623 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

623 魔法使いルーフィ

その、淋しげで
しかし美しいサウンドは

エモーションのない神様が傍観しても
どこか共感を得られるようなものだったのは


もともと、伝統あるクラシカルな音楽を
元にして作られたものだったから

つまり、自然の摂理に沿ったものだった
そんなせいもあった。


でも、静かな歌が終わって

固いドラムの音とベースが入り。


ノイジーなギターが入り


ある種、メロディアスだけど


絶望なハーモニィが続くようになると
神様でさえ、ちょっと暗鬱になる。

そこで、ヴォーカルのリサが


叫びをあげるような歌を歌う。

もちろん、夢だから(笑)



それで、解放されるのだ。

暗鬱のなかで叫ぶのは、つまり
リサの心が逃げだしたい、と思う事の

暗喩である。







それで、リサは
かつて、幼い頃の抑圧を

思い出し、消し去り
自由になるのだ。




でも、友達のめぐは

そこで、持っていたギターのメロディを
変える。




ノイジー、と言うよりは


アーティノイズ。


メロディと言うか、ハーモニィと言うか

ピッキングが奔放に音を繰り出す、その感じは

ヴァン・ヘイレンのエディみたいだった。


左手でせわしなく弦をチョークしながら



右手で指板を叩いたりして、細かい♪を

繰り出す。


errrption! tappinn!