皆さま、こんにちは!
今回は「町の重要文化財にしてもいいんじゃないの?」と思うような、
すごいモノが構内に鎮座している駅の訪問記です。
徳島県の北東に位置する石井町の玄関口であるこちらの駅でした。
徳島線・石井(いしい)駅です!
石井駅は徳島線の前身である私鉄の徳島鉄道の手により
明治32年に開設された駅です。
噂によれば、駅舎は開業当時から使われているモノらしいですけど
確証は得られず…。
近隣にある駅の駅舎も明治生まれですので、
石井駅もそうなのかもしれませんね。
駅前に立つ観光案内の看板を見る。
石井町の観光の目玉は
樹齢200年を数える「地福寺の藤の木」だそうですよ。
だから石井町のマスコットはこんな感じでした。
ふじっこちゃん、かわいいじゃないの。
他にも石井町には様々な観光地があるようですけど、
ぜひ石井駅にあるアレも加えてほしいなぁ。
石井駅はJR四国の直営駅。
…ですが自分が訪れた時刻は昼時で窓口が閉鎖されてました。
待合室はキレイに改装されており、
石井町の観光地を案内する映像が常時流されておりましたよ。
これが映像を流すディスプレイ装置。
ほほう、これが「地福寺の藤の木」なんだ。
このディスプレイを「ハイテク装置」と呼びたかったのですけど、
これってもう死語ですしょうかね?
お次はホームにイン。
石井駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造です。
ホームにも藤の木がありました。
藤の見ごろは4月下旬から5月上旬辺り。
この時期には「藤まつり」も開催されるみたいですね。
さてさて、冒頭に書いた
「石井駅の構内にあるすごいモノ」のことですけど…
正体はこの跨線橋だったのです。
この跨線橋の何がすごいかって?
心して見てくださいね、ズームアップしますよ。
わかりましたか?
更にズームアップ!
「鐡道院」の文字があるじゃないですか!!!
鐡道院とは、JRの前身である国鉄の大昔の呼び名。
明治41年から大正9年にかけてこのように呼ばれてました。
鐡道院は鐡道省に変わって…その後の変遷を知りたい時は
「オッケーグーグル 鐡道院ってなに?」で検索です。
石井駅の跨線橋は大正4年に汽車会社の手によって製作。
刻印がバッチリ残ってました。
跨線橋の全景を見る。
アングルを補強に用いたスタイルはこの時代の跨線橋の特徴ですよね。
ありがたく跨線橋を通らさせていただきました。
石井駅の跨線橋、最高!
ここで疑問に思ったのは、
この跨線橋は大正時代からここにあったモノかということ。
この規模の駅に高価な跨線橋が昔からあったとは考えにくく、
元々は徳島駅のような、
大規模な駅で使われていたモノだったのではないでしょうか?
跨線橋が他の駅に移設された話はよく耳にしますから。
以上、「鐡道院」が今でも現役な徳島線の石井駅でした。
石井駅は大正時代に造られた跨線橋が残る駅ですけど、
世の中にはその上を行く
明治生まれの跨線橋が現役な駅があるのですよ。
徳島線の蔵本駅でしたが…
下記リンクよりぜひチェックくださいませ。
訪問駅リスト(JR線)
徳島線(よしの川ブルーライン)
↑(佃駅方面)
石井駅(平成27年9月2日)
↓(佐古駅方面)
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