■ FURY AT FURNACE CREEK
ブラックウェル将軍はアパッチに幌馬車隊や砦が襲撃されたことの責任を問われて軍法会議にかけられた。
しかし真実は鉱山会社のレヴェレットが騎兵隊に将軍の偽の命令書を届けたためであった。
真相を解明するために将軍の二人の息子が当地に来た。
製作年:1948、監督:H・ブルース・ハンバーストン、脚本:チャールズ・G・ブース
■ はじめに
登場人物
フレッチャー・ブラックウェル将軍(ロバート・ワーウィック)
キャッシュ・ブラックウェル(ヴィクター・マチュア) 息子
ルーフェ・ブラックウェル(グレン・ランガン) 息子
ビル.バクスター(?) 軽食店経営
モリー・バクスター(コリーン・グレイ) ビルの姪
ウォルシュ大尉(Reginald Gardiner)
レヴェレット(Albert Dekker) 鉱山会社社長
判事(George Cleveland)
バクスター経営の店は表示は「general store(雑貨店)」となっているが軽食店の様相である。
モリー=コリーン・グレイは相変わらず、可愛いですな。
■ あらすじ
◆ ブラックウェル将軍は軍法会議に
幌馬車隊を護衛している騎兵隊に別の命令が出されて騎兵隊が離脱した。
アパッチ部隊が幌馬車隊を襲撃した。さらに幌馬車に隠れたアパッチが砦を襲撃、砦も全滅した。
ブラックウェル将軍は軍法会議にかけられたが命令を出したことを否定した。
騎兵隊隊長のウォルシュは命令を受けたことを肯定したが、命令書を破棄したとのこと。
軍法会議のさなかにブラックウェルは心臓麻痺で死亡した。
◆ ブラックウェルの息子が
ブラックウェルの息子の一人で士官学校の教官のルーフェは何があったのかを調べるために西部に向かった。
もう一人の息子キャッシュは服役中だったが、刑期を終えて釈放された。キャッシュも現地に向かった。
キャッシュは裁判記録の閲覧申請をして、さらにウォルシュに接触しようとした。
キャッシュはウォルシュがアル中になっていることと、何者かに命を狙われていることを掴んだ。
キャッシュは偽名を名乗って鉱山会社の経営者レヴァレットに接触して彼に雇われた。
◆ 真相は..
キャッシュは、軽食店を経営するビル.バクスターの姪のモリーと知り合い、お互いに好意を抱いた。
しかしモリーの父親はアパッチの砦襲撃で死亡しておりブラックウェルを憎んでいた。モリーはキャッシュがブラックウェルの息子であることは知らない。
真の悪人を皆さんに知らせる。実は鉱山会社を経営しているレヴァレットが黒幕である。
レヴァレットが偽の命令をウォルシュに届けたのである。ウォルシュは真相を書いた供述書を持っている。
レヴァレットの真意は次の通り。当地には銀鉱が発見されている。アパッチに幌馬車隊を襲撃させて、逆に大軍を派遣させてアパッチを追い出す。そして銀鉱の権利を独占する。
レヴァレットは手下に事件を嗅ぎまわっているルーフェを殺すように命じた。
◆ ルーフェは供述書を手に入れた
レヴァレットは、供述書を奪うために手下を差し向けた。バクスターの店でウォルシュが射殺された。
その場に居合わせたルーフェはウォルシュの供述書を手に入れた。犯人を追いかけて走り去るルーフェを見てモリーは「ルーフェがウォルシュを撃った」と誤解した。
◆ ルーフェが有罪となり絞首刑に
ここでキャッシュは策を弄して、ルーフェが捕らえられるようにした。理由はルーフェをレヴァレット一味から守るためであり、また裁判になれば供述書が公開されて、父の無実が証明されると考えたからである。
しかし裁判はレヴァレットの思惑通りに進み、ルーフェが有罪となり、絞首刑と決まった。
◆ 無実が証明された
キャッシュは保安官事務所に忍び込んでルーフェを助け出した。保安官やレヴァレットの手下たちが追いかけた。
キャッシュはルーフェに供述書を(保安官ではなく)連邦保安官に渡すように依頼した。
キャッシュは追手を誘導して廃棄された砦跡にきた。キャッシュは追手と銃撃戦を展開して勝利した。補足、ここが「アリゾナの決闘」の由来か?
一方、供述書は連邦保安官に届けられて、ブラックウェル将軍の無実が証明された。
モリーの誤解が解けて、キャッシュとモリーがハッピーエンドになったことは言うまでもない。
■ 出演作
◆ ヴィクター・マチュア
(1940)美人モデル殺人事件/I Wake Up Screaming
(1946)荒野の決闘/My Darling Clementine
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1953)聖衣/The Robe
(1954)ディミトリアスと闘士/Demetrius and the Gladiators
(1954)エジプト人/The Egyptian
◆ コリーン・グレイ
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City