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皆さま、こんにちは!

 

3年前の夏、北関東に伸びる両毛線の沿線を旅してきました。

この日の目的は廃止が迫った107系電車に乗車するため。

地元・仙台から「青春18きっぷ」を使っての1泊旅でしたが、

旅の経費が宿泊代込みで1万円で収まっちゃうし

「青春18きっぷ」の旅はオッサンになっても止められませんね。

「青春18きっぷ」の強みは何と言っても

駅で遠慮なく乗下車が出来ること。

行き先指定の切符で途中下車をする場合、

経路や切符の額面等々に条件が加わるのでこうはいきません。

車内から、降りたい駅を見つけたらサッと下車する…

こんな楽しみ方が出来るもの「青春18きっぷ」の魅力です。

 

107系電車を堪能した翌日、帰路でフラリと下車した駅がありました。

古い木造駅舎を見るとホイホイされちゃうのですよね。

 

足利市西部にあるこちらの駅でしたよ。

両毛線・山前(やままえ)駅です!

明治30年、国有化前の日本鉄道の手により開業した駅でした。

駅名の由来は山前村(昭和29年に足利市に編入され消滅)の

玄関口として開業した駅だから。

村名は地元の「山下」「大前」集落から由来してるそうですよ。

 

そんな駅の駅舎だから、ひょっとして明治時代に建てられたモノ?

と期待しながら眺めたのですが…

駅舎に貼られた建物財産票によれば昭和元年築とのこと…残念!

大正から昭和への改元は12月25日に行われ

昭和元年は7日間しかなかったわけですから、

この建物財産票は何気にレアだと思いますよ。

 

駅舎の壁を見ると昔は側窓があった気配を見っけ。

両毛線・山前駅

こんな発見が楽しめるのが駅舎ウォッチの醍醐味なのです。

 

国鉄時代に刊行された書籍によると、

山前駅は駅前にタクシーがズラリと並ぶ駅とのこと。

それでは現在の様子はというと…

1台も停まってませんでした。

訪れた時間が悪くてたまたま停まってなかった?

それも理由かもしれませんが、

山前駅の東部には昭和44年に開場した足利競馬場があり、

ここに向かう人々が山前駅からタクシーを利用していたんですって。

競馬場は平成15年に閉場し跡地の一部は日赤病院に変わりましたが、

駅前に残るタクシーの待機場はそんな時代の名残りなのでしょう。

 

構内を眺めますが、まずは駅舎の中の様子からです。

両毛線・山前駅

 

先にも書きました通り昭和元年に建て替えされた駅舎でした。

両毛線・山前駅

開業当時から使われてると思われるベンチが

そのまま残っているのがイイ感じですね。

 

山前駅は昨年春に無人駅化されたらしい。

出札窓口は現在、終日ともシャッターで閉ざされてるそうです。

両毛線・山前駅

 

出入口付近の鴨居が低く「頭上注意」の案内看板が掲げられてましたが、

これって日本人の平均身長が伸びた証?

両毛線・山前駅

それとも嵩上げされたホームに合わせて

駅舎内の床の高さも変えられたのでしょうか?

 

続いてはホームにイン。

山前駅は列車の退避が可能な

相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

両毛線・山前駅

両毛線・山前駅

 

山前駅はホームにも注目!大谷石で造られてましたよ。

両毛線・山前駅

 

2本のホームは開放式の跨線橋跨線橋で結ばれてます。

両毛線・山前駅

跨線橋の支柱はレール製ですが古い輸入レールは使われていない模様。

 

底に進むにつれ組まれた支柱が細くなる造りの跨線橋、

両毛線の駅以外ではあまり見かけませんね。

両毛線・山前駅

 

構内にはレトロな駅便(駅の便所)が残されてるようですが…

両毛線・山前駅

 

上の画像の駅弁は使用中止、現在はこちらの駅便が使われてました。

両毛線・山前駅

それにしても足利工業大学はイイ仕事をしてますな~

 

ホームの片隅にあるアパートの駐車場。

国鉄時代はここに貨物ホームがあり、

昭和36年まで貨物輸送が取り扱われてたみたいですね。

両毛線・山前駅

 

最後は競馬場で儲けた人、そうでない人も愛用していたと思われる

駅前の水飲み場で〆ます。

両毛線・山前駅

この水飲み場も残念ながら近年に撤去されたそうで。

駅の無人化といい、地味に姿を変えつつある山前駅の様子でした。

 

なお、この日に持ち歩いてたのがこちらの書籍です。

当時の駅の構内の様子が詳細に解説されてる

駅ファンには有名な一冊ですが、

今なら当時の定価以下で買えるみたいですね。

お持ちでない方はこの機会にぜひ!

 

 

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