今日のお話
○ あなたへの質問
○ アルフレッド・アドラー
○「幸せになる勇気」より、心の三角柱
○ こらからどうするのか?
○ 「過去のことなど」どうでも良い
あなたへの質問
人生の意味とは何ですか?
多くの人がこの質問に答える事が出来ないでしょう。
人がこの問いに答えられないとしたのは、人が『人生の意味とは何か」を考える時、それは人生において敗北を感じている時であるからです。
全てが順調に進んでいるときには考えすらしない問題だからであり、人生に行き詰まり、問題に直面しているときには、答えなど出ない問題であるからです。
ただ明確な答えは無いとしても態度、行動、言動、表現、癖、野心、習慣、人格などあらゆる行動が、その人の人生に意味を与え、意味と合致していきます。
個人心理学(アドラー心理学)を提唱したアルフレッド・アドラーは、人は、3つの課題の中で生きているとして、直面する問題もそこから生じているとしました。
1つ この地球に生きていると言うこと
2つ 人という共同体の中で生きていると言うこと
3つ 人が二つの姓で出来ていると言うこと
これらの三つの課題が提起する三つの問題とは、
①生き残ることを可能にする仕事をいかに見つけるか
②仲間の中でいかに自分の場所を見つけるか
③異性に対していかに適応するか
アドラーはこれらを称して
ライフタスク(人生の課題)と呼びました。
個人心理学は、人間のすべての問題は、この三つの問題、即ち、仕事、対人関係、性に分けられると理論付けてています。
各人がこの三つの問題にどう対処するかによって、各人がそれぞれの人生に意味を与えていると言うのです。
では、心理学者アドラーについて簡単に紹介しましょう。
アルフレッド・アドラー
引用-Wikipedea
アルフレッド・アドラーは、オーストリアの精神科医です。精神分析で著名なフロイトの同時代人で、研究仲間だった時期もありますが、見解の相違から後に別々の道を歩むことになります。
アルフレッド・アドラーは1870年2月7日、オーストリアのウィーンにて、ハンガリー系ユダヤ人の7人兄弟の次男として生まれました。
幼少期のアドラーは体が弱く(声帯のけいれん・から病)、幼い弟を亡くすと言う幼少期の体験から医師になることを決意したそうです。
我が国では、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏がライターの古賀史健氏とタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式で彼の思想を解き明かす「嫌われる勇気」と言う著書により、広く知られる様になりましが、「嫌われる勇気」と言うセンセーショナルなタイトルと対話形式で語られる分かりやすさでベストセラーとなりました。
「幸せになる勇気」より心を表す三角柱
アドラー心理学の特徴の一つに目的論というものがあります。
目的論とは「人は自ら定めた目的に向かって動いていく」という前提を持った考え方です。
過去の出来事が現在を作り出しているのではなく、目的を達成するために、自分が今の状況を作り出しているとする考え方です。
人は、どんな形でも「将来に対する夢」「なりたい自分」といった目的を持ち、自分の人生に意味と価値を与え生きています。
この目的に向かって動くという、個人の内発的傾向に注目し働きかけを行います。
もし、人は過去の出来事や外部の環境のみに縛られて今を生きているのであれば、過去に心の傷を負った人は、今も未来もその傷に縛られてしまいます。
アドラーは、過去のトラウマは絶対的な存在ではなく、本人が意識的・無意識的に保持しているものであり、その目的を自覚することで変更する可能性が生まれるとしています。
哲人が示した三角柱角柱に折られた紙。青年の位置から見えるのは、三面のうち二面だけだった。そこには「悪いあの人」という言葉、そして「かわいそうなわたし」という言葉が、それぞれ書かれている。哲人によると、思い悩んだ人間が訴えるのは、けっきょくこのいずれかなのだという。そして哲人は、その細い指でゆっくりと三角柱を回転させ、最後の一面に書かれた言葉を提示した。青年の心臓をえぐるような、その言葉を。
その言葉は
これから、どうするのか?
こらからどうするのか?
「これからどうするのか」という問いは、個人が現在の状況を受け入れつつも、自己の目標や意図に基づいて行動することを促すものです。
個人は自己の目標や意図に基づいて行動し、問題や困難に対処することで成長や発展を遂げると考えたからです。
この問いは、個人に対して自己責任を持ち、自己の可能性を信じることを促すものでもあり、個人は自己の選択や行動によって自己の人生を創造し、成長や幸福を追求することができるとしています。
個人の自己実現や幸福を追求するために、この問いに向き合って欲しいのです。
問題は、過去(トラウマ等)にあるのでは無く、
これからどうするのか
と言う事であり、変化する事です。
それは、あなた自身の意思が決める事だから、今すぐにでも可能な事なのです。
過去の事など、どうでもいい
幸福になるためには、他人の意見や批判に左右されず、自己の内なる声や価値観に従って行動することが重要です。
他人の評価や比較に固執すること、他人への憎しみや嫉妬にエネルギーを費やすことも「幸福になる覚悟」においてはどうでも良いことなのです。
代わりに、自己の目標や価値に基づいて自己成長を追求し、他人との比較や競争に囚われずに自己の幸福を追求することが大切です。
この覚悟は、自己の幸福や成長を妨げる要素に囚われず、自己の内なる声や目標に従って行動することを意味します。
アドラー心理学における「過去の事など、どうでも良い」とは、過去の出来事や過去のトラウマに囚われず、現在と未来に焦点を当てることを意味します。
あなが、過去の出来事や過去の苦い経験に執着してきる限り、幸せになることはできないことには理由があります。
それは、あなた自身が、「不幸なわたし」でいる為に、過去のトラウマ(悪いあの人)を必要としているからです。
過去の出来事や過去のトラウマに囚われずに、現在と未来に焦点を当てて自己の成長や幸福を追求することが、アドラー心理学における重要な要素なのです。
アドラー心理学は、理解することが難解で、実践することも難しいと言われていますが、ともに学んでいきましょう。すべては幸せのために
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
皆さんの幸せを願っています。