Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

1984年版の『ゴジラ』を観ました。

 

東都日報の牧は、伊豆諸島の大黒島近くで遭難したとされる八幡丸を発見する。唯一の生存者である奥村によれば、巨大な何かが現れたという。

牧は半信半疑ながらも奥村の話を記事にしようとするが、政府による箝口令のため上司に却下される。奥村が言う巨大生物の正体はゴジラだったのだ。

三田村総理大臣を中心に政府が対策に追われる中、静岡の井浜原子力発電所にゴジラが出現。放射能を吸収する中、ゴジラは渡り鳥の群れと共に海に還って行く。

これを見た生物学者の林田は、ゴジラには帰巣本能があると推測。政府や自衛隊の協力を得て、伊豆大島の三原山の噴火口に落下させる作戦が始まるが……といたお話。

要約すると、東京に現れるゴジラを伊豆大島に追い返そうとする話です。

 

正直、ゴジラシリーズにはあまり魅力を感じないんですが、どういう風の吹き回しか、ちょっと勉強する気になったんですよ。

現時点では、元祖たる1954年の『ゴジラ』と『キングコング対ゴジラ』くらいしか観ていないのでね。

 

今なお、ゴジラシリーズは日本の映画界として欠かせない存在です。公開すれば、それなり以上にヒットするしね。

ハッキリ言ってしまうと、あの程度の特撮による怪獣映画ごときに、どうしてあんなに自衛隊が協力してくれるのかが不思議で仕方なかったんですよ。

が、これは逆説的というか、自衛隊が協力してくれるおかげでリアリティが増すというか、説得力が高まるんですよ。

テレビで毎週やってるような、着ぐるみが暴れるばかりの子供向け番組みたいなものだろうと嘲笑う事なく、いい大人がこの手のドラマをド本気で作ろうとする気概の表れとも言えるでしょう。

何しろ、自衛隊を起用している時点ではある意味、国を動かしてまで作っている事でもあるんですから。

広々としたセットや精細なミニチュア、名が通ったベテラン俳優の芝居、このくらいやってくれれば堂々と映画と呼んでいいし、大人が(少々温かい目を以て)観れる作品にもなっているんです。

デビューしたての沢口靖子さんの初々しすぎる芝居は……ま、まぁ…。

 

本作の直接的な前作である'54年版と比べると、30年の隔たりもあるせいか、情報量が遥かに多くなりました。

もちろんフィクションではあるけど、基本的にゴジラシリーズは“実際にゴジラが現れたら?”という世界観のようで、現実の世界に即したリアリティーに富んだ作風が特徴(のよう)です。

物理学や生物学、内閣府や自衛隊を正確に描写した上で人間ドラマも盛り込まなきゃならないんだから、ゴジラシリーズの脚本って相当な取材を必要とする大変な仕事です。

 

ゴジラ来襲の際には戦術核の使用を推奨するアメリカとソ連の大使に、三田村総理大臣が決断を迫られるシーンは本作の見どころの一つ。

三田村総理は日本の非核三原則に基づき、これを却下します。

「非核三原則が我が国のエゴイズムだと言われるのなら、それは認めざるを得ません。しかし、核を使いたがるのもアメリカとソ連のエゴイズムではないでしょうか」

全編にリアルさが漂う中、こういうセリフはファンタジー風味があるかな(笑)。現実では言いにくい事を豪語させるのも、映画というエンターテインメントの役割です。

今では非核三原則なんて時代錯誤だ!と軽々しく&安易に言っちゃう人が増えていますが、そういう他人事のような発想こそがゴジラの招来を許しちゃうんだよ。

 

大真面目に観れば光るところは多々あるけど、本作はまだ昭和の作品ゆえ、至らないところはそれ以上にあります。

原発の所員が外に出たら急に地割れが発生し、眼前にはゴジラが立っていて……とか、コントにしか見えません(笑)。前作にあった、ゴジラ出現を予期させる地鳴り(の演出)がないんですよね。

まぁ、ゴジラさんもボサーッと生き永らえていたわけでなく、忍び足で歩くというステルス技術を身に着けての復活だったんでしょう。

 

ところで、ゴジラを見送る三田村総理が目をウルウルさせてたのは、どういう心情だったんでしょうね?

恐ろしくありながらも哀しい存在とか何とか色々な解釈もできるんでしょうが、♪グッバイなゴッッィラ、グッバイなゴッッィラ~♪という歌から正解を導けばいいんでしょう…。

 

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ついでだから紹介してみたけど、君の存在はリアリティを欠いてしまうんだよ、スーパーX君…。

先日、こんな写真集を買ったんですね。

ようやく写真集も発売され、芸名が変わる前から気になっていた身としては、応援の意味も含めてしっかり買いました。

可愛く撮れているのはもちろん、そそそんなに見せちゃう?という驚きもあり、高めの割にページ数が少ないながらも、内容としては満足できるものでした。

 

…が、それを取り巻く売り方がスゲー頭に来る話で…。

 

俺ッチが買ったのは、もちろんのごとく紙の写真集です。

昨今の風潮よろしくデジタル版も同時発売されたんですが、こちらは紙写真集に20数ページも追加されているんだとか。

――これさ、ナメんじゃねぇぞと。

媒体は違えど、同じ値段だったらページが多い方がいいに決まってるだろ!

多くの出版社は口を揃えて紙の本が売れない売れないと嘆いているようですが、こんな調子でデジタル版を優遇してりゃ当たり前だろうと。

これを知って、デジタル版を買うために紙版をキャンセルした人だっているだろうに、二度と愚痴るなバカ。

ちょっと気取った我が強いカメラマンによる写真集よろしく、追加されるのが風景写真ばっかなら胸がすくんだけど(笑)。

 

写真集の未公開ショットを安っぽく公開するのも、少々モヤッとします。

特にファースト写真集が発売されるとなれば、できる限りの事をやろうと意気込む人が多いと思います。

それ故、形になった写真集とは全てを出し切った結果でもあるんですよ。

それが未公開ショットとかうそぶいて後からチマチマ公開されれば、未公開=没になった写真の方が良いじゃん?と思わせるものもあるでしょうし、その時点で先の写真集の価値はガタ落ちです。

値段に差を付ける事はあっても、紙版orデジタル版で内容に差を付けるのはスゲー理不尽に思えます。

 

「私の思いを詰め込んだ写真集ができました!」

「おめでとう! でも、それ以外に色々と後出しするんでしょ?」

こんな現実、あまりにも夢がなさすぎるじゃないですか(笑)。

応援になるのなら少々高くても買う気にもなりますが、こういう阿漕な真似をされると一気にシラケるよね。

 

そういう意味では、高くても2000円台半ばでページも多め(しかも長めのインタビュー付き)、そしてデジタル版が存在しない坂道系アイドルの個人写真集こそが真摯で良心的な売り方です。こうでなきゃ。

少なくとも、「何だよ、こっちを買っとけば良かった!」という不満は絶対に出ないでしょ?

steamで『トゥームレイダー リマスター』を買いました。

『~ⅠーⅥ』という商品名だったけど、実際は既に発売されている『~ⅠーⅢ』と『~ⅣーⅥ』の2商品を合わせた価格でした。

定価6800円でも確実に元を取れるけど、キャンペーンで半額だったら飛び付くよね。安いは正義!

 

これまでの当ブログでは『トゥームレイダー』関連の記事がいくつかありますが、その全てはPC版のオリジナルを動かしたもの。

大昔に発売されたソフトを、令和のPCで動かした上で不具合に頭を抱えるという不毛な内容ばかりですが(笑)、そんな悩みとも、もうおさらばだぜ!

 

今やトゥームレイダーシリーズはかなりの数がリリースされていますが、俺ッチが好きなのは昔の方=クラシック版です。

『~レジェンド』あたりだったかな、当時の新世代ゲーム機で発売されるようになってグラフィックが劇的に向上したものの、操作方法まで刷新されてしまった事に納得が行かなかったんですよね。

アナログキーを倒した方向に進めるわ、崖っぷちでブレーキが掛かるわ、勝手に壁面にへばりつくわでゲームオーバーになる要素が激減。

手厚いサポートというか過保護というか、半自動で動かすゲームなんて何が面白いんだ!と。

それ故、『~レジェンド』以降の作品はリブート作品だと思い込むようにしています。

 

確かに、昔のシリーズはあの操作方法のおかげで難易度が上がるだけでなく、ストレスを感じる人も多かったと思います。

この独特の操作方法のおかげで慎重に入力しなければならない、文字通り一歩間違えれば死ぬという緊張が常に漂っているんですよね。

第1作『トゥームレイダース』が発売された頃、『バイオハザード』が怖い怖いと話題になっていましたが、何段も昇って行ってからそ~っと下を覗き込んだ時の高所感……こっちの方がよっぽど怖いじゃん!と当時は強弁していたものです。

 

そして、これはリブート版にも継承されていますが、よく見えないのもトゥームシリーズの難しさの一つです。

”真っ暗”どころか“真っ黒”な場面も多く、モニターの明るさを限界まで上げてプレイしていた人も多いでしょ?

まぁ、探索する場所が場所なので光が射さないのは分かるんですが、そこはゲームという娯楽ですから、そこまで現実味を与えなくていいんですよ。映画にも同じような事が言えますね。

 

――と、どうでもいい話はさておき。

このリマスター版、グラフィックの精細化はさておき、プレイ感覚はクラシック版そのまんま。リブート版のサクサク進める感じに慣れきった、特にタイムアタックにしのぎを削るような人には向いていないでしょう。

逆に、第1作のリメイクと豪語していた『~アニバーサリー』に騙された気分になった人なら、「そうそう、これこれ!」と納得できるんじゃないかな?

「昔のトゥームはこんな小綺麗じゃない、もっとカクカクしてなきゃダメだ!」と揚げ足を取りたがるメンド臭い人に向けた対策(?)も万全で、リマスター版とクラシック版のグラフィック切り替えが可能です。

こういうのってオプションでいちいち設定しそうなものですが、リアルタイムでキー一つで瞬時に切り替えられるんだからスゲー便利。

これを見て分かる通り、画面としての明るさがけっこう変わります(フレーム数も変わる)。

基本的にはリマスター版としてプレイしますが、先も綴ったように画面が暗すぎてよく見えない場面に出くわした際、クラシック版に切り替えるとだいぶ分かりやすくなります。こりゃ助かる。

 

他にも、ボスの体力ゲージが表示できたり(オフも可能)、第1作ではチェックポイント方式だったセーブがいつでもできるようになったり、オリジナル感を損なわないアレンジは嬉しい限り。

ボイスも当時のものを流用し、1作目は緒方恵美さんによるレイラってんだから、もう色々と懐かしい! 

今や覆す事はできないけど、ララよりレイラだよな!

 

一応は新製品として発売するからには何かしらのアレンジは必要なんだろうけど、それらが邪魔にも台無しにもならない、絶妙なリメイク作品に思えました。

今のところは1作目をプレイ中ですが、まだあと5作もあるという喜びよ!

必要スペックも割と低めだしPC版がオススメです。

steamとかよく分かんないしなぁと思う人も、決して高くないハードルを乗り越えてみましょう!

個人的にPayPay払いができるのが助かりますね。

『ゴールドフィンガー』を観ました。

 

合法的な金の売買業者であるゴールドフィンガーに密輸疑惑が持ち上がる。金相場のバランスが崩れる事を懸念するMI6はボンドに調査を命じる。

ドイツに向かったボンド。ゴールドフィンガーが経営する冶金工場に潜入しようとするが、捕らわれの身となってしまう。

ゴールドフィンガーがアメリカ中のギャングを集めてまで実行しようとするグランドスラム計画、その全貌を知ったボンドはゴールドフィンガーの野望を阻止しようとするが……といったお話。

要約すると、世界中の金を独占しようとするゴールドフィンガーの企みを、ボンドが食い止めようとする話です。

 

OO7シリーズ第3作。

前作で犯罪組織スペクターの実態が明らかになり、いよいよボンドの本格的な戦いが始まる……と思わせておいて、今作ではスペクターの“ス”の字も出ないんだから出鼻をくじかれた気分です(笑)。

そんな今作の敵は、純粋に金が大好きなゴールドフィンガー。

金をお金に換えた上で世界を支配したいとかではなく、世界中の金を我が物にしたがっているような、ただの金マニアというか純粋に金が大好きな人です。

それ故、フォート・ノックスにある金を自分の物にするのではなく、自分が保有している大量の金の価値を上げるための作戦は斬新です。それほどまでに金に執着しているどころか、崇拝すらしているんでしょうね。

この人からは金を搾取できないと睨んだからこそ、スペクターも近付かなかったのかもね(笑)。

 

そんなゴールドフィンガーさん、デカい犯罪を犯そうとしている割にはケチな側面も持ち合わせているのが憎めません。

カードやゴルフ等、小市民を相手に手の込んだイカサマをしてまでお金を巻き上げようとするあたり、この辺は負けず嫌いの小悪人程度の可愛いレベルです(笑)。

が、自分を裏切る者に容赦はなく、その犠牲者となったのがイカサマの手助けをしたジル。

本作のイメージビジュアルとして知られていますが、全身を金箔で覆われた死体は美しくもあり、今の目で見てもインパクト大です。

そして、殺された妹ジルの仇を取ろうとするティリーもまた悲劇のボンドガールです。

ゴールドフィンガーへの復讐を果たそうとするもボンドに制止され、行動を共にするうちにボンドとの親交が深まり……と予想しますが、そうはならず…。

ゴールドフィンガーとの対決においてボンドがジルとティリーを思い出す様子もなく、ただただ悲しい姉妹で終わってしまうのがモヤッとしますね。

 

第3作にしてようやく、後にボンドカーと呼べる車、アストンマーティンDB5が登場します。

おそらくDB5が好きな人の9割は本作を見てるんじゃないかな?

エクステリアの美しさのみならず、手元のボタン一つで操作できる秘密機能も満載で、まさに男の子の夢が詰まった車です。年寄りほど好きなんじゃないかな(笑)?

ところで、後のOO7シリーズにもDB5は何回か登場しますが、あれって本作で登場したものと同一って設定なんですかね? トヨタ2000GTやロータス・エスプリもレストアしてやってくれ…。

 

本作の見どころ、というか聞きどころと言えば♪ゴ~ルドフィンガ~♪が耳に残る主題歌『ゴールドフィンガー』。

シャーリー・バッシーさんのパンチが利いた歌唱が最高です。

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OO7史上、主題歌を2回以上担当しているのってシャーリーさんだけなんだよね(計3作だったかな)。

 

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Blu-ray版は映像特典満載。

メイキングとは呼べない頃の、当時の舞台裏をを多く収録しているのは嬉しいですね。

『明日に向かって撃て!』を観ました。

 

西部にその名が広く知れ渡っているブッチとサンダンスが率いる壁の穴強盗団は、今日も列車や銀行を襲っていた。

そんな中、かつて強盗団に金を奪われた鉄道会社の社長に雇われたプロが集まる追跡隊により、ブッチとサンダンスは必死の逃走を続ける。

どうにか追っ手を振り切った二人は強盗稼業から足を洗う事を決意。二人と馴染みが深いエッタを連れ、全うな仕事に就くためボリビアに向かうが……といったお話。

 

ブッチとサンダンスというガンマン同士の、今で言うバディ・ムービーの始祖ですかね。

この二人は強盗を共にする、あまり褒められたものではない稼業で結ばれた仲。世の中の“じゃない方”を主役に据えるあたりは、さすがアメリカン・ニューシネマといったところでしょう。

…“あめりかん・にゅーしねま”って何か? 60~70年頃に作られた、自分の子供にはこうなって欲しくないようなキャラが主人公のアメリカ映画だと思いねぇ!

 

ブッチとサンダンスは法を乱す悪党ではありますが、悪人とは思いにくい、人好きのするキャラなんですよね。特にブッチは笑顔の絶えない人なので、心中ではクズ扱いしてるでしょうけど(笑)、顔を合わせる人々も彼のペースに乗せられてしまう。

かつ、少なからずの弱点もあるところに親近感を覚えます。

「泳げないんだ!」とか「人を撃った事がねぇんだ」とか、イキッてばかりの無敵な人を気取っていたそれまでの姿を覆すようで、さらに愛おしさを感じさせるんですよ。

 

「お前は愛想がいいし、キッドは早撃ちだ。でも、お上に追われてる悪党なんだよ。もう、お前らの時代は終わったのさ。どうもがいてみても血まみれになって死ぬんだ」

二人に多少の理解がある顔馴染みのブレッドソー保安官に救いを求めるものの、酌量の余地がなくなりつつある彼らの味方は徐々に減って行きます。

人道を外した行いを続ければ、いつかはその報いがやって来る。まぁ、調子こいてる時間が長すぎたって事です。

償っても償いきれないほどの罪を犯してしまった以上は、↑のブレッドソーが語る定めから逃げられないのです。

これは時事ネタになりますが……飲食店で迷惑行為を働いてハシャいでいる小僧どもよ、そういう事だぞ?

 

時事ネタと言えば、つい先日、本作の音楽を担当したバート・バカラックさんが亡くなりました。

バカラックさんの代表作と言えば、本作の挿入歌『雨にぬれても』。

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本作を知らなくても、曲は知ってるという人は多いと思います。

これが使われているシーンでは雨なんか一滴も降っていないのに(笑)、何か沁みるんですよねぇ(ブッチは雨なんか気にしない男という意味も込めているとか)。

個人的には本作のベストシーンどころか、歌が流れるシーンとしては映画史レベルで個人的ベスト3に入れていいくらい。

…あ、このシーンだけを切り抜いた動画を見ても何も感じないから、本編を丸々見ないのであれば最初から見なくていいですよ?

 

音楽と言えば♪ダバダバダ~♪という

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こちらも印象的ですね。

両曲を収録しているサントラも買っちゃったよ。

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まぁ、ただでさえ音楽が少ない作品ですが、だからこそか印象に残る曲が多いんですよねぇ。

 

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Blu-ray版の映像特典は当時を振り返るインタビュー集や、本作のモデルになったブッチ・キャシディとサンダンス・キッドに関する証言集です。

特にインタビュー集では、ポール・ニューマンさん、ロバート・レッドフォードさん、キャサリン・ロスさんが登場しているのは嬉しいですね(一堂に会しているわけではないけど)。

 

 

☆ 追記 ☆

ロバート・レッドフォードさんまで旅立ってしまいました。

現実とは1ミリもリンクしないものの、本作のラストカットにはしんみりしちゃったよね。

レッドフォードさん、お疲れ様でした!

乃木坂46の久保史緒里さんの卒業が発表されました。

区切りとして10年は在籍しているだろうと思っていたので、不意打ちを食らった気分です。

 

とか言いつつ、特に久保ちゃん推しってワケではないんですが(笑)、真っ先に思ったのは『乃木坂46のオールナイトニッポン』はどうなっちまうのかが真っ先に思い浮かんだよね。

 

個人的に久保ちゃんが担当する事になってから感心できる事がありまして。

確か3回かな、ゲスト都合により収録で放送してたけど、それ以外は必ず生放送をやっているんですよね。その上、基本的には一人喋り。これってなかなかの偉業じゃないですか?

テレビの大型音楽番組って何故か水曜日が多いのにキチンとニッポン放送に来るし、一人で残業お疲れ様です!って感じ(笑)。

地方公演でニッポン放送に来れない時も収録にしないで現地からの生放送だったり、あくまで生放送に臨む根性は拍手モノです。

選抜の常連、かつ個人仕事も多めなのに、実は鉄人系の人なんですよ(笑)。

 

卒業はいつか生放送の中で発表するんだろうなと思ってたので、ちょっと意外でした。

ラジオに愛着があるという事で、自分の番組で、自分の口から卒業発表をしたのって、ひめたんと新内さんくらいじゃない?

 

そんな久保ちゃんが担当する『乃木坂46のオールナイトニッポン』=『乃木坂ANN』ですが、もちろん降板は確定です。

これは初代パーソナリティーだった新内眞衣さんの時もそうだったんですが、定期的に何年も聞いていれば、もはや日課の一部です。これが変わってしまうと、少なからず体調にも変化が出てしまうんですよ(笑)。

 

不祥事でも起こさない限り終了する事はないと思い込んでいますが、となれば後任は誰になるんだろう?と気にしている人は少なくないと思います。『乃木坂46の「の」』方式よろしく、月替わりの交代制はないでしょうね。

そこで予想するのは5期生かなと。

キャリア的にも3期&4期(の半分くらい)は卒業を検討している人もいそうだし、もちろん6期じゃ早すぎるしね。

声質+声量=聞きとりやすくて喋りも達者という観点で、咲月・アルノ・みーきゅんあたりはどうだろう…?

 

これは個人的な希望ですが、できれば選抜とアンダーをうろついているくらいの人がいいですね。

新内さんは『~ANN(X)』を始めた頃はアンダーが主だったのが、ラジオ人気で選抜の常連になったような感じですし(スタッフも新内さんの選抜入りを応援していたとか何とか言ってたっけ)。

リスナーの応援で選抜入りするとか、ちょっとした夢があるじゃないですか!

 

まぁ、久保ちゃんが去ってしまうのは残念だけど、次のパーソナリティーが誰になるのかという予想で気を紛らわせるようにします。

そして……久保ちゃんと共に、君も登録抹消になるのか、鷲尾よ…!

『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』を観ました。

 

宇宙刑事ギャバンはパートナーのシェリーと共に、マッドギャランによる密造武器の取引現場に乗り込む。ギャバンとマッドギャランとの戦闘中、シェリーは殺し屋クローネンにより重傷を負わされた挙げ句に消息を絶った。

一方、地球署のデカレンジャーは、銀河系の星々で人々が血を吸われてミイラ化する事件を追っていた。採取された血液は大量殲滅兵器に使われ、その黒幕はマッドギャランである事が判明した。

それぞれが追っていた事件はリンクし、マッドギャラン打倒のためにギャバンとデカレンジャーは手を組む……といったお話。

 

スーパー戦隊シリーズは直近の2戦隊が共闘するVSシリーズが定着していますが、異なるシリーズ、しかも仮面ライダーシリーズではなく、映画やVシネマで地味に展開していた宇宙刑事シリーズとのコラボレーション企画である点は、いい歳こいたファンは見逃せないでしょう。

しかもフタを開けてみれば、タイトル通りスペース・スクワッドが結成される話、つまり全てのスーパー戦隊と宇宙刑事を含むメタルヒーロー(と便宜的に呼びます)の登場を示唆するんだから、子供に付き合って渋々とスーパー戦隊を見ているようなオジサンの心拍数も多少は上がるはずです。

逆に、現役のちびっ子にはポカーンな話でしょうが(笑)。

 

ふと調べると、2代目ギャバンが誕生した『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開されたのは2012年。

2代目ギャバン襲名から10周年が経過してるのに何もないんだから、もう飽きちゃったんだろうな。

それはさておき、本作の座長、かつスペース・スクワッドの中心人物となるのはギャバン=十文字撃。まぁ、いくつかのスーパー戦隊とも顔馴染みですから(笑)、スカウト役にももってこいの人物です。

これは『~THE MOVIE』の頃から言っていますが、俺ッチは撃を演じる石垣佑磨さんのキャスティングに関しては超ウェルカムです。

この手のジャンルの作品には、オリジナル至上主義というか超保守派のファンが一定数存在しているし、初代ギャバン=一条寺烈を演じていた大場健二さんを崇拝しているのも分かります。

それ故、大場さんの姿を石垣さんに投影したい気持ちも分からなくはないけど、平成ギャバンは昭和ギャバンのリメイクではなく続編です。2代目という別人なんだから、人格が違っていても当然です。

その辺を理解している人は、とっくに石垣ギャバンを支持していると思います。

 

撃=石垣ギャバンの魅力は、暑くて動ける点にあります。

“熱い”を通り越して“暑い”んですよ(笑)。“クサい”という言い回しもありますが、ヒーロー作品の熱血漢はあのくらいストレートに感情表現した方がサマになるんです。

「重い…めちゃくちゃ重い!」というセリフも一見すればギャグっぽく見えますが、こういう所ですよね。撃というキャラを表す好きなシーンです。

そして回を増すごとに冴えるアクション、特に蹴り技は相変わらずキレがありますね。わざわざ言っちゃう(笑)かかと落としや、ダッシュからの飛び膝蹴りとか、撃を象徴するアクションになっているのも良いですね。

聖衣を外したドラゴン紫龍よろしく、撃の本番はTシャツになってから(笑)!

 

…と、ギャバンの話ばかりになっているので、デカレンジャーの話もしないと。

『~10YEARS AFTER』からの、さらなる続編ですから、地球署の面々も10歳以上は老けました。

“老けた”という言い回しは適切ではありませんが、テレビシリーズの頃はハタチそこそこの若造でしたから、そこから比べれば老けた→歳を重ねた事によりベテランとしての貫禄が身に付いたという事でもあります。

でもまぁ、あの制服は20代前半までしか着れないよな…(笑)。

 

監督は坂本浩一さんという時点で、安心&安定以上の作品でファンサービスも多め。

近頃は大きな場所での発言(や指摘)が多くなってしまったせいか、女性のセクシーショットが激減してしまったのは遺憾の極みです。

“セクハラ”なんて言葉を安っぽく、冷やかしの一環として使う連中が増えた事が背景にあるのは言うまでもありませんが、そういう連中は、それと同等に男性をカッコ良く見せている事に気付いていません。

“男はカッコ良く女はセクシーに”というのが浩一監督の芸風であると同時に、これこそエンターテインメントの基本なんじゃないかと、俺ッチは考えます。

言い換えれば、変身前を演じる俳優を多めに映している事でもあるんですし、俳優の魅力をガッツリ見せている証左でもあるんだけどな。

  

脚本は、今やスーパー戦隊の生き字引的なポジションにあるような荒川稔久氏。本作での登板は、スーパー戦隊どころか東映ヒーローのそれに昇格したかのようです。

個人的に、この人は細かいディテールにばかり注力して、ミーハーなファンに媚びているような作風が好きじゃありません。“痛さは強さ”とか言わせるんじゃなよ、線引きがメンド臭くなるから(笑)。

困った時の主題歌(の歌詞)頼りのセリフ群も相変わらずで、ま~寒い寒い…。

 

特に終盤、ラーズが身動きの取れないシェリーを痛め付けるシーンは、まぁこの手の作品にはありがちなものとは言え、これが度を越していて胸クソ悪くなったくらい。個人的にも珍しいケースです。

けっこう不快度数の高いシーンなので、お気を付けて…。

 

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Blu-ray版は廉価版が出ていたようですね。もちろん特典ディスクはないけど。

『ガールズ・イン・トラブル』との2枚組でこの値段は、昨今の東映ビデオにしちゃ奇跡レベルに良心的な価格かも?

 

 

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観た、『スペース・スクワッド』

観た、『ガールズ・イン・トラブル』

観た、『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』

『ロシアより愛をこめて』を観ました。

 

ソ連の暗号解読機レクターを譲るという報せがMI6に届く。ソ連の暗号解読員ロマノヴァのイギリスへの亡命、その護衛としてボンドを名指しで挙げてくるという条件に胡散臭さを感じながら、ボンドは危険を承知で任務に就く。

イスタンブールへ飛んだボンドはロマノヴァと合流。ロマノヴァもまた、上司であるクレッブからの極秘命令として行動していた。ボンドはロマノヴァが盗み出したレクターと共に長距離列車でイスタンブールを後にする。

しかし、この一件はスペクターが仕組んだ罠で、イギリスとソ連の衝突を目論むだけでなく、かつての同志ドクター・ノオの敵討ちも兼ねたボンドへの復讐をもう一つの目的としていた。今はスペクターの構成員であるクレッブにより送り込まれた殺し屋グラントは、ボンドを追って列車に乗り込む……といったお話。

要約すると、亡命者を護衛するボンドが犯罪組織スペクターに狙われる話です。

 

OO7シリーズ第2作。

そういえば最近では見聞きしなくなりましたが、ひと昔前はOO7シリーズの最高傑作と言われていた作品です(昨今の風潮だとダニエル・クレイグさんの出演する作品群のどれかがそれに取って代わっているんだろうな…)。

その後のシリーズの伝統となるお約束事を詰め込んだ雛型となる作品と考えれば、前作より以上に”第1作っぽさ”がありますね。足りないのはせいぜいボンドカーくらい?

 

そしてボンドのキャラも確固たるものになってきました。

世界情勢を変えかねない重要な任務をこなしながら、性格はかなり軽薄というミスマッチさが面白い。どんな危機的状況でもジョークをかまして余裕のある素振りを見せる、カッコ良い男っていうのはこういう人なんですよ。

ショーン・コネリーさんのこなれてきた芝居も相まって、いよいよボンド像が固まったようにも見えますね。

 

今作におけるボンドを狙う殺し屋はグラント。

アバンタイトルでの活躍や、クレッブに見込まれるシーンを見る限りでは強靭な肉体を持つばかりの体力バカに見えなくもないですが、意外にも(?)思慮深いところがある策士です。

ボンドの隙を見つけた途端に襲い掛かるような真似はせず、あくまで正面から近付くのが潔い。

そんなボンドとグラントとの対決は、本作で評価されるシーンの一つ。かなり背丈のある男同士が、あんな狭んめ~コンパートメントで大格闘するんですが、しっかりハラハラ感もあって見入ってしまいます。秘密兵器に搭載されている機能もフル活用するしなぁ(笑)。

そんなグラントとの対決あたりから、終盤までアクションシーンが増えてきます。

一つの山場を終えても、まだ次があるのか!というくらいに派手なアクションが続くクライマックスは見応えがあります。

 

OO7はシリーズ作品にしてシリーズにあらずというか、大雑把な連続性は一つ二つはあるものの、基本的にはどんな順番で見ても1本の単作として十分楽しめるのが良い所。

シリーズ史上で見ても、今作は前作の出来事を引っ張っている点もあるのが珍しいです。

ドクター・ノオの名が出たり、カジノで知り合ったシルビア(←これは気付けなかった)が再登場したりね。特に後者、2作に渡って登場できるなんて、ある意味、ボンドに最も愛された女性じゃない?

 

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Blu-ray版は映像特典満載です。

何回か観ている作品は、たまには音声解説で見るのもいいですね。

『量産型ルカ ―プラモ部員の青き逆襲―』を観終えました。

 

同じ高校に通う高嶺瑠夏=タカルカと瀬戸流歌=セトルカはいつも一緒にいる事から、周りに“ルカルカ”と呼ばれる幼馴染み。

ある日、タカルカは友人に言われたひと言から、平凡すぎる毎日を送っている事を思い知らされ気落ちする。

そんな時、ルカルカがお菓子食べ放題という張り紙を辿っていくと、そこは廃部寸前のプラモ部の部室だった。顧問の蓬田=よもさんに乗せられるままプラモデルを作り始める二人は、その魅力に目覚め始め……といったお話。

要約すると、プラモにハマッた女子高生の学校生活を描いたお話です。

 

プラモ女子を描いた前シリーズ、『量産型リコ』の新章とも呼べる作品です。続編と言いたいけど続編にあらず。

今日び4期生?と思っていたものの、今ではもう賀喜遥香さん&筒井あやめさんの好演がしっかり刺さってます。

割とガサツな(笑)かっきーと、ポワ~ッとしているめんちゃんという、乃木坂46として抱かれているであろう二人のイメージに、役の方が近付いている感じ?

もちろん素ではないけど、それだけ自然体の芝居をしている証なのかもしれません。

 

今作は高校生の二人が主役という事で、学校を中心に話が展開します。

それどころか、舞台を学校だけに限定しているのがいいですね。

ルカルカの自室なんて一切出てこないし、制服以外の私服姿すらないしで、私生活を全く感じさせないのが新鮮です。

プラモにハマったとは言え、あくまで部活。家に持ち帰る事はないんだな…。

 

ところで、『~リコ』の時から存在していた矢島模型店は、どうやらこちらの世界にもあるようです。となれば、当然リコもいるんでしょう。

出た出た、昨今流行りの並行世界

まぁ、卒業してからも乃木坂の企画に顔を出してるあたり、こちらにも与田ちゃんが出演する可能性は感じるよね。

リコはリコでも全3シリーズのうち、どのリコとして登場するのかも気になりますが、そこまで演じ分けてはいないだろうし(笑)、そもそもリコではない役での出演を予測していましたが、さて…?

 

シリーズの伝統である、ご開帳&ギブバースも健在。

ここで思う事があって……本作でご開帳した箱の中のランナー群はビニールに包まれてないんだよね。

『~リコ』で開けるそれらは店の売り物だからランナーがビニールに包まれているのは当然だけど、こちらのプラモは全て誰かしらの所有物(部費として買ったものもあるんでしょう)。

作る事を目的としている人は、買ったらソッコーでビニールからランナーを取り出してパーツの確認をするものですから、よもさんがつぶさにチェックしていたんだろうと解釈。

単に撮影の効率上のものだったんじゃない?とも読めますが、タカルカが自分で買ってきたキットはちゃんとビニールに包まれているあたり、やっぱり密かにこだわっていたのかもですね。

別名、そんなの誰も気にしてねーよネタです(笑)。

 

これは『~リコ』の時からそうだったんだけど、作ったプラモには自分らしさとして必ず手を加えるのが良いんですよ。

多くの人はお店で見掛けた事がないであろうFigure-riseLABOシリーズまでも例外ではありませんからね。あんな保護指定動物のような存在であるキットに躊躇いなく手を加えられるのは、そこまでプラモ漬けではないからこそですね。

余談ながら、ああいう多色成型は完成品フィギュア等に使うのが適切で、プラモに使う技術ではないと思うんだ。

 

最終回でルカルカは高校を卒業したものの、プラモ部の部員がゼロになる事は回避したようです。

となると……もし量産型ルカシリーズとして新作が決まったなら、その時の主演は乃木坂46の5期生、6期生と続くんじゃないかなぁと。

それ故の4期生の起用だったんだと想像、かつ予告をしてみますが……さすがにもう次はないかな? いや、分からんぞ…?

 

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もちろんBlu-ray版も発売決定しました。

こういうのにはガンプラ付属の豪華版がないんだよなぁ(笑)。

 

そして、当ブログでしか言及していないであろう本編終了後の見逃し配信の告知ですが、二人ともずーっとカメラ目線を外さないのが好印象でした。

'23年版『~リコ』の時の与田ちゃんがヒドすぎたんだな。

 

そういえば、最終回目前にかっきー&めんちゃんによるプラモ組み立て生配信がありました。

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(4:20くらいから始まります)

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そこそこプラモに通じているかっきーと、今回の仕事で初めてプラモを体験しためんちゃんとの力量差が見て取れます。組み上げるスピードがダンチなんですよ。

これを見て思ったのは、たかだか対象年齢8歳以上のキットも、モチベーションが上がらなければハタチを過ぎた大人でも組み上げられないものなんだなと。撮影が終わった時点で、めんちゃんはもうニッパーを手にする事はないんじゃないかな(笑)。

ところで、2度切りした後、ポロポロ落ちて溜まったゲートのカスを1ヶ所にまとめるかっきー、ええ子や…!

 

 

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観終えた、『量産型リコ』

観終えた、『量産型リコ('23)』

観終えた、『量産型リコ('24)』

『映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』を観ました。

 

シプレとコフレが指定した場所に向かったつぼみとえりか。

そこは海の上に浮かぶ、1000年に1度開くというレインボージュエルの力により作られた、人間と妖精が入り混じる遊園地フェアリーランド。

つぼみとえりかはシプレとコフレと無事に再会、ひょんな偶然から知り合ったラブたちと仲良くなり、共にフェアリーランドのアトラクションを楽しむ事に。

そこに現れた怪しげな4人がフェアリーランドを襲撃。つぼみとえりか、そしてラブたちもプリキュアに変身し、これを退却させる。先の4人は深海の闇ボトムの手下で、そこにはラブたちフレッシュプリキュアと戦ったノーザの姿もあった。

ラブたちだけではない、全てのプリキュアと合流したつぼみとえりかは、レインボージュエルの力で世界を暗闇にしようとするボトムの企みを阻止ようとするが……といったお話。

要約すると、ハートキャッチプリキュアまでの全プリキュアが一堂に会し、世界を守るために戦う話です。

 

シリーズの垣根を超えて一堂に会する、いわゆるクロスオーバー作品の第2弾。

公開当時の最新作『ハートキャッチプリキュア!』を始めとするプリキュアが全員集合し、その数は総勢17人。今に思えば、まだまだ少ないですね(笑)。

ちなみに、本作の時点でのハートキャッチ勢はまだ2人。いつきはまだ、ゆりさんはもう変身できない頃の話です。

 

プリキュアのみならず、サポート役の妖精まで総登場する上に、それら全てに個性を与えるくらいの出番(や台詞)を与えるんだから、脚本は大変だったでしょうね。

さらに、隙あらばセミレギュラーを数多く登場させるんだから、テレビシリーズを見ていた人に向けたファンサービスも行き届いています(この辺は大きなお友達を狙ってるはず)。

 

そんなボトムの手先となるのは、かつてプリキュアたちが倒した敵組織の幹部たち。いわゆる再生怪人ね。

さすがに悪のオールスターズというわけには行かないでしょうが、敵であっても顔馴染みの面々が再登場するのは熱いですね。こいつぁ、女児向け作品に留めておくには勿体ねーぞと(笑)。

とは言え、半分くらいは所属と名前を忘れてたんですが、『ふたりはプリキュア Splash Star』の敵組織ダークフォールの幹部は割と覚えてたよね。声優のアクが強すぎる芝居のせいか、あそこは強烈なキャラが多くて…。

 

そして、これはちょっと驚ける事なんですが、モブキャラを除けば今作の新規キャラって大ボスのボトムだけなんですよ。アニメバカが大嫌いな(笑)、話題作りのための有名人キャストも見当たりませんし。

ほぼテレビシリーズのレギュラーだけで映画を作れる好例です。

サブ的なレギュラーを含めた声優の数も尋常じゃない、“プリキュアオールスターズ”というより“『プリキュア』オールスターズ”と記すのが正確ですね。

 

これは『~DX』シリーズの弱点ですが、キャラが似てないというか可愛くないんですよね。

だからって原画がダメなのではなく、これは各プリキュアで異なる絵柄を画一化するための手段なんだろうと解釈。ハートキャッチ勢なんか頭身が違うもんね(笑)。

動画に関してはかなりレベルが高く、これこそがアニメーション本来の姿。

プリキュアの殺陣も凝っていて、アクション監督がいるのかと思わせるくらい。

キャラ以外にも、フェアリーランドが崩壊していく様を描く1カットは目を見張ります(しかも手描き!)。媒体はアニメでも、ハリウッドの大スペクタクル作品に匹敵するような真似をしているんですよ。

 

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配信もBlu-rayも、もうこの程度のものしか扱いはないみたいですね。廉価版でも出せばいいのに。

 

Blu-ray版の映像特典にあるエンディングのコンプリート版、工藤真由さん&池田彩さんによるプリキュアメドレー(フルコーラス!)に合わせ、プリキュアたちがステージでパフォーマンスを見せる映像は今の目で見ても見劣りはしません。一見どころか必見モノですよ。

 

 

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観た、『映画 プリキュアオールスターズDX』

観た、『映画 プリキュアオールスターズDX2』