最近、書いているインサイドエッジで踏む能力を身につけるための器具があります。


↓HEALMOバランストレーナーです。

HEALMOヒールモ。バランストレーナー。


↓これはHEALMOアンクルトレーナー。

HEALMOは元マリインスキーバレエ団のヘッドドクターで、ボリショイバレエアカデミーをはじめとしたロシア国内のバレエ学校で教授、生徒指導をしているスポーツドクターのデニス・カブルコフさんが開発した器具です。


このHEALMOバランストレーナーを使って足裏の後ろ半分を外旋、足裏の前半分を内旋したりするようです。


まさにブログで私が書いてきたことと同じです。


私はHEALMO認定インストラクターでもありませんが、自分の感覚を元にバレエの原理を考えた結果、HEALMOに近い考えになりました。

↑この記事にも書いたように足裏の前半分の内旋は、土踏まずを潰すような感覚です。


ボリショイバレエアカデミーやワガノワバレエアカデミーでもロシア人の生徒達は足裏を内旋するプリエをしているのでしょう。


デニス・カブルコフさんがインサイドに土踏まずを潰すことが大事だと気づいて、この器具を作ったのでしょうか。


日本からもボリショイやワガノワに留学する人はたくさんいますが、足裏を内旋するプリエ、土踏まずを潰すようなプリエについてブログ等に書いている人をほぼ見たことがありません。


ほぼすべての人が「土踏まずを上げる」と言ってます。


これはわざわざロシアに留学しても、いかにメソッドの本質を学べてないか、ということです。


だから、プリエを教えることも出来ないのです。


プリエを教えられないなら、その先は何も教えられません。


HEALMOバランストレーナーの動画を見るとインサイドにもアウトサイドにも倒してますが、これを日本人がそのままやっても上手くいかないことが多いでしょう。

これをやると日本人は、ますますアウトサイド重心になってしまいます。

日本人は元々がアウトサイド重心、ロシア人はインサイド重心なんですから。

元々の体が違うので、ロシア人に習ったことを、そのままやっても失敗します。


そして、HEALMOアンクルトレーナーとHEALMOバランストレーナーは、日本のバレエとは相性が悪いです。


動作原理が違うからです。

おそらく怪我をした人もいるでしょう。


HEALMOアンクルトレーナーはビートの「しなりを転がすバレエ」「S字で踏む」「足の機能の反転」、HEALMOバランストレーナーはビートの「足裏の内旋から始まるターンアウトプリエ」としか動作原理が合いません。


これを日本で教えている教室はビート以外にはほとんど無いでしょう。


せっかくHEALMOの器具を買って練習しても普段のレッスンで、引き上げ、まっすぐ踏む、土踏まずを上げる、足裏3点をつく、足裏で床をつかむ等をやっているようでは、宝の持ち腐れです。


HEALMOアンクルトレーナーもバランストレーナーも良い器具ですが、普段のレッスンで意識している体の使い方が勝ってしまうでしょう。


以前に動画で紹介したようにロシア、フランス、イギリスなどの世界の一流バレエダンサーはすべて土踏まずを潰すインサイドエッジです。


日本人も早く世界標準の踏み方を身につけましょう。