今日のお話
○ 認知的不協和
○ あなたのコンフォートゾーン
○ ホメオスタシスとビリーフシステム
○ 現状の外にあるゴール
○ リフレーミング
本日の担当は
クルーNO.1003
taicyoです。
よろしくお願いします。
ぷよぷよのお腹をどうにかしたくて、毎日腹筋100回、腕立て伏せ100回、そして毎日10キロ走る。一番重要なのは、「夏でもエアコンは使わない」と決めた。「ワンパンマン」のように強くなる予定だったのに腹筋痛くて2日目で終了〜
人はなぜ、新しくやろうとしたことを続ける事ができないのか、今日はそんなお話です。
認知的不協和
認知的不協和とは、「自分が認知していることに矛盾する2つの考えや行動があるときにストレスを感じる」ことを表した心理学用語です。
例えば、自分が担当している仕事がうまくいかない場合
「努力している」という代償と「結果が出ない」という事実の2つの認知に矛盾が生じます。
人はこの認知的不協和を解消するために自分にとって都合の良いように行動を正当化します。
「この仕事はどうしても会社に必要な仕事だ」
「この仕事は意味のある仕事だ」
というように考えることで
自分の中で矛盾を解消するのです。
この行動をアメリカの心理学者レオン•フェスティンガーは「認知的不協和理論」として提唱しました。
あなたのコンフォートゾーン
人には、安心・安全でいられるコンフォートゾーンがあります。
英語の
Comfort▶︎「快適な」+
Zone▶︎「範囲」からの言葉ですから、簡単に言えば現状から変わりたくないという、人が安心して過ごせる範囲を言います。
これは人間の命を守る機能で、脳は自分を守るために常に防衛本能を張り巡らせコンフォートゾーンを維持するために外圧に抵抗しています。
⚫︎緊張して震えたり
⚫︎学校に行きたくなくてお腹が痛くなったりする
のも日常を維持するための脳の働きです。
認知的不協和は、そういった防衛本能の一つだと考えられます。
ただそういった本能は生存することに特化していて、自分の生き方にプラスに働いているかとは全く別の話です。
ホメオスタシスとビリーフシステム
恒常性(ホメオスタシス)とは生体の内部や外部の環境因子の変化に関わらず生理機能が一定に保たれる性質のことで、生物にとって極めて重要な機能です。
言葉自体は「変化しない」という意味を持っていて、
心理学的には
「現在の自分自身の行動や生活様式を変えようとしたときに、なるべく変えないようにする心の生理」を表しています。
三日坊主とはよく言う話ですよね。
では、ビリーフシステムがどういうことなのかを理解するために質問を3つします。
あなたにとって、
どちらがより大切ですか?
① 夫(妻)と子供
② 子供と両親(父または母)
③ 両親と妻(夫)
どちらか一人しか助けられないとき、あなたは誰を助けますか?
この問いに明確な答えは存在しませんが、あなたは何らかの理由を考えて優先順位をつけたことでしょう。
人はそれぞれに必ず、価値観や考え方を持っています。その基準に従って物事の良い悪いを判断しながら行動しています。
それが自分の評価軸です。
そしてその中でも最も重要で最大の価値観の軸をビリーフシステムと言います。
人の価値観は成長や学びによって日々変化しますが「ビリーフシステム」ほぼ変化しません。これは親からの学び、育った環境など幼少期に形作られたものだからです。
「三つ子の魂100まで」これは3歳までに人格や性格が形成され、死ぬまでそれは変わらないという意味で使われる「ことわざ」ですが、迷信ではなく今では乳幼児期に人格形成の基本が出来上がることは科学的に証明されていることです。
現状の外にあるゴール
では、目標に進もうとしたときに現状の場所(コンフォートゾーン)や価値観に戻してしまう揺り戻しが起こらないようにするにはどうすればいいいのか、それは「コンフォートゾーン」をずらすことです。
脳は体のホメオスタシス(恒常性)のため、無意識のレベルでもその大半の機能を使用しています。また視覚には、毎秒4000億ビット(50GB)の情報が飛び込み、それを処理できるのは毎秒2000バイト(文字にして1000文字)【過去記事『マインドマップを活用しよう』を参照】に過ぎないと言われていますが、脳は多忙なため普段「コンフォートゾーン」に必要な情報しか集めようとしません。それを「RAS:Reticular Activating System(網様体賦活系)」と言います。
RASが取り込んでいない無意識の情報をストコーマと言いますが、その心理的盲点を解消して脳に無意識に情報を収集させるためにコンフォートゾーンをづらす必要がああります。現状(コンフォートゾーン)の外にゴール(目標)設定することでRASが発動して脳が情報収集を開始し、やがてコンフォートゾーンをずらすことが可能になります。
リフレーミング
理想とする未来(ゴール)を確固たるものにするために必要なのが、リフレーミング(reframing)です。
これは「物事の視点・枠組み」を「組み直す(RE)」と言う心理学用語で、ある出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせることを指しています。
「コップの半分の水」の話を聞いたことのある人は多いでしょう。リフレーミングを繰り返して、自分の理想とする未来(ゴールド)にプラスになる新しい考えを方を自分に取り込むことで、心が強くなっていきます。これはポジティブシンキングの様に一時的に自分を励ますことではなく、視点を変えて、考え方自体を変化させて、本当に自身が納得できる方法や物事を受け止めるのが「リフレーミング」です。自分を客観的に見る・俯瞰することで目指すべき未来を確固たるものにしてください。
一つの方法として、自分の欠点を紙に書いてみましょう。そしてそれを前向きな言葉に書き換えて見てください。
協調生がない→主体性がある
負けず嫌い→向上心が強い
緊張しやすい→真面目、綿密に準備ができる 等など
紙に書くことで、考え方が整理しやすくなるはずです。
「人は1年で多くのことを達成しようとして(過大評価)、10年・20年でできることを見ようとしない(過小評価)。」
未来のあなたから、今のあなたにかける言葉は、きっと素晴らしいものでしょう。現状から未来を見るのではなく、理想とする未来から、今のあなたにかける言葉を考えて見てくだい。
それが
リフレーミング
(reframing)
です。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
皆さんの幸せを願っています。