第17話「第三次世界大戦開戦の危機」
アポロンが予知したあまりにも恐ろしい近未来。
それは日本に核兵器が使われ、日本列島が消滅するというものだったーーー
「冗談じゃねぇぜ!それじゃ日本人がほぼ全滅するっていうのか!?」
シヴァは思わず声を荒げた。
それに対しアポロンは冷静に説明した。
「未来はあくまで『不確定』だ。このままでは確定してしまう可能性はあるが回避できる可能性もある。つまり『可能性』があるということだ」
それを聞いた一同はひとまずホッとしたようだった。
「魔族も追い詰められているからこそ暴走しているのかもしれんな」
ゼウスは顎に手を当てながら言った。
「日本が狙われるのは日本が世界の雛形であり、そして日本の地下に秘密があるようだ」
アセンデッドマスター代表のキリストが発言した。
(イエス・キリスト)
アセンデッドマスターを中心に、闇の支配構造を崩す計画は、数十年以上前から水面下で進行していた。
その中で、天界の調査隊により、驚愕の事実が発覚していたのだ。
それは人間界の地下に、闇の支配層の悪事の証拠が隠されているというものだった。
そして日本の地下に重大な秘密が隠れているようだった。
核戦争に見せかけて日本を消滅させ、それを抹消したいのではないかと彼は推測していた。
「なんとしても阻止せねばなるまい……!」
ゼウスの言葉に皆が頷いた。
***
その頃日本の地下では、闇側による陰謀が進行していた。
天界からの介入により、闇の組織はその勢力を著しく削がれ、今や弱体化の一途を辿っていた。
彼らは焦っていたが、魔族の介入によりなんとか立て直しを図っていたのである。
しかしそれも時間の問題だった。もはや風前の灯火だったのである……。
そして闇側の最後の策として、人間界を混乱に陥れる作戦を実行することになったのだ。
「世界戦争を起こすのだ!第三次世界大戦を起こし人類を絶望に叩き込むのだ!」
闇の組織の首領、魔王ルシファーは高らかに宣言したのだった……
第18話に続く・・・
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