第13話「悪魔軍の狙い」 

悪魔軍の真の目的とは一体なんなのか? そもそも何故悪魔軍は天界に攻め込んできたのだろうか? 

その理由を知るために、神々と天使達は再び会議を開くこととなった。

議題はもちろん悪魔軍の真の目的についてである。

調査によると悪魔軍の目的は、天界と魔界を一つにまとめ上げることにあるらしいのだが、具体的に何をしようとしているのかはまだわからないままだった。

そこでまずは、四魔貴族の1人、バエルを捕らえて尋問することにした。

捕らえるのは簡単だろうと思われたがそうはいかなかった。

***

その一方では、植物神達は人間界における新型ウィルスの被害を抑えるため、植物を使って人間達の免疫力を向上させる働きかけを行っていた。

 



無論、人間達はそのことを何も知らない。


神々や天使は見返りを求めないのだ。

彼らはただ人間達のために尽力していた。


そうして少しずつではあるが状況は好転していったのだが、依然として悪魔軍の脅威にさらされていることは変わりなかった。


***

『新型ウィルスとか、ただの風邪なのにww騙されてワクチン打って、羊さん達どうするんだろ?』

『反ワク反マスクの方々はグラフも読めないし算数ができないんですね』


北欧の神である狡知の神ロキは、人間界のSNSに連日書き込まれている、ワクチンを巡る議論を見てこう呟いた。


「全く…人間というのは、争いが好きだねぇ。しかし、この情報戦争も魔族が仕組んでるんだろうな」

それに対して雷神トールがこう答えた。

「ああ、間違いないだろうな。人間というのは自分の正義に固執したがるからな」

 

(雷神トール)


「おそらく魔族は、何かから目を背けさせるため情報戦争を起こし、錯乱状態に陥れようとしているのだろう

「……つまり?」
人間界を牛耳る支配層が、闇側にとって都合の悪い情報を隠蔽したり改竄したりするということだ
「なるほどな」


トールは納得した様子で頷いた。


人間界を牛耳る支配層である闇の組織は、何世紀に渡り権力を維持してきた。

それはまさに闇に紛れた巧妙な手口であり、誰もその正体を知らないのだ。

また彼等によって多くの血が流れてきたのも事実であり、その事実は決して消えることはないであろう……。


だが闇側は自分達の悪事を決して認めないだろう。何故ならそれが正しい事だからだ!と本気で思っているのだから……。

そしてその闇側こそ、魔族が背後に潜む黒幕であり、世界を混乱させようとしている元凶なのである!

だがロキは何か思うところがあるようだった。

 



(なぁるほど。だったらここはトリックスターの腕の見せ所かな?僕、人間は嫌いじゃないけど、悪人は嫌いなんだよね〜それに魔族も)

ロキはニヤリと笑い、策略を頭に巡らせていたのだったー ー


第14話に続く・・・

※注意事項

この物語は架空の物語であり、新型コロナウィルスや実在する団体等とは無関係です。

 

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