【デヴィッド・ボウイ】No.5 ジギー・スターダスト 紹介 | アート荘DayDream事務所

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この記事では、デヴィッド・ボウイの5枚目のアルバム

The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars

(邦題:ジギー・スターダスト)

のアルバムの中身を紹介していきます!

 
どうも、季節の変わり目で雨の日が増えてきてますね!
 
おかげで、今5連休中の5日目の ゾウイこと敦獅です。
 
いや、5連休は長いw
 
でも、正直今の僕には精神的にありがたい貴重な連休となりました。
 
 
Bowieのアルバム一挙紹介記事を書いたのは、今年の1月8日です。

 

 

 

今年中に全アルバム1枚1枚に今回のような記事を書いていこうって思ってます。

 

多分このペースだと1年で終わりませんが、書いていきますねw

 

 

 

さて、1発目の紹介はジギー・スターダストということで。

 

今年はジギスタ発売から50年が経ちますのでね。

 

50年てwwwえっwww

 

まあ、1発目にふさわしいのではないかと。

 

彼の代表作ですから。

 

 

 

まずは、アルバムの概要から。

 

デヴィッド・ボウイ名義で5枚目に公式リリースされたのが、このアルバム。

 

1972年のアルバムです。

 

ストーリー仕掛けのコンセプトアルバムになっておりまして、

 

”5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たロックスター「ジギー・スターダスト」”

 

ロックで人類を救う救世主として他の星からやってきた宇宙人がロックスターとして成功を収め、人類を救出し、そして消滅する。

 

って感じの内容です。

 

 

こう見ると非常に馬鹿げた感じのストーリーですがw

 

まあ、漫画的な感じで捉えると、なかなか面白そうな作品でしょ?

 

有りですw

 

このアルバムという資料だけで、ジギスタの漫画を描けって言われたら、

 

全然描けます(漫画を描くのは僕の趣味の一つです)。

 

 

SFチックな内容なのも、1972年という時代にマッチしてます。

日本だったらこの時代は、ウルトラマンAの時代ですw

 

1960年代のBowieの代表曲【スペース・オディティ】も宇宙飛行士を題材とした楽曲で、

 

ジギー・スターダストとは直接関係ない楽曲ではありますが、

 

宇宙とBowieというのは、切っても切り離せないテーマの一つでもあります。

 

その後の作品にも度々宇宙関連の作品が出てきますし、

 

その集大成が、最期のアルバム【ブラックスター】です。

 

 

ジギスタはグラムロックを語るのにも欠かせないアルバムです。

 

 

 

これは、また文字数が膨大になりそうな予感なので、

 

中身の曲紹介の方をさせていただきます。

 

※僕は普段歌詞を見ないので、歌詞無視した解説してるものもありますのでご了承ください。

基本的には歌詞よりも、音の解説に傾くと思います。

 

 

 

1.Five Years(邦題:5年間)

 

このストーリー仕掛けのアルバム一発目の楽曲。

ドラムスから始まり、とても落ち着いた楽曲になっていますが、段々盛り上がりを見せていくやり方ですね。

物語の始まりとしてふさわしい楽曲だと思います。

5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機

という背景が見えてきます。

これはジギーが登場して歌っているというよりも、映画や演劇でいうプロローグのようなものでしょうか。

歌詞見てないのでわかりませんが、そんな感じの楽曲のように感じますね!

Bowie本人、そういうのが好きな人なので、意図してるはずです。

 

 

2.Soul Love(邦題:魂の愛

 

こちらも出だしがドラムスからで、落ちついた始まり方をします。

意外とこのアルバムって、落ち着いた楽曲が多いのが事実です。

正直、ロック感は若干薄く感じますが、ライブになると変貌します。このアルバムの楽曲は。

この曲は変わりませんけどね(^_^;)

で、この楽曲、バックバンド解散後にギタリストのミック・ロンソンがソロで、

【Stone Love】とタイトルを変えてカヴァーします。

えっとね・・・たしか理由があったと思うんですが、、、元々がそっちのタイトルだったとか、

なんかそういう理由だったと思うんですが。。。

詳しくは忘れましたw

ロノ(ロンソンの愛称)バージョンはもうちょい垢抜けた感じになってますよ~。

 
3.Moonage Daydream(邦題:月世界の白昼夢

 

キタ――(゚∀゚)――!!
すみません、大好きな楽曲でして。
宇宙関係のタイトルを見ての通り、ここからジギー・スターダストの存在を匂わせてきます。登場シーンかな?
なんかこう聴くとずいぶん渋い曲に聴こえるのですが、ライブではバリバリのロックです。
ライブで力を発揮する曲ですね。本当にかっちょいいんですよ。

また、静かめの楽曲が続いてからのいきなりこれなので、

この流れもインパクトとかっこよさを引き出しています。

完全に意図した流れだと思います。

バックバンドの演奏も光る楽曲ですね。

 

 

4.Starman(邦題:スターマン)

 

名曲キタコレ。

名曲です。これは。

特にジャパニーズの多くの皆さんの心に響くようで、

海外の人よりも日本人の方が多分これ好きです。

僕の弟もこの曲を好きになってくれました。僕も大好きです。

とりあえず、知らない人にはこの楽曲をオススメするのが無難ですw

で、トップ・オブ・ザ・ポップスというイギリスの音楽番組に、この楽曲で出演した際に人気が爆発しました。

それはもう映像を観ていただければわかるかなと

【Bowie Starman】これで検索したら一番上に出てくると思います。

ああ、これが救世主のジギー・スターダストか。なんというハンサムボーイなんだ。と。

Bowieはジギーさんになりきって歌っています。

カメラをガッチリ目で捉えるBowieに惹き込まれていきます。

楽曲としてはメロディアスで落ち着いてる方ですよね。

ヴァイオリンの音とBowieのお供である12弦アコギが品のある感じを醸し出しています。

 

 

5.It Ain't Easy(邦題:イット・エイント・イージー

 

アナログレコードで言うところのA面ラスト曲がこれになります。

当時はレコードの時代ですから、

A面B面で分かれてて、製作者としてはそれぞれの曲順はかなり重要で、こだわって作ってました。

このアルバム唯一のカヴァー曲。

原曲はアメリカミュージシャン、ロン・デイヴィスが作った楽曲です。

確かにアメリカっぽい曲です。そこに12弦アコギでヨーロッパ的なメロディーを乗っけることで、

独自のテイストを加えた形にしていますね。

改めて聴いてみると面白いカヴァーだなぁと思います。

カウボーイが居そうなアメリカの世界に中世ヨーロッパの貴族をブチ込んでみました。

みたいな感じになっててw

 

 

6.Lady Stardust(邦題:レディ・スターダスト

 

B面はこれから始まります。

あれ?ジギー・スターダストじゃなくてレディー・スターダスト?と。

ジギーの女の子版が登場するのかな?とw

違うんですよね~。違います(`・ω・´)キリッ

この曲は、ライバルとも呼べるT.Rexのヴォーカル、マーク・ボランのことを歌った楽曲と言われています。

てか、歌詞を見る限り絶対そうだろって感じですw

当時、ボランはバリバリのグラムロックをやっていて、ばっちり化粧を施していました(男です)。

化粧をした男のシンガーということで、皮肉でレディーと呼んでいるのでしょう。

スターダストは、ライバルでもあり友人でもあるので付けたっていう解釈が一番しっくりくるかなと。

楽曲としては、前アルバム【ハンキー・ドリー】に収録されていそうな楽曲ですね。

Bowie自身が奏でるピアノがそういう匂いを醸し出してるのだと思います。

 

 

7.Star(邦題:スター)

 

僕ね、この楽曲が一番この物語のワクワクするシーンに当たるんじゃないかって思えるんですよね。
聴いてると、なんかワクワクしてきて楽しくなってきます。
ジギーがロックスターになる夢を悶々とさせている。一番夢を見れてるタイミングと言いますか、
なんかそういう楽曲なんじゃないかな~って。
人生ってその時が一番楽しい時期なんだって僕は思っています。
夢を掴んだ時じゃなくて、夢を追いかけてる時ね。
歌詞見てないから詳しいことはわかりませんがw
でも多分大体合ってるはずです。だって、言葉わからんくても曲だけで映像が見えてくるもん。
明るくてポップで、キラキラしてて、酔いしれてて、青春してる。そんな楽曲に仕上がってると思います。
 
 
8.Hang Onto Yourself(邦題:君の意志のままに

 

キタ――(゚∀゚)――!!二回目。

B面の3曲目がこれ。A面の3曲目もキタと書いてしまっている僕は、

完全にBowieの策略にハマってしまっているのでしょう。

この楽曲もライブで光る楽曲です。そしてバックバンドも光りますね。

僕はBowieはもちろん好き(通り越して敬愛してます)なんですが、

ギタリストのミック・ロンソンも大好きで尊敬してるんですよ。

この時期のBowieのサウンドはロノ無しでは、あり得ないんです。

その事実はロノのソロアルバムを聴けばわかるのですが、

だいぶロノ要素が入ってるんですよね。

だからこの時期のBowie好きな人は、ミック・ロンソンも合わせて聴くべきだと僕は思います。

絶対に好きになるサウンドだって確信しています。

 

 

9.Ziggy Stardust(邦題:屈折する星くず)

 

名曲。アルバム同タイトル曲です。

これも日本人大好きね。

ん?てかこれもA面4曲目で名曲スターマンか。

なんだ?そこまで狙ってたのか?Bowieは。狙ってたのだとしたら、相当切れ者ですね。

曲の入りがまず良い。メロディアスで。日本人好きそう。

歌詞に【クールな日本】ってあるんですよ。

親日アーティストで有名なBowieは、ジギーツアーで日本を選んでくれました。

当時の世界ツアーって、日本行きは結構馬鹿にされた面があるみたいで、日本行くならドイツを選ぶよ。

っていうアーティストも多かったようです。

飛行機が苦手だったBowieは船で初来日してきたっていうのは有名な話。

全然曲と違う話書いちゃいましたが、この曲は最後の最後までライブで歌われるくらいの名曲になりました。

 

 

10.Suffragette City(邦題:サフラジェット・シティ)

 

ん~、かっこいい(о´∀`о)

このアルバムで一番ロックロールな楽曲ですね。

どこを切り取ってもかっこいいです。

海外では評価の高い楽曲となっております。

たしか、日本のイエローモンキーやGLAY、氷室京介(BOOWY)などにもカヴァーされてライブで歌われています。

興味ある人はYou Tubeで検索してみると良いですよ。

バンドマンにも評定のある楽曲ですね。

僕もバンドやってたことあるんでわかりますが、これはライブでやってみたくなりますよ。

 

 

11.Rock'N'Roll Suicide(邦題:ロックンロールの自殺者)

 

アルバムのラストを飾るのがこの楽曲です。

タイトルからして、この物語は衝撃のラストを迎えることになります。

前曲が、このアルバムの中で一番ロックなナンバーだっただけに、

この悲しげで壮大に締めくくるこの楽曲は、この物語の衝撃のラストさが伺い知れると思います。

ジギーは絶頂期に自殺して、物語の幕を下ろします。

世界はジギーに救われました。世界を明るく照らしてくれた救世主・ジギーの役目は終わったのです。

いや、解釈は色々あるかと思います。

歌詞もまともに知らないですから、僕はw

ちゃんとした解釈プリーズですw

楽曲としては、名曲といっても良いくらいに作り込まれた良作だと思います。

一曲目に収録されている【5年間】と似た構成(盛り上げ方)の楽曲になっております。

これから何かが始まるっていう最初(【5年間】)と、

全ての何かが終わった最後(【ロックンロールの自殺者】)っていうので、

対象的な面も聴いてわかると思います。

 

 

 

~余談~

 

ちゃんと物語仕掛けになっているアルバムだったということが、わかったのではないでしょうか。

 

楽曲自体は、ほとんど物語仕掛けにしようって決める前から作られたものです。

 

この曲は入れる、この曲は入れない、この曲を追加する、順番はこう変える。

 

といった具合に、ちゃんと練られたアルバムです。

 

 

日本と海外の違いっていうのが、

 

アルバムとシングルの売り込み方や作り込みが違うっていうのがあります。

 

日本では、シングルを集結させたのがアルバムですが、

 

海外では、アルバムから単品でも売れそうな楽曲をシングルにして売り出す。

 

ってやりかたなんですよ。一般的に。今は違うかもですが。

 

日本と逆なんです。

 

面白いですよね。

 

そういうところも昔の洋楽の面白いところなんです。

 

 

 

~おまけ~

 

アルバムに入れなかった楽曲というのもあるんですよ。

 

売れるだろうとシングルに選出した楽曲 のB面。

 

いわゆるカップリング曲です。

 

シングルB面はアルバムに入ってないことが多いです。

 

結構ね、シングルB面の曲好きなんですよね。個人的に。

 

なので、それも紹介します。

 

 

12.John,I'm Only Dancing(邦題:ジョン・アイム・オンリー・ダンシング)

 

音源ままの公式MVが公式チャンネルにあったので、こっち貼りますね。

リマスター音源じゃないから申し訳ないですが。

めちゃくちゃかっこいいBowieさんですw

この眉毛がまだあるジギーさんが一番好きです。

エロいんですよなんか。エロかっこいいんですよ。

それがジギーの真髄だったり、グラムロックの真髄だったりしますが。

どの曲のカップリングなのか調べてみたのですが、結構ややこしくてですね💧

ポルトガルでは、【スターマン】のカップリング、

日本では、次アルバムに入ってる【ジーン・ジニー】のカップリング、

東ヨーロッパでは次アルバムに入ってる【気のふれた男】のカップリング

として発表されています。

多分イギリスでは、【君の意志のままに】のA面(逆に!?)で出たっぽいです。

ちなみにアメリカでは、同性愛的な内容だった為に発売を禁止されちゃってますw

(当時はまだ同性愛が認められてなかった時代です。)

僕は大好きな楽曲です。

音だけちゃんと聴くとメチャクチャロックンロールな音ですし、

ベースがとにかく良い!ドラムスも力強くてかっこいい。

ギターはロンソン節炸裂してるし、もちろんBowieの歌い方もたまらなく良くて、

歌詞抜きにしても、全てにおいてオール満点なんですよ。

 

 

13.Velvet Goldmine(邦題:ヴェルヴェット・ゴールドマイン)

 

これもたまらなく好きな楽曲です。

ポップに始まって、謎めく感じで終わっていくのが良いですよね。

こういうヒネリのある楽曲はたまらなく好きなんです。

タイトル見てピンと来た人が居るかはわかりませんが、

グラムロックを題材としたトッド・ヘインズ監督の映画【ベルベット・ゴールドマイン】の元ネタです。

 

この映画、ユアン・マクレガーやクリスチャン・ベール、ジョナサン・リース・マイヤーズが出演している映画です。

この映画キッカケでBowieを知りました。僕は。

Bowieの楽曲は1ミリも使われてませんけどね。

なんのカップリングだったのかというところですが、これも調べたのですが絶妙にわからないw

前アルバムに入っていた【チェンジス】のカップリングとして発売されてた可能性がありますね。

本当にわからなかったですw

 

 

 

 

さて、終了です。

 

結構大変ですね、全曲紹介w

 

これ1年で全ての楽曲無理ゲーですわw

 

 

最後に当時のライブ音源とDVDを紹介します。

 

1972年当時のライブと言ったらサンタモニカライブ音源ですね。

昔、海賊版が色々出てて、買い漁ってました。

 

 

本当にジギスタの楽曲はライブで本領発揮するので是非聴いてみてほしいです。

 

 

こちらは、翌年1973年に行われたジギーツアーラストの公式修正版音源です。

 

 

公式修正版DVDもありまして、一応ドキュメンタリー映画扱いになってますが、

普通にライブDVDです。

 

これがジギー期Bowieの集大成ですね。

興味出てきた人は是非見てほしい映像です。

相当見た目が今見ても奇抜なので、抵抗ある人もいるかもですが。

伝説のライブなので是非。

今年も再上映されたので、その時の予告編を貼っておきます。

 

この伝説ライブ、実はカットされてるシーンと音源があります。

実はあの三大ギタリストの一人、ジェフ・ベック氏がゲストで招かれてて共演してるんですよ。

公式で出ているものは、権利関係でその部分だけ丸々カットされちゃってます。

だから修正版って表記を加えてみました。

僕はジェフ参加の無修正版(海賊版)の音源も映像も持ってます。最高ですよ。

(無修正版は音も映像も汚いし、飛んだりするし、修正版で付け加えられた一部のコーラスも入っていません。)

You Tubeにもどっかに転がってるんじゃないかな。

気になった方は探してみてください。

 

 

 

以上ですね。

 

書き残したことは・・・今の所ないかな。

 

書きたいことはいっぱいあるのですが、

 

書いてたらキリがないので、この辺で。

 

 

是非コメントで、ジギー・スターダストについて皆さん語ってほしいなと思います(・∀・)

 

僕の大好きなアルバムでもあるジギー・スターダストの紹介でしたー。

 

 

ジギー時代に欠かせないギタリスト

ミック・ロンソン についても書きましたので、是非!

 

 

 

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