昨日掲載した光学硝子舞台、檜の懸造りになっていて、
その部分が清水寺をほうふつとさせます。
鳥取の三徳山文殊堂なども同様らしいですが。
逆側から見るとわかりやすいです。
そこかしこに強い思い入れ、こだわりを感じます。
この隣にある茶色く突き出たものが、先日触れた部分。
私が高所恐怖症で先端まで行けなかったというあれ。
この突き出た茶色く張り出た構造体は「冬至光遥拝隧道」と名付けられており、
冬至の日の朝、一直線に太陽光線がこの四角い部分(空洞)を突き抜けるように設計されています。
茶色の四角い空洞部分は中に入ることができ、このようになっています。
コンセプトとしては、以下引用:
冬至は一年の終点であり起点である。この特別な1日は、
巡りくる死と再生の節目として世界各地の古代文明で祀られてきた。・・
冬至の朝、相模湾から昇る陽光は、70メートルの隧道を貫く。
上から見たところ。
冬至があれば夏至もあります。
夏至光遥拝100メートルギャラリー。
夏至の朝、海から昇る太陽光はこの空間を数分間に渡って駆け抜ける。
この冬至の隧道と夏至のギャラリーは、昇る太陽の位置を計算して建てられているので、
海に向かって突き出る角度が当然異なっています。
下から比べてみます。
茶色が冬至の隧道。
右の白い建物は夏至の日に朝日をキャッチする仕組み。
夏至と冬至では、太陽の位置取りに結構開きがあるのがよくわかります。
このオリジナリティあふれる江之浦測候所、杉本さんいわく
”人のもっとも古い記憶を現代人の脳裏に蘇らせるために構想された”とのこと。
太古の人が太陽をもとに生活の土台や呪術的思考を築いていった点を考えると、
この地で太陽というものが意識されている理由もよくわかります。
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