2007年の秋か冬か。。。
そのくらいには、私はまた、
仕事を始めていた。
お金のことは、その頃はもうだいぶ
落ち着いてきていたけど。
もう、年金暮らしの親と一緒に
ずっと家にいるのは、、、
なんだか息が詰まり。。。
これだったら、外で働いているほうが、
気が楽だ。。。と。
そう思っていた。。。
私は本当は、家にこもって、
ひとりで自由に、黙々と家事をしていることが
好きなのに。。。
最初は、夫の両親と同居で、自由にならず。
親と同居していない時は、小さな子供たちの世話で、
ゆっくり楽しみながら家事なんてする暇もなく。
やっと子供たちが落ち着いてきたと思ったら、
今度は、自分の親と同居でまた自由にならず。
だからずっと。
「好きにひとりで家事をしたい!!!!」
・・・っていうのが、実は夢だったかもしれないな(笑)
でも。。。
もし、その夢が早々に叶っていたとしたら、、、
私はきっと、家に引きこもっていただろうから。
いろんな人との出会いもなかっただろうし。
人だけではなく、カバラとかOSHOとかチベットとか。
そういう出会いもまた、
なかっただろうと思うと。
なんだか人生。
いろいろと、完璧に出来ているなと。
そんな風に思う。。。
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また働き始めた場所というのが、
以前働いていたコーヒーショップと同じお店で。
同じ。。。と言っても、それはチェーン店だったので、
お店の場所は以前とは違うところだったけど、
仕事内容は、まったく同じだった。
とにかくお金を。。。
・・・で選んだテレフォン・アポインターの仕事は、
神経がすり減ったので、そういう仕事はもう、
やりたくなかった。
とにかくその頃は、、、
働きに行く理由は、「お金」ではなくなっていた。
両親と一緒だと息が詰まる云々は、
ただの「キッカケ」に過ぎず。。。
そこには本当は、もっと違う理由があった。。。
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テレフォン・アポインターの仕事を
やっていた頃はもうすでに、、、
スピリチュアルなことに、いろいろと興味を
持っていたりしたけど。。。
あの当時ですら、自分の中では、
「分裂」が起こっていて。。。
世界がふたつに分かれていた。。。
「聖なる世界」と「俗なる世界」
・・・とでも言えばいいのか。
自分が今、働いている場所が、まるで、
「異界」のように感じてしまうほどで。。。
私が本当の私でいられるのは、、、
「聖なる世界」。。。
つまり、スピ的な場のほうだ。と。
そんな風に思うようになってしまっていた。
そういう気持ちは、スピリチュアルなことを
知れば知るほど、強くなってもいき。。。
なんというか、それまではずっと
普通に関わってきていたはずの現実世界が、、、
妙に、汚れているように見えるように
なっていった。。。
これも。
今にして思えば、ひとつの「落とし穴」
だったのだけど。
あの頃はそんなこと。
気づきもしなかった。
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以前、暦の彼が開いた瞑想会で出会った
ヒーラーの人達に。
「あなたは、ヒーラーになったほうがいい。
ヒーラーに向いている」
・・・と言われたことがきっと。
心のどこかに、ひっかかっていたのだと思う。。。
また、マントラ子守唄の会で歌った時、、、
チェロを弾いてくれた女性がいたのだけど。
音楽の彼が、その彼女のことを
私に紹介する際に。。。
「彼女は、ヒーラーです。
だから、Lyricaさんと気が合うと思いますよ」
・・・と言って。
その言葉が、私には意外で。。。
でも、意外だったから逆に、印象に残った。。。
私自身は、自分はヒーラーからは
程遠い人だと思っていたけど。
でも、周りの人からは、、、
そういう風に見えるのか。。。
・・・と、だんだんと気にするようになり。。。
それ以外にも、意図せず、リリー夫妻から
いろいろなヒーリング・メソッドを学ぶことにも
なったりしたことで。
私の中で少しずつ、、、
「ヒーラー」というものに、光が当たり始めていった。
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けれども、私は当時から、、、
そして多分、今も。。。
ヒーリングに限らず、何かスピリチュアル的なことを
「仕事」にして、お金をもらう。。。
・・・ということに対しては、ものすごく
拒絶反応を起こすほうだったし。。。
「私、ヒーラーやってます」
・・・なんて、軽く名乗ってしまうことに対しても、
ものすごい嫌悪感を持っていた。
私にはそういうことが全部。。。
「エゴイズム」に見えたから。。。
すごく、傲慢なことに見えたから。。。
私のこういう思いはおそらく、、、
ミッション・スクール時代の経験に根付いてる。。。
あの頃、周りの大人たちはみんな、、、
「奉仕、奉仕」「他者のため、神のため」
・・・とよく言っていたけど。。。
子供の私には、そういうのが全部、
「偽善」に見えていた。。。
奉仕。。。とか言いながら、結局は自分の
ために何かをやっているように見える大人たちの、
そういう在り方を眺めながら。。。
私達「人間」は、、、
本当に心の底から、他人や神のために
自分を犠牲にする。。。
なんてことは、出来ないに決まってる。。。と。
そう思っていた。
そして、出来ないことが悪いことではないし、
だからこそ、人間なのに。。。
どうして大人たちは、自分に嘘をつくのだろう。。。と。
そう思っていた。
私自身は、そんな自分に嘘をついてまで、
無理をしてまで、「美しいこと」はしたくない。。。と。
ずっと、そう思ってきていた。
でも。
自分が子供を生み、母になった時、、、
「そういう気持ち」が、まったく無理することなく、
自分の中から自然と湧いてくることを経験し。。。
感動した。。。
「人間でも出来るんだ」
・・・と、そこに、「可能性」を感じたの。。。
そして、こういう「愛」を。。。
自分の子供達だけでなく、この世にいる
すべての人に対しても感じることができたら。。。
それは、なんて幸せなことなんだろう。。。と。
そう思うようになった。。。
でもそれは、、、
とんでもなく、難しいことでもあった。。。
それは。。。
「すべてである私」の視点からは、
ものすごく簡単なこと。
でも。
「自我」にとっては、、、
ものすごく難しいこと。。。
以前、お話会で会ったリンポチェは、、、
「初めは演技でもいい」
・・・と、そう言っていたけど。。。
自分の子供に対して感じる、、、
「本物の愛」の感覚を実感しているがゆえに。。。
「演技」では、自分が満足できなかった。。。
でも、そうなれたらいい。。。と。
いつも、願うようにはなっていた。。。
もし、私のそういう「願い」が。。。
私のどこかから滲みだしていて、それが
周りの人に、「ヒーラー」を感じさせていたのであれば。。。
ヒーラーというものは、私にとって、、、
ひとつの「可能性」だ。。。と。
そんな風に思うようになっていった。。。
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でも。。。
そういう「愛」を、自分が。。。
つまり、私の「自我」が、本当に
体現できていないうちから。
自分はヒーラーですと名乗るなんて。
なんて、おこがましいことなんだ!!
・・・って。
そう思った。。。
だから私は、、、
「俗世」という名の「修行場」で。
ヒーラー修行をしようと、あの時思ったの。。。
スピ的な場ではなく。。。
弟のように、「スピリチュアル?何それ?」
・・・みたいな人達がたくさんいる場で。
愛だの、魂だの、エネルギーだの。
そういう言葉なんか一切使わず。
ましてや、ヒーリング・テクニックなども
まったく使わずに。
ただ、普通に世間話をしているだけで、、、
ただ、私が私でいるだけで。
周りにいる人が自然と癒されて、
元気になる。。。みたいな。
そういう人になりたい。。。と。。。
そういう人になるために、、、
「こっそりヒーラー」の修行をする。。。
そういう目的を持って。
私はその、コーヒーショップで
働くことにしたのだった。。。
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つづく
