■ The Second Face


製作年:1950、監督:Jack Bernhard、脚本:Eugene Vale


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 フィリス・ホームズ(エラ・レインズ)
 ポール・カーティス(ブルース・ベネット)
 アニー・カーティス(フランシス・カラス) ポールの娘
 ロックリッジ夫人(ジェーン・ダウウェル) カーティス家のメイド
 クレア・エルウッド(リタ・ジョンソン) ポールの知人
 フロイド・モラン(グランドン・ローデス) クレアの上司
 ジェリー・アリソン(ジョン・サットン)
 アラン・ウェッソン(ロイ・ロバーツ) クレアの婚約者
 Mr.ハミルトン(ピエール・ワトキンス) アランの顧客
 リン・ハミルトン(パトリシア・ナイト) Mr.ハミルトンの娘
 Dr.ヴォーン(モーリッツ・ヒューゴ) 形成外科医

今回のフィリスの役は、魅力的なエラ・レインズにとっては、難易度が高い役だっただろう(笑)。

言葉では表現しにくいが、エラ・レインズは「このような女優はいない」と明確に言える女優である。ぜひとも他の映画を見てほしい。

とりあえずの推薦は「(1950)峡谷の銃声/Singing Guns」。
 


■ あらすじ

◆ フィリス・ホームズ

フィリス・ホームズはカリフォルニアのフレズノでポール・カーティスの秘書をしている。その一方で夜間のデザイン学校に通っている。

フィリスははっきりと言えば容貌があまりよろしくはない。しかしポールはフィリスに好意を持っている。が、ポールはその感情を表現していない。理由はポールには離婚経験があったからかも?

◆ フィリスはデザイン関係の仕事へ

フィリスは学校を卒業した。ポールはフィリスの将来のことを考えて、知人でロスアンジェルスの婦人服店で働いているクレア・エルウッドを紹介した。

フィリスの作品を見て、クレアの上司モランもフィリスの才能を評価した。フィリスは、その婦人服店で働くことになった。

フィリスはロスアンジェルスに向かった。クレアと一緒に住むことになった。

◆ だがしかし、

クレアはフィリスのために、ジェリー・アリソンという男性とのデートを設定した。いわゆるブラインドデートである。

ジェリーはフィリスと会ったが、フィリスを見て「急に用事を思い出した」。ジェリーは、そのまま出て行った。

またモランもフィリスに約束した仕事を与えなかった。フィリスは泣いた。

◆ フィリスは別のところで働いた

責任を感じたのかクレアは、彼女の婚約者のアラン・ウェッソンを紹介した。

フィリスははアランの下でデザインの仕事をした。フィリスのデザインの腕は確かだったが、客先と会うようなことはなかった。

◆ ポールが来た

ポールは仕事で数か月の間ロスアンジェルスに滞在することになった。

ポールはフィリスのアパートを訪れるようになった。

フィリスは毎晩デートに出かける振りをしたが、すぐにポールは嘘を見抜いた。

一方、アランは上得意のハミルトン氏の娘のリンに惹かれるようになった。当然クレアはほおっておかれた。

◆ フィリスは交通事故にあった

アランはリンと結婚するためにホノルルに行くことにした。

アランはクレアに悪いと思ったのか、電報を送って知らせた。(クレアと同じ部屋なので)フィリスがその電報を受け取った。

クレアは電報を読み、引き出しから拳銃を取り出して車に飛び乗った。

フィリスはクレアを止めようとしたが間に合わず、自分も車でクレアを追いかけた。

交差点でクレアの車が通り過ぎた後トラックが横切り、フィリスの車がトラックの横に激突した。

補足。クレアはフィリスの事故を見て、アランを追いかけずに事故現場で対応した。

◆ フィリスは手術を受けた

フィリスは病院に運び込まれた。顔をケガしており、包帯でぐるぐる巻きである。

形成外科医のヴォーン医師は、時間をかけてフィリスの顔を手術した。

手術が終わっても、かなりの間、フィリスは包帯を巻いたままであった。

◆ みんなの態度が変わった

ついにフィリスの顔の包帯が取れた。別のフィリスが現れた。そしてみんなの態度が急変した。

特にモランは、フィリスに10倍の給料を提示した。

そしてフィリスが着る服もファッショナブルなものに変化した。

◆ 手術費用は?

ところで、フィリスの手術には高額の費用が掛かっている。そしてそれがすでに支払われている。

支払った人物は秘密にされていたが、フィリスは情報を遡って、実はポールが支払ったことを突き止めた。

◆ ハッピーエンド

フィリスは急いでフレズノに戻った。ポールに会って感謝を述べた。

しかしポールの態度は意外にも冷たかった。それはフィリスが「金を支払ったことに対する感謝」を述べたからである。

フィリスは一緒に仕事をしていた時のことを思い出し、ポールがフィリスの風貌にも拘わらず、フィリスを愛していたことを知った。

二人は抱き合った。
 


■ 出演作

エラ・レインズ
(1944)容疑者/The Suspect
(1944)拳銃の町/Tall in the Saddle
(1944)幻の女/Phantom Lady
(1945)ハリーおじさんの悪夢/The Strange Affair of Uncle Harry
(1949)ウォーキング・ヒルズの黄金伝説/The Walking Hills
(1949)殺しのミッション/危険な職業/A Dangerous Profession
(1949)狂った殺人計画/Impact
(1950)峡谷の銃声/Singing Guns
(1952)ハチェット牧場の対決/Ride the Man Down
(1956)道路の男/The Man in the Road

◆ ブルース・ベネット
(1952)突然の恐怖/SUDDEN FEAR
(1951)最后の砦/最後の砦/The Last Outpost
「潜行者/Dark Passage(1947)」
「やさしく愛して/Love Me Tender(1956)」