＃５のコントですが、独立しているので、
＃１～＃４を読んでいなくても楽しめます。
ちなみに、＃１はこちら。
＃２はこちら。
＃３はこちら。
＃４はこちら。
乙姫
「こちら、おみやげの玉手箱です。」
浦島
「いやぁ、こんなもてなしを受けた上にお土産まで。
ありがとうございます。」
乙姫
「いえいえ。」
浦島
「赤い紐が重厚感を出してますね。」
乙姫
「いいですか。
この玉手箱は絶対に開けないでください。」
浦島
「絶対に・・・。
わかりました。」
乙姫
「そして、こちらの玉手箱も（別の玉手箱を渡す）。」
浦島
「いただけるんですか？」
乙姫
「はい。」
浦島
「こっちは黄色い紐か。」
乙姫
「この黄色の玉手箱は帰ったらすぐに開けてください。」
浦島
「開けないとどうなるんですか？」
乙姫
「おじいさんになります。」
浦島
「なんで？！」
乙姫
「で、こちらの玉手箱ですが・・・（さらに別の玉手箱を渡す）。」
浦島
「まだあるんですか。
今度は青い紐か・・・。」
乙姫
「青い紐の玉手箱は明日の朝、起きたらすぐに開けてください。」
浦島
「開けないと？」
乙姫
「おじいさんになります。」
浦島
「だから何で？！」
乙姫
「そして、この緑の紐の玉手箱は朝、昼、晩の毎食後に開けてください。」
浦島
「もはや薬みたいですね。」
乙姫
「この紫の紐の玉手箱は
体調が悪いなと思ったら開けてください。」
浦島
「もうわかんなくなってきた。
メモ取ってもいいですか？」
乙姫
「ダメです。」
浦島
「なんで？！」
乙姫
「メモを取ったらおじいさんとみなしますよ。」
浦島
「だからなんで？！」
乙姫
「この茶色の紐の玉手箱は
困った時に開けてください。」
浦島
「なんなら今すぐ開けたいんですけど。」
乙姫
「ダメです。」
浦島
「困ってるんですけど！！」
乙姫
「この金の紐の玉手箱は
おめでたいことがあった時に開けてください。」
浦島
「色もおめでたいですね。」
乙姫
「箱を開けると『どうなりました？』と聞かれますので、そこで何か返してください。」
浦島
「大喜利だ。
笑点の大喜利だ。」
乙姫
「何か質問はありますか？」
浦島
「山ほどあります。」
乙姫
「ではカメさん。
浦島さんを浜辺まで送ってあげてください。」
カメ
「わかりました。」
浦島
「質問あるんですけど！
質問山ほどあるんですけど！」
カメ
「（浦島を連れて行きながら）まぁまぁまぁまぁ。」
乙姫
「さよーならー！」
浦島
「いや、いろいろ聞きたいことが・・・！」
カメ
「（浦島を連れて行きながら）まぁまぁまぁまぁ。」
浦島
「いや、『まぁまぁまぁまぁ』じゃなくて！！」
（１０分後）
カメ
「はい、浜辺到着です。」
浦島
「結局、何も質問できないまま戻ってきてしまった・・・。」
カメ
「はい、戻ってきたらまず・・・？」
浦島
「そうだ。
黄色の紐の玉手箱を開けないと（玉手箱を開ける）。」
カメ
「はい、ＯＫです。」
浦島
「あぶね！
油断ならないな、これから。」
バイブ音
「ウィーンウィーンウィーン。」
浦島
「（スマホに出る）はい、浦島。」
長男
「あ、父さん？」
浦島
「あぁ、光一か。どうした？」
長男
「ついさっきなんだけど、子供が産まれたんだ！」
浦島
「ホントか！！
男の子？女の子？」
長男
「男の子！」
浦島
「わぁ！めでたいなぁ。」
カメ
「めでたいことがあったら・・・？」
浦島
「そうだ。
金の玉手箱を開けないと（金の玉手箱を開ける）。
えーと、長男に子供が産まれました。」
カメ
「ほぅ。どうなりました？」
浦島
「わたし、おじいさんになりました。
・・・って結局おじいさんになってるじゃん！！」
もう浦島コントも５つ目のシリーズなんですね。長いシリーズになりました。
今回は最後のオチが特にお気に入り。キレイにつながりました。
人数：人
浦島
乙姫
カメ
長男
所要時間：４分～５分
上演難易度：★★☆☆☆
備考：玉手箱の小道具が大量に必要なところが大変ですが、最悪パントマイムで表現でもいいかと思います。
用意できるのであれば衣装もあるといいですね。
【コント】リモコン
【コント】天使と悪魔の２択の話＃４
【コント】カギ屋、呼び出される。
【お題コント】スピッツ
【コント】赤ずきんちゃんが聞く＃３
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