皆さま、おばんです！
前々回のブログで訪問記をUPした徳島線・石井駅。
大正４年建造の跨線橋があってスゴイ！とか書いたのですけど、
徳島線にはもっとすごい駅がありました。
なんと！明治生まれの跨線橋が現役な駅なのです。
大きな木造駅舎を持つこちらの駅でしたよ。
徳島線・蔵本（くらもと）駅です！
明治32年に徳島線（当時は私鉄の徳島鉄道）の開通に合わせて
開設された駅でした。
駅舎が大きく、
さぞ多くの駅員さんが勤めてらっしゃるのかと思いましたら、
平成６年に無人化されてたみたい。
それじゃ、大きな駅舎が現在はどのように使われていたかというと…
駅舎内に居酒屋さん!?
それだけではありません。
待合室スペースにはコンビニが入居してました。
これはもう、駅舎というより
ショッピングモールと言った方がイイかもしれませんね。
※残念なことにビッグキオスクは平成28年５月に閉店してしまったそうです。
故に待合室スペースはほんのちょっぴり。
有人駅時代の出札窓口は完全に閉ざされてました。
壁一面に野球チームの写真が貼られてますけど、
写真に写るのは独立リーグの徳島インディゴソックスだそうで、
かつては駅近くにある徳島県営蔵本球場を
本拠地として使用していたんですって。
独立リーグ？本拠地？
スポーツ音痴な自分は何を言われているのかさっぱりわかりませんわ。
それではお目当ての跨線橋をチェックしますが、その前に…
蔵本駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造。
構内は一線スルー化されていて、列車交換時以外は
すべての列車が駅舎寄りの１番線ホームに停車するとのこと。
蔵本駅は特急列車もすべて停車する駅ですからね。
念のために言っておきます。
さ～て、それでは跨線橋に接近！
わぉ！蔵本駅の跨線橋にも
石井駅と同じ「鐡道院」の刻印があるじゃないの！
ちなみに蔵本駅の跨線橋は明治45年に建造されたモノでした。
すっごく貴重な代物なのですけど
JRにはその価値を認めてもらえないようで、
ホームの嵩上げにより「鐡道院」の刻印の下半分が
アスファルトで埋められてましたよ、残念だなぁ。
跨線橋を背後から見る。
アングルで補強されてる姿は石井駅のモノと一緒です。
…というか明治・大正期に建造された跨線橋は
基本的にこのスタイルですな。
日光線・鶴田駅にある跨線橋もこれでしたし。
中はこんな感じ。
床板のキシミ音が堪らなくいいのよ。
いかがです？蔵本駅、すごい駅ですよね！
ただ残念なことは、こんな素晴らしい跨線橋があるってことが
世間に知られていないこと。
徳島線の利用者ほとんどがそこのとを知らないんじゃないでしょうかね？
蔵本駅といえばもうひとつ必見なスポットがあり、
蔵本駅には駅前に「蔵清水」と呼ばれる湧水がありました。
案内看板によれば、戦前にここに
出征のための広場が造られることになり、
12軒の民家が立ち退きされたとのこと。
それぞれの民家には生活のための湧水「くらしの泉」が備えられていて、
それを復活させたのがこの湧水だそうですよ。
「くらしの水」だから「蔵清水（くらしみず）」と命名されたとか。
このセンサーをひょいと触れると…
湧水がワッサワッサ出てきますのよ。
ペットボトルで持って帰りたかったですけどマナー違反かな？
手触りの良さを確かめて駅を後にしました。
以上、明治生まれの跨線橋が鎮座する徳島線・蔵本駅でしたが…
せっかくなら、貴重な跨線橋であることを知らせる
案内看板があればいいのにと思いましたけど、
アスファルトで埋めちゃうJRにそれを求めるのは
無茶なのかもしれませんな。
訪問駅リスト（JR線）
徳島線（よしの川ブルーライン）
↑（佃駅方面）
蔵本駅（平成27年９月２日）
↓（佐古駅方面）
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