ここ10~15年、
アレルギー疾患を持った犬が増え続けています。
アレルギー症状も様々です。
呼吸器系や消化器系に症状が出ることも・・。
ワンちゃんの下痢が続く・・なんて場合も
ちょっと疑ったほうがいいかもしれませんね。
■ 犬のアレルギー症状
背中・目の周り・口の周り・ミミ・首の内側・足の付根や内腿・足のつま先・足の裏などが赤くなる。
異常に痒がる、フケが出るようになった。
足先や指に間を頻繁に舐めたり噛んだりする。
下痢・嘔吐が2日以上続いている。
発疹や脱毛している箇所がある。
上記のような症状が続くと悪化してしまい、
治療時間も長期に渡り、完治するのも容易ではありません。
愛犬をよく観察して、
異常な症状が見られたらすぐに獣医師に相談しましょう。
ちなみに、我が家の2代目アッシュは、
一時期フケが増え、全身を痒がる感じの動作が増えました。
実はこれもアレルギーの一種のようす。乾燥から原因が来ることもある様ですが、食べ物が原因の場合もある様です。
洋服など着せている場合、
素材によっては擦れて脱毛してしまうこともあるようです。
なので我が家は、室内では洋服はなるべく着ないようにして、
暖をとるように心掛けています。
■ 犬のアレルギー症状の原因とは
アレルギーとは、何かに過剰な免疫反応を起こし、異常事態が発生する状態のことで、正常な皮膚では何の反応も起こしません。
特に細菌やカビなど有害な異物には過剰反応を起こしてしまいます。
通常のアレルギー反応は15分程度で発症するとされています。もし愛犬が急に痒がったり、吐いたりしたら
15分前の行動を思い出してください。
そこに原因があるかもしれません。
アレルゲンと言われるアレルギー 反応を起こす異物は、
日常生活にたくさん潜んでいます。
ハウスダスト・花粉・食物・ノミ・薬物・食物・昆虫など人と同じように個体によって様々です。血液検査である程度特定できる場合もありますが、アレルギー の原因となるものの反応が数種類あがってきた場合は、治療が困難になります。
特にアトピー性皮膚炎となると、様々な物質をアレルゲンと認識しやすい体質と判断されたことを意味するので、うまく付き合っていく方法を考えましょう。幼犬の時期は成長とともに免疫力も高まり症状が落ち着くこともあります。
■ アレルギー 症状が減らないのはなぜ?
遺伝的な異常でない限り、原因として考えられるのが、
毎日食べている食事です。
ほとんどの家庭ではドライフードを主流に、
愛犬にご飯を与えているかと思います。
しかし、そのドライフードにはいくつかの問題点もあります。
原材料に含まれる肉や野菜の育て方までは見えません。
鶏や牛などを飼育していく過程で抗生物質が使用され、
それが食肉となって製品化されていくのです。
農薬や添加物も原因の一つと言われています。
当然、健常な犬にとっては問題ないことであっても、
アレルギーを持つ犬にとっては、重要な問題です。
また、穀物の油に含まれる「リノール酸」に適応できないワンちゃんが増えているとも言われています。「リノール酸」は、炎症を起こしやすくする作用があり、これを多量に摂取することで、アレルギー疾患になりやすいのです。
皆さんに理解してほしいことは、
どんな商品も長所短所があります。
人間のアレルギーもそうですが、重度な症状が出ないための予防と、少しづつ免疫力を高める努力が必要です。あまり神経質になりすぎてもあなたと愛犬にも負担となります。
第一にワンちゃんにとってご飯の時間は、最も楽しい時間でなくてはいけませんよね。
まずは、愛犬の体に負担になるようなものが成分に含まれているものは避けること。
ドッグフードは、安全に対する規制が緩いため、粗悪なものを配合されているフードがまだまだあります。
人間社会でも共通する危険と言われる発がん性のある人工添加物や酸化防止剤が入っているものはすぐにやめましょう。これは最低限、愛犬を守っていくための手段とも言えます。
代表的な成分を下記に記載します。
【人工添加物】
ソルビン酸カリウム エトキシキン
BHT BHA 亜硝酸ナトリウム 没食子酸プロピル
着色料(赤色〇〇号、黄色〇〇号、青〇〇号など)
これらはごく一部です。
しかし、これらの代表的な成分を注意して避けるだけで、
我が家の愛犬達は健康になりました。
毎日食べるものなので、マジで気をつけましょう。
例えば、人間が食べる食品の原材料名で確認するとわかります。
危険とされ現在ではあまり使用されていないのが現状です。
なるべく自然成分のものを利用するよう努力していると思われます。
しかし、未だ中国産には信じられないくらい使用されていますが・・・
ペットフード界は残念ながらまだまだ規制がゆるいようです。
安価なドッグフードには高い確率で利用されています。
故に、あなたが愛犬を守ってあげなければ、
愛犬の健康は維持できません。
■ まとめ
● 痒みや嘔吐・下痢などの症状が続いている場合は要注意
● アレルギー反応は15分くらいで発症するため、
症状が出たら15分前を思い出す
● 理由がはっきりしない場合、毎日の食事を見直してみる
● アトピー性皮膚炎の場合、原因は一つではないので
長い付き合いを覚悟する
●『人工添加物』を使用したドッグフードはすぐにやめましょう
現在では、2種類の新しい治療方法があるそうです。
アレルギー反応がおこりやすいアトピー体質を、
アレルギー反応が起こりにくい体質に改善する治療法として
『インターフェロンガンマ治療法』
定期的な注射を摂取することによって徐々に細胞の働きを高める、抗体の過剰生産を抑えられるように促す治療法も考えられています。
もう一つは『減感作療法』という治療法で、アレルゲンの元となるアレルゲンを少しづつ投与することで免疫が過剰に反応しないよう慣れさせる治療方法です。人でも花粉症などに効果が見られていて、治療に手間と時間を要しますが、改善が期待できるのならば、治療してみるのも一つの方法ですね。
興味のある方はぜひ獣医師に相談してみてください。