『グレートマジンガー対ゲッターロボ』を観ました。
地球に飛来した円盤から現れた宇宙怪獣ギルギルガンが都市を襲う。いち早く情報をキャッチした早乙女研究所はゲッターチームを出撃させる。
円盤の情報は科学要塞研究所でもキャッチしていたが、既にゲッターチームが先行しているためグレートマジンガーの出撃を止められた鉄也は苦い顔だ。
ギルギルガンはあまりにも強く、ゲッターチームが合体させるゲッターロボでは歯が立たず、後に到着したグレートマジンガー共々撤退を余儀なくされる。
科学要塞研究所の兜博士と早乙女研究所の早乙女博士は、ギルギルガンを無人島に誘い込み、グレートマジンガーとゲッターロボの力を合わせて戦う事を提案し……といったお話。
要約すると、グレートマジンガーとゲッターロボが共闘する話です。
劇場版マジンガーシリーズ第3作。
もしくは、マジンガーと永井豪さん作品のヒーロー(ロボ)が共闘する、“ダイナミックコラボシリーズ”とでも呼べばいいかな(笑)?
『マジンガーZ対デビルマン』、『マジンガーZ対暗黒大将軍』と、熱いドラマが展開されるシリーズの次作という事で、否応なしにも期待値が高まるところですが、パワーダウンの感が否めません。
前2作の尺が43分だったのに対し、本作は30分と、おおよそ3割も短縮されているのが大きな理由じゃないかと。
ロボット描写が人気の要因だっただろうし、そこはガッツリ見せなきゃならない。だったら省くのは人間ドラマしかない、という発想に至ってしまったんだろうなと推察します。
まぁ所詮はガキ向け作品、いい歳こいた大人が大マジになって見ているのが異端視されていた時代であれば仕方あるまいね。
本作は東映まんがまつりという企画内として公開された1本ですが、他に5作(!)も併映していた事を考えれば、どれか1作を削って本作に尺を充ててもらえれば後年の評価も高まっただろうに…。
『グレートマジンガー対ゲッターロボ』というタイトル通り、まずは両者の対立から始まります。
グレートマジンガーに乗る鉄也とゲッターチームの竜馬たちは、お互いを出し抜いて喜ぶようなバチバチな関係です。
テレビ版『グレートマジンガー』を見る限り、鉄也に関しては割と性格が歪んでいるので(笑)、ある意味においては不自然を感じない設定です(兜甲児にすら妬みの感情を抱いていたし)。
そこから紆余曲折を経て、固い友情で結ばれる展開を想像(というより期待)するところですが、クソ肝心なこの部分が省かれてしまっている。
それどころか、両者が直で顔を合わせる事がないのもドラマ性の薄さを露呈しています。モニター越しですら見てないし…。
グレートとゲッターが握手を交わす前に、まずは乗り手の心が通い合ってからでしょうと。剣造と早乙女博士の握手シーンですら熱くなれるのに。
準備稿があったとしたら、どんなストーリーになっていたんだろうなぁ。
お話に関しては時間的な制約のせいだと割り切るにして、ビジュアル面は前2作に劣らずイイ感じです。
作画監督が小松原一男さんのおかげか、キャラの顔も安定しているだけでなく魅力的にすら見えます。
そして、シネスコサイズの画角をフル活用する画作りは今作でも健在。
中でも驚けるのは、例えばブレーンコンドルから始まるグレートマジンガーの発進シーンで、テレビ版のバンクシーンを使い回しそうなところを、画角に合わせるためにわざわざ描き起こしているんだから、これは贅沢! 実写映画にも負けないこだわりが嬉しいですね。
ブレーンコンドルと言えば、グレートの修理が完了し、既にブレーンコンドルがファイヤーオンしてある状態で鉄也がコクピットに乗り込むシーンはレアというか、初めて見た気がします。テレビ版では、どんな状況でもマメにファイヤーオンしてましたからね(笑)。
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Blu-ray版は大傑作たる前2作も収録していてお得です。映像特典は予告編のみ。



























