高校生2年生の京こと大塚京(奥平大兼)には,ある特殊能力があった。
彼は,人の頭の上に!,?,句点,読点が見え,そこから口には出していない人の気持ちがわかるのだった。
京は,クラスメイトのミッキーこと三木直子(出口夏希)が,思わせぶりに自分に変わったところがないか気づかないかと聞いてきたとき,シャンプーを変えたのに気づいたが,口には出せないと思った。
隣の席のエルこと宮里望愛(早瀬憩)がシャンプーを変えたのに気づいてそれを言ったところ,彼女の頭の上には解読不能な記号が渦巻き,その後,高校をずっと休んでいたからだ。
ミッキーにはある特殊能力があった。
彼女は,人の心が+に動くか-に動くかをバーとして見ることができ,そこから口には出していない人の気持ちがわかるのだった。
エルは,京にシャンプーを変えたことを言い当てられたとき,地味な自分が人気のシャンプーを使っていることを調子に乗っていると思われたのではないかと思い込み,学校に行けなくなってしまっていた。
エルの不登校を心配したミッキーは,それを聞いて京の気持ちを確かめるためにエルと同じシャンプーにして京から気持ちを聞きだそうとしたのだった。
ミッキーから,京が自分に対して悪い感情を持っていないと聞いてエルは教室に戻ってくる。
活発で男勝りなミッキーは文化祭の出し物としてヒーローショーをやりたいと提案する。
彼女がなりたいのはヒロインではなくヒーローなのだ。
パラこと黒田文(菊池日菜子)は,それを全面的に応援して文化祭にのぞむ。
パラにはある特殊能力があった。
彼女には人の心拍数が分かるのだ。
パラは,ミッキーといつも一緒にいる幼なじみのヅカこと高崎博文(佐野晶哉)がいつも平静でいることから彼を冷たい人間だと思っていた。
そしてミッキーの交際相手としてヅカはふさわしくなく,彼女には純真な京と付き合って欲しいと思っていた。
そこでヒーローショーの本番前に緊張しているミッキーの手を暗闇の中,京のふりをして握ったりする。
ヒーローショーは上手く行くが,最後の最後にミッキーが緊張からセリフを飛ばしてしまい立ち往生する。
パラはミッキーの緊張を読み取り,それをフォローして幕を閉じる。
修学旅行でパラは何とかミッキーと京の仲を深めようとするが,能力を使いすぎて倒れてしまう。
そんな彼女を一番気遣ったのは意外にもヅカだった。
ヅカにはある特殊能力があった。
人の頭の上にクローバー(哀),ハート(楽),スペード(喜),ダイヤ(怒)が見えて人の気持ちがわかるのだった。
ヅカは,自分がミッキーと付き合うのではないかというパラの心配が必要がないことを話す。
彼らは卒業の時期を迎え,京とミッキーの仲は深まっていったが,京の自信のなさからミッキーに別れを告げてしまう。
それを一番,心配したのはエルだった。
彼女にはある特殊能力があった。
人の恋心が矢印として見えるのだ。
彼女には京とミッキーの矢印が互いを指していることが見えていた。
エルたちに促された京はようやくミッキーに気持ちを打ち明けるのだった。
「君の膵臓をたべたい」「青くて痛くて脆い」などと同じ住野よる原作小説の実写化。
特殊能力と言ってもどれも中途半端で,表情や行動から気持ちを推察するのと大差がない。
むしろ,なまじ分かったつもりでいることから誤解が広がってしまうところが話のミソか?
どんでん返し的な部分としては,通常,主人公だけに備わっている特殊能力が,実は全員にあったということと,一番,特殊能力がなさそうなエルに一番はっきりとした能力があったというところかなぁ?
それにしても登場人物全員が,実は自己肯定感が低く自信がないというのは話としてはちょっとうっとうしい。
映像化された他の作品と比べると住野よるにしては甘口薄口かな。























































































































