皆さま、おはようございます!

 

昨年末、飯田線の駅巡りを楽しんできました。

飯田線は愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ全長約196キロの路線。

途中に数多くの秘境駅が存在してたり、

かつてバラエティな旧型電車が運行されてたりと、

古くから鉄道ファンに大人気の路線です。

そんな飯田線は歴史においても知られていることがあり、

昭和18年に国有化される以前は

「伊那電気鉄道」「三信鉄道」「鳳来寺鉄道」「豊川鉄道」の

4つの私鉄線だったのですよ。

国有化(現在はJR線ですが)から既に75年が経過しましたけど、

所々に私鉄線時代の面影が残っていて、

これを発見するのが駅巡りの楽しみだったのですよね。

 

そんな思いを持ちながらやって来た

飯田線・江島(えじま)駅です。

大正15年に豊川鉄道の手により開設された駅だそうですよ。

飯田線・江島駅

江島駅は開業当時から駅舎を持たない停留場タイプの駅。

単式ホームと、その上に待合所があるだけの駅ですけど…

これじゃ私鉄時代の面影は探しようがないかもしれません。

 

つい最近までは、いかにもローカル私鉄的な

豊川鉄道が建てた鉄製架線柱があったはずですけど、

こちらもPC製の新しいモノに交換されちゃったみたい。

飯田線・江島駅

近代化の波は間違いなく、飯田線にも到達しているようですね。

 

江島駅の駅前には大きな坂があり、

そこを下っていくと一級河川の豊川が流れております。

飯田線・江島駅

駅名の由来ですが、この豊川の対岸に「江島」地域があるからだそう。

ここと対岸を結ぶ渡し船があったことから

私鉄時代の駅名は「江島渡停留場」だったそうですよ。

乗り場は現在、江島橋が架けられえてる辺りかな?

 

民家の軒先を通って駅に入ります。

飯田線・江島駅

 

毎度ですが、民家の目の前にある駅って、

入るのに、住民の皆さんに気を使いますよね。

飯田線・江島駅

カメラを持ってキョロキョロしている自分、絶対に怪しすぎますもん。

 

こちらが江島駅の単式ホームでした。

飯田線・江島駅

飯田線・江島駅

元々カーブ上にあった駅なのに、更に国有化後にホームを延長したため、

ホームが大カーブしちゃってました。

 

最後はこちらの待合所を見て終了。

架線柱も新しくなっちゃいましたし、

私鉄時代の面影はこうして薄れてゆくのでしょうな…。

飯田線・江島駅

 

あ、建物財産標が貼られていた。

飯田線・江島駅

T.05.12 … 大正5年12月…

えっ?この待合所、豊川鉄道が建てたモノだったの!?

とても驚いたのですけど、ここで疑問が。

そもそも江島駅が開業したのは大正15年のことです。

大正5年に待合所が造られてるはずがないのですよね。

たぶん、元々貼られていた建物財産標が古くて見辛くなってたために、

更新(この建物財産標は色でわかる通りJR東海仕様のモノです)の際に

誤表記されてしまったのではないかと。

実は建物財産標のエラーって意外に多いのですよ。

 

だとしても、待合所は私鉄時代のモノであることは間違いなさそう。

飯田線・江島駅

嬉しくて、満面の笑みを浮かべながら辺りをウロウロしちゃいました。

住民の皆さんが見たら、怪しすぎて間違いなく通報モノでしょう。

 

大正時代にタイムスリップした気分でベンチに腰掛ける自分。

飯田線・江島駅

この時、とてもハッピーでいれたのですけど…

こんなことで幸せを感じれるなんて、自分って意外に安っぽちいな。

 

魅力的な駅だらけの飯田線ですけど、

とにかく駅数(中間駅が92あります)が多い。

これも私鉄時代の名残ですからね。

飯田線・江島駅

自分の飯田線の全駅踏破はいつのことになるやら。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

飯田線(豊橋駅-本長篠駅)

 

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牛久保駅

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