雨の日の愛犬はよく寝ていませんか?
常にウトウトしている感じの『レム睡眠』(浅い眠りのこと)なので、少しの物音にも反応するはずです。
なので、あ〜よく寝た〜とはならない状態なのです。
■ 犬も寝不足になる?
実は、犬も寝不足になります。
特に、今どきのワンちゃんは、
人間のペースに合わせて生活するため、
夜ぐっすり寝るよう習慣づいていると考えられます。
数百年前までは狩をして餌の確保をしていたこともあり、
犬は夜行性で人間の生活時間と逆のリズムを持っていました。
当然、レム睡眠で1日を過ごし、
何か物音がすればすぐに起きられる体制を取っていました。
そうそう、余談ですが、
犬の寝起き時、体を伸ばしたりしてストレッチしませんか?
そのストレッチは、すぐに獲物が現れても行動できるよう、
準備している状態で、本能的に今でも体に染み付いている行動パターンのようです。行動一つとっても意味があるんですね。
話を戻しますが、
家の中で過ごすことが多い現在では、
特に緊張感を持って過ごすこともないので、
短時間でも『ノンレム睡眠』を取れているようです。
睡眠が足りていないと、ストレスに変わります。
物を壊したり、吠えたり、食糞したりとストレスサインは様々ですが、問題行動を起こすようになってしまいます。
我が家の3代目ホセが6〜7ヶ月の頃、
2代目アッシュは11歳と高齢で、散歩量も全く違います。
ホセはエネルギーを発散する場がなく、
食糞をするようになりました。
そして、夜もゴソゴソと動き、
翌朝は目を真っ赤にして起きてきたものです。
疲れていないので、ぐっすり眠ることもできなかったようです。
これはまずいと思い、散歩の仕方にも工夫を凝らし、
現在は何とか収まっています。
運動量が足りないと、体も疲れないので、良い睡眠が取れません。人と一緒で適度な疲労感は必要ですね。
逆に、
愛犬が熟睡している状態をご存知ですか?
時々、仰向けで寝ていることありますよね。
まさにあれが『ノンレム睡眠』の象徴でしょう。
犬の最適な睡眠時間は成犬で1日10~12時間です。
幼犬の場合は、1日18~20時間になります。
シニア 犬の場合は、成犬より多めですが、
高齢になると1日の2/3(16時間前後)は寝ていることが多くなるようです。
成長期に質のいい睡眠をとることにより、
その後の性格やしつけに関わってきます。
睡眠も意識した方が良いですね。
最適な睡眠がとれる時間帯は、
朝方4時から昼の12時までです。
朝ごはんを食べてからの一眠りが結構質のいい眠りなのかもしれません。午前中はなるべく静かに過ごすのがベストですね。
■ 犬の寝不足の症状と予防方法
大型犬が中型化するのは寝不足が原因ではないかと言われています。
人もそうですが、持って生まれた体内時計に逆らって生きると、成長ホルモンが低下し、免疫力も低下します。
それと一緒で、ワンちゃんも成長に影響があるようです。
ワンちゃんが寝不足になると、落ち着きがなくなったり、
しつけやトレーニングに集中できなかったりと
何らかの影響が出て来るようです。
寝不足は犬にとって大きなストレスになり、
問題行動を起こす原因の一つとなります。
幼犬期は特に注意が必要で、
可愛いからといって必要以上にかまってしまうと
しつけがうまくいかないこともあるので注意して下さい。
良い睡眠をとるには、環境のいい寝床が必要です。
柔らかいフカフカのマットより、
少し硬めの厚さのあるマットか、
高床の寝床の方が人の歩く振動などが伝わりにくく、
ゆっくり寝られるようです。
毛布やシーツも常に清潔にしておきましょう。
我が家の愛犬たちは、
夕方などの家族が帰宅し始めるワイワイした時間には、
ソファーの上でゆったりと寝ていることが多いです。
人気のない場所では淋しがりやのワンちゃんにとって、
逆に落ち着かない場所になってしまうので、
家族の顔が見られる場所を上手に確保しましょう。
大型犬などは、厚さのあるマットにあごをのせてくつろげる枕も必需品です。
体のパーツの中でも頭が一番重いので、意外にそれを支えている首に疲れが出るようです。
ちょっとしたリラックスできる姿勢が安眠に繋がりますので、あなたが安心して寝られる場所を確保してあげて下さい。
■ 寝不足と運動量
家の中で不満がなくても、思うように散歩に行けなかったりするとストレスに繋がります。
適度な運動をしていれば体も疲れ、自然に深い眠りにつけるのです。
若い時期は特に、有り余ったエネルギーを発散して、良い睡眠が取れるようにしてあげましょう。
運動量は個体差もありますので、散歩だけでは足りない場合は、ドッグランなどや広い空き地や公園でボール遊びなどハードな運動も時々取り入れるようにして下さい。
■ まとめ
- 犬は眠りが浅い『レム睡眠』
- 睡眠時間は成犬で10~12時間程度
- 快眠が取れる時間帯は朝4時~昼12時
- 寝床は硬めのマットか高床が良い
- 寝不足になるとしつけやトレーニングに影響する
人で言うと、
夜10時から夜中の2時が一番細胞が活発化する時間と言われています。
犬にとっては朝4時~昼12時ということです。
良い睡眠を取ることが健康に繋がり、食欲にも繋がっていきます。なすべくストレスのない日常を送れるよう、愛犬のために環境を整えてあげましょう!