今日のお題は、
1 変わりたいのに変えられない
2 「不安」と言う感情
3 自己を否定する危険な状態
4 鳥かごの中のあなた
の4本です。
今日のお話は、鳥かごにあなたの心を閉じ込めたのはあなた自身だということについて話します。
もしあなた自身が、あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。
変わりたいのに変えられない
あなたは、あなた自身若しくはあなたの子供や兄弟が家から出られなくなってしまった理由は何だと考えていますか?
多くの人は過去のトラウマを理由として答えるかも知れません。両親からの虐待・性的な暴力・学校や職場でのイジメ・大切な人との別れ・事故・災害など、心的外傷を与えるものは多数存在するのは確かなことです。
ですが、この様に「現在」の状態が「過去」の出来事によって決まってしまうとするなら、もう未来は決まっているはずなのに心的外傷を負った全ての人が家に閉じこもっているという訳では無いと言うことが説明出来ません。
しかし、あなたは外に出るのが恐ろしい。少しでも鳥かごから出ることを考えると動悸がしてめまい・頭痛・吐き気すら覚えることでしょう。
自分を変えなければと悩み、変われない自分自身の価値観すら否定してしまう。
怪しげな信仰宗教や自己啓発セミナーにすがったり、病院に通わざるを得ない状態になっているかもしれません。
ただ
そこには、
鳥かご(家)から出ないことを決めた理由があるのです。
不安という感情
その理由を「不安」に思うから鳥かごから出ることが出来ないのではなく、鳥かごから出たくないから「不安」という感情を作り出していると考えてみてください。
これを個人心理学では「目的論」と言います。
過去のトラウマによって鳥かごから出ようとしなくなる理由は、そこに目的があるからなのです。
例えば、暴力的な経験をした場合、被害者は自分自身を危険な状況に置くことを避けるために家から出ることを避ける様になります。
彼らにとって家は安全な場所であり、外の世界は危険な場所となっているのです。
この安全な場所を「コンフォートゾーン」と言います。
心的外傷により自分は外の世界で困難に立ち向かうことができないと感じるようになり、他人との関わりを避ける傾向が見られる様になります。
家から出ると他人と接触する機会が増えるため、トラウマを再び経験する可能性があると感じるからです。
そこであなたの心は、外に出ないための理由を作り出すのです。
あなたの苦しみや症状を否定しているのではありません。その苦しみも症状もあなたの心が自らを守ろうとしてつくる「鳥かご」というコンフォートゾーン(快適な場所)に留めるための産物なのです。
自己を否定する危険な状態
しかし、本来あなたにとって安心できる場所である家庭があなたのコンフォートゾーンではない場合、あなたは自己肯定感を失う危険な状態に陥ります。
例えば、虐待を受けることで子供は自分のことを「価値のない存在だ」と感じるようになります。そして虐待が続くことで自分が「愛されるに値しない存在」だと考える様になってしまいます。
親は子供にとって最初の信頼の対象ですが、虐待を受けることでその信頼関係が壊れていきます。
ただ幼い子供は大人を疑わず、自分自身に虐待を受ける理由を見出そうとするのです。
そして自分を守ってくれる存在がいないと感じ、自己肯定感を失い、自分が悪い存在だと思い込むようになります。
虐待を受けることで子供は自分に対して否定的なイメージを持ち、やがて自分を愛することができなくなり、さまざまな問題を引き起こす様になります。
例えば、他人との関係において問題を抱えることが多く、自分を信じることができず、他人に依存しすぎる傾向が強くなります。
また、自己の価値を高めようとして危険な行動に走ることがあります。存在を認めてもらう行為の一つが非行と言われる行動です。
もし、あなたがこのような状況にいるのだとしたら、
それはあなたの体を守ろうした心が、
それに耐えられず
「壊れてしまいそうになっている」と言うことなのです。
あなたは愛されるべき存在である。その一点を信じて欲しいのです。
しかし、自己肯定感を回復させることは容易なことではありません。それはこれまで苦しんで来たあなた自身が一番理解していることでしょう。
専門家の支援を受け、適切なサポートや治療が必要です。そして今居る場所があなたにとって安全な場所ではないのなら、その場所に留まってはいけません。
もし、あなたの周りに虐待を疑わせる兆候があるのなら、迷わず連絡して欲しいと思います。
そしてもう一つお願いがあります。
虐待を経験して大人になり、トラウマを抱えて育児をする中で自分を見失なってしまっていると感じている親御さんへ
鳥かごの中のあなた
もしあなたが心に傷を負った直後であるなら、すぐに誰かに助けを求めてほしい。
まだ鳥かごの扉は開いています。
しかし、やがて鍵がかけられてしまいます。
大丈夫。必ずまた大空を羽ばたける様になるから自分を信じて。
アンジェラ・アキ公式YouTubeチャンネル 手紙「拝啓 15の君へ」
子供の問題行動
そこには、必ず目的があるのです...続く
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皆さんの幸せを願っています。