皆さま、こんにちは!
ぼやっとしてたら3月に突入してました。
世間は新型コロナウィルス騒動で大騒ぎですけど、
こんな時でも時流に乗ったお仕事をされてる方がいらっしゃるのも確か。
最近は、そんな仕事のことばかりを考えてましたよ。
さてさて今日は、
飯田線でトップレベルの面白い歴史を持つ駅の訪問記です。
…などと知ったかぶって言いましたが、
この駅の歴史について全く下調べをしなかったために
肝心の歴史的遺構を見ずに帰ってきちゃった自分。
だって見てくださいよ、この駅舎を。
こんな駅にそんな歴史があるなんて、完全に油断してました。
そんなこので今回は、3年前に訪れたこちらの駅の訪問記です。
飯田線・小坂井(こざかい)駅です!
小坂井駅は飯田線の前身である豊川鉄道の手により明治31年に開業した駅。
駅舎は古い木造駅舎に代わり平成14年に建て替えされたモノだそうですよ。
身延線の駅舎と言い、JR東海エリアの無人駅の駅舎は
「コンクリート打ちっぱなし」がトレンドみたいですね。
では小坂井駅のどこに面白い歴史が潜んでいるのか?
今の光景からは想像出来ませんが、
昭和29年までここに名鉄の電車が乗り入れていたそうです。
構内を見渡してもそんな形跡は残ってないし、
話を聞いても信じられませんでしたわ。
ちなみに小坂井駅は相対式&島式ホームによる2面3線構造の駅、
しかも飯田線の中間駅です。
そんな駅に名鉄の電車が乗り入れてたとか、
信じろって言われたって絶対に無理でしょうよ!
しかし小坂井駅に名鉄電車が乗り入れていたのはホントの話。
現在は名鉄豊川線により名鉄電車は豊川市内に乗り入れてますが、
豊川線が全線開通する昭和29年以前は
名鉄名古屋本線の伊奈駅と小坂井駅を結ぶ「小坂井支線」経由で
飯田線に乗り入れてたそうです。
地図は「駅すぱあと」のサイトからお借りしちゃいました。
名鉄小坂井支線が現役だった頃は、電車はここから飯田線に進入して、
豊川駅やそれ以北の区間に乗り入れてたそうですよ。
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和23年に撮影された小坂井駅構内の航空写真ですが、
構内には名鉄小坂井支線のホームが存在してたみたいですね。
そんな名鉄小坂井支線は名鉄豊川線が開通したことにより
昭和29年に廃止されましたが、グーグルマップを覗いたら
廃線跡を転用した道路が今でも存在しているらしく。
小坂井駅の駅巡りの際、ファンは必ず立ち寄る廃線跡なのに
自分はそれの存在を知らなかったためにスルーしちゃったのです。
何やってんのよ自分!
構内の東側が駐車場に変わってますが、
昔はここに名鉄専用ホームがあったのですね。
写真の右側に広めの空き地が見えますけど、
ここが名鉄小坂井支線の廃線跡だった模様。
構内に古めかしい鉄製の架線柱(豊川鉄道時代からあるモノ?)が
あるのですが、昭和29年に改造されたことを示す銘版が貼られてました。
これを見れば、この機に小坂井駅に
異変(小坂井支線廃止)が起きてたことに気づくはずなのに…
無能な自分を打ん殴ってやりたい。
そんなことで、小坂井駅を訪れた際はぜひ
昭和29年に廃止された名鉄小坂井支線の廃線跡に注目くだされ。
駅舎の中の様子もUPしておきますね。
駅前に立ってたタクシー乗り場です。
「飯田線」の表記がありますけど
名鉄線には「小坂井駅」は存在しないので念のために言っておきます。
最後は駅前で見つけた謎のコンクリート並びで〆ましょう。
コレの正体が気になり現地で眺めていたのですが…
上の方にUPした昭和23年撮影の航空写真を見てわかりましたよ。
国鉄時代に存在していた貨物ホームを埋めた跡だったようです。
その奥には貨物ホーム跡に繋がる幅広タイプの架線柱も残っていて…
他にも探ればもっと面白い歴史的遺構が見つかるかもしれません。
ブログでは何度も言ってますが「下調べ」ってホントに大事ですね。
たぶん、このことは死ぬまで言い続けるのだろうなぁ。
↑(豊橋駅方面)
小坂井駅(平成29年12月29日)
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