックも、民族音楽だの」なんて(笑)
面白い感想を述べて。
客車のステップを上った。
大陸を渡り、はるか極東の日本を目指す事になった。
そのために、地上に下りて
切符を手に入れたのだけど。
途中、めぐたちの夢に付き合っていて
すでに、深夜。
オリエンタルエクスプレスが、bluemorrisに
着く時間。
寝静まるホームには、誰もいない。
銀色の機関車が、静かに海沿いの駅に到着する。
長く伸びたビューゲルっぽいパンタグラフが
ちょっと不釣り合いに見える。
臙脂の客車編成は、寝台車だから
みんな、寝静まっている。
もちろん、高級な列車だから
途中駅のここから乗るよりは
海の向こうから乗ってくるのだろう。
ディナーを楽しんだりして、それぞれに
列車の旅を楽しんで。
「おなじ人間なのにのぉ」と
神様は、さっきのアメリカ人や
日本人たちが
好んで、掌コンピュータをせわしなく
操作しながら歩いていたりする様子を
思い出していたりした。
もっとも、ヨーロッパの外れで
オリエンタルエクスプレスに乗るような
人達は、もう
気ぜわしい生活からはリタイヤメントした
後なのかもしれないが。
どこかしら、アメリカンな生活って
動物的に見えて
ヨーロピアンな生活は、どちらかと言えば
植物性な感じ。
そんなふうに、神様は
さっきの、リサの歌った
LED ZEPPELINと、めぐの好きなヴァン・ヘイレンを
聞き比べて(笑)
静かに絶望するような、天国への階段の
最初の部分、それと
ヴァン・ヘイレンの明るいギターソロ、その
奔放な感じを
対比してイメージを想起したりして。
「ロックも、民族音楽だの」なんて(笑)
面白い感想を述べて。
客車のステップを上った。
627 魔法使いルーフィ
もともとは、インターネットも
軍需で生み出されたもので
どこかで、回線が攻撃されて途絶えても
通信ができるように、考えられたものだったから
つまりは、攻撃や侵略のような
過剰な欲望によって生まれたもの。
それが、平和利用と言い方を変えて
人々の生活リズムを乱す、もともとなくても
良かったもの、(笑例えば原発のような)と
なって行ったのも、神様はよくわかっていて
「知らないうちに侵食されているのは
よくないのぉ。自由の国、アメリカ合衆国とはいえ。」
アメリカ合衆国や日本は、この国から遠いけど
いつか、この国にも掌コンピュータが
進出してきて。
アメリカ合衆国や日本みたいに、人々の心が現実から空想に中心軸を変えてしまうのは
ちょっと困る。
その
ためにも、アメリカの神様に
こないだみたいに話さなきゃな、と
思った。
まして、国際会議は日本の出雲なのだし。
「難儀だの」と、神様は微笑んだ。
でも、この国を守るためだし。
軍需で生み出されたもので
どこかで、回線が攻撃されて途絶えても
通信ができるように、考えられたものだったから
つまりは、攻撃や侵略のような
過剰な欲望によって生まれたもの。
それが、平和利用と言い方を変えて
人々の生活リズムを乱す、もともとなくても
良かったもの、(笑例えば原発のような)と
なって行ったのも、神様はよくわかっていて
「知らないうちに侵食されているのは
よくないのぉ。自由の国、アメリカ合衆国とはいえ。」
アメリカ合衆国や日本は、この国から遠いけど
いつか、この国にも掌コンピュータが
進出してきて。
アメリカ合衆国や日本みたいに、人々の心が現実から空想に中心軸を変えてしまうのは
ちょっと困る。
その
ためにも、アメリカの神様に
こないだみたいに話さなきゃな、と
思った。
まして、国際会議は日本の出雲なのだし。
「難儀だの」と、神様は微笑んだ。
でも、この国を守るためだし。
626 魔法使いルーフィ
それで。神様は
アメリカや、これから旅する日本の事を
望遠鏡のように、ちょっと様子を覗いてみる
力で、風景を見てみた。。
面白い事に、人々は
その場に生きていながら、掌に
コンピュータ端末を載せて、目の前とは
違う事に思いを馳せていたり(笑)。
「ははは。」神様は、笑う。
もともと、心の中では
銘々に、好きな事を、目の前とは違う事を
考えてる。
目の前が3次元なら、それは4次元だ。
だから、周りにとっては突拍子もない世界に
浸っていたりする。
「だがなぁ」神様は思う。
現実に、身体は地上にある。3次元のここに。
愛も恋も、生死も。
だから、いつかは戻ってこないとならない。
それに、現実は思い通りにはならないから
心に不満が増えるし
現実に、望みを叶えるには
やっぱり、3次元の現実で動かないと
何もできない。
「なんだがのぉ」と、神様は思う。
その、コンピュータ端末や
ネットワークを作ったのも、結局は
お金を持っている人達の、金儲けの欲望なんだろう、と
神様は思う。
「これはやっぱり、国際会議でなんとかせんどなぁ」(笑)と。
アメリカや、これから旅する日本の事を
望遠鏡のように、ちょっと様子を覗いてみる
力で、風景を見てみた。。
面白い事に、人々は
その場に生きていながら、掌に
コンピュータ端末を載せて、目の前とは
違う事に思いを馳せていたり(笑)。
「ははは。」神様は、笑う。
もともと、心の中では
銘々に、好きな事を、目の前とは違う事を
考えてる。
目の前が3次元なら、それは4次元だ。
だから、周りにとっては突拍子もない世界に
浸っていたりする。
「だがなぁ」神様は思う。
現実に、身体は地上にある。3次元のここに。
愛も恋も、生死も。
だから、いつかは戻ってこないとならない。
それに、現実は思い通りにはならないから
心に不満が増えるし
現実に、望みを叶えるには
やっぱり、3次元の現実で動かないと
何もできない。
「なんだがのぉ」と、神様は思う。
その、コンピュータ端末や
ネットワークを作ったのも、結局は
お金を持っている人達の、金儲けの欲望なんだろう、と
神様は思う。
「これはやっぱり、国際会議でなんとかせんどなぁ」(笑)と。
625 魔法使いルーフィ
そこで、めぐは
はた、と気づく。
「これって夢なの?」
とか、魔法使いさんが思うには
ちょっと不思議な夢。
神様は、遠くからそれを見ていて
なんとなく、微笑み
「かわいらしいお嬢さんだのぅ」とか言って。
それが、夢なのだか魔法なのだか
わからないけれど
ルーフィのご主人は、彼の自由に任せる
つもりなのだろう、そんな気持ちだったら
ずっと、ルーフィーは
人間の世界にいつづける事もできる。
「クリスタみたいじゃな。そんなにいいかの?こっちは」と
神様は、これから旅する人間世界に
ちょっと、興味が湧いた(笑。
はた、と気づく。
「これって夢なの?」
とか、魔法使いさんが思うには
ちょっと不思議な夢。
神様は、遠くからそれを見ていて
なんとなく、微笑み
「かわいらしいお嬢さんだのぅ」とか言って。
それが、夢なのだか魔法なのだか
わからないけれど
ルーフィのご主人は、彼の自由に任せる
つもりなのだろう、そんな気持ちだったら
ずっと、ルーフィーは
人間の世界にいつづける事もできる。
「クリスタみたいじゃな。そんなにいいかの?こっちは」と
神様は、これから旅する人間世界に
ちょっと、興味が湧いた(笑。
624 魔法使いルーフィ
めぐは、そのギターのサウンドに浸っていながら
アメリカンハードロックンロールの
ヴァンへいれん。なんて
自分でつぶやいてみたりしてるうちに
アメリカンな、ルーフィのご主人様が
眠ってるって事を
ふと、連想した。
夢だからもちろん、そんなものだけど。
でも、それは11次元の別の宇宙。
なんだけど、夢だから、時空間も簡単に歪んで(笑)。
そこに、つながってしまう。
たとえて言うなら、認知を忘れかけている
おばあちゃんが、息子さんとお父さんを見間違うような
そんな事にも似ている。
おばあちゃんには、心の中で
本当は遠い時間を越えて
似ているものがつながって見えてしまうような。
それで、めぐは、眠っているルーフィのご主人様に
行った。
「彼は、ルーフィは。魔法を失って
困ってるんです」
そう、言うと
ご主人様は、透明な気持ちで
「知っているよ。そうすれば彼は、魔法使いの役目を免れて
人間のように生きていく道を得られるだろう。それもひとつの生き方さ」
ご主人様は、夢でそんな事を言った。
「どちらを選ぶのも彼の自由だけどね」
アメリカンな魔法使いは、思ったより自由だ。
アメリカンハードロックンロールの
ヴァンへいれん。なんて
自分でつぶやいてみたりしてるうちに
アメリカンな、ルーフィのご主人様が
眠ってるって事を
ふと、連想した。
夢だからもちろん、そんなものだけど。
でも、それは11次元の別の宇宙。
なんだけど、夢だから、時空間も簡単に歪んで(笑)。
そこに、つながってしまう。
たとえて言うなら、認知を忘れかけている
おばあちゃんが、息子さんとお父さんを見間違うような
そんな事にも似ている。
おばあちゃんには、心の中で
本当は遠い時間を越えて
似ているものがつながって見えてしまうような。
それで、めぐは、眠っているルーフィのご主人様に
行った。
「彼は、ルーフィは。魔法を失って
困ってるんです」
そう、言うと
ご主人様は、透明な気持ちで
「知っているよ。そうすれば彼は、魔法使いの役目を免れて
人間のように生きていく道を得られるだろう。それもひとつの生き方さ」
ご主人様は、夢でそんな事を言った。
「どちらを選ぶのも彼の自由だけどね」
アメリカンな魔法使いは、思ったより自由だ。
623 魔法使いルーフィ
その、淋しげで
しかし美しいサウンドは
エモーションのない神様が傍観しても
どこか共感を得られるようなものだったのは
もともと、伝統あるクラシカルな音楽を
元にして作られたものだったから
つまり、自然の摂理に沿ったものだった
そんなせいもあった。
でも、静かな歌が終わって
固いドラムの音とベースが入り。
ノイジーなギターが入り
ある種、メロディアスだけど
絶望なハーモニィが続くようになると
神様でさえ、ちょっと暗鬱になる。
そこで、ヴォーカルのリサが
叫びをあげるような歌を歌う。
もちろん、夢だから(笑)
それで、解放されるのだ。
暗鬱のなかで叫ぶのは、つまり
リサの心が逃げだしたい、と思う事の
暗喩である。
それで、リサは
かつて、幼い頃の抑圧を
思い出し、消し去り
自由になるのだ。
でも、友達のめぐは
そこで、持っていたギターのメロディを
変える。
ノイジー、と言うよりは
アーティノイズ。
メロディと言うか、ハーモニィと言うか
ピッキングが奔放に音を繰り出す、その感じは
ヴァン・ヘイレンのエディみたいだった。
左手でせわしなく弦をチョークしながら
右手で指板を叩いたりして、細かい♪を
繰り出す。
errrption! tappinn!
しかし美しいサウンドは
エモーションのない神様が傍観しても
どこか共感を得られるようなものだったのは
もともと、伝統あるクラシカルな音楽を
元にして作られたものだったから
つまり、自然の摂理に沿ったものだった
そんなせいもあった。
でも、静かな歌が終わって
固いドラムの音とベースが入り。
ノイジーなギターが入り
ある種、メロディアスだけど
絶望なハーモニィが続くようになると
神様でさえ、ちょっと暗鬱になる。
そこで、ヴォーカルのリサが
叫びをあげるような歌を歌う。
もちろん、夢だから(笑)
それで、解放されるのだ。
暗鬱のなかで叫ぶのは、つまり
リサの心が逃げだしたい、と思う事の
暗喩である。
それで、リサは
かつて、幼い頃の抑圧を
思い出し、消し去り
自由になるのだ。
でも、友達のめぐは
そこで、持っていたギターのメロディを
変える。
ノイジー、と言うよりは
アーティノイズ。
メロディと言うか、ハーモニィと言うか
ピッキングが奔放に音を繰り出す、その感じは
ヴァン・ヘイレンのエディみたいだった。
左手でせわしなく弦をチョークしながら
右手で指板を叩いたりして、細かい♪を
繰り出す。
errrption! tappinn!
622 魔法使いルーフィ
それはリサのイメージで
歌詞のイメージとはちょっと違う内容、でも
歌ってそういうもの。
天国に行かなくては、解放されなかった
カノジョの心、そんなふうに、リサは感じる。
やっぱり、どこかしら
心の奥底で
奔放に生きたくても、できない窮屈さを
リサ自身は感じていて。
だから、天国へ登る階段、と言う
叫びのように歌う、ロバート・プラントの
声に涙するのだった。
リサ自身が歌って、その叫びと同化して
解放される、その気持ちが
天国へと舞い上がるような感慨に浸るのだ。
それは、やっぱりLED ZEPPELINでないとダメだ。
ブリティッシュのロックでも、やっぱり
LED ZEPPELINでないと。
対して、めぐは
そういう抑制をあんまり感じてないのは
神様のおかげで、怖い魔物の記憶を
忘れ去っているから
規制のない、開放感が好きだったりする。
歌詞のイメージとはちょっと違う内容、でも
歌ってそういうもの。
天国に行かなくては、解放されなかった
カノジョの心、そんなふうに、リサは感じる。
やっぱり、どこかしら
心の奥底で
奔放に生きたくても、できない窮屈さを
リサ自身は感じていて。
だから、天国へ登る階段、と言う
叫びのように歌う、ロバート・プラントの
声に涙するのだった。
リサ自身が歌って、その叫びと同化して
解放される、その気持ちが
天国へと舞い上がるような感慨に浸るのだ。
それは、やっぱりLED ZEPPELINでないとダメだ。
ブリティッシュのロックでも、やっぱり
LED ZEPPELINでないと。
対して、めぐは
そういう抑制をあんまり感じてないのは
神様のおかげで、怖い魔物の記憶を
忘れ去っているから
規制のない、開放感が好きだったりする。
621 魔法使いルーフィ
神様にとって、とてもノイジーなロックは
しかし、悲しみにあふれているようなサウンドだった。
もちろん、その悲しみと言うのは
比喩的なものだ。
ひとの感性にとって、マイナーな音階と言うのは
実は、泣き声のハーモニクスの模倣だったりする。
真空管ギターアンプの
歪み、そのものがギターの音で
それ自体のハーモニクスが、そもそも真空中で
電子が飛び去る、その抑制からの逸脱が
つまり、宇宙の爆発に近いからである。
言ってみればそれは、電子と言う存在が
自由を得た瞬間。
真空と言うフィールドで、抑制を解かれたから。
でも、神様のように生理のない存在にとっては
抑制もないのでノイジーなだけだ。
それ自体がつまらない、と
神様が思ったかどうかは知らな(笑)。
い。
ちょうどいいタイミングで、リサは歌い出す。
カノジョは、天国への階段を得た、
そんな歌詞は、ちょっと悲しすぎる。
けれども、悩み事のあるリサにとっては感傷に
値する歌詞で
共感に、リサは涙する。
もちろん、夢の中、だけれども。
解放するには十分だ。
しかし、悲しみにあふれているようなサウンドだった。
もちろん、その悲しみと言うのは
比喩的なものだ。
ひとの感性にとって、マイナーな音階と言うのは
実は、泣き声のハーモニクスの模倣だったりする。
真空管ギターアンプの
歪み、そのものがギターの音で
それ自体のハーモニクスが、そもそも真空中で
電子が飛び去る、その抑制からの逸脱が
つまり、宇宙の爆発に近いからである。
言ってみればそれは、電子と言う存在が
自由を得た瞬間。
真空と言うフィールドで、抑制を解かれたから。
でも、神様のように生理のない存在にとっては
抑制もないのでノイジーなだけだ。
それ自体がつまらない、と
神様が思ったかどうかは知らな(笑)。
い。
ちょうどいいタイミングで、リサは歌い出す。
カノジョは、天国への階段を得た、
そんな歌詞は、ちょっと悲しすぎる。
けれども、悩み事のあるリサにとっては感傷に
値する歌詞で
共感に、リサは涙する。
もちろん、夢の中、だけれども。
解放するには十分だ。
620 魔法使いルーフィ
神様は、愉快になった。
それはもちろん、生き物じゃないから
愉快って表現が当たるかどうか
わからない。
それで、めぐが出てきたリサの夢に
ちょっと、時間を逆転して覗いてみたくなった。
ひょい。
と、懐中時計の針を指で戻すように
神様は、少し前の、もちろん
夢時間だから、簡単に乗り越えられる。
誰でも、いつでも、どんな時でも。
リサの記憶の中なのだから、当然だ。
その事を、傍観しているめぐ自身が驚いた。
めぐは夢の中で魔法を無意識に
使ってるので。
リサの夢の中セッションには、naomiとれーみぃも出ていて。
出ていて、って言ってもお化けじゃなくて(笑)。
それは、リサの夢が作った幻だろう。
ホログラムみたいだから、神様でなくても
誰でもわかる。
リサの意識の中で、イメージされてるのは
なぜか、学校の図書館みたいなところで
そういう、静かなところでLED ZEPPELINを演奏したい、なんて破壊的な夢は
つまり、抑制への反発をイメージしてた。
れーみぃは、長い髪をさらりと流して
レスリースピーカーのオルガン、ドローを目一杯引いてあるそれの前に立って
静かに微笑むのが、彼女らしいけど
それでロックすると、かえって不気味だし(笑)
LED ZEPPELINに、キーボードはいないから
どういう音を出すのだろう?
と、神様も思ったり(笑)まあ、夢だから。
naomiは、ジョン・ボーナムの役らしい。
さっぱりとしたジーンズで、ワークシャツ。
冷静な彼女らしいリズムキープをしている。
固いサウンドだ。
ベースが足りないが、まあ夢だ(笑)。
めぐが、アコースティックギターで
Eマイナーで、ベースラインをクリシェしながら
細やかな、アルペジオで
天国への階段を、弾き始める。
奈落に落ちていくような気分になる、それだ。
すこーしづつ、メロディーが下がっていくからだろう。
それはもちろん、生き物じゃないから
愉快って表現が当たるかどうか
わからない。
それで、めぐが出てきたリサの夢に
ちょっと、時間を逆転して覗いてみたくなった。
ひょい。
と、懐中時計の針を指で戻すように
神様は、少し前の、もちろん
夢時間だから、簡単に乗り越えられる。
誰でも、いつでも、どんな時でも。
リサの記憶の中なのだから、当然だ。
その事を、傍観しているめぐ自身が驚いた。
めぐは夢の中で魔法を無意識に
使ってるので。
リサの夢の中セッションには、naomiとれーみぃも出ていて。
出ていて、って言ってもお化けじゃなくて(笑)。
それは、リサの夢が作った幻だろう。
ホログラムみたいだから、神様でなくても
誰でもわかる。
リサの意識の中で、イメージされてるのは
なぜか、学校の図書館みたいなところで
そういう、静かなところでLED ZEPPELINを演奏したい、なんて破壊的な夢は
つまり、抑制への反発をイメージしてた。
れーみぃは、長い髪をさらりと流して
レスリースピーカーのオルガン、ドローを目一杯引いてあるそれの前に立って
静かに微笑むのが、彼女らしいけど
それでロックすると、かえって不気味だし(笑)
LED ZEPPELINに、キーボードはいないから
どういう音を出すのだろう?
と、神様も思ったり(笑)まあ、夢だから。
naomiは、ジョン・ボーナムの役らしい。
さっぱりとしたジーンズで、ワークシャツ。
冷静な彼女らしいリズムキープをしている。
固いサウンドだ。
ベースが足りないが、まあ夢だ(笑)。
めぐが、アコースティックギターで
Eマイナーで、ベースラインをクリシェしながら
細やかな、アルペジオで
天国への階段を、弾き始める。
奈落に落ちていくような気分になる、それだ。
すこーしづつ、メロディーが下がっていくからだろう。