こんにちは。


  穏やかな休日ですね~

  1年で一番いい気候かもしれません。

  これより気温が下がると…

  いなか道の生息してる場所はちょっと厳しくなります(笑)




  仕事上の編集作業で 一編の詩を目にしました。


  「青春とは」…(原作:サムエル・ウルマン)

  
  この詩が世に知られるようになったいきさつとして

  70年という歳月をさかのぼらなければなりません…


  ここで詳細を書き表すことは控(ひか)えますが…


  おおまかなことをご紹介します。


  日本が第2次大戦で無条件降伏をして

  暗黒時代に別れを告げ

  アメリカ軍をはじめ連合国側の占領下(せんりょうか)にあったころ…


  占領軍の最高司令官 ダグラス・マッカーサーと

  昭和天皇の会見がおこなわれたことがありました。

  最初マッカーサーは 天皇が命乞(ご)いに来たと思って

  いたようですが 天皇の口から出た言葉は…


  「戦争の全責任はわたしにある。

   わたしは死刑も覚悟しており、わたしの命は

   すべて司令部に委(ゆだ)ねる。

   どうか日本国民が生活に困らぬよう連合国にお願いしたい。」



  それを聞いたマッカーサーは 後(のち)の回顧録(かいころく)の中で…

  「あんな誠実な人間は見たことがない。

  日本の最上の紳士(しんし)であると敬服した」と記しています。


  
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  その時の写真が上のものですが…

  この会見が行われた部屋に 写真には写っていませんが

  一つの額が掲げられていました。

  
  その額の中に…今日ご紹介する「青春とは」という詩が

  入っていました。

  その詩はマッカーサーの「座右の銘」となっていて

  彼に人生の指針とインスピレーション(霊感)を与えていたようです。



  しかし作詩者のサミエル・ウルマン氏(ユダヤ系アメリカ人)は、

  当時は全く無名で、アラバマ州の人だと言うこと以外は

  全く知られていませんでした。


  この詩を、ある日本人が見つけ、感動し、

  漢詩(かんし)調に翻訳(ほんやく)しました。

  これが後に松下電器(現・パナソニック)の創業者・松下幸之助氏の

  目に止まり、あるインタービューでこの詩のことを紹介されて、

  雑誌に掲載され一躍有名になったということです。


  又、ロバート・ケネディーが、病死した弟エドワード・ケネディーへの

  弔辞(ちょうじ)にこのウルマンの詩の一節を引用したのも有名な話です。

                   (参考文献:インターネット「青春の詩」から)


  ☆ロバート・ケネディー、エドワード・ケネディーはともに

  暗殺された第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの実弟。




  それでは…

  前置きが長くなりましたが「青春とは」をご紹介したいと思います。


  前述したある日本人が漢詩調に訳した文章は

  非常に美しく格調(かくちょう)がありますが…

  一方で難解な言葉が使われていますので

  ここでは『千の風になって』で知られる新井満氏の自由訳を

  紹介させていただきます♪

  

           《 青春とは 》

           原作詩:サムエル・ウルマン

           自由訳:新井満
              (『千の風になって』日本語作詞:作曲者)


           「青春とは 真の青春とは
           若き肉体の中にあるのではなく

           若き精神の中にこそある

           薔薇(ばら)色の頬(ほほ)
           真っ赤な唇(くちびる)
           しなやかな身体
           そういうものは たいした問題ではない

           問題にすべきは 
           強い意志 ゆたかな想像力 もえあがる情熱
           そういうものが あるかないか

           こんこんと涌(わ)きでる泉のように
           あなたの精神は 今日も新鮮だろうか
           いきいきしているだろうか

           臆病(おくびょう)な精神のなかに 青春はない
           大いなる愛のために発揮される
           勇気と冒険心のなかにこそ 青春はある

           臆病な二十歳がいるが既(すで)に老人
           勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか

           歳(とし)を重ねただけで人は老(お)いない
           夢を失ったときはじめて老いる

           歳月(さいげつ)は
           皮膚(ひふ)にしわを刻(きざ)むが

           情熱を失ったとき
           精神はしわだらけになる

           苦悩(くのう) 恐怖(きょうふ) 
           自己嫌悪(けんお) それらは
           精神をしぼませ ゴミくずに変えてしまう

           誰(だれ)にとっても大切なもの
           それは感動する心
           次は何がおこるのだろうと目を輝かせる
           子どものような好奇心(こうきしん)

           胸をときめかせ
           未知の人生に挑戦する喜び

           さあ 目をとじて
           想(おも)いうかべてみよう
           あなたの心のなかにある 無線基地

           青空高くそびえたつ
           たくさんの光り輝くアンテナ

           アンテナは受信するだろう
           偉大な人々からのメッセージ
           崇高(すうこう)な大自然からのメッセージ

           世界がどんなに美しく 驚きにみちているか
           生きることが どんなに素晴(すば)らしいか

           勇気と希望 ほほえみを忘れず
           命のメッセージを 受信しつづけるかぎり
           あなたはいつまでも 青年

           だが もしもあなたの心のアンテナが倒れ
           雪のように冷たい皮肉と
           氷のように頑固(がんこ)な失望に
           おおわれるならば
           たとえ二十歳であったとしても
           あなたは立派な老人

           あなたの心のアンテナが今日も青空高くそびえたち
           命のメッセージを受信しつづけるかぎり
           たとえ八十歳であったとしても
           あなたはつねに 青春

           青春とは
           真の 青春とは
           若き肉体のなかに あるのではなく

           若き精神のなかにこそある」



    以上です。

    少し長かったですね(笑)


    要(よう)は…次のようなことをウルマンは言いたかったのでは?


    人は信念をもつかぎり若く!

    人は自信をもつときに若く!!

    希望がある限り若い!!!    

    疑(うたが)いと共に老(ふ)けていき…

    恐怖(きょうふ)、失望と共に老人となる…



    みなさん

    本当の青春を生きてますか! 




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