母に心配してもらいたい娘
娘の就寝前に暗い部屋でおしゃべりする事がある。娘が布団に入るときは、それまで一日中肌身離さず抱えているiPadはリビングに置くことになっているから、やっとおしゃべりに集中できる、ということだと思う。取り止めのない話をすることが多いけど、たまに胸の内を開示してくれる事もある。昨日は、「お兄ちゃんが羨ましい」と言い出した。どういう事かと聞き出したら、「お兄ちゃんのほうが私よりも母に心配してもらってる」という事だった。確かに、大学生の息子は相変わらず家では鬱々として深いため息をついたり、課題の提出が間に合わないとパニックになったりしているから、その都度私が励ましたりアドバイスしたりしている。叱咤激励という感じで大きな声で、ちょっと厳しめに声を掛け、それに反論する息子と討論会のようにもなる。その様子が娘の目には「とても心配してもらってる兄」という風に映っていたようだ。荒れ狂う息子をなだめる姿はこれまでも何度も何度も娘に見せてきた。20歳になっても続いているとは想像してなかったけど、頻繁にあること。息子が荒れると娘は空気を読んで静かにひとり遊びをして過ごす。決して割って入ってきたりしない。そんな娘の口から「お兄ちゃんが羨ましい」と出た。思春期娘の本心。かわいい。娘は不登校だけど、息子で一度経験しているから緊迫感もなく、私も夫も時間をかけて見守ろうという姿勢なので、娘からしたらそれは心配されていないと感じるということなのだな。今、息子と娘のどっちが心配かと言ったら、娘の方が心配。小学校から不登校で、このままずっとろくに勉強しないで、読み書き計算ができない、一般常識も知らない大人になって、親が年老いて頼れなくなった時、娘は一体どうやって生きていくんだ。そんな思いは常に頭の片隅にある。息子は大学生になり、不器用ながら修練の日々を過ごしていて、まあ何とかやっていけるでしょう、と思える所まで育った。娘の方が心配。思春期って親に心配されたらウザイのでは?と思ったけど、まだまだ幼いうちの子たち。息子は最近になってやっと私をウザがるようになってきた所だし。またここで精神年齢2/3説かな。娘は成長を待っていれば、時が来たら自分から必要な勉強はやると信じている。今は好きなもの好きなことをとことん追求して特技と言えるものを伸ばしてほしい。半年後、1年後、3年後、どうなっているか全く想像できないけど、悪いだけじゃない。子どもの成長は止まらない。大丈夫。でもものすごく心配!