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今日のお題は、
 

1 ママ、ワタシを見て
2 クラスの人気者の真実
3 キレる子供💢
4 全て、お前のせいだ
5 もう、放っておいて

  5本です。

 

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こんにちは。本日の担当は、
クルーNO.2023

SAKUCHINです。

 

青空を羽ばたくために VOL.3

よろしくお願いします。

今日のお話は、子供の問題行動。

そこには必ず目的があるということについて話します。


もしあなた自身が、あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。

 

 

  ママ、ワタシを見て

 

オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーは個人心理学の中で、子供(子どもに限定するわけでない)は問題を起こす時、そこには確信犯的な目的があるとしました。

 

信じがたい話なのですが、

 

『怒られるのを承知でやっている』

 

という意味です。

 

アドラー心理学は、理解することが難解で非常に厳しく人の心理を解説しています。ただし、彼自身も障害を持つ精神科医であり、軍医として従軍して戦場に立ったという経験に裏打ちされた考えなのです。

 

🚩 アドラーについては、こちらの記事を参照して下さい。

 

これから説明する内容は「あなた」や「あなたのお子さん」を傷つけてしまうかもしれません。

しかし、それは「あなた」や「あなたのお子さん」を責めているのではなく、現状を正しく認識して対応しなければ「鳥かご」から出ることが不可能になってしまうからです。

 

では、その問題について説明していきます。

 

問題は5つに分類され、段階を踏むごとに対応が難しくなります。

 

第1段階 賞賛の要求


褒められたい


目的 褒めてもらうことで、共同体の中で特権的な地位を得ること


行動 良い子を演じる

 
ほめられるために「よい子」を演じる。
職場であれば上司や先輩に従順であり、ヤル気もあって元気

 
とても好ましい状態だとも思えます。
 
ただしこれが、

すべての問題行動の始まり

だと言えるびっくり
 
ガーン!!
 
 
これは、他人から認められたいという要求を持つことで、自己肯定感を高めるために自分の能力や成果を他人に認めてもらおうとする心理的要求です。
 
しかし、自己顕示欲が過剰になると評価や承認要求に過度に依存するようになり、自己の価値は他人の評価に左右されるようになります。
 
自分の能力を過大評価して他人との競争や対立を引き起こすこともあります。
 
 
歪んだ価値観の盲信

あくまで、彼(女)らの行動は褒められるための行動で、褒めてくれる人がいなければ適切な行動をしないし、罰を与える人がいなければ(見つからなければ)不適切な行動もとるという価値観を身についけてしまいます。
 
カンニングやライバルに対する偽装工作などの不正行為に走るのもこの段階の行動です。
 
 

  クラスの人気者の真実

 

能力が低い場合の代替として

 

第2段階 注目喚起


目立ちたい


目的 注目されることで共同体の中で特権的な地位を得ること


行動 いたずら等で注目を得ようとする

 

そもそも特別な存在になれるほど、成績が良いわけでも運動神経がずば抜けているわけでも、何か人とは違う才能があるわけでもなく、頑張っても褒めてもらえる様な結果を望めない場合

 

彼(女)らが次にとる行動は、他人からの注目や関心を引くことで自己顕示欲を高めようとする心理的要求に動かされ始めるのです。

 

積極的な子供ならほんの少し学校のルールを破ったり、イタズラをしたり、先生をからかったりしたり、

 

クラスの道化役として人気者になることもあります。

 

消極的な子供は宿題を忘れたり、泣いたり、

できない子演じることで特別な存在であろうとします。

 

他人の評価は一時的なものであり、常に自己肯定感を保つことは難しいです。

 

そのため、注目喚起の欲求が過剰になると自己肯定感が不安定化し、自己価値の低下や自己否定感を引き起こす可能性があります。

 

この段階までは、教師や親の適切な対応によって自己の能力や評価を他人の評価や承認によらず自己肯定的に判断する価値観を保持させることで対処は可能です。

 

アドラーは子供の教育において、

 

「褒める事」ことも

『叱(怒)る』

『不要』

 

だとしています。それは、

 

歪んだ価値観を与えないが為です。

( いきなり難解なんですけど 絶望 )

 

 

  キレる子供💢

 

ここからは対応が少し難しくなります。

 

第3段階 権力争い


力を誇示したい


目的 力を誇示して共同体の中で特権的な地位を得ること


行動 反抗・無視・挑発・不従順

 

簡単に言えば反抗です。

親や教師への暴言・万引きや喫煙・夜間徘徊等。あらゆるルールを破るようになります。

 

一方で、消極的な子供たちはすべてを拒絶します。大人からのどんな言葉も無視して従わないのです。

 

すぐさま対応(叱責)したいところでしょうが、あきらかな犯罪行為以外は反応してはいけません。

 

なぜなら、彼(女)らはあなたが反応するように挑発しているのです。

 

同じ土俵に上がっては行けないのです。

 

  全て、お前のせいだムキー

 

第4段階 復 讐

 

憎悪に変化する


目的 相手が嫌がることを繰り返す


行動 ストーカー・自傷・引きこもり

 

権力争いに臨んでも自分の思い通りにならなかった場合

 

いったん引き下がったのちに復讐へとステージを変化させます。

 

『私』を認めてくれなかったことに対する復讐の始まりです。

 

第3段階までは『もっと私を見(認)てほしい』という愛情を求める行為でした。

 

ところが希求した愛を得ることができないことを知ると。

 

人は「憎しみ」の感情に心を浸食されてしまうのです。

 

部屋に引きこもったり、自らを傷つける行為も

 

『こんな状態に追い込まれたのはお前のせいだ』と子供たちの心が、親や教師・周りの人たちに叫んでいるのです。

 

当然、親は心配するでしょう。胸を引き裂かれるような思いに心が傷つくでしょう。

 

それこそが復讐なのです。

 

非行グループや反社会的な勢力と関わったり、消極的な子供の場合は信じられないほど不潔になることも少なくありません。

 

この段階に落ちいった場合、利害関係のない第3者にゆだねない限り子供を救うことは非常に困難です。

 

 

  もう放っておいて

 

第5段階 無能の証明

 

無気力

目的 これ以上傷つかないためにあきらめる


行動 課題を拒絶し、周囲からの期待も拒絶する。

 

この段階は『絶望の段階』です。

 

これ以上苦しまないためにあらゆる課題(タスク)を放棄して愚者を演じ、そして愚者である自分を真実だと妄信してしまうのです。

 

自己肯定感とは自分自身を受け入れ、自分の価値を認めることです。

 

しかし、他人からの評価に過度に依存してしまった場合 自己肯定感は揺らぎやすく不安定な状態に置かれます。

 

他人からの評価に振り回され、他者の評価が高まれば自己肯定感が高まり、評価が低ければ低下し、自分自身を否定するようになってしまうのです。

 

もし、学年での成績が『2位』になった子供がいるとしましょう。

 

当然、多くの親御さんが『褒める』ことでしょう。

・・・・・そして『1番』を  

 

『2位』、次も『2位』、次も『2位』、

次も『2位』...

 

周りの評価が下がることで、子供の心は壊れていきます。

 

アドラーが

 

『褒める』ことも『叱(怒)る』

 

ことも否定した理由は、

 

ここにあるのです。

 

この段階にまで至った場合、専門家でも援助することは困難でしょう。

 

どんなに親御さんが心配して悲しんでも言葉が届くことはありません。

『鳥かご』に鍵がかけられて、

心は囚われてしまったからです。

 

ただ多くの場合、問題行動は第3段でとどまっています。

 

親御さんや教職者は、その先の段階に行かせないように問題行動の目的を理解することが重要なのです。

 

鳥かごの鍵が閉じてしまう前に、羽ばたかせてあげることを考えなければならないのです。


これは、私の学生時代のお話です。

高校3年生になり、しばらくすると原因不明の腹痛に悩まされる様になりました。

 

通学電車の中で、猛烈な痛みに襲われるのです。

やがて電車に乗ることが恐ろしくなって学校に行けなくなったのです。

 

単位は卒業どころか留年ギリギリ

 

休みがちで、就職することは不可能(面接でアウト)

 

やりたいこと(仕事)もないので専門の学校は選択外

 

大学に行かなければ高収入の仕事を選択できないけど勉強は嫌い。しかも大学は遠方でそんなお金はない。

 

 

今なら理解できます。

 

あの時、私の心が

 

私を鳥かご(家)に

 

閉じ込めるために

 

学校に行かせない理由のために

 

腹痛を起こしていたということを

 

 

 

 

もしあなたが心に傷を負った直後であるならすぐに誰かに助けを求めてほしい。

まだ鳥かごの扉は開いています。

しかし、やがて鍵がかけられてしまいます。

 

 

 

そしてこれだけは信じて欲しい。

 

あなたの価値はあなた自身が決めるのです。

 

人生の意味はあなたが与えるです。

 

明確な答えは無いとしても態度・行動・言動・表現・癖・野心・習慣・人格などあらゆる行動が、あなたの人生に意味を与え、意味と合致していきます。

 

大丈夫。

必ずまた大空を羽ばたける様になるから自分を信じて。

 

 

今日は、こどもの『問題行動には目的がある』というお話でした。​

トラウマからの引きこもりとは違うの形として紹介しましたが、こちらの場合はより多くの人が遭遇する場面であると感じています。

 

私の学生時代の苦悩についてはまたの機会に


次回、『となりのサイコパス』

25人に1人という恐怖について

訪問おまちしております~ウインク

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過去記事のリンクはこちらから↓

🚩 VOL.1 トラウマがあなたの心壊す理由

🚩 VOL.2 鍵をかけたのは、あなたの心

 

  最後まで読んでいただき

 ありがとうございます。

 

 皆さんの幸せを願っています。

 

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