デヴィッド・ボウイ ~32枚のアルバム一挙紹介~ | アート荘DayDream事務所

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今日は何の日??

デヴィッド・ボウイの誕生日です。

 
と、去年と同じ切り口で始めてみましたw
 
 
あ、そうです、
 
私がBowieはお父さんみたいな存在だと言いまくってる ゾウイこと敦獅です。
 
 
え?お前なんて知らんてか?
 
ぬ(`・ω・´)
 
20年近くこハンネでネットやってますよ。
 
 
それは良いとして、今回はデヴィッド・ボウイの全アルバムを紹介しつつ、
 
今日までのBowieの作品を振り返ろうと思います。

 

 
今日2022年1月8日はBowieの生誕75年です。
 
 
あ、デヴィッド・ボウイの表記は僕のブログでは【Bowie】とさせていただきます。
 
日本のバンドのボウイと勘違いしないように(^_^;)
 
 
さてさて、まあこのページを開いてくれた人は、
 
Bowieが何者であるか重々承知かと思いますので、ザックリとだけ人物像を書きますね。
 
 
David Bowieはイギリスのロックミュージシャンで、
 
1947年~2016年までを生きた 火星人 伝説のロックスターです。
 
 
活動期間は1964年~2016年。
 
2004年のワールドツアーを最後に10年近く休止していて、
 
もう音楽業界には戻ってこないと囁かれていましたが、
 
2013年突然活動復帰して音楽業界を湧かせました。
 
そしてそのわずか3年後、2016年の新譜発表後すぐに突然の訃報が知らされ、
 
生きる伝説がマジの伝説になっちゃったって人です。
 
 
現代の音楽業界に残した功績はあまりにもデカく、
 
影響を受けた日本のアーティストは数え切れないほど居ます。
 
てか、もはや、日本のバンドマンで彼を知らない人が居るのであれば、恥ずかしいことかもしれません。
 
 
 
もう彼は地球には居ませんが、遺族や関わってきた人たちの力もあり、
 
度々お蔵入りになっていた音源を発表していて、

ファンの心のなかでは生き続けている状態です。
 
 
はい、そんなわけでして、今年はあのジギー・スターダストから50周年ということもありまして、
 
ちょっと気合い入れて記事書きます。
 
 
今年発表されたアルバム含めた32枚のアルバムを一挙紹介。
 
できれば今年中に1枚1枚(全32枚)のアルバムの解説記事を書いていこうと思ってます。
 
アルバムタイトルからリンクできます。下線が付いてるものがリンクできます。随時追加していきます。
 
 
ではいきましょう!
 
 
 
~デビューからのヒット時代~
 
 1:Early on (1964-1966) (1964-66)
 
はい、まさかのこれからですw
Bowieの現在発表されてる最古の録音を集めたアルバム。
ディヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・キング・ビーズ名義、ザ・マニッシュ・ボーイズ名義、ディヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・ロウアー・サード名義のものをかき集めたアルバムです。
当時はデイヴィー・ジョーンズ本名で活動していました。
ルーツを知りたい人やファンならば持っておくべきです。
 
 
 
こっちだよね、ファーストって言ったらw
当時流行ったマッシュルームカットBowieさんです。
当時、リンゼイ・ケンプの元でパントマイムにも励んでいたBowieさんで、
結構映像も残ってたり、当時のMV集もDVDになってたりします。
このアルバムの頃から名義はデヴィッド・ボウイになります。
このアルバム、メチャクチャ聴きまくってた時期あります。
60sポップなアルバムです。
 
 
 
1969年7月11日(聞いてくれ、僕の誕生日は1989年7月11日なんだ!)にシングルで発表された同名曲は、
最終的にイギリスのチャートで5位に上り詰めて、彼の初ヒットとなりました。
TVにも初出演。ここからまた一歩を踏み出したわけですね。
Bowieを語るには外せないアルバムとなっております。
【スペース・オディティ】は何年経っても名曲ですね。
メロトロンの音や12弦ギターの音が、本当にたまらなく良いって思えるアルバムです。
確実に前作からの成長が伺えるアルバムと言えるでしょう。
フォークなナンバー多めです。
 
 
 
~栄光のグラムロック時代~
 
 
名盤です。少なくとも僕の中では。このアルバムで唯一有名な曲は、
ニルヴァーナがカヴァーした【The Man Who Sold the World】ですね。
僕にとっては絶対外せない大好きな名盤です。
この時期、Bowieは父を亡くして気落ちしていました。
Bowieのアルバムの中でも3本の指に入る憂鬱になるアルバムですw
聴いてる人の心を動かす名盤です。
バックバンドのミック・ロンソン率いるスパイダース・フロム・マースもこっからです。
(前身のハイプについては今回は割愛します。)
 
 
 5:David Bowie - Freddi & The Dreamer (The Arnold Corns)  (1970)
 
おい!待て!とw 次はハンキー・ドリーだろ!とw
すみません、オマケ的にこのアルバムを挿入させてください(`;ω;´)
実際は、ザ・マン・フー~の次はハンキー・ドリーが正式にリリースされております。
その前にこっちを紹介させてください。どうしても知ってもらいたくて。
このアルバムは、覆面バンド【アーノルド・コーンズ】名義で収録したもので、
スタジオやラジオの音源が集められています。
ハイプはこちらの紹介記事で一緒に紹介します。
今回の【Toy】では、ここからの楽曲【Shadow Man】がセルフカヴァーされております。
ちなみに【ジギスタ】に入ってる楽曲も、一部アーノルド・コーンズの時に作られたもので、
収録されています。
 
 
 
お待たせしました!ハンキー・ドリーですw
前作【ザ・マン・フー~】とは打って変わり、何か吹っ切れた感じのこのアルバム。
そう、元嫁アンジーとの初の子・ゾウイ君(現映画監督のダンカン・ジョーンズ)が生まれました。
父親を亡くし、そして新たな家族ができたのです。
だから前作の暗くてドロドロしたものは、スッキリなくなっているわけですねっ。
そして、名曲が数曲入ってます。
【ジギスタ】よりもこっちの方が好きっていう人もいると思います。
色々模索してる感じも、このアルバムで感じ取れるかと思います。
そして見出したのが次回作となります。
 
 
 
Bowieの名盤と言ったらコレ。グラムロックの代表作でもあります。
【ジギー・スターダスト】で通ってるアルバムです。
ストーリー仕掛けのコンセプトアルバムとなっておりまして、
5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たロックスター「ジギー・スターダスト」の物語からなる。
っていう。。。
派手派手奇抜な衣装を身にまとい、TVに出演した際に大バズリしましたw
グラムロックの仲間入りを果たし、もはやイギリスでは社会現象になったんじゃね?
ってぐらいの取り上げられ方されています。
今年はこのジギスタから50年が経ちます。半世紀前のアルバム・・・(絶句)
僕も盛大に祝いたいです。一番好きなアルバムです。
 
 
 
インパクトしかないアルバムジャケットでお馴染みのアラジン・セインきたこれ。
アート性の高いロックアルバムとなります。
前作の熱を加熱させたアルバムでもあり、
収束に向かわせた時のアルバムでもあります。
どういうことかと言いますと、このアルバム発表後のワールドツアーのラストで、
バンド解散宣言するんですよw
いやいやwえーーーーーー!!!??? つってw
最盛期に解散するっていうw
実際はバンド内に配給される金銭的な理由が大きいとされています。
地球に降り立ったジギー・スターダストは、キャーキャー言われてアラジン・セインに成長していき、
人気に押しつぶされて自殺してしまいます。
そんな見方でも良いかと思います。
これも名盤ですね。
 
 
 
このアルバムでバックバンドのスパイダース・フロムマースとはお別れです。
彼らが最後に一緒にやりたかったのは、新曲ではなく、カヴァー。
このアルバムはカヴァー集となっております。
イージービーツ、プリティ・シングス、ゼム、ヤードバーズ、ピンク・フロイド、モージョズ、ザ・フー、イージービーツ、マージーズ、キンクスからの楽曲をカヴァー。
結構スルーされがちのアルバムですが、グラム期のBowieが好きな人には必聴ですよ!
僕はメチャクチャツボなんですよ。ロンソンのギターが眩しすぎるっ!!
そして、以降のBowieを思わせる歌唱センスも爆発してます。
 
 
 
~夢と奈落のソウル時代~
 
 
さて、スパイダースは解散してしまいましたが、Bowieの見た目はジギー期のそれのままです。
このアルバムもコンセプトアルバムとなっており、本来は小説の『1984』のミュージカル化を想定していたようですが、
まあ色々あって叶わなかったわけです。
ジギーよりもリアリティがあり、アラジン・セインのような生々しさが表現されてるアルバムです。
間違いなく名盤と言えるでしょう。 
以前よりも以降のBowieって感じ っていうのを強く感じられるアルバムです。
Bowieファンなら持っておくべき1枚です。
名曲【Rebel Rebel】は、このアルバムの楽曲です。
 
 
 
75年のアルバム。Bowieの新たなチャレンジでソウルミュージックに手を付けました。
当時、グラムロックは完全に廃れ、ブラックミュージックが再び注目を集め始めてました。
そんな時のアルバムです。
ギラギラ衣装はブラックミュージックへ引き継がれていきます。
グラムとブラックミュージックを繋げたBowieさん。
Bowieは幼少期の頃から黒人さんのファンで、メチャクチャ彼らを敬愛しています。
それが現れてるアルバムですね。
真面目に取り組んだ結果、本場の人達に認められます。
ただ、この頃のBowieは、一番血色が悪いです。薬物のせいで。
借金まみれのツアーは打ち切り。唯一の映像はDVDになってたはず。
ここからの名曲は【フェイム】です。
 
 
 
隠れた名盤。映画【地球に落ちてきた男】の主演を努めた時に出したアルバムです。
ソウルミュージックから次作以降のニューウェーブへ移行が伺えるアルバム。
薬物で検挙され、断ち切ろうとする力強さも感じます。
これまた前作とは全然違います。
この人は素直なもんだから、全部作品に出ますよね。
言葉なんて聞かなくても楽曲だけで生き様がわかると言いますか。
包み隠さず曝け出してるって思えるアルバムですね。
とにかく、これは埋もれがちですが、絶対聴いてほしいアルバムです。
 
 
ベルリン三部作・ニューウェーブ時代
 
 
名盤中の名盤です。もはや神アルバムです。
Bowieの根強いファンというのは、レッツ・ダンス期派をハネのけて、
グラムロック期派かベルリン期派かで分けたくなるものですw
音は電子楽器強めのニューウェーブになります。
ベルリン三部作と言われているものの一作目です。
ブライアン・イーノと手を組んだこともあり、そういった音になっています。
インストゥルメンタルがいくつか入ってます。音で真剣に楽しんでいる証拠ですね。
新しい音楽に興味津々な当時のBowieの様が頭に浮かんできます。
これまでになかった面白いことにハマることによって、薬物依存から脱却できたわけです。
ジギスタ大好きだけど、ニューウェーブも大好きなので、僕にはたまらんです。
 
 
 
ベルリン三部作の二作目。これまた名盤認定アルバムです。
前作の【ロウ】は幻想的実験的なものが多く、こちらはロックな感じなものが多いかな、比較的。
同年代に発表してるので、どっちのアルバム曲かわからなくなることもありますが、
こちらのアルバムは電子楽器は前作よりも控えめです。
インスト曲も入ってます。
イギー・ポップと手を組んでた時期でもあります。イギーの名盤を生んでます。
名曲は言わずもがな【ヒーローズ】が収録されています。
 
 
 15: Lodger (1979)
 
ベルリン三部作ラスト作品。前の二作が強烈すぎて、これ埋もれがちですw
正直、ベルリン三部作は、どれが一番とは決め難く、三部作って言われてるくらいですから、
3枚全部で1つの作品として見るのが正解だと思います。
個人的な話、この三部作の中で一番よく聴いてたのが、このアルバムです。
幻想さは、ロウに負けます。ホント好みとか聴きたくなるタイミングですね。
結論:ベルリン三部作は全部良いw
 
 
 16:Scary Monsters (1980)
 
ベルリン三部作ではないのですが、どことなくベルリン期を感じるこの作品。
【ロジャー】の楽曲はこのアルバムと間違えることが多いです。
ロジャーと同じくらい聴きまくりました。
このアルバムに強い想いを馳せる人も沢山居まして、一番好きという人も居ますね!
名盤なんですよねー。これも。
このアルバムの【ファッション】という楽曲は、Bowieを知らない人でも耳にしたことあるかもしれません。
よくTV番組とかに使われますので。
そして、次作で断念した人達は、ここまででしばらくBowieから離れていってしまうのであった。。。
 
 
~黄金のバブル時代~
 
 
多くの日本人はこっからって人なんじゃないかな?って思えるくらいヒットした作品。
実際僕の両親もBowieといったらこの作品のイメージのようです。
日本では映画【戦場のメリークリスマス】の影響もあると思います。
それまで音楽好きの人達が大好きだ!って言うような存在だったBowieが、
何でもない人や流行りにノリノリ勢に奪われた作品でもあります。
一般大衆向けってこともあり、Bowieのディープなファンから敬遠されがちなアルバムです。
前作の感じとここまで違うのも【ヤング・アメリカン】以来かなと。
一番の転機点だったと思います。流石カメレオンアーティスト。
散々書いちゃいましたが、はっきり言ってメチャクチャ聴きやすいアルバムです。
入門には良いかもしれませんね!
 
 
 18:Tonight (1984)
 
勢いは前作の盛り上がりが緩やかに脱力していくってイメージでしょうか。
パンチはありますが、前作と比べると相当落ち着いていますので、だいぶ埋もれがちなアルバムです。
このアルバムが一番思い入れがあって好きだっていう人も居ます。
リアルタイムで聴いた人はまた全然違うように聴けるのだと思います。
84年だとは感じない楽曲が多いアルバムだとも思いますね。
このアルバムが80年代後半や90年代前半だと言われても違和感あんまないです。
 
 
 19:Never Let Me Down (1987)

正直僕は前作よりもこちらの方が沢山聴いてますし、
なんなら【レッツ・ダンス】よりも聴いてるアルバムです。
【ガールス】という楽曲は半分日本語で歌われていますので、
CDを買うならこの楽曲が入ってるのをオススメします。
かなり人気のないアルバムで、散々言われているのですが、
なんの先入観なしに聴いてみてほしいです。
聴きやすくはあると思います。
 
 
~20世紀最後のチャレンジ時代~
 
 20:Tin Machine (1989)
 
ここからまたガラッと変わります。
このアルバムはTin Machineというバンド名義で発表、ワールドツアーも行っていて、
この名義で来日もしています。
変化を求めた結果がバンドだったのかもしれませんね。
この一呼吸(二呼吸ですね)で、また独自の路線を見出したと言っても過言ではないと思います。
2曲目のアルバム同名曲を聴くために買っても良いってぐらい、その曲がカッコイイです。
Bowieソロではなく、あくまでもバンドとしての活動だということをお忘れなく。
 
 
 21:Tin MachineⅡ (1991)
 
Tin Machineのセカンドアルバムとして発表しました。
Tin Machine名義はこの2作だけです。
個人的にこちらの2作目の方が聴きました。1曲目の【ベイビー・ユニバーサル】はメチャクチャかっこいいし、
なんと3曲目の【イフ・ゼアイズ・サムシング】はロキシー・ミュージックのファースト(1972)に収録された楽曲のカヴァーです。
これはなかなか感慨深いものがあります。
Bowieは90年代に入るとグラム時代を受け入れて再評価するようになります。
Bowieだけではないんですよね。90年代って面白いもので、70年代を再評価した傾向にあります。
20年サイクルという方式がありまして、、、これは別記事で書きます。
 
 
 22: Black Tie White Noise (1993)
 
最初に買うことはオススメしないアルバムw
しかし、このアルバムにはBowieファンには嬉しいサプライズがあります。
まず、プロデューサーがナイル・ロジャース。
そしてモリッシーの楽曲【アイ・ノウ・イッツ・ゴナ・ハプン・サムデイ】をカヴァーしている。
そしてそして、グラム時代の盟友ギタリスト、ミック・ロンソンが参加しています。
ちなみにこの前年に最後の奥さんとなったイマンさんと結婚しています。
それから、この翌年にロンソンは肝臓がんで亡くなっています。
あと、【ジャンプ・ゼイ・セイ】はお兄さんの自殺に関連してる楽曲だと言われています。
情報多っ!
 
 
 23:The Buddha of Suburbia (1993)
 
こちらは、前作と同年に発表したアルバムです。
多分ね、このアルバムは後回しにした方がむしろ感動できます。
それは、ある程度アルバムを集めきって聴いてみるとわかると思います。
熟成させればさせるほど深みが増すと言いますか。
人それぞれ感じ方は違うと思うので、全然そう思わない人も沢山いらっしゃるでしょうけど(^_^;)
少なくとも僕は今だからこそっていうものがあります。
もしかしたら隠れた名盤認定されるかもしれません。
ホント感慨深いアルバムです。
 
 
 24:1.Outside (1995)
 
これは僕の中で名盤です。90sBowieイチオシ作品です。
90sのBowieを食わず嫌いしてる人!これは是非聴いてほしい!
90sBowieの中でも異色なこのアルバムは、74年の【Diamond Dogs】以来の
コンセプトアルバムになります。しかも色は比較的に似ていて暗いです。
アート殺人を題材にしたストーリーになってまして、
僕は中学生の頃に、この漫画を描こうと必死でしたw
そしてなんと言っても、ベルリン三部作で組んでいたブライアン・イーノと再び組んでます。
ちなみに、このアルバムには【2.Inside】という続編が作られるはずでした。
これもいつか公表してほしいです!
てか、このアルバム、なんでいつまで経っても再評価されないのか理解に苦しみます(^_^;)
 
 
 25:Earthling (1997)
 
少し前作の色を引きずったようなアルバムですが、それはMVのせいかもしれませんし、
前作の続編として作られた楽曲が盛り込まれてるかもしれないからかもですね。
ん~、まあ前作の劣化版って思えちゃうのも仕方ないのかもしれません。
前作がちゃんと評価されていれば、こんなことにはならなかったかもです。
50歳の誕生日ライブはこのアルバムの時のライブです。
メチャかっこいいんだけどなーこういうBowieも。
 
 
~栄光への帰還時代~
 
 26:Hours... (1999)
 
そして突如落ち着きを取り戻すBowieさんw
アルバムジャケットを見ても分かる通り、ハッチャケてた前作2作の自分を癒やしてあげるかのように、
優しく膝枕してあげるのでした。
いや、本当にそんな感じのアルバムです。かなり落ち着きますw
これまで幾度なく転機となるアルバムを出すたびに「どうしたどうした!?」ってなりますが、
このアルバムも例外ではありませんw
後期のBowie突入は、間違いなくこのアルバムからでしょう。
 
 
 27:Heathen (2002)
 
前作に続き埋もれがちなアルバムです。
しかし前作よりもパンチがあり、どちらかと言うと次作との方が空気感は似ています。
ちゃんと聴き応えがありますし、ちゃんとオススメできます。
イケイケ80sファンには物足りないかもしれません。
このアルバムから自分が立ち上げたレーベルからのものになります。
そして注目なのは、トニー・ヴィスコンティと22年ぶりに組んだ作品でもあります。
あと、今回リリースされる【Toy】はこの頃から制作し始めたようです。
 
 
 
ここまでのBowieの作品の完成形がこれ!って僕は言いたい作品です。
前作よりも力強くてカッコイイです。【ネバー・ゲット・オールド】最高にカッコイイ楽曲です。
時代に乗らなくても良い時代になりました。もうロックは出し切ったんです。
そんな中のザ・ロックなアルバムになります。
僕は悔しいことに、日本公演が終わったすぐ後にBowieにハマり始めたんですよ。
来日してたなんて知らなくてですね(^_^;)
なんて不運なんだwなんてタイミングの悪いw
次の新作まで10年待たされることになります。そんなに待つとは思いもせず、むしろもうこれが最後なんだろうなと思ってましたから。。。
そういう想いもありまして、このアルバムは僕にとっては思い入れがあります。
 
 
 29:The Next Day (2013)
 
死んだとか、復活の兆しがないだとか散々言われた10年間を取り戻した傑作の1枚。
僕は空白の10年を知っている。1度たりとも彼を忘れたことが無く、聴き続けてました。
お願いだから復活してくれ!顔を見せてくれ!と何度嘆いたことか。
先行で【Where Are We Now?】が配信された時のことを皆さん覚えていますか?
アルバムの1曲目を再生した時のことを覚えていますか?
僕は鮮明に覚えてます。
思い出とともに、このアルバムは間違いなく名盤です。
こんなに刻まれたアルバムは他にありません。感無量です。
 
 
 30:Blackstar (2016)
 
誰がなんと言おうとこれは名盤だし、誰もそれに対して否定しないでしょう。
実質最期のアルバムになります。
聴けば全てがわかります。ああ、そういうことだったのか。。。と。
もう何も言うまい、このアルバムに関しては。聴けばわかりますから。
これだけのページ書けちゃうよ。写真無しで文章だけでずらっと1万字くらいは。
だから聴いてください。
このアルバム発表後2日後にBowieはこの世を去ってしまいました。
肝臓がんでした。発表は突然でしたが、闘病しながら制作したアルバムです。
それだけは伝えておきます。
 
 
  31:LAZARUS (2016)
 
【Blackstar】の制作と同時進行でミュージカルの脚本も手掛けていたBowie。
そのミュージカルに関連したアルバムになります。
過去のBowieの楽曲で主に構成されています。選曲が神がかってます。
こういうのに【アブソリュート・ビギナーズ】入れてくる時点で神でしょ。
歌は別の人達が歌っているのですが、流石にハイレベルな配陣で、
どの楽曲も本人に引けをとらない魅力と心に打つ歌唱力をお持ちで、全然退屈しません。
演奏も全てアレンジされていて、心を打つような上手い構成になっています。
【It's No Game】の日本語部分が、どうしてwwwってぐらいカタコトですがご愛嬌です。
 
 
 32:Toy (2001→2021 日本では2022)
 
これまで幻のアルバムとして、海賊版がファンの間で飛び交っていたのですが、
今年20年の時を経てようやく公式で発売されたアルバムです。
僕は公式発表をずっと待っていました。
内容は60年代~1970年頃までのセルフカヴァーとなっており、
ファンなら嬉しい(特に僕が嬉しい)選曲となっております。
大体はファーストアルバムとそれ以前からの楽曲になっておりましてね。
本当にファンの人じゃないと「お!!!コレ!!!」ってならないですw
一番レアな楽曲は、アーノルド・コーンズ時代の楽曲「シャドウ・マン」でしょう。
これ原曲持ってる人、どんだけ限られてるものなのかw
ちなみにこのセルフカヴァーは全曲原曲超えです。間違いない。
初期Bowieの曲を全部網羅したら聴いてほしいな。感動しますんで。
 
 
さて、いかがだったでしょうか?

文字数の関係でこれ以上書けませんが、
 
更にアルバム1枚1枚1曲1曲にレビュー書いてアルバム名からリンクできるようにしていきますので、
 
気長にお待ち下さい。
 
 
 
ではでは。