愛犬の肥満化 | 僕らの快適ドッグライフ

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近年、犬の肥満は年々増加傾向にあるようです。

 

SNSが流行り、

特に最近の傾向は絵的にぽっちゃりしたワンちゃんに人気が集まる様ですね。

確かにちょっとぽっちゃりしてた方が、安心感はありますよね。

 

私も嫌いな方ではありません(笑)

 

でも、太り過ぎはだめです・・

 

今回は、『太り過ぎ』の肥満についてお話しますね。

 

 

■   犬の肥満の原因は?

 

このお話はノンフィクションです。

 

 

田中さん家のミニチュアダックスフンド犬「マロンくん」は、

お父さん、お母さん、一人息子のリョウくんの三人家族と暮らしています。

 

お父さんは、サラリーマンで帰りが遅く、

いつも夕飯は夜10時過ぎ食べていました。

お母さんは、看護婦さんで夜勤もあり、とても不規則。

 

リョウくんは、小さい時からおばあちゃんと過ごすことが多かったんです。

 

小学校にあがった頃、

「リョウが淋しいだろう」と、両親が犬を飼ってくれました。

リョウくんはうれしくて、いつもマロンと一緒に過ごしました。

躾はお母さんが、仕事の合間にしてくれ、マロンも賢く大きくなりました。

 

マロンが2歳の予防接種の時、

「肥満気味なので少しダイエットしましょう」

と獣医師に言われました。

 

よくよく考えてみると・・・

リョウくんが学校から帰ってきておやつを食べるとき、

必ずマロンが横にいて、食べているものを欲しそうに覗き込んできます。

 

リョウくんもついつい、少しならいいか・・とあげていました。

 

夕食をすませ、夜も深まりみんなが寝静まるころ、

お父さんが仕事から帰ってくのです。

 

マロンは「お父さんお帰り!!」と言わんばかりに出向かえ、

お父さんの遅い夕食に付き合う。

 

そして、お父さんも少しだけなら・・・とあげていました。

 

こんな日常の積み重ねが、愛犬を肥満にしている事実。

幸い、マロン君は早めに処置ができたため、大事には至らず、健康を取り戻しました。

 

この環境、あるあるですよね。

 

室内犬が当たり前の現在、

ドッグフード以外のものを口にする機会が増えています。

 

家族全員が「少しだけなら・・」と与えてしまう一口が、愛犬にとっては相当な量となります。

 

人間と同じように、

犬も肥満が原因となって様々な病気を発症してしまいます。

 

大切な愛犬の健康維持は、

肥満にならないよう食事管理をすることで、

飼い主様の重要な役割となります。

 

 

それぞれの犬種で平均的な大きさは決まっていますが、

必ず大きめの犬、小さめの犬と個体差があります。

 

個体別の基準体重の目安として、

小型犬から中型犬の場合、1歳頃の体重が基準となります。

 

大型犬は、1歳半ぐらいの頃の体重が目安となります。

 

ちなみに、我が家のビーグル犬のバルトは、中型犬でも小さいサイズのはずでしたが、

成犬の頃は、15~16kgと立派な体格でした。

それでも骨太で肥満というわけではありませんでした。

 

それぞれの個体差があるので、

1歳になった頃の体重を基準と考えてください。

 

 

痩せすぎも心配ですが、太り過ぎも問題です。

 

 

病気になってからでは遅いのです。

取り返しのつかないことにならないよう普段から心掛けましょう。

 

 

【理想的な体型】

 

◎ろっ骨、腰椎、骨盤を薄い皮下脂肪が覆っている状態で、

 骨に触れられる。

◎犬を上から見下ろして、ろっ骨の後ろに腰のくびれがある。

*フサフサの毛が生えている子は触って確認する。

◎横から見ると、腹部がなだらかに吊り上がっている。

 

スキンシップも兼ねて、

時々愛犬のアバラや背中を触って、

脂肪チェックをすると良いでしょう。

 

犬も人間と同様に、お腹周りにお肉が付いてきます。

年齢が高くなると運動不足も手伝って、

自然に内臓脂肪がつきだしとっても厄介です。

 

近年 犬社会でも嗜好性が高く栄養が行き届いたものを餌とし、

更に運動量が減少したため、肥満傾向にあると言えます。

沢山食べさせたければ、沢山体を動かしましょう。

 

去勢や避妊の手術の影響で、ホルモンバランスが崩れ、太ってしまう犬も多いようです。

 

 

ただ、やっぱり一番の原因《食べ過ぎ》には注意です

 

 

■  犬の肥満が病気を呼ぶ

 

過食による肥満化は犬も人間も同じです。

大きな違いは、人間は自らが摂取量を決めて食べるのに対し、

犬はあなたに与えられた量を食べるということです。

 

 

一度に多くのエサを食べてしまうと血糖値が急上昇してしまい、インスリンも多く分泌されます。

これにより、分泌量や働きが正常にも関わらず、

インスリンの効果が出にくくなる状態となり、

肥満になりやすい状況になると考えられています。

 

 

幼少期は餌の回数を増やすことによりインスリンの分泌を低く抑えられるので、

余剰のエネルギーを蓄積させにくくすることができます。

 

しかし、幼少時に甘やかし、沢山食べさせてしまうと、

脂肪細胞のサイズが大きくなってしまい

脂肪細胞の数も増える傾向にあります。

これによって、太りやすい体が出来上がるので注意しましょう。

 

 

 

■   肥満対策

 

市販のドッグフードであれば、

体重に対しての給与量が記載されています。

 

おやつを含め、給与量を確認しながら正しく与えましょう。

 

タンパク質や脂質などの栄養分析値によって給与量が変わります。

ドッグフードを変えた場合は、

必ず目分量ではなく、計量器で計り確認しましょう。

 

 

そもそも、野生のイヌ科に属する動物は、

狩猟を介して摂取するため食事はとても不規則です。

当然、獲物を獲得した時に食いだめした過去の実績?

を持っています。

 

犬は群れで行動し、捕食を行っていたので

ひとつの獲物を群れで共有することは当たり前でした。

 

常に早い者勝ちの世界です。

ゆっくり噛んで食べるという習性はありません。

一気に流し込みます。

 

 

現在でもその習性は残っていて、

餌を与えても食欲旺盛なワンちゃんは

かなり早く食べきってしまいます。

 

この時に「足りないのかな」と思ってさらに与えてしまうと

過剰摂取になってしまうんですね。

 

可愛いからといって、与え過ぎは肥満の素です。

 

そういえば、人間社会でも思い当たりませんか?

太った人はよく噛まず、流しこんで食べる人が多いはずです。

それって、必要以上に摂取する原因なんです。

 

 

■ まとめ

 

● 肥満の原因の大半は『食べ過ぎ』

● 小・中型犬の理想体重は、1歳の頃、

  大型犬は1歳半の頃が理想体重

● ドッグフードの給与量をきちんと確認して与える

● 食べさせたいなら運動量を増やす

● 早食いだから足りないのではない。

  必要以上に与えないこと

 

一つ例外で言えることは、

運動量がかなり多ければ、少しぐらい多めに食べても太らない!といことです。

 

 

とにかく体を動かしましょう!