■ Highway Dragnet
ジムは友達のポールに会いに来た。その前に酒場に入りテリーという女性とトラブった。
しかしテリーは殺害されジムが疑われて逮捕された。スキを見て逃げ出して二人連れの女性と車で走った。


製作年:1954、監督:Nathan Juran、脚本:Herb Meadow、Jerome Odlum、Fred Eggers、Tom Hubbard、原作:U.S. Andersen、Roger Corman


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ジム・ヘンリー(リチャード・コンテ)
 Mrs.H.G.カミングス(ジョーン・ベネット) カメラウーマン
 スーザン・ウィルトン(ワンダ・ヘンドリックス) モデル
 テリー・スミス(メアリー・ベス・ヒューズ)

「Dragnet」は「底引き網」の意味だが、この場合は「捜査の網」のこと。
 


■ あらすじ

◆ テリー・スミスとトラブった

ジム・ヘンリーは軍隊時代の仲間のポールを訪ねてラス・ヴェガスに来た。

酒場で元ファッションモデルと称するテリー・スミスと飲んだ。しかしテリーと些細なことから口論した。周りの客が見ていた。

その後ポールと会った。

◆ ジムは逮捕された

翌朝はヒッチハイクしていた。三叉路に来て方向が違うので下りて、また車を拾おうとしていた。

しかしジムの前にパトカーが止まり逮捕され警察署に連行された。テリーが殺されたとのこと。ジムとテリーがトラブったのは何人もの目撃者がいた。

ジムは「友人のポールと一緒にいた」と言う。警察はホテルに問い合わせたが該当者はいなかった。

ポールは軍隊の特殊任務に従事しており、身分を明かすことができず、偽名で泊まっていたらしい。

◆ ジムは逃亡し女性二人と会った

ジムはスキを見て拳銃を奪った。電話線を引きちぎり、署の前のパトカーのタイヤを一台を除いてパンクさせて、残ったパトカーに乗って逃亡した。

しばらくハイウェイを走ったが横道にそれて走り停止した。服を着替えた。

ハイウェイに出てくると女性が二人いた。車が故障しているようである。ジムは車を修理して一緒に乗って行った。

カメラウーマンのH.G.カミングスとモデルのスーザン・ウィルトンである。

一方、警察は乗り捨てられたパトカーを発見しジムを探した。

◆ カミングスの秘密

三人は撮影場所のホテルに到着した。二人はジムに「ここに泊ろう」と提案した。

朝になりスーザンは新聞を読んだ。そこには殺人事件の犯人としてジムが顔写真付きで掲載されていた。

慌ててカミングスに相談したがカミングスは警察への通報を止めさせた。

カミングスはスーザンに「テリーは夫の浮気相手」と話した。カミングスの夫は自殺した。注、ジムには話していない。

途中のダイナーで二人はジムを置いて行こうとしたが、ジムがキーを持っていたので果たせなかった。注、ダイナーは街道沿いの軽食店。

◆ カミングスが犯人?

警察の手が回って来たのを見て、ジムは二人に拳銃を突き付けて出発した。

警察の検問があったのでスピードを上げて突破しハイウェイから外れて砂漠に入った。

車は砂地にハマって動けなくなった。ジムは二人に命令して車を押させた。しかし動かないのでジムはカミングスと交代した。スーザンと一緒に押した。車は砂地から抜け出せた。

しかしカミングスは車をバックさせてジムを轢こうとした。ジムは倒れた。

カミングスは倒れたジムの拳銃を奪った。ジムを撃とうとしたがスーザンが阻止した。カミングスは、そのまま車を走らせた。

カミングスの先ほどの話と今の行動を見て、スーザンは「カミングスが殺人犯ではないか?」と考えた。。

二人は置いてきぼりとなり砂漠を歩いた。夜になった。スーザンはジムを警戒してあまり近くには寄らない。ジムは「俺は殺してない」と言った。

◆ ソルトン湖

二人はソルトン湖に来た。湖面は海面下約70メートルの塩湖である。水が他に流れないため次第に水位が増してきている。岸にはいくつも小屋があるが、一部は浸水状態である。補足。なぜソルトン湖に来たのかは不明。

ある小屋に来た。背後からカミングスがそっと入ってきて拳銃を構えた。

引き金を引いたが、しかし弾が入っていなかった。

カミングスは逃げ出した。湖の中に渡されている木の板の上を逃げていく。ジムは追いかける。

カミングスは板を踏み外して湖に落ちた。大声で助けを求めた。ジムはカミングスを追及して犬のリードでテリーを絞め殺したことを認めさせた。

深さはカミングスの胸くらいしかなく、溺れる心配はないのでジムはカミングスを無視して岸に上がった。

警察が来てカミングスを逮捕した。

ジムとスーザンは抱き合って立ち去った。
 


■ 出演作

◆ リチャード・コンテ
(1946)記憶の代償/SOMEWHERE IN THE NIGHT
(1949)深夜復讐便/THIEVES' HIGHWAY
(1959)コルドラへの道/They Came to Cordura
(1968)セメントの女/Lady in Cement
(1948)出獄/CALL NORTHSIDE 777
(1947)いのち短し/The Other Love
(1949)ならず者と墓荒らし/Big Jack
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1953)バビロン伝説/Slaves of Babylon
(1954)ハイウェイ捜査網/Highway Dragnet

ジョーン・ベネット
(1933)若草物語/Little Women
(1941)マン・ハント/Man Hunt
(1944)飾窓の女/The Woman in the Window
(1945)緋色の街/スカーレット・ストリート/Scarlet Street
(1947)浜辺の女/The Woman on the Beach
(1949)無謀な瞬間/The Reckless Moment
(1940)私はナチと結婚した/The Man I Married/I Married a Nazi
(1954)ハイウェイ捜査網/Highway Dragnet

◆ ワンダ・ヘンドリックス
(1963)荒野の駅馬車/Stage To Thunder Rock
(1951)追いはぎ/The Highwayman
(1947)桃色の馬に乗れ/Ride the Pink Horse
(1954)ハイウェイ捜査網/Highway Dragnet