ドッグフードを2種類混ぜて与えていませんか?
体に良さそうなドッグフードのいいとこ取りは出来ません。
■ ドッグフードを2種類混ぜると・・
たとえば、
乾燥型のドライフードと缶詰に入っているウェットフードを
すこしづつ混ぜて与えている。
乾燥型のドライフードを2種類混ぜて与えている。
基本的に「総合栄養食」と言うものを選んでワンちゃんに与えていると思いますが、
必要な栄養素をバランスよく含んだものを
メーカーは研究し商品化しています。
そこに、手を加えてしまうと、
せっかく計算された栄養バランスが崩れてしまいます。
同一メーカーの商品で、ドライフードにウェットフードをトッピングして食べることを推奨している場合は別ですが、
メーカーによって、原材料も違いますし、カロリーや脂質などすべて違います。
それを混ぜてしまうと、栄養バランスが崩れてしまい、
必要な栄養素が摂取できない可能性が出てきます。
結果、ドッグフード を混ぜたところで、
栄養のいいとこ取りは出来ないということです。
■ ドッグフードを混ぜるリスク
折角 栄養バランスを考えて作ったドッグフードも混ぜることによってバランスが崩れ、
肥満になったり、消化不良を起こしたりする原因になります。
ドッグフードの最大の利点は、
『手軽にバランスのよい栄養食が与えられる』
という事です。
手作りごはんは栄養バランスを考えることが一番大変な作業です。
手間暇かけて手作りごはんを作ってあげても、
栄養が偏っていれば健康は保てません。
それなりの栄養を考えた手作りごはんを作るには、
かなりの時間と労力と知識が必要になります。
そして、思った以上にコストもかかります。
しかし、ドッグフード は手軽に手に入り、
すでに栄養バランスをきちんと考えられています。
当然、年齢によって多少必要な栄養素も変わってきたり、
ワンちゃんの体調によっては控えなければいけない栄養素もあるかも知れません。
色々な思いから、栄養のいいとこ取りを考えフードを混ぜてしまうのです。
これも愛犬のためを思っての行動ですので、その気持ちはとてもよくわかります。
しかし、与えているドッグフードが高品質なものであればあるほど、
混ぜてしまうことによって、栄養バランスを崩してしまいます。
手作りごはんは、ビタミンやミネラルが不足しやすく、
サプリメントで補うことが必要不可欠になります。
それに比べ、ドッグフードはきちんとしたものを選択すれば、
誰でも手軽に愛犬の健康が維持できるように作られています。
さらに、愛犬がアレルギー症状を起こした場合、
ドッグフードを混ぜていた事により原因追求が困難になります。
また一つの栄養に強化したものやバランスを考えたフードであれば、
混ぜた事によってバランスを崩してしまう事になります。
■ 意外と知られていない混ぜたときの危険性
ドッグフードには消化吸収率というものが計算されていて、
その吸収率が大きく違うもの同士を混ぜてしまうと
消化されないドッグフードが体内でガスを発生させ、蓄積されます。
そのガスが悪影響を及ぼし「胃軸捻転症」という病気を発症してしまいます。
ドッグフードの消化不良が巻き起こす厄介な病気です。
<胃軸捻転症の症状>
- お腹をさすると張っている感じがする。
- 吐き気がある。または吐いてしまう。
- 乾いた咳をする。
上記のような症状が現在一つでもあるようなら獣医師に診察してもらいましょう。
■ まとめ
- ドッグフード を多種類混ぜると栄養バランスを崩し必要な栄養素が取れなくなる
- 消化吸収率が違うフードを混ぜる事によって、病気を発症する場合もある。
- アレルギーなど発症した場合、原因追求が困難
愛犬のためにと愛情をかけてしてあげたことが、
愛犬を苦しめてしまう結果になるのは不本意ですよね。
あなたとあなたの愛犬がいつまでも元気で過ごすためにも、
正しい知識を持って、ワンダフルライフを送りましょう。
時間やコストなど総合的に考えても、
『ドッグフードと水』で長生きできるのなら、
そんなに幸せなことはありません。
その分、愛犬と散歩に出かけたり、旅行に行ったりして、
楽しい思い出を作ることをおススメします。
ご家庭によっては、ドッグフードの上に、
トッピングでフルーツや野菜をのせる場合もあります。
おやつ程度に時々与えるのは良いと思いますが、
与えすぎて栄養過多にならないようこちらも注意しましょう。