【デヴィッド・ボウイ】No.2 スペース・オディティ 紹介 | アート荘DayDream事務所

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今年の秋も、ほとんど雨で終わりそうOTZ

どうも、ゾウイこと敦獅です。
 
今日は片道2時間の現場に行ってきたのですが、雨が止みそうもなかったので中止になりました。
 
滞在時間2時間くらいですよ。もう勘弁してくれって感じです。(てか、昨日の天気予報で晴れるってなってたやん)
 
気を取り直して、
 

この記事では、デヴィッド・ボウイの2枚目のアルバム

【Space Oddity(邦題:スペース・オディティ)】

のアルバムの中身を紹介していきます!

 

 

 

↓Bowieのアルバム一覧記事↓

 

 

いよいよこっからと言ったところでしょうか。

 

Bowieの主要アルバムを先に紹介していって、前回から古いものから順に紹介していきます。

 

前回は記念すべきファーストアルバムを紹介したので、今回は名盤のセカンドアルバムですね!

 

Bowieファンなら逃してはならないアルバムかと思います。

 

 

概要

 

スペース・オディティは1969年に発表されたアルバムです。

 

シングルの名曲スペース・オディティはアルバムに先駆けてリリースされました。

 

当時1969年と言ったら?

 

そう、NASAのアポロが人類初の月面着陸に成功したとされる年ですね!

 

イギリスメディアBBCでは、月面着陸特番などでテーマ曲として扱われて頻繁に流れたこともあり、

 

Bowieの知名度は急激に上がり、イギリスのレコードチャートに見事5位に食い込みました。

 

ここで本格的なデビューを果たしたと言っても過言ではないでしょう。

 

だからファーストアルバムが埋もれてしまうんです(^_^;)

 

また、1972年(ジギスタの年)に他のレコード会社に権利を買われ、再発したことも一層有名なアルバムにした要因です。

 

 

注目の参加ミュージシャンは、

 

プロデューサー兼ベースなどで参加した盟友トニー・ヴィスコンティ(ベーシストでもあります。ここから2人の盟友物語もスタートしました。)

 

ドラムスで参加のジョン・ケンブリッジ(後にミック・ロンソンを誘った人であり、バンドのハイプ仲間でもあります)

 

鍵盤楽器で参加のプログレバンド、イエスのメンバーで知られるリック・ウェイクマン(有名で天才キーボディスト)

 

リックに関しては、イエスに加入前ですから、レア度高いです。

 

※ギタリストのミック・ロンソンはまだ参加していません。

 

 

この頃のマネージャーは前作同様のケネス・ピット。
 

彼が頑張ったおかげでヒットに繋がったと言っても良いかもしれません。

 

相当ボブ・ディランを意識していたのでしょう。

 

とうとうBowieもフォークソングってだけではなく、髪型までカーリーヘアになっちゃいましたw

 

これはケネス・ピットのせいだと言っても良いのかもしれませんw

 

 

さてさてそれでは収録曲の紹介に入ろうと思います。

 

聴きどころは沢山あります。

 

まず、前作からのスキルアップ

 

それから、60s特有の音を奏でるメロトロンと12弦アコースティックギターの美しい音色です。

 

※僕は普段歌詞を見ないので、歌詞無視した解説してるものもありますのでご了承ください。

基本的には歌詞よりも、音の解説に傾くと思います。

※一部動画は、公式チャンネルでアルバムと全く同じものがなかったので、Ziggy's Stardustチャンネルさんから拝借しております。こちらのチャンネルの動画も、ちゃんと楽曲登録されているので大丈夫です。

 

1.Space Oddity(邦題:スペイス・オディティ

はい、1曲目から名曲来ましたー。ぶっこんできましたなw

掴みはこれ以上無いくらいOKなんですが、このあとどうすんの?って感じですよね。

大丈夫、まだあの曲達が控えてます(^_-)-☆

そして、映像はまさかのジギーさんなんです。これは1972年の再発に合わせて撮ったものです。

そう、このMVの説明の為に先程前もって書いといたんですwややこしいから。

この楽曲は色んなバージョンがあります。是非探して聴いてもらいたいですね。

2013年に宇宙飛行士が歌詞を少し変えて、実際の宇宙ステーションで録音・撮影したMVは話題になりましたね。

これは感動無しでは観られません。本当に素晴らしいし、やってくれたことにBowieファンはみんな感謝感激してます。

ちなみに、この楽曲のMVはもう一つ存在します。

リリースする全然前に撮られており、前回の記事で紹介したMV集に収録されています。

なので、マッシュルームカットですw 個人的にはこっちのMVの方が好きですし、

宇宙飛行士さんのと見比べてみるのも面白いですので、貼っておきます。

 

2.Unwashed and Somewhat Slightly Dazed(邦題:眩惑された魂)

からの長尺ナンバーで来ましたか。

なかなかスペース・オディティの次ってなると限られてくると思うのですが、思い切りましたねw

原題も長いw でも邦題では短くまとめられてますね。

とは言え、好きです。こういう昔のガチャガチャした曲。僕は。

長尺ではありますが飽きません。

こう聴くと、イエローモンキーの吉井さんの歌い方はここからも影響受けているのかな?

Bowieもまた色んな人から影響を受けている感じがしますね!

エレキギターの音、ミック・ロンソンっぽいんで結構間違われるようですが、

ロノはこのアルバムの制作時はまだBowieと出会っておりません。

 

3.Don't Sit Down(邦題:ドント・シット・ダウン)

からの1分にも満たない激短の曲w

このアルバムはなんだか初っ端から忙しないですねw

この温暖さというか、実験的というか。そういくんだwと。今気づいたんですけどね。

なかなか興味深いアルバムですね。

間にこういう感じのものを挟んでくるというのも遊び心を感じます。

イエローモンキーの【薬局へ行こう】みたいな。。。ね。。。。ん?吉井さん?

イエモンばっかり例に挙げて申し訳ないことに今気付きました。あれ?吉井さん?

 

4.Letter To Hermione(邦題:ヘルミオーネへの手紙)

そして暗い感じの曲。
この楽曲はなんとなく僕の中では印象が強くてですね。

12弦ギター特有の音の広がり方が本当に美しいです。透明感のあるこのような歌い方にマッチしますよね。

ヘルミオーネは当時まで彼の彼女だった人です。

別れてしまった時に作った曲かな?悪い感じの別れ方じゃなかったんですよね、たしか。

ヘルミオーネはダンサーで、遠くへ行くことになったから別れざるを得なかったんじゃなかったっけな。

間違ってたらすみませんw

 

5.Cygnet Committee(邦題:シグネット・コミティー)

メッチャ長いじゃんこの曲w こんなに長かったっけ、この曲w

すみませんね、このアルバムもフルで聴くの久しぶりなもので。

A面ラストの楽曲です。

そうそう、暗い曲なのはわかってるし、どう展開していくのかもちゃんと覚えてるし、鼻歌も歌えるんですよ。

あ、そんな長かったっけっていうw

長さを感じさせないくらい入り込める楽曲ってことですね。

ヘルミオーネの後にこれですから、違和感ゼロなんですよ。

A面はなんだかんだで、秀逸な曲順だと感じました。流れに違和感がないです。

 

6.Janine(邦題:ジャニーヌ)

キターーー!好きな楽曲です。A面はこのような幸せそうな楽曲で始まります。

ジャニーヌ?邦題ジャニーヌ?

ジャニンジャニン言ってるから【ジャニン】だと思ってたんだけど。【ジャニン】で良いでしょ?別に。

【スペオデと言ったらこの曲!3選】に入れたいこの曲。

うん、特に他に言うことはないかなw

イントロからバッチリ決まってる楽曲なので。

 

7.An Occasional Dream(邦題:おりおりの夢)

 

前曲と打って変わってな歌い方。こうも違うのを次に持ってくるとは。

いや、本当に面白いアルバムですね。

フルートかな?この音は。

じゃあ、トニー・ヴィスコンティのフルートはこの楽曲でふんだんに使われてることになりますね。

まさかのトニーがフルートっていうw 

このトニーがであるw

プログレ目指してたならわかるけどw

 

8.Wild Eyed Boy From Freecloud(フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年)

来ました!名曲です!!
シングルのスペース・オディティのB面(カップリング曲)です。

スペオデB面に相応しく、切なくて壮大な楽曲となっております。

様々な楽器が重なり合うハーモニーはオーケストラそのもの。よく練られた楽曲だと思います。

ジギーのラストコンサートでも歌われました。B面曲が歌われるのも珍しいように思います。

もう本当に好きです。このアルバムの中で一番好きかもしれませんw

 

9.God Knows I'm Good(邦題:神は知っている)

前曲をラストに持っていきたいのが我々。

前曲をB面のど真ん中に持ってくるのが当時のBowie。

良いね、このアコギと12弦アコギとアコギが絡み合う音。

多分2本6弦で、1本はBowieの12弦だと思うのですが。

間違ってたらすみませんw 多分合ってますw

アコースティックギターだけですよ、この楽曲で使われてる楽器。

さっきあんなに色んな楽器使ってたのに。

あ~、本当に面白いアルバムだぁ。

 

10.Memory Of A Free Festival(フリー・フェスティバルの思い出)

もはや、どんなものが最後に来るのか全く予想が出来ないこのアルバム。

これが、このアルバム最後の楽曲です。

良いですね、こう、静かに始まる感じね。このまま続いてレコードかけたまま寝落ちしちゃいそうだよね。

まるで夢の中のBGMだ。

でも、ちゃんと聴いててください。半分からはお祭り騒ぎになっていきますからw

終わり方も良いんですよね。
キッチリ後半からは、ずっと同じフレーズが歌われるので、飽きちゃう人は飽きちゃうと思いますが、

僕はこれも素晴らしい楽曲だと思います。

 

 

 

まとめ

 

以上です。

 

前作からのスキルアップは感じられたでしょうか?

 

毛色は同じなんですよ。マネージャーも同じ人が担当していますし。

 

まあ、プロデューサーやバックバンドがレベルアップしてるのは言うまでもありませんが。

 

トニー・ヴィスコンティもリック・ウェイクマンも以降のBowieの作品に関わっていく重要な人材ですので。

 

それも含めたレベルアップですね。

 

 

Bowieは周りの力があってこそ成り上がったのだということを忘れてはいけないと思います。

 

一般人にも言えることです。

 

環境が変われば自分も変われます。

 

Bowieは環境を変えながら自分の作風を変えていった人です。

 

僕はそういうこともBowieから教えてもらいました。

 

 

そしてこのアルバム、総括すると、なんだかんだで曲順が秀逸だったなぁと思います。

 

曲順にも遊び心があります。実験的だなぁと。

 

昔のレコードはCDやデジタル音源とは違って、A面セットしたら全部聴かなきゃいけません。


曲飛ばしできることにはできますが、いちいち手で針を持ち上げて目検でピンポイントでそっと置かなきゃいけませんからね。

 

だから、曲順というのは超重要だったはずです。

そこがアナログの超魅力的なところなんですよ(平成元年生まれの見解)。

 

製作者のセンスとこだわりが、そういうところでも見れますから。

 

デジタルじゃないと出せないものもあるかもしれませんが、アナログじゃないと出せないものもあるんです。

 

 

~おまけ~

 

さて、おまけコーナーです。

 

ん~、スペオデのおまけって、実はあまりワクワクしないんですよ(^_^;)

 

というのは、1969年ものではないからっていうのと、未発表ものがないからです。

 

あっても前作の時に紹介したかったものの別バージョンとかそういうのになってしまいます。

 

ちゃんと背景とかわかっているとなかなか面白いので、このブログではちゃんと伝えられればと思います。

 

 

11.Conversation Piece(邦題:カンヴァセーション・ピース)

この楽曲はToyでセルフカヴァーされたので、「おお!」ってなった人もいるかもしれません。

若いBowieは声が高いです^^ 爽やかですね。

1970年に【ザ・プリティエスト・スター】のシングルB面として発表されました。

ん?プリティエスト・スターってアラジン・セインの中に入ってなかったか?と。

そう、あれは1973年に収録し直したものです。最後に紹介しますね。

この楽曲が唯一スペオデメンバーで演奏されたおまけ曲かな。

スペオデに入ってる楽曲達と毛色が同じなのはその為です。

 

12.Memory Of A Free Festival Part 1(邦題:フリー・フェスティバルの思い出Part1)

1970年に出したシングルA面。B面が何だったのかって感じですが。

アルバムバージョンと聴き比べてみてください。

毛色が変わった(゚д゚)!っていう。

何を隠そう、このバージョンは、エレキギターにミック・ロンソン、

ドラムスにミック・ウッディ・ウッドマンジーが参加しています。
この2人は、後のグラムBowieを支えるスパイダース・フロム・マーズのメンバーです。

ベースはトニー・ヴィスコンティですので、完全にハイプメンバーです。

ロンソンが加わるだけで、ガラッと雰囲気変わるんですから凄まじい影響力だと思います。
こうやって環境を徐々に変化させていきます。

 

13.Memory Of A Free Festival Part 2(邦題:フリー・フェスティバルの思い出Part2)

正直、紹介しようか迷いましたw

パート1と大して代わり映えしませんので。

こちらは1970年に出したシングルの何かのカップリングとして入れられました。B面ですね。

なぜ、この楽曲をこんなに推してくるのかw

Bowie自身が気に入ってたって話がありますが。

一応1990年に再発したRYCO盤にこの順番で入ってたので紹介しましたけども。

皆さんどのバージョンが一番好きですか?

僕はパート1が好きですw

 

14.The Prettiest Star(プリティエスト・スター)

注目はこちらですね。1970年に出したシングルA面です。

バンドメンバーはスペオデの面々に加えて、なんとこのエレキギターの音はT.Rexのマーク・ボランです。

わりと有名な話なので、ご存知の方は多いかもしれませんが、

これ、ミック・ロンソンじゃないんですよね~

アラジン・セインの時に再収録したのは、紛れもなくロンソンなのですが、

尊重してボランと全く同じように演奏しています。面白いですよね。

また、この楽曲をシングルA面で出した背景もなかなか面白いです。

元々は、マネージャーのケネス・ピットが僕も大好きな【ロンドン・バイ・タタ】をシングルとして推していたのですが、

ちょうどこの時、Bowieは元嫁アンジェラ・バーネットといい感じになっていまして、

電話越しにプロポーズの一貫としてこの楽曲をアンジーに披露したのだそうです。

Bowie・アンジー側はこの曲をシングルA面にと推していて、A面争奪戦に勝ちました。

アンジーとケネス・ピットの不仲は、アンジーの暴露本にも「もういいよ・・・」ってぐらい愚痴が書かれていますw

後に、アンジーがケネスを解雇してしまうくらい。メチャクチャこええ嫁ですw
個人的にケネスに同情しちゃいます。初期からBowieを支えてきて売り出してくれた人なのにw

本物の恋には敵わないですな。

 

 

 

はい、こんな感じでございますね~

 

当時のDVDはありません。映画出演もありません。

 

マッシュルームカットだった時のDVD紹介は、前回しましたので、今回は紹介できるものがありませんで。

 

ただ、このカーリーヘアの頃の映像が唯一観れる映像がありますので、

 

最後にそれを貼っておきましょうか。

 

多分これが音楽番組に初めて出演した映像だと思います。

 

貴重ですし、いつ消されちゃうかわからないですけども。

 

 

はい、こんなところですね。

 

いかがだったでしょうか?

 

初ヒット作品が入ったアルバム【スペース・オディティ】の紹介でした。

 

ここでBowieの名前が有名になり、ジギーへの大成功への布石ができあがりました。

 

次回作は毛色が変わります。

 

スパイダースメンバーが加わってきますので紹介お楽しみに。

 

 

 

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