特派員のジムは故郷に戻ってきた。故郷の人々はジムを立派な人間と歓迎した。
だがジムの本性はギャンブルにうつつを抜かし女性関係も乱れていた。ジムはマリアンと付き合い始めてマリアンは妊娠した。
製作年:1956,監督:Frank Tuttle,脚本:Richard Brooks,原作:The Hero(1921,Gilbert Emery)
■ はじめに
◆ 登場人物
ジム・ダンカン(ソニー・タフツ) 記者
サラ・ダンカン(メアリー・ナッシュ) 母親
マーティン・ダンカン(ウィリアム・ガーガン) 兄
アン・ダンカン(ルース・ウォリック) マーティンの妻
トニー・ダンカン(ドナルド・デヴリン) マーティンとアンの息子
マリアン・タイラー(アン・ブライス)
アーサー・タイラー(ジョン・ライテル) マリアンの父親、マーティンの上司
デイヴ・ヴィンソン(トーマス・ゴメス) ジムの同僚
マイク(?)
◆ 補足
画面がかなり不鮮明。これは改善してほしかった。ソニー・タフツは1911年生まれ、アン・ブライスは1928年生まれ、これもなんとかしてほしかった。
Swellは「立派な」という意味だが、本作では皮肉で使われている。原作題名の「The Hero」も皮肉ですな。
カルメリータ/Carmelitaはカリフォルニアのオレンジ郡。
■ あらすじ
◆ カルメリータに戻ってきたが、
戦場特派員ジム・ダンカンは戦争が終わってカリフォルニア州カルメリータの実家に戻った。
彼は人々から歓迎を受けた。だが彼は不誠実な人間で、女性関係は乱れ、ギャンブルにうつつを抜かした。人々は彼の本性を知らなかった。
そのうちにジムはマリアン・タイラーに惹かれて彼女を口説き始めた。マリアンは兄のマーティンの上司アーサー・タイラーの娘であった
◆ 母親に愛想をつかされた
ジムは記者の仕事をするでもなく、また公言していた小説を書くこともしなかった。
ジムは賭博をしていたが、ある夜大勝してマーティンに中古車販売店を買い取るのを手伝うと言うが、だがしかし次には負けてしまった。
母親のサラはカルメリータを去るように促した。
◆ マリアンは妊娠した
ジムは、同僚だったデイヴ・ヴィンソンと会うためにロスアンゼルスに行った。
ジムを追いかけてきたマリアンはジムに妊娠していることを告げた。
問い詰められたジムは、実はパリで他の女性と結婚していたと白状した。彼はウィルソンに強く非難された。
マリアンはジムが自分を愛していないことに気がついて、カルメリータに戻った。ジムはマリアンを追いかけた。
◆ ジムは立派な人間と讃えられた
マイクと言う男性はマリアンがジムの子供を妊娠しているのを知っていながら、結婚を申し込んだ。
この事態にいたってジムはカルメリータを去ることにした。
だが甥のトニーが鉄道トンネルに迷い込んだ。ジムも昔、このトンネルに入って悪いことをした。
このトンネルが危険なことを知っているジムはトニーを追ってトンネルに入った。
絶体絶命の状態のトニーを助け出した。だがジムは列車に轢かれて死亡した。
町の人々は、ジムを立派な人間と讃えた。
■ 出演作
◆ アン・ブライス
(1951)サマルカンドのシャリマー姫/The Golden Horde
(1951)丘の上の雷鳴/Thunder on the Hill
(1951)私はあなたを忘れない/二つの世界に住む男/The House in the Square/I'll Never Forget You/Man of Two Worlds
(1945)ミルドレッド・ピアース:母と娘の戦い/Mildred Pierce
(1950)われら自身のもの/Our Very Own
(1951)歌劇王エンリコ・カルーソ/The Great Caruso
(1948)ピーボディ氏と人魚/Mr. Peabody and the Mermaid
(1957)ヘレン・モーガン物語/The Helen Morgan Story
(1957)脅迫/Slander
(1955)公爵の陰謀/The King's Thief
(1954)野生の女ローズマリー/Rose Marie
(1953)兄弟はみな勇敢だった/All the Brothers Were Valiant
(1949)恋人よ今一度/Once More, My Darling