The Day the Earth Stood Still

地球人に対して平和的な方法で警告に現れたエイリアンは撃たれて病院に収容された。
エイリアンは病院を抜け出し、世界的な科学者と会って警告を伝えようとする。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1951,監督:Robert Wise,脚本:Edmund H. North,原作:Farewell to the Master(1940,Harry Bates)


■ はじめに

◆ 登場人物

クラトゥ(マイケル・レニー)
ゴート(ロック・マーティン)

ハーレー(?) 大統領秘書
ヘレン・ベンソン(パトリシア・ニール)
ボビー・ベンソン(ビリー・グレイ) ヘレンの息子
トム・スティーヴンス(ヒュー・マーロウ) ヘレンの恋人
ヤコブ・バーンハルト教授(サム・ジャッフェ)

◆ 補足

本作は同じくパトリシア・ニール出演で「(1954)Stranger from Venus」としてリメイクされているらしい。また本作と同じ題名で2008年にもリメイクされている。
 


■ あらすじ

◆ UFOが着陸

UFOがワシントンD.C.に着陸した。ただちに軍がUFOを包囲した。

中から人間のような姿をしたエイリアンが現れた。彼は英語で「クラトゥ」と名乗って「平和と善意をもって来た」と喋った。

さらに手に持った小さな装置の蓋を開けたところ、ある兵士がクラトゥを銃撃した。彼は倒れた。

UFOから背の高いロボット(ゴート)が現れて兵士たちの武器を破壊した。

だがクラトゥはゴートにそれ以上の行動を制止した。

◆ クラトゥは撃たれた

倒れたクラトゥはウォルター・リード陸軍病院に運ばれた。だが彼は自力で自分を治した。

一方ゴートはUFOの前に立っており、兵士たちがUFOを攻撃することを抑止している。

◆ 大切なメッセージ

クラトゥは大統領秘書のハーレーに「世界中の指導者に同時に伝えなければならないメッセージがある」と伝達した。

ハーレーは「現在の世界情勢では無理だ」と答えた。

それを聞いてクラトゥは「自分が一般人の中で過ごす」ことを提案するが、ハーレーは否定した。

その後クラトゥは病室に戻った

◆ クラトゥは姿を消した

だがクラトゥは姿を消した。そして「カーペンター」という名前で、あるアパートに入った。

その部屋にはヘレン・ベンソンという未亡人がボビーという息子と住んでいた。

ヘレンの両親も住んでいたが、家族は落ち着いて「カーペンター」の登場に対処した。

ヘレンの恋人トム・スティーヴンスはクラトゥを見て嫉妬した。

◆ アーリントン墓地

ボビーはクラトゥを連れ出して市内を案内した。ポトマック川を渡ってアーリントン国立墓地に入った。

クラトゥは葬られている人々が戦争で死んだ兵士であることを知って「生きている人間で最も偉大な人物は?」と尋ねた。

ボビーの答えはヤコブ・バーンハルト教授。

二人は教授の部屋を訪れた。クラトゥは複雑な数式が書いてある黒板にヘレンの住所を書いた。

◆ バーンハルト教授との対話

政府のエージェントが現れてクラトゥをバーンハルト教授の元へ連れて行った。注、すでに行っているはずだが。

黒板の複雑な数式について議論した後、クラトゥは教授に次のように伝えた。

地球人類が原子力を開発し、他の惑星に住む人々は、それによって自らが破壊されることを懸念している。この警告を無視すれば地球人類は抹殺されかねない。

教授は次のように応答した。

世界中の科学者をUFOの前に集める。その前に、そちらが持っている力を平和的な方法で示してほしい。

◆ すべての電子機器が停止した

クラトゥはUFOに戻った。クラトゥの後をボビーがつけていた。

ボビーはゴートが二人の兵士を倒したのを見て、アパートに帰り、ヘレンに報告した。

翌日、アメリカ東部時間12時から30分間、必要不可欠なサーヴィスを除いてすべての電子機器が機能を停止した。

クラトゥはヘレンの職場を訪れて、自分の使命を明らかにして、裏切らないようにと頼んだ。

だがトムはヘレンから聞いた話を軍に漏らした。

◆ クラトゥは撃たれた

クラトゥとヘレンはバーンハルト教授の家に向かった。

途中で「自分に何かあったら、ゴートに『クラトゥ・バラダ・ニクト/Klaatu barada nikto』と言うように」と依頼する。

だがトムの通報で軍が二人を追跡していた。クラトゥは撃たれて、その死体は近くの警察署に持ち込まれた。

ヘレンは大急ぎでUFOのところに駆け付けて、言われた言葉をゴートに叫んだ。

ゴートはヘレンを抱えてUFOの中に入れた後、巨体を揺すって出動し、クラトゥの死体を回収した。

UFO内でクラトゥは蘇生したが、ヘレンに「自分の蘇生は一時的なものだ」と告げた。

◆ 地球人の選択

UFOの前に科学者たちが集まっている。クラトゥは彼らに対して「惑星間組織がゴートのような無敵のロボットの部隊を作った」と主張した。

さらに「君たちの選択は簡単だ。われわれに加わって平和に暮らすか、それとも現在の道を突き進んで抹殺されるか。我々は君らの答えを待っている」と呼びかけた。

クラトゥとゴートが乗ったUFOは飛び立った。
 


■ 出演作

◆ マイケル・レニー
(1945)シーザーとクレオパトラ/Caesar and Cleopatra
(1953)聖衣、キリスト教弾圧/THE ROBE
(1954)ディミトリアスと闘士/Demetrius and the Gladiators
(1954)デジレ・クラリー/Desiree
(1957)日の当たる島/Island in the Sun
(1951)私はあなたを忘れない/二つの世界に住む男/The House in the Square/I'll Never Forget You/Man of Two Worlds
(1953)危険な航海/Dangerous Crossing
(1955)一獲千金を夢みる男/Soldier of Fortune
(1950)黒いバラ/The Black Rose
(1945)欲望の女/The Wicked Lady

◆ パトリシア・ニール
(1950)燃えつきた欲望/Bright Leaf
(1950)三人の秘密/THREE SECRETS
(1951)草原のウィンチェスター/RATON PASS
(1949)摩天楼:天才建築家の生きざま/The Fountainhead
(1952)機密文書を守れ/Diplomatic Courier
(1949)命ある限り/ビルマの野戦病院/THE HASTY HEART