このブログで、以前聖書の「雅歌」を1P漫画にしたのを載せたブログ記事があるのですが、アクセス数が増えてます。
聖書の雅歌に登場するシュラムの女を描いた手描きイラスト
聖書の雅歌とは?どんな書物?
雅歌は私も聖書の中でも好きで、よく読んでます。
雅歌はソロモン作といわれていて、本人も登場人物として登場します。
そして雅歌は聖書で珍しい「古代の恋愛詩」でもあります。
ソロモン王と、ヒロインである「シュラムの女(シュラムの乙女、シュラムの娘)」との相思相愛な美しい純愛が物語的に、歌として描かれてます。
※ソロモンが奪い横恋慕するという、三角関係説もあります。
この記事では「ソロモンとシュラムの女の恋物語」として解釈します。
雅歌についてはいろいろ考察があるようです。
私がこれまで見たり読んできた考察は以下がありました。
・ソロモンとシュラムの女の恋愛と結婚の物語。神から見た理想の夫婦関係を表してもいる。
額面通りに読むと、この解釈がおそらく最も有力。
・羊飼いの若者とシュラムの女の恋愛物語。
ソロモン王がシュラムの女を奪って花嫁にするが、シュラムの女は貞操を守り恋人の羊飼いの青年と最終的に結ばれるという説。
この説だと三角関係の話になります。
この解釈の場合、作者のソロモンが悪役という斬新な設定。
・男女の恋愛という比喩表現を使い、神と信者の愛を表している。
後世のユダヤ教の宗教的解釈。信仰者の方などキリスト教系の方は、この説を有力としてる方が多いかも?
おおまかだとこんなところでしょうか。本当はもっと解釈や説はあると思いますが。
聖書のJCB(リビングバイブル)訳では、若者はソロモン王になっていて、ソロモンとシュラムの女の恋愛と結婚の物語です。
いろいろ書きたいことはあるのですが文字数の関係上、今回は「シュラムの女」についての考察とさせていただきます。
シュラムの女の考察 実在した人物か架空の人物か
※この記事で書く考察は、調べた情報をベースにブログ主の個人的解釈や考察として書いてます。
正式な知識や情報としてでなく、あくまで「個人的考察や推測の範囲(妄想も含む)」だと前提をおきます。
シュラムの女の意味とは諸説あるようですが「ソロモンの女性」のような意味合いのようです。
雅歌において、名前がないヒロインということです。
ところで、気になる方が多いのはこの点かなと思います。
「シュラムの女って誰なの?実在した女性でソロモンの妻の1人なの?それとも架空の人物?」
聖書及び雅歌には、明確にどちらか書かれてません。
なので想像や推測の域を出ないのですが。
ただ考察としては「雅歌という物語上の登場人物であり、おそらく架空の人物」説が多い印象です。
その前に「雅歌って実際にソロモンが経験した出来事を元にしてるのか?」も考える必要があります。
こちらについても、今まで見たり読んだ印象では、考察や解釈が分かれてるようなんですよね。
おおまかに以下に分かれるようです。
雅歌はソロモンの理想の恋愛や結婚観を反映しているなど、架空の物語説
これだと、ソロモン王はいわゆる「夢男子」だったんでしょうか?(笑)
※夢男子…自分と架空の女性との恋愛を妄想する趣味を持った男性を指す造語。対義語は「夢女子」
ソロモンは聖書を読んだ印象ですが、かなりロマンチストな男性ですよね。
雅歌は、愛の美しさを表した美しい詩や歌ではあり、ソロモンの知性の高さやセンスをバシバシ感じるのですが。
でもはっきり言って、アレを書けるのは「無茶苦茶ロマンチスト」です。
恋愛がかなり好きな人物とみて間違いないしょう。
確かに「神と信者の比喩説」もありますが、額面通りに読むと赤面レベルの純愛でロマンチックな内容です。
真面目な意図だとしても、それなりにロマンチストな感性がないと書けないと思われます。
ダビデさんには絶対あの内容は書けない(笑)
雅歌はソロモンの実体験や妻がモデルになっている実在説
もう一つの考察として「ソロモン王の実際の経験を元にした創作ではないか」という説もあるようです。
雅歌の物語そのものが実際に起きた出来事というより、誰か女性と純愛の経験をしてその経験及び女性をモデルにして創作したのではないか…。
では誰がシュラムの女のモデルかというと。
「シュネムの女アビシャグが雅歌のシュラムの女のモデルではないか」
という説も一部存在するようなのです。
シュネムの女アビシャグとは…以前このブログでも記事にした、ダビデ王の最後の側室だけど処女のままだった女性です。
おそらく、義兄のアドニヤと取り合いになったと思われる、絶世の美女。
古代イスラエルにおいて「前王の側室は新しい王が得る」という慣習があり、アビシャグはソロモンのものになった可能性が高いです。
雅歌のシュラムの女は、その美しい容姿が賛美されてます。
絶世の美女アビシャグがモデルであれば納得です。
またシュラムの女は庶民のようですが、アビシャグも平民のようですし純朴さと重なるところもあります。
シュネムの女とシュラムの女、というのも似てます。
雅歌では、処女性にこだわるような描写もあり、ソロモンは処女性にこだわるタイプと思われますが、アビシャグも処女でした。
これは想像でしかないですが、アビシャグからすれば兵士から命令のように年老いたダビデの側室に任命され。
でもダビデは彼女と関係を持つことはなく。
王とはいえ、男性として理想の相手とは言い難いでしょう。
そこに、新しい王になった超絶イケメン&スパダリな若いソロモンの妻(または側室)になれた。
アビシャグからすれば地から天に登るくらいラッキーですよね。
この説の場合、ソロモンとアビシャグの相思相愛が雅歌の元になってるということでしょうか?
アビシャグをモデルにして彼女への愛を、雅歌という物語に残した可能性もあるかもしれません。
またはアビシャグ以外だと、聖書の列王記に登場するファラオの娘(ソロモンの妻)の可能性もあるかも。
シバの女王は…たぶんないw(ソロシバ派の皆様ごめんなさい)
まとめ
というわけで、シュラムの女(シュラムの乙女)について考察してみました。
ソロモンの空想上の理想のヒロインなのか?
それともアビシャグなど、自分の愛した妻をモデルにしてるのか?
おそらくですが、雅歌に登場するシュラムの女そのものが実在の人物で、全て実在の出来事、ではないかなと思います。
あくまで「雅歌という物語」という印象なので。
前者の方が説として多いんでしょうか?
前者…もしソロモンの「本当はこんな純愛をしたい」という渇望だとしたら…。
若くしての王であれば、庶民のような普通の若者の恋愛は難しかったと思うんですよね。
有り余るほど、全てを手に入れたかのような男が、唯一手に入れることができなかったもの。
それは「アダムとイブのような、互いにこの人しかいないという恋愛関係や夫婦関係」
一夫多妻、特に王だと温かい家庭を築くのはやはり難しいんでしょうね。
父であるダビデも、温かい家庭には恵まれなかった印象ですし。
そう想像すると切ないなあ・・・
でも申し訳ない。低俗なワイの頭では
「ソロモンさん…頭の中で理想のヒロイン作って純愛&エロを妄想するってww」
とも思ってしまう。
でもアビシャグ説も個人的に美味しいです。
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【参考文献】
・『聖書 新共同訳・JCB訳』日本聖書協会
本記事では聖書の記述をもとに筆者の視点解説・考察しています。
【ソロモンをもっと知りたい方へ】













