観た、『マトリックス』 | Joon's blog

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今さらながら『マトリックス レザレクション』のBlu-rayを買ったので、おさらいの意味で『マトリックス』を観ました。

 

ソフト会社で働くプログラマーのトーマスは、ネオと名乗るハッカーとしての裏の顔があった。

ある日、謎のメッセージを受信したトーマスは、ネットの世界で有名なトリニティやモーフィアスらと出会う。

トーマス=ネオを捜し続けていたというモーフィアスは選択を迫る。この現実と思っている仮想世界=マトリックスに残るか、もしくは真実を知りたくはないかと…。

後者を選び、真の現実世界に足を踏み入れたネオ。そこはコンピューターが人間を支配する世界で、モーフィアスはその反抗組織のリーダー的な存在だった。

ネオを救世主と信じるモーフィアスは、色々な手段を以て覚醒を促す。そんな中、仲間の裏切りにより敵のエージェントに捕らわれたモーフィアスを救うべく、ネオはトリニティと共にマトリックスに向かい……といったお話。

 

映画史において、その後に登場する作品に影響を与える革命的な作品は多々ありますが、間違いなく本作もその中の1作です。

クールというに相応しいビジュアル、抽象的で分かりにくい世界観、東西折衷のアクションと、斬新な要素がてんこ盛り。

本作の影響下にある作品を多々目の当たりにしている令和の今の目で見ても、十分以上に楽しめます。

 

これまで数回観ていますが、本作には三つの世界があると解釈していました。

 1.ソフト会社に勤めるトーマスが住んでいる世界

 2.ボロボロの薄汚い服を着ている薄暗い世界

 3.黒づくめの服にサングラスでイキッてる世界

最も我々の世界に近い1が現実とした上で、2と3とどうリンクするんだろう?と混乱していたものです。

…が、これは大ボケな話で、2こそが本作における現実の世界。1と3は電脳世界=マトリックスの中(の世界)なんですよね。

ずいぶん遅ればせながら、ようやく気付けて納得できるようになって、一つのストレスが解消された気分(笑)。おかげで新たな楽しみ方ができるようになりました。

分からないからって他人の考察やネタバレに頼る人もいるんでしょうが、こうして自分なりの落としどころを発見するのも映画の楽しみの一つだと思います。それ故、↑の解釈も俺ッチだけのものかもしれませんよ。

 

特に映像に関しては、CGという言葉を普及させた『ターミネーター2』が元祖にして究極に近い位置にありますが(『T2』がCG技術の最高峰と思っている人も未だにいそう)、CGの可能性にはまだまだ伸びしろがあると思い知らせてくれます。

現実にないものを構築するだけでなく、本作のアクションシーンで見せるような、現実にできそうな事を誇張するような表現とかね。この辺に関しての後継作は『少林サッカー』あたりが挙げられます。

 

スクィッディーやらセンティネルといった、滑らかに動くCGキャラも本作の世界観を表す要素の一つなんですが、こういうのには全く魅力を感じません(笑)。

触手が変形してパラボラアンテナみたいな形状になるとか、いかにもCG(のモーフィング)って感じで、立体化できないようなデタラメな構造は嫌いです。

こいつらが大挙する3作目=『~レボリューションズ』になると、もはやゲームの映像でも見せられているような印象が強く、ウンザリすらしてくるんですよね。

 

肝心のお話としては第1話のようなもので、ネオが救世主として覚醒、もしくはその片鱗を見せるに留まっています。

謎の要素も上澄み程度しか見せないし、風呂敷を広げるだけ広げて終わってるんだから、もちろん続き=続編が気になります。

仮に本作が大コケして続編が作られない未来があったとして、だとすればカルト化確定は間違いないし、どっちにせよ続編は作られたでしょうね。

 

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今から改めて見る人は少ないだろうけど、Blu-ray版を買うなら3作セットが割安ですよ。映像特典も多めです。